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2026年08月21日

【後半戦】『セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか』本田直之


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セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて人気の高かった1冊。

レバレッジシリーズで一世を風靡した本田直之さんが、久しぶりに自己啓発書を書かれたということで、さっそく読んでみました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
発売即、重版決定!
40代・50代からの不安や迷いは、大きく進化するチャンス!
『レバレッジ・リーディング』から20年、日本人の生き方をアップデートし続けた著者が本音で書き下ろし!
「20年前、僕は人生の前半を加速させる本を書いた。
今度は、人生の後半を更新する本を書きたい」
著者累計78冊、300万部突破!
6つの再設計で人生後半戦のライフスタイル・仕事を見直せば、幸福で豊かな生き方が手に入る

中古がまだ値下がりしていない一方、若干ですがKindle版がお求めやすくなっています!






【ポイント】

■1.ハーフタイムシフトとセカンドハーフ戦略
 スポーツの試合には、ハーフタイムがある。前半が終わったところで一度ロッカールームに戻り、うまくいっていたことは残し、通じなくなっていることは変える。相手の出方を見て、ポジションを変え、ペース配分を変え、力の使い方を変える。
 前半と同じやり方のまま後半に出ていけば、たいてい苦しくなる。人生も同じだ。
 だから僕は、人生後半に必要なこの切り替えを、ハーフタイムシフトと呼ぶことにした。
 ハーフタイムシフトとは、前半戦の勝ち方をそのまま延長するのではなく、一度立ち止まり、後半戦に合わせて戦い方を組み直すことだ。何を残し、何を変え、何を手放すのか。そこを考える時間である。
 そして、それを実際の行動に落としていくのが、セカンドハーフ戦略だ。
 ハーフタイムシフトは、立ち止まって考える仕事。セカンドハーフ戦略は、それを後半戦のピッチで形にしていく仕事。この二つは別物だが、必ずセットで働く。
 本書は、僕自身がその両方を試している途中経過の記録でもある。


■2.変化を面倒に感じたら、危険なサイン
「認知的柔軟性」という言葉がある。
 これは僕の造語ではない。心理学や認知科学で使われている言葉だ。難しく聞こえるけれど、要するに、状況が変わったときに考え方や行動を切り替える力のことだ。
 予定通りにいかなかったとき、別のやり方を試せるか。自分の思い込みを一度横に置けるか。若い人や違う価値観の人の話を、いったん最後まで聞けるか。(中略)
 人生後半で本当に守るべきなのは、この認知的柔軟性ではないかと思う。
 なぜなら、後半戦の戦い方を組み直すというのは、言い換えれば、認知的柔軟性を使うことだからだ。
 前半戦でうまくいった方法を、全部捨てる必要はない。むしろ、経験は人生後半の大きな武器になる。ただし、経験をそのまま固定してしまうと、それは武器ではなく壁になる。
 これまでの自分を活かしながら、必要なところだけ変える。守るものと、手放すものを見極める。慣れた場所に安住せず、新しい小さな負荷を入れる。
 それが、脳のレベルで見た後半戦の準備なのだと思う。


■3.食事を「制限」ではなく「計画」に変える
 長い間、カロリー計算なんて意味がないと思っていた。面倒だし、自己流では続かない。だから炭水化物を減らすことだけに集中してきた。でも、それだけでは足りなかった。
 考えが変わったのは、「マクロファクター(MacroFactor)」というアプリを使い始めてからだ。このアプリは、実際に食べた量と毎日の体重変化から、僕自身の消費カロリーを推定し、毎週の食事計画を組み直してくれる。まるで、専属の栄養士が僕の体を見ながら、計画を引き直してくれるようだった。
 減らしたい目標体重を入れると、その日に食べていいカロリーと、PFC(タンパク質・脂質・炭水化物) の量が出てくる。あとは、その「予算」に合わせて食べるだけだ。
 面白いのは、枠が見えると、無駄なものを自分から削りたくなることだ。限られた予算なら、本当に食べたいものに使いたくなる。しかも、このアプリは責めてこない。食べすぎた日も、ただ記録するだけ。罪悪感で追い込まれないから、完璧主義になりがちな僕でも続けられた。


■4.小さく始める
「もっと準備してから」が、人生を止める。
 最初の仮説は、たいてい外れる。でも、動けば修正できる。修正できれば、前に進める。これがβ版思考だ。
(中略)
 結局、人生後半の差は、どれだけ大きな決断をしたかではなく、小さく試した回数に出るのだと思う。
 そして50代は、この「やってみる」を特別な力に変えられる年代だと僕は考えている。
 20代の「やってみる」は勢いだ。50代の「やってみる」は、第1章で書いた結晶性知能──経験、判断力、人脈、文脈を読む力──を持ったまま動くことだ。初心者の好奇心と、経験者の文脈読みが同時にある。これは「最強の組み合わせ」なのだ。
 この組み合わせを使えるのが、50代の面白さなのだと思う。


■5.引き算は毎日の選択の積み重ね
 引き算を「大きな決断」だと思っている人が多い。
 でも実際には、引き算は毎日の小さな選択の積み重ねだ。何かをやめるというと、永遠に捨てるように感じるかもしれない。でも、そう考えるから重くなる。
 まず一度だけ断ってみる。1ヶ月だけやめてみる。量を半分にしてみる。距離を少し置いてみる。それで人生が軽くなるなら、続ければいい。違うと思えば、また戻せばいい。足すことを実験にするように、引くことも実験にすればいい。(中略)
 習慣的に「惰性でYes」と言い続けると、気づけば人生が他人の優先順位で埋まっていく。意識的に「本当にやりたいのか」を問い続けると、少しずつ自分の人生が戻ってくる。引き算のための小さな問いがある。
「これをやめたら、どうなるか」
 やめた場合のデメリットを想像する。意外と、大したことがないことが多い。恐れていたほどの損失は起きない。むしろ、やめることで得られるものが見えてくる。


【感想】

◆当ブログにとっての本田直之さんの新作は、なかなか読み応えがありました。

と申しますか、ご本をレビューするのもほぼ10年ぶりということに、私自身ビックリの巻。

それは過去において、本田さんの著作が当ブログで取り扱う範囲を大きく飛び越えて、多種多様なテーマを取り扱うようになったからでもあるのですが。

さらに私自身まったく知らなかったのが、本田さんが、柔術やら鮨(握る方)やらヨットにまで挑戦していたということ。

それぞれ始めるようになったきっかけから、その後の経緯まで触れられていますが、いずれも15年近く前に熱心に本を読んでいた頃には、想像できないことでした。


◆そして久しぶりに自己啓発書を書かれた本田さんの今回のテーマは、「セカンドハーフ戦略」。

その定義については、第1章から引用した上記ポイントの1番目にあるとおりです。

確かに私も、今までどおりにやっていることなのに、うまくいかなくなってきたことがいくつかありました。

仕事のことはさておき、たとえばこのブログ記事を書くにしても、同じ文章量なのに1〜2割時間が余計にかかったりとか。
 最近、頑張っているのに成果より消耗のほうが大きくなっていることはないか。そこでは、昔と同じ力の使い方を続けていないか。
 もしそうなら、それがあなたにハーフタイムが訪れたサインである。
まさに訪れまくっている予感!!


◆一方で、何か変えようとした場合に、それが面倒と思ったら「老いた証拠」というお話が上記ポイントの2番目です。

これは第2章から抜き出したものなのですが、確かに年を取ると、過去のやり方に執着しがちかと。

というのも、今まではそれで上手くいっていたからなのですが、勝手が違ってきていることを認めたくないものなんですよね。

自分を変えられなかったのは、かつての本田さんも同じで、それは第3章で触れられている「コロナ禍での16キロの体重増加」にも表れています。

「いや、体重変わってるじゃないか」というのはもっともなのですが、結局体が動かせない状況でも、今までと同じ食生活でも大丈夫、と思ってた結果らしく。

とはいえ、そこから「5か月で12キロ痩せた」そうで、その秘訣の1つが、上記ポイントの3番目にもある「マクロファクター」というアプリです。

筋トレ向けのトレーニング・カロリー計算アプリ(マクロファクター)

もちろん、このドラスティックな減量の秘密はこれだけではなくて、全部で5つTIPSが列挙されていますから、気になる方は本書にてご確認ください。


◆そこでいよいよ「後半戦」に向けて、新しく何か始める際の注意点が、第4章から引用した、上記ポイントの4番目の「小さく始める」。

上記で触れたように、本田さんは新しいことをいくつか始められたわけなのですが、その根底にあったのが、この「β版思考」でした。

本田さんいわく
 大事なのは、気合いを入れることではない。最初の一歩を、行動できるサイズと言葉にまで小さくすることだ。
ということで、まさにかつてのこの本を彷彿とさせますね。

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣

参考記事:【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

さらには、この「β版思考」で動くときは、以下の3つに気をつけると良いようです。
・完璧を待たない。
・やめていい。
・フィードバックをもらう。
こちらも詳細は本書をお読みいただければ、と。


◆なお、第5章ではさまざまなものを「控える」「やめる」お話が出てくるのですが、人はそう簡単に変われないものです。

そのことに関する本田さんのアドバイスが、上記ポイントの5番目。

嫌われたくなくて、ついつい「Yes」と答えがちな方は、ここをじっくり読んで「No」と言えるようになってください。
 引き算は、思想ではなく判断技術だ。毎日の小さな分岐点で「本当にこれが必要か」を問う習慣が、50代以降の人生を少しずつ変えていく。
私は既に、60代に突入しておりますが、しっかり実践したいと思います。

そしてスペースの関係で割愛してしまいましたが、第6章の鮨、第7章のヨットのお話も非常に面白かったので、ぜひご一読を。


50代以降の方には刺さりまくる1冊です!

B0HCM3Z1NF
セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか
プロローグ 57歳、初めてタップした日 僕のセカンドハーフ(後半戦)は、ここから始まった
第1章 人生後半は、戦い方を組み直す――後半戦の再設計(1)戦い方
第2章 面白がれなくなったら、老いは始まる――後半戦の再設計(2)感情
第3章 身体のOSを入れ替える――後半戦の再設計(3)身体
第4章 新しいことは、実験でいい――後半戦の再設計(4)始め方
第5章 「とりあえずビール」はやめた――後半戦の再設計(5)配置
第6章 55歳、料理ゼロから鮨を握る――再設計を、実際にやってみる(1)鮨
第7章 乗せられる側から、操る側へ――再設計を、実際にやってみる(2)ヨット
第8章 後半戦は、仲間と広げる――後半戦の再設計(6)つながり
終 章 後半戦は、もう始まっている セカンドハーフ戦略を、いま動かす


【関連記事】

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【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

【超実践】『50代から人生でやりたかったこと「全回収」 名著30冊から学んで実践した、今日からできるライフハック』はっちゃん(2025年08月29日)

【自己啓発】『残り30年ジャーニー 悔いなき人生を歩むための50の教え』大住 力(2025年09月19日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」におけるお買い得品をセレクト!

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