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2026年07月10日

【集中力】『集中力革命 ブレても力を発揮するメンタルの技術』伴元裕


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集中力革命 ブレても力を発揮するメンタルの技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本 夏の超大セール 第1弾」でも人気のスキルアップ本。

「集中力」は当ブログでも人気のテーマだけに、さっそく読んでみました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
メンタルとは、性格や気質ではなく、自分で育て、操ることができる「技術」。
努力や集中に対する考え方を刷新する、
ビジネスの場面でも活かせる「集中力革命」という考え方を丁寧に解説します。

送料を加味した中古よりも、600円弱お得な計算です!






【ポイント】

■1.集中力革命とは3つの視点の更新
 まず1つ目は、メンタルの捉え方です。メンタルは、生まれつきの性格や才能ではありません。良い状態を保てるかどうかでもありません。不安や緊張がある中で、どこに注意を向け、どんな行動を選び続けられるか。その扱い方は、後天的に学び、磨き、使うことのできる「スキル」なのです。(中略)
 2つ目は、操作対象の更新です。(中略)
 本書の立場は明確です。扱うべきなのは、感情そのものではありません。どんな感情があっても、その中で注意をどこへ向け直すか。感情は選べません。しかし、注意の向け先は選ぶことができます。
 3つ目は、集中の捉え方の更新です。集中力とは、集中し続ける力ではありません。注意が逸れない状態を保つことでもありません。注意が逸れることは前提であり、そのことに気づき、必要な場所へ戻し直せる力こそが集中力です。


■2.「自信」は過大評価されている
 実力が発揮できたかどうかは、「自信があったか、なかったか」と結びつけて語られがちです。振り返りの場面でも、状態を一言で表す言葉として、「自信」という表現が選ばれることがあります。
 確かに、自信があると感じているときは、注意があちこちに飛び回りにくくなる側面があります。余計な確認や評価が入りにくくなり、目の前の行動に腰を落ち着けやすくなる。そうした感覚があること自体は否定しません。
 ただし、ここで押さえておきたいのは、実力を発揮できるかどうかを決めているのは、自信そのものではないということです。
 本当に影響しているのは、注意がどこに向いているかです。(中略)
 自信を持てているかどうかよりも、そのとき注意はどこに向いていたのか、どんな感情や思考があり、何に注意を向けていたのかという点に注目してみましょう。自信が十分だとはいえない状況の中でも、適切な注意と行動によって力が発揮されていた経験があったことに、きっと気づくはずです。
 そういう意味で、「自信」は過大評価されていると感じています。実力を引き出しているのは、自信という感覚ではなく、注意の向きと、そこから選ばれる行動なのです。


■3.3つの目標で注意の戻り先を整理する
 まず、結果目標です。試合に勝つ、評価を得る、売上目標を達成するといった、最終的に目指したい状態を指します。野村選手でいえば、スタメンに定着することでした。結果目標は、どこへ向かうのかという大きな方向性を示すうえで欠かせません。目指す先が定まらなければ、その手前にある行動も定まらないからです。
 ただし、結果そのものは、この瞬間に自分で操作できるものではありません。(中略)
 次に、パフォーマンス目標です。これは、結果に近づくために、どんな状態や局面をつくりにいくのかを定める目標です。ミスを減らす、論点がぶれず必要な情報が絞られた状態をつくる、にこやかな雰囲気で対話を進める、新規商談の機会を安定的につくるといったものがこれに当たります。野村選手の例でいえば、ミート率の向上でした。(中略)
 そして最後が、行動目標です。これは、結果や出来栄えを測るための基準ではなく、実行の最中に注意を向ける対象そのものを指します。評価や確認よりも、行動がそのまま前に出ている状態です。


■4.仕事に臨む人の頭の中
 やらなければいけないことは、はっきりしています。締切もわかっているし、この作業を後回しにしても状況が良くならないこともわかっています。それでも、パソコンを開いたまま手が止まり、別のタスクを先に片づけてしまう……。気が進まない、という感覚だけが、静かに残っている状態です。(中略)
 では、このとき「今、自分で、できること」は何でしょうか。ここで求められるのは、やる気を出すことでも、完璧なアウトプットを想像することでもありません。自分がこの仕事で、何を果たそうとしているのかというパフォーマンス目標に、注意を戻すことです。(中略)
 そのうえで、注意を置く先は、「今、ここで、実際に手を動かせること」になります。たとえば、資料を1行だけ読み直したり、冒頭の見出しを書き出してみたり、必要な情報を1つだけ整理したりする、などです。完成させようとするのではなく、次につながる最小の行動に注意を向けることが大切です。


■5.大切なのは行動の中に注意を戻し続けること
 集中できていないと感じるとき、多くの人は、自分の努力が足りなかったのだと考えます。
「もっと真剣にやるべきだった、もっと正しく、もっと上手にできたはずだ」(中略)
 正しくやろうとすること。丁寧に積み上げようとすること。それ自体が間違っていたわけではありません。ただ、その注意が、結果や評価のほうへ向いたとき、力が出にくくなる構造があっただけなのです。
 もしそうだとしたら、これから先に必要なことは、自分をもっと追い込むことでも、これまでやってきた努力を否定することでもありません。
 やることは、シンプルです。
 うまくやろうとする前に、「今、自分で、できる」ことに注意を戻していく。逸れたことに気づいたら、また戻る。その繰り返しです。
 集中し続けられなくてもいいのです。崩れない必要もありません。


【感想】

◆単なる「集中力」ではなく「集中力『革命』」と称するだけあって、今までにはなかった切り口の作品でした。

そもそも集中力といったら、途切れず継続して集中し続ける力、だと思っていたワタクシ。

実際、類書もその前提で、逆にどういったタイミングで休憩を入れるか、ですとか、集中を途切らせるような「ノイズ」(SNSの通知等)を断つか、みたいな話が多かった気がします。

それに対して本書では、集中力とは上記ポイントの1番目にあるように「集中し続ける力ではない」とのこと。
注意が逸れることは前提であり、そのことに気づき、必要な場所へ戻し直せる力こそが集中力です。
というのには、結構目からウロコでした。


◆同様に、パフォーマンスにおける「自信」の度合いも、上記ポイントの2番目で述べているように、本書では重視していません。

個人的には自信をもって行うのと、自信がなく不安な状態で行うのとで、差がないとは思い難いのですが、影響を及ぼしているのは「注意がどこに向いているか」である、とのこと。

では、その「注意の向き先」がどこかを解説しているのが、上記ポイントの3番目。

ただし、ここに掲げられた3つの目標は、並列の選択肢ではないのでご注意を。
 まず、結果という大きな方向性があります。次に、その結果に近づくために、どのようなパフォーマンスが必要かを整理します。そして、実行の最中に、注意をどこに置いておけば無理が生じにくいのかを考えていく。その過程を経た末に、最後に注意を置く対象として残るのが、行動目標です。
この3つを順に経ることで、注意の戻り先は「今・自分で・できる」場所へと自然に整理されていくのだそうです。


◆また、本書の特徴とも言えるのが、この集中力のメソッドに関して、著者の伴さんが実際に関わられた、ソフトバンクホークスの選手たちの実例が数多く紹介されていること。

伴さんは、2024年の秋からチームのメンタルパフォーマンスコーチに就任し、2025年の途中からはベンチ入りしていたそうですから、ホークスの日本一にも尽力した、と言っていいと思います。

これがホークスのファンの方なら、きわめて鮮明に、その選手のパフォーマンスの変化や活躍ぶりを実感できるのでしょうし、少なくとも野球ファンであれば、「なるほど、そういう裏事情があったとは」と腑に落ちる可能性は大。

ところが私の場合、現在のプロ野球界についてはまったく知識も情報もないため、この貴重な実例も「へぇ、そうなんですか」で終わってしまいました(すいません)。

ただし本書では、私のような非野球ファンについても配慮してくれており、上記ポイントの4番目にあるように、メソッドのビジネス上への展開も解説されていますので、仕事に集中できない、とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。


◆いずれにせよ本書の主張は、上記ポイントの5番目でうたわれているように「注意を戻し続けること」。

結果や評価を意識することなく、ひたすら「今、自分で、できる」ことに注意を戻していくのが大事なワケです。

これって、いわゆる「マインドフルネス」に通じるものでもあるような?

そういえば、実例に登場するホークスの皆さんは、いずれも「達観」しているような雰囲気でしたし。

私も真夜中までかかって、このブログの下書きをしているのは、途中でしょっちゅう離脱しているからであり、もうちょっと何とかしなくては。

もちろん、仕事での集中にもぜひ活かしていただきたいところ。


集中力がない、とお悩みの方なら一読の価値あり!

B0GGXF59V6
集中力革命 ブレても力を発揮するメンタルの技術
序 章 ホークスの選手たちが証明した「集中力革命」
第1章 メンタルは誰もが使える「スキル」である
第2章 うまくやろうとするほど集中は崩れていく
第3章 注意の戻り先を明確にする
第4章 集中は「技術」として磨かれていく
第5章 集中力革命を日常で活かす


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」からの、お買い得作品はこちら!

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クレオール主義 (ちくま学芸文庫)

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Copilotの基本が学べる教科書 (一冊に凝縮 Compact Edition)

今日はちょっとUnlimited対象作品が多かったのですが、『超速フレームワーク』『Excel実践の授業』『Copilotの基本が学べる教科書』辺りが当ブログ向きではないでしょうか?


【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本 夏の超大ポイントフェア」の幻冬舎分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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東大視点 ものごとの本質を見抜くための31の疑問 (幻冬舎単行本)

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「当たり前」を疑う100の方法 イノベーションが生まれる哲学思考 (幻冬舎新書)

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数学の言葉で世界を見たら (幻冬舎新書)

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マンガでわかる東大勉強法 増補版 (幻冬舎単行本)

ご参考になりましたら!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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