2026年04月22日
【バイアス】『効率的に成果を出す人になる100の法則』酒井とし夫

効率的に成果を出す人になる100の法則
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本 春爛漫大セール」からの思考バイアス本。この手の本は今までも何冊も読んでいるのに、ついつい買っちゃうんですよね。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
仕事に効く!読むだけで行動が変わる「心理効果」100選
やる気が出ない、目標を達成できない、上司や部下とうまくいかない、プレゼンや交渉が通らない——そんな悩みを抱えるビジネスパーソンに向けて、本書は「心理学の知見」を武器に、自分の行動と周囲の反応を変える100のヒントを紹介します。
中古に送料を足すと、定価を上回りますから、このKindle版が800円以上お得な計算です!

【ポイント】
■1.鏡の自分に暗示をかける人間のエネルギーは意識した方向へ流れると言われます。例えば、不調にあるような時、「今日もダメかもしれない」「また失敗したらどうしよう」と思い始めるとエネルギーは無意識にそちらに向かいます。
こうした状態に陥らない簡単な予防策があります。それが鏡を使った自己暗示です。この時のポイントは、ひとり言ではなく、鏡に映った自分に語りかけることです。鏡に向かって自己暗示をかけることで気持ちが落ち着き、自然と体の中から自信が芽生えはじめてきます。鏡を使わない場合は目を閉じて、もうひとりの自分を思い浮かべて話しかけることでも可能です。
この方法は「経営の神様」と称された松下幸之助氏、京セラを創業した稲盛和夫氏、この2人をはじめとする経営者や大谷翔平選手も影響を受けたといわれる昭和の思想家、中村天風氏も行っていたとされます。
■2.我慢のいらない好きなことで自我を回復させる
意志力の発揮が強いられる状態に追い込まれると自制心に負荷がかかり、その後の思考力や行動力が低下することになります。心理学ではこれを「自我消耗」といいます。(中略)
日々、意思決定に明け暮れる仕事をしている人は、しっかり休養を取らないとミスや失敗を起こす可能性が高くなるということですね。
「自我消耗」になる状況はできれば避けたいですが、「なんだか自暴自棄になってきたぞ」と思えてきたら、趣味やショッピング、旅行、運動、食事などの「我慢のいらない好きなこと」をすることで自我を回復させることができます。
だから、気分転換はとても大事なことなのです。
■3.メガネが汚れていると、だらしない人に見られる
心理学用語に「ホーン効果」があります。米国の教育心理学者エドワード・ソーンダイクが提唱した概念です。ホーン(horn)とは「角(つの)」のことですが、ホーン効果は「悪魔の角効果」とも言われるように、何か悪いところや劣るところがあるとそこを中心に悪い印象が全体に広がるバイアス(偏見)のことです。(中略)
そのホーン効果で注意したいこと、それは一度ネガティブな印象になるとそれがそのままその人の性格として評価されてしまうことです。
「メガネに手の脂がついている」のを見て、「この人はきっとだらしない性格なんだ。そうなら、信用できない」と判断されてしまうかもしれません。だから私は、メガネの汚れにも気配りしているのです。
■4.片足立ち集中法で眠気を覚ます
また、集中したいのになんだか眠くなってきた──。そんな時に30秒で脳を活性化する方法があります。それは、「目を閉じて、片足立ちで声を出して30秒数える」方法。『記憶力の鍛え方』(宝島社)や『脳の強化書』(あさ出版)などのベストセラーを持つ、医師で脳科学者の加藤俊徳氏が著書『「めんどうくさい」がなくなる脳』(SBクリエイティブ)の中で提唱しています。
加藤氏によると、片足でバランスを保とうとすると、ふだんは使わない脳の部位が刺激されて、やる気の素になるドーパミンが一気に分泌されます。それが、脳を活性化します。
私はこの方法を知ってから、デスクワークで集中力を高めたい時に実践しています。
また、片足立ち集中法には副次的効果もあるようです。
目を閉じて片足立ちをすると、視覚情報なしでバランスをとらなくてはなりません。そのため脳が活性化するので、認知症予防、アンチエイジングにもなるそうです。
■5.BYAFテクニックで賛同を得る
なんとか相手にその気になってもらいたいとの気持ちはわかりますが、一方通行の説明や説得では、逆にマイナスに働いてしまうわけです。では、どうすればいいのでしょう?
この問題を考える上で、フランスの心理学者ニコラス・ギュゲーヌが行った依頼と承認に関する実験から導かれた「BYAFテクニック」が参考になります。この時の実験では、人に頼み事をする時、「But you are free to accept or refuse.(ただし、受け入れるかどうかはあなたの自由です)」と一言言い添えると協力度合いが高まることが証明されました。
ギュゲーヌ教授は、街ゆく人に「障害のある子どもたちのために寄付をお願いできますか?」と尋ねると、およそ10%の人が賛同しました。
一方で、「障害のある子どもたちのために寄付をお願いできますか?」「もちろん、協力するかどうかはあなたの自由です」と一言添えると、およそ47.5%の人が募金してくれたそうです。
ここから、自分の自由意志で選択できることは心理的抵抗感が低減するとの結論を導いたのでした。
【感想】
◆冒頭でも触れたように、私自身、このテーマの作品はかなり目を通しております。するとどうなるかというと、当然バイアスのネタがかぶりまくることに。
特に本書のように100も列挙していれば、それはかぶらない方がおかしいのですが。
これはもう、勉強本でもさんざん通ってきた道でありまして、記事を書く際にTIPSの重要度順に上から並べてしまうと、どれも似たようなものになってしまいます。
そこで勉強本の記事でも意識しているのですが、今回もできるだけ類書で見かけないものを優先した次第。
もちろん、私自身が納得した内容のものに限っていますが。
◆たとえば第1章から引用した、上記ポイントの1番目の鏡を使ったTIPSは、そこまで突飛なものではないかもしれません。
ただ、これを松下幸之助さんや、稲盛和夫さん、さらには中村天風さんも実践していた、というのは初めて知りました。
もっとも、試したことがある方はご存じだと思うのですが、結構こっ恥ずかしいものなんですよ、これ……。
以前何かの本で読んでやった際は、正直、暗示をかける以前に、「何やってんだ、自分?」という自意識のようなものが前面に出てきて空振りしました。
とはいえ、上記お三方がやっていたのならば、決して無駄ではないのだと思います。
◆続く第2章から引用したのが、上記ポイントの2番目にある「自我消耗」。
言葉自体は聞きなれなかったのですが、読んだ感じではいわゆる「意志力の消耗」のような?
であるなら、当ブログでは結構おなじみのテーマです。
ただし後半部分の「回復方法」については、類書でもあまり記憶にありません。
なるほど、もし自我消耗してしまったら、コンビニスイーツ買ってもいいんですな。
◆一方、第3章からは、上記ポイントの3番目の「メガネの汚れ」のお話を。
これまたメガネかけてる方はお分かりのように、レンズが多少汚れていても、視点はずっと先なので、実はあまり気がつかないんですよね。
むしろ冬場に自分の吐いた息で真っ白になる方が、周りが見えないくらい。
ただ、確かにメガネが汚れてるだけで、第一印象が悪くなるなら要注意です。
今後は外出前に、意識しなくては。
◆ところで上記ポイントの4番目は、一応本書の第4章からなのですが、内容がほぼ加藤俊徳先生の本の中身だというw
ただ、この記事読んだら試してみていただきたいのですが、目をつぶって片足で30秒も立てませんよ(私だけ?)?
今、夜中の2時半なので、眠気が醒めて眠れなくなっても困るのですけど、実際にやったらかろうじてクリアできたくらい。
ただし、軸足動きまくりで、バランスをとるのに苦労しました。
くれぐれも周りに物がない、ある程度広い部屋でやってください。
◆そして最後のポイントの5番目の「BYAFテクニック」は、交渉がテーマの第5章からのもの。
私はこの「BYAFテクニック」という言葉を、本書で初めて知りました。
もしかしたら、似たようなTIPSが過去に出てきたかもしれませんが、これは効果がありそうです。
……なるほど、いったん譲歩して、相手に選択させるわけですか。
結局のところ
説得や交渉では自分の言いたいことを一方的に話すのではなく、相手に選択肢を示して自分で選べるようにすることが成功のカギなんですね。
成果を出せるようになるために読むべし!

効率的に成果を出す人になる100の法則
第1章 モチベーションを上げる
第2章 自律心を高める
第3章 コミュ力を磨く
第4章 効率的な働き方をする
第5章 交渉に失敗しない
第6章 営業とマーケのスキルが上がる
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【バイアス?】『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』情報文化研究所(著),高橋昌一郎(監修)(2023年07月05日)
【バイアス?】『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』情報文化研究所(著),高橋昌一郎(監修)(2021年07月24日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」の中から、お買い得品をご紹介。
歴史 下 (ちくま学芸文庫)

シュメール神話集成 (ちくま学芸文庫)

40代からの食べてやせるキレイな体のつくり方

ホメーロスの諸神讚歌 (ちくま学芸文庫)

復職後再発率ゼロの心療内科の先生に「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました

こどもロジカル思考 なぜ論理的に考えることが大切なのかがわかる本 こどもシリーズ

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「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

はじめての人でもすぐに占える 覚えないタロット

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中学受験で子どもを壊さない!合格へ導く「5つの約束」
今回はあまりビジネス系の作品がないのですが、『「心の病」の脳科学』は少々気になりますね……。
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