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2026年01月29日

【音楽】『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』栗本斉


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「シティポップの基本」がこの100枚でわかる! (星海社 e-SHINSHO)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「冬電書2026 星海社オススメ作品一気読みフェア」で気になっていたディスクガイド。

まさにリアルタイムで、いわゆる「シティポップ」に接してきた(年バレ)自分にとっても、知らないアーチストもいて勉強になりました。

アマゾンの内容紹介から。
世界的に注目を集める日本国内で生まれた音楽ジャンル「シティポップ」を堪能するための厳選アルバム100作品ディスクレビュー

中古は値崩れしていますが、送料を踏まえるとこのKindle版の方がお得になります!






【気になった作品等】

■1.大瀧詠一 / A LONG VACATION

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 日本のポップス史に 燦然 と輝く大傑作である。シティポップ云々では語り尽くせない名盤でもある。でも敢えて、シティポップの切り口でじっくりと語りたい特別な一枚でもある。なぜなら、これほどまでにファンタジックに夏を描いた作品は、それまでになかったからだ。清涼感に溢れた名曲の数々は、永遠のサマー・アンセムである。

◆私も学生時代に聴きまくった名盤中の名盤。

捨て曲がないのも素晴らしいです。


■2.寺尾 聰 / Reflections

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 お茶の間にシティポップ的な世界を浸透させたのは、名実ともに間違いなく本作だ。1981年の年間チャートでも圧巻の首位を獲得したアダルト・コンテンポラリーの金字塔であり、歌謡曲として誰もが歌うことができた大ヒット曲「ルビーの指環」を収めた超メジャー作品である。(中略)
最初に説明しておきたいのが、全曲の作曲を寺尾聰本人が手掛けているということ。独特の声の持ち主であると同時に、メロディメイカーとしても優れていることがわかる。

◆もちろんこの曲も知っていましたが、アルバム全曲をご本人が作曲しているとは知りませんでした。

1982年にCDが発売される前のミリオンセールスアルバム4作品のうちの1つなのだそう。


■3.山下達郎 / FOR YOU

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 本書で取り上げた100枚の名盤の中から1枚だけ選ぶとするならば、大いに迷った挙げ句、本作を選ぶのではないだろうか。シティポップを語る上で避けては通れない作品である。山下達郎が最重要人物であるのはもちろんのこと、彼の数ある傑作群の中でも本作を挙げなければならない理由がしっかりとあるからだ。

◆まぁ、このアルバムが選ばれるのは当然と言えば当然かもしれません。

なお、「挙げねばならない理由」は本書にてご確認を。


■4.竹内まりや / VARIETY

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 2010年代以降のシティポップ・アイコンとなった「プラスティック・ラヴ」。竹内まりやのグローバル・スタンダードとなったこの名曲を収めたアルバムが本作である。ただし、この曲のみをクローズアップするのは非常にもったいない。収録曲すべてが質が高く、いろんな意味で彼女の転機となった重要な作品だからだ。というのも、本作は山下達郎との結婚後初のアルバムである。そして、RVCから新会社のアルファ・ムーンに移籍後第一弾の作品であり、なんといっても初めて全曲を自身で書き下ろした本格的なシンガー・ソングライターとしてのスタートだからだ。

◆昨今の「シティポップ」の文脈(特に海外における)を考える上では、このアルバム(特に「プラスティック・ラヴ」)はマストとも言えるもの。

そして全曲竹内さんが書かれたというのも、数年前に初めて知りました(「不思議なピーチパイ」等は他者のライティングなので、てっきり……)。


■5.中原めいこ / 2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-

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 10代から歌の才能を見せ、郷ひろみのバックコーラスなどでセミプロとして活動していた彼女は、1982年にシングル「今夜だけDANCE・DANCE・DANCE」でデビューした。この曲はすでに彼女特有の華やかさに溢れているが、本領を発揮するのがこのセカンド・アルバムである。本作はファースト・アルバム『COCONUTSHOUSE』から半年後という早いタームで制作されているが、けっしてインスタントなものではない。むしろ恐ろしく濃密で熱量を感じさせる作品であり、シティポップ的な観点から見ても本作を代表作としてチョイスすることに異論はないはずだ。

◆リアタイでファンだった(大学祭に観に行ったり)自分としては、後のタイアップ曲が入っているアルバムよりも、こちらが選ばれたのが納得の名盤。

中でも「Go away」という曲が切なくて好きです。


■6.楠瀬誠志郎 / 冒険者たち

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当代屈指のメロディメイカーであり、極上のコーラスワークを駆使する声の魔術師。楠瀬誠志郎を端的に評するならば、どうしても声とメロディに行き着く。特に作曲能力は圧倒的で、わかりやすくいうなら山下達郎と杉真理のいいところをかけ合わせたような作風だ。あと、6、7年早ければ、彼らと肩を並べて活躍できる存在だっただろう。

◆時期的に完全に洋楽しか聴かなくなってからの方なので、大変お恥ずかしながら、まったく存じませんでした。

何曲か試聴してみましたが、なるほどバラエティに富んでいて、曲作りが見事です。


■7.小沢健二 / LIFE

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 東京の街をこれほどまでにキラキラと煌く光景として描いた作品は、これまでになかったかもしれない。小沢健二の2作目となる本作は、渋谷系を代表する作品であると同時に、90年代シティポップの大きな指標といってもいいだろう。(中略)
 まだバブルを引きずった躁状態の東京を彩るBGMとして、これほどぴったりな作品はなかった。それだけにメロディメイカーぶりが見え隠れする「いちょう並木のセレナーデ」や「おやすみなさい、仔猫ちゃん!」が心に沁みる。小沢健二の都会的な魅力がどの曲にも表れた傑作だ。

◆小沢さんはお名前はもちろん知ってましたけど、これまた洋楽R&Bしか聴いていない時期の方なので、今これを書きながら履修してます(ブギーバック等、知ってる曲はもちろんありますが)w

日本を代表する名盤だと言われているだけあって、なるほどいい曲が多いですね(遅すぎ)!


■8.古内東子 / Hourglass

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 1993年にデビューした彼女のキャリアは非常に充実しており、どのアルバムも聴くべき傑作ばかりで一枚だけ選ぶのは困難。この5作目をセレクトした理由は、もっとも有名な代表曲「誰より好きなのに」を収録していることもあるが、とにかくサウンドのクオリティに惚れ惚れするからだ。収録曲の半分は東京、残り半分は米国録音となっている。

「誰より好きなのに」はいい曲ですよね〜。

著者の栗本さんも「切ないけれど心地よい」と古内さんのことを評していて、激しく同意です。


■9.一十三十一 / CITY DIVE

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 2010年代半ばから一気に盛り上がったネオ・シティポップのムーヴメントだが、その先鞭をつけた記念碑が本作ではないだろうか。それまでのシティポップというと、熟練のスタジオ・ミュージシャンを起用し、バンドのアンサンブルこそがサウンドの要という印象が強かったが、このアルバムによって一気に覆された。プログラミングを主体とした80年代へのオマージュといえるサウンドは、後続の若手ミュージシャンに大きな影響を与え、フォロワーを多数生んだ。

◆すいません、この一十三さんも、名前はよく見ていた(というか珍しい名前なので目につく)のですが、ちゃんと聴いてなかったので、今聴いてます。

なるほど、これは上質なシティポップですわ……。


■10.GOOD BYE APRIL / Xanadu

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 ネオ・シティポップを通り越して、ネオ・ニューミュージック。まさか2020年以降にこんなアルバムが聴けるとは驚きだ。本作を聴いたなら、誰しも懐かしいと思うのではないだろうか。たとえるなら、安部恭弘や杉山清貴にも通じるクリアなヴォーカル、さらにいえば、小田和正や財津和夫に匹敵するメロディメイカーとしての才能。とにかく、圧倒的にキャッチーな楽曲がたっぷり入った作品なのだ。

◆こちらのグループも、お名前のみ聞いたことがあったので、慌てて履修中。

確かに初っ端の曲からキャッチーでスゴイです(語彙力)。



【感想】

◆すいません、本書ではせっかく100枚も選ばれているのに、ベタなセレクトになってしまいました。

それでも「あれがない」「この人がいない」というご意見も多々あると思います。

それ以前に、そもそも100枚に絞る段階で、栗本さんも悩みに悩まれたことを、3つ目のコラムで詳しく説明されていましたし、それは当然のこと。

……ちなみにこの辺は私が学生時代に好きだったこのアルバムなんですが、選ばれてもおかしくなかったんじゃないでしょうか(個人的趣味全開)。

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フジヤマ・パラダイス

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セミヌード

また、あるアーチストを選んだとして、その中から1枚を選べ、と言われても、大御所になればなるほどムリゲーでしょう。

そこで今回、自分だったら違うアルバムを選んでた、と思う方はスルーさせてもらいました(大貫妙子さん、ユーミンさん等)。


◆なお、本書は文中に曲解説に含まれているのですが、曲名のリンクからAmazon Musicに直接飛べるようになっています(Kindleだけに)。

これは聴きたい曲があったときに、非常に便利なのがマル!

ただし、有料版に加入していないと、時折違う曲に飛ばされてしまうのでご注意ください。

……そういうときは、しかたなくSpotifyで検索かけてチェックしたんですけどね。

いずれにせよ、古いアーチストから新しいアーチストまで、非常に幅広く学ぶことができました。

今後も時間があるときに、気になっている他のアルバムもチェックしたいと思います。


邦楽好きならデータベース的に持っておくべき!

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「シティポップの基本」がこの100枚でわかる! (星海社 e-SHINSHO)
PART 1 シティポップ黎明期 燦然と輝く名盤20枚

PART 2 シティポップ最盛期 進化と深化の過程で誕生した必聴盤50枚

PART 3 シティポップ再興期 受け継いだ遺伝子からさらなる変容を遂げる次世代盤30枚


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【音楽】『ヒットの崩壊』柴 那典(2016年12月01日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から、お買い得作品をご紹介。

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新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった

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まんがで身につく ずるい考え方

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江戸衣装図絵 武士と町人 (ちくま文庫)

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東北史講義【古代・中世篇】 (ちくま新書)

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めんどくさいが消える脳の使い方 (特装版)

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C12 地球の歩き方 ゴールドコースト&ケアンズ グレートバリアリーフ ハミルトン島 2026〜2027

今回はUnlimited本と、値崩れ本が多かったので、こんな感じで。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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