2025年12月11日
【法則大全】『知って得する、すごい法則77』清水克彦

知って得する、すごい法則77 (中公新書ラクレ)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本(電子書籍) ポイントキャンペーン」からの注目作。いわゆる科学的自己啓発書にひんぱんに出てくる、さまざまな法則をまとめた1冊です。
アマゾンの内容紹介から。
仕事は単純化すればするほどはかどる──「メイヤーの法則」
利害関係がない第三者の情報に信憑性あり──「ウィンザー効果」
他人から褒められた方が心に響く──「アロンソンの不貞の法則」
人はピークと最後の印象で判断する──「ピーク・エンドの法則」
禁止されるほどやってみたくなる──「カリギュラ効果」……
世の中に溢れる「〇〇の法則(効果)」には必ず真理が潜んでいる。
出世、組織マネジメント、人間関係、教育、セカンドキャリアなど、人生の局面ごとに使える、役立つ77の「すごい法則」。
送料を足した中古よりも、このKindle版の方が500円弱お買い得です!

【ポイント】
■1.エメットの法則アメリカでタイムマネジメントやストレスマネジメントのコンサルタントを務めるリタ・エメットが提唱した行動心理学の法則に、その名前を冠した「エメットの法則」があります。
これは、「仕事を先延ばしにすればするほど、実際の仕事量より倍の時間とエネルギーが必要になる」というもので、著書『The Procrastinator's Handbook: Mastering the Art of Doing It Now』の中で提唱した概念です。(中略)
たとえば、目の前に、処理しなければならないタスクが、易しい順にA、B、Cと3つあるとします。難易度が低いA、普通の難易度のB、難易度が高いCの3つをこなす場合・C→A→B、もしくは C→B→A筆者はこのような順番で作業をします。「これはハードルが高そう」と思われる仕事を最初に片づければ、気持ちが楽になり、AとBはすぐに終えることができるからです。
■2.カニンガムの法則
この法則は、
「インターネット上で正しい答えを得る最良の方法は、質問することではなく、間違った答えを書くことである」
というものです。
ネット上では、正しい答えを教えてくれる人は少ない反面、誤った情報に対しては多くの人が指摘をしてくれるという傾向に着目した法則です。
筆者も、日々ブログを配信し、ウェブマガジンなども発行してきた経験則から言って、「この意味を教えてください」と投稿するよりも、「この意味は○○ですよね?」と投稿したほうが、「それは間違いです。△△です」といったリアクションを得やすい印象はあります。
もっとも、ブログであれSNSであれ、間違いだと知りながら投稿するのは問題ですが、会議などの場であれば、「このアイデアではダメだろうな」と思いながらも、あえて提案してみることで、煮詰まった状況を打開することができます。
1つ、何かアイデアが出れば、
「いや、それよりもこっちの方が」
「だったら、こういうふうにしませんか?」
などといった案が続々出るようになる可能性が高いからです。
■3.ダニング=クルーガー効果
「ダニング=クルーガー効果」とは、2人の心理学者が、大学生を対象にした実証実験で得られた学説で、「能力が低い者は、自分の能力を過大評価する」「成績が悪い学生は、正しい自己評価ができず、思い込みや先入観によって非合理的な判断をしてしまう」というものです。(中略)
あなたは、周りからどう見えているでしょうか。
「ダニング=クルーガー効果」の典型に陥らないためには、次の4点に留意しましょう。「能力がないのに自分を過大評価している」と思われないために留意することどれも自分を客観視することが原点です。
・他責傾向が強くないか。
・少しハードルが高い仕事にチャレンジできているか。
・目標を数値化できているか。
・自分に直言してくれる同僚や友人がいるか。
■4.ジャーディン・フレミングの法則
香港を拠点にした資産運用会社、ジャーディン・フレミング(現・J.P.モルガン・アセット・マネジメント)の幹部が、投資の可否を診断する目的で日本企業を訪問しているうちに見出した法則があります。それが「ジャーディン・フレミングの法則」です。
この法則は、日本企業の外見や慣習からその業績や成長性を判断する方法で、ダメな企業の例として次のようなものがあります。「ジャーディン・フレミングの法則」で診るダメ会社の指標つまり、古いしきたりや風習が残っている日本企業は、この先、成長が期待できないということなのです。皆さんの職場はいかがでしょうか?
・社長が、自分の過去の苦労話に時間を割くような企業は成長が期待できない。
・社長が著名人との交際を匂わせるような企業には投資を避けた方が良い。
・体操を社員に強要する会社は儲からない。
・スリッパに履き替えさせられる企業は成長しない。
・創業者に自叙伝をプレゼントされたら、その企業への投資は止めた方が良い。
・社長室が豪華な企業は成長率が低い。
■5.1.01と0.99の法則
楽天の創業者、三木谷浩史氏の著書『成功のコンセプト』には、微差が大差になることを示す法則が示されています。
それが「1.01と0.99の法則」です。
毎日、少しずつ努力をすることを1.01という数字で表し、これを365乗すると、1年後には37.78になります。
これに対し、毎日、少しだけの努力を怠ることを0.99という数字に置き換え、365乗すると、1年後には0.03にまで減少してしまいます。
1.01の365乗と0.99の365乗……。スタートはそれほど違わないのに、毎日、ほんのわずかでも上積みをしている人と、そうでない人とでは大差がついてしまうというわけです。
1年後、今の37.78倍の自分になるか、それとも、0.03倍の自分になるのかは、わずかな努力の積み重ねがあるかないかで決まるということです。
【感想】
◆冒頭に列挙した「法則」を、あなたはいくつご存知でしたでしょうか?さらには表紙の帯にも、よく見ると右半分に同じように「法則」が並んでおり、合わせてこちらも確認していただきたく。
私はそこそこ見かけない名前が目についたので、類書と多少はネタがかぶっても、まぁいいかな、と思って読み始めてみたら、やはり半分以上は既知のお話でした。
もちろん当ブログでは「バイアス本」「行動経済学本」「心理学本」辺りをそれなりにレビューしていますから、ある意味致し方ないところ。
特に下記目次の「第5章 男女間で使える法則」辺りは、目次で見た時は知らない法則が多いな、と感じたものの、単に名称を知らなかっただけで、内容的には定番ネタばかりでした。
……かつて「モテ本ブログ」と一部で言われていたのも納得の結果と言いますか。
◆ゆえに今回、上記でポイントとして抜き出したお話は、基本的に私が詳しく知らなかったもの、ないしは忘れていたものが中心です。
たとえば上記ポイントの1番目の「エメットの法則」は、自分としては初めて目にしたと思ったのですが、実はこの本に登場していて、かつ、レビューでも取り上げていたという。

知っているようで知らない 法則のトリセツ
参考記事:【豪華キャンペーン有】「知っているようで知らない 法則のトリセツ」水野俊哉(2009年02月27日)
なるほど、この本も本書と似たようなコンセプトなだけあって、各種「法則」が大量に集められている模様。
ただ、当ブログではかなりの数の「先延ばし本」を取り上げているのに、この「エメットの法則」は記憶にないんですよね……。
結構、先延ばしをしてはいけない大きな理由になると思うんですが。
◆続く「カニンガムの法則」は、ブログ内検索をかけてもヒットせず。
ただこちらは、メルマガやブログではなく、X(Twitter)でよく「訂正」しているのを見かけます。
私も「藤井風」で日々パブサしていて、質問している人も間違ったことを言ってる人も見かけますが、後者の方が反応したくなりますから、思わず納得。
ただし、引用の後半部分で言われているのは、「カニンガムの法則」というよりも、「たたき台」ではないかと。
もっとも「0⇒1」より「1⇒10」の方が容易なように、こうした「たたき台」があると、議論も活発になるでしょうね。
◆一方、今回例外なのが、上記ポイントの3番目の「ダニング=クルーガー効果」。
こちらは当ブログでは何度も登場していますし、私もよく知っています。
と言いますか、ネットを徘徊していると、自信満々に間違ったことを主張している人を最近見かけるので、あえてセレクトしてみました。
私自身、先ほどの「カニンガムの法則」よろしく、訂正したくなる気持ちもあるのですが、こういう方は訂正しても、それが理解できない可能性が大。
実際、訂正している人にトンチンカンな反論をしたり、罵倒したりしているのを見ると、関わるだけ時間の無駄だと感じます。
◆また、上記ポイントの4番目の「ジャーディン・フレミングの法則」は、名前は初めて目にしましたが、「そんなような話がある」ことは知っていました。
該当する会社は、投資以前に生産性が低そうですし、いかにも古くからある日本の同族会社、といった印象を受けます。
もちろん、こうした会社も二代目三代目になって、グローバルなスタイルになれば、また別なんでしょうけど。
そして最後の三木谷さんの法則は、数値はさておき、日々少しでも成長すると大きく違ってくる、という話は昔からよく見かけましたが、マイナスの方は私はお初でした。
ただ考えてみたら、これは数学的に当たり前のことで、努力し続けることの重要性をひしひしと実感します。
正直、仕事もこのブログも、現状維持が精一杯なのですが、最近どちらも努力を怠りがちなので、気を引き締めなければ!
人生に役立つ法則を、本書で学ぶべし!

知って得する、すごい法則77 (中公新書ラクレ)
第1章 職場で使える法則
第2章 管理職として使える法則
第3章 人間関係を良好にする法則
第4章 自分を高めるための法則
第5章 男女間で使える法則
第6章 子どもと自分を伸ばす法則
【関連記事】
【時間術】「ひねり出す時間術」清水克彦(2007年10月16日)【豪華キャンペーン有】「知っているようで知らない 法則のトリセツ」水野俊哉(2009年02月27日)
【バイアス】『あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書』西剛志(2024年01月01日)
【行動経済学?】『不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100』スチュアート・ サザーランド(2017年05月28日)
【行動経済学】『イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法』アン・ウーキョン(2023年09月15日)
【編集後記】
◆今日も「Kindle日替わりセール」の中から、お買い得作品をご紹介!
改訂増補 古文解釈のための国文法入門 (ちくま学芸文庫)

はじめてのウィトゲンシュタイン NHKブックス

とりあえず、素人っぽく見えないデザインのコツを教えてください!

「心のクセ」に気づくには ――社会心理学から考える (ちくまプリマー新書)

ハッピー子育て!キッズ・キャラナビ

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること

初等整数論 (ちくま学芸文庫)

中堅・中小企業のための サイバーセキュリティ対策の新常識―経営者が知っておくべき最新知識

J26 地球の歩き方 杉並区 (地球の歩き方J)

ゆるゆる漢方子育て 体もこころも丈夫にする、50の健康習慣 (三笠書房 電子書籍)
……最近、日替わりセールのおかげで、積読本がマシマシになってきております。
この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
当ブログの一番人気!
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです




