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2025年11月07日

【投資】『資産が自動的に増えるインデックス投資入門 現役クオンツがやさしく教える』冨島佑允


B0BNLJQF11
資産が自動的に増えるインデックス投資入門 現役クオンツがやさしく教える


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「Kindle本(電子書籍) 499円セール」でも人気の投資本。

今まで多くの本で散々登場しているインデックス投資ですが、本書を読んで基礎からしっかり学ぶことができました。

アマゾンの内容紹介から。
●金融工学を駆使する専門職である「クオンツ」がインデックス投資を解説
●「なぜ、インデックス投資が優れているのか」が、理論的に納得できる!
●「どうやってインデックス投資を始めればいいのか」具体的なやり方も解説!

送料を加えた中古価格よりは、このKindle版の方が800円以上お買い得です!






【ポイント】

■1.「長期」「分散」「積立」を徹底せよ
 資本資産価格モデル(CAPM)に基づく投資では、「長期」「分散」「積立」の3拍子が揃った投資がベストだと考えます。
「長期」とは、一度投資したら長期にわたって持ち続けるということを意味しています。具体的には、最低でも10年以上の期間を指します。  
「分散」とは、数多くの投資先に広く浅く投資することを指します。具体的には少なくとも数百銘柄に分散したほうが良いでしょう。  
 そして「積立」とは、毎月一定額ずつ投資を行っていく(ここぞというタイミングで一気に買ったりしない)ことを指します。(中略)
この3拍子はどれが欠けてもベストな投資にはならず、図表1−3のように3つが重なったときに最大の効力が発揮されます。


■2.株と債券の比率は年齢に応じて決める
 例えば、あなたの年齢が25歳だとして、65歳で定年するまで運用を続けるとすれば、運用期間は40年間となります。この場合はかなり長期の運用ということになるので、株式の比率を大きくして収益性重視の運用を行うほうが望ましいとされます。
 なぜならば、第1章で説明したように、市場は混乱することもありますが、いずれは回復して成長軌道に戻ってくるからです。ですので、運用期間が長ければ混乱時の損失を取り返す時間がたっぷりあるので、損失におびえるよりも収益性にフォーカスしたほうが良いということです。
 一方、今の年齢が95歳で、運用期間は100歳の誕生日までの5年間を想定していたとしましょう。この場合、その5年間に市場の混乱が起きてしまえば損失を取り返すのに十分な時間が確保できない可能性が高いので、債券の比率を増やして安全性重視の運用を行ったほうが賢明です。このように、個人投資家にとっては年齢が運用期間を決定する重要な要素となります。


■3.FXは付加価値を生み出さない
 まずはFX、すなわち外国為替証拠金取引です。これは、外国通貨の売買によって利益を得ようとする取引のことです。(中略)
 株や債券の場合は、購入代金が企業のビジネスに使われるなどして付加価値を生み出し、その付加価値が配当や利息などの形で投資家へ還元されるのでした。
 しかし、為替取引は単なる通貨の交換なので付加価値が生み出されることはありません。付加価値が生み出されていないので、市場全体で見れば勝ち金額と負け金額がイコールであり、ゼロ・サム・ゲームになっているのです。「ゼロ・サム」とは、足すと勝ち負けゼロになるという意味です。そのため為替取引で利益を上げるには、ゼロ・サム・ゲームの中で他者を打ち負かす必要があります。
 つまり、他の投資家よりも上手に市場の動きを読んで先手を打つ必要があるので、かなりの経験値と瞬発力が必要です。こうした理由から、金融機関に勤める運用のプロですら、為替取引で利益を上げ続けるのはかなり難しいと言えます。


■4.投資を始める8ステップ
ステップ ❶:目標(〇〇年後に〇〇〇〇万円)を設定する
ステップ ❷:目標達成に必要な月間投資額を把握する
ステップ ❸:家計を見直し貯蓄・投資資金を捻出する
ステップ ❹:生活防衛資金を貯蓄する
ステップ ❺:「iDeCo」や「つみたてNISA」の上限枠を確認する
ステップ ❻:証券会社を選んで口座を開設する
ステップ ❼:投資信託を選ぶ
ステップ ❽:積立投資の設定をする

(詳細は本書を)


■5.為替ヘッジは「なし」がお勧め
 為替ヘッジとは、運用成果が為替レートの変動の影響を受けないようにする措置のことです。(中略)
 著者は基本的にヘッジなしをお勧めします(著者自身が運用している投資信託もすべて為替ヘッジなしでやっています)。その理由は2つあります。
 1つ目の理由は「通貨分散」です。「為替ヘッジあり」の投資信託は、その投資対象が海外の株式や債券だったとしても実質的には円資産です(為替変動の影響を相殺しているため)。日本人は円を基準に物事を考えるので、そのほうが望ましいと考える方もいらっしゃるでしょう。
 しかし、俯瞰的な視点で見れば円は世界の基軸通貨というわけではなく、日本経済の規模は世界の数パーセントを占めるにすぎません。(中略)
 2つ目の理由は、為替ヘッジにかかる「コスト」です。実は 為替ヘッジには費用がかかる ため、明確に有利になるシチュエーションが限られています。(中略)
 現状では日本経済は長期低迷を続けていて、米金利のほうが円金利より高い状況が定着しています。このような状況が続く限りは、長期的で持続的な円高トレンドが来ない限りは「為替ヘッジあり」の投資は不利になります。


【感想】

◆今まで漠然と「投資をするならインデックスで」としか考えていなかった私ですが、本書を読むことで、その仕組みからオススメの理由まで、詳しく知ることができました。

確かにどの本も(少なくとも当ブログでレビューした作品は)、いずれもインデックス投資を勧めており、具体的にどの商品を買うべきかも述べていることも多々(本書でも具体名は上がっています)。

ただ、実際に1度買って(設定して)しまえば、その後は基本的に放置でいい分、そのロジックまでは、あまり掘り下げていませんでした。

その点本書は、タイトルで「インデックス投資入門」をうたっているだけあって、かなり丁寧に解説してくれています。

また、放置でいい、と言いつつも、本書の第5章ではアセットロケーション(資産配分)のメンテナンスについても言及。

確かに上記ポイントの2番目にあるように、年齢によって構成を考える必要がある以上、加齢に伴う配分変更は必要ですし、さらに商品によって収益に違いがある分、それを加味しないと、当初の配分とは大きく変わってしまいます。

これは指摘されて、「なるほど」と思いました。


◆さて、順番が前後しましたが、第1章では「資産運用」全体についてのお話が。

中でもインデックスがベストと言われるのは、「資本資産価格モデル(CAPM)」という資産運用における思考の「型」において、必要とされる3つの要素が揃っているから。

確かにこの3つが揃っていると言えば、一般的に考えられているインデックス投資そのものですよね。

引用内にある図表1-3は割愛しましたが、3つの円が三方から重なり合うベン図で、その中心部分の3つが重なった部分に「ベストな投資」と書かれていました。

また、お恥ずかしながら私は今まで知らなかったのですが、インデックス投資の投資額は「株式時価総額に比例」させていたんですね。

確かに何百社もある銘柄に対して、どれにいくら割り当てているかを決める必要があるのは理解できますが、なるほどこれならば合理的。


◆続く第2章では、さらにインデックス投資を具体的に見ていきます。

ファンドの選び方から、株価指数、債券指数の選び方、投資信託の探し方等々。

他にも中級者以上向けのETF(上場投資信託)よりも、本書では投資信託を推奨していました。

私が以前読んだ他の本では、確かETFを推していたのですが、あれは中級者向けだったのかも。

さらには、株と債券の比率については、上記ポイントの2番目にあるとおりです。

……私の場合、もはやバリバリに債権の方が多めになってしまうのですが。


◆一方、第3章では「初心者にはお勧めしない投資法」という章題のもと、さまざまなリスキーな投資法が登場します。

上記ポイントの3番目の「FX」はその代表格なのですが、なるほど素人が気軽に手を出していいものではなさそうな。

ほかにも「暗号資産」あたりは当然としても、あらためて「アクティブファンド」がなぜダメなのかを学べたのは良かったです。

よく「ほとんどのアクティブファンドよりインデックスの方が成績が良い」と言われますが、それ以上に大きいのが手数料。

優秀な人材に高度な分析ソフトや取引システムを揃えれば、それは手数料も高くなりますわな。

また耳痛かったのが「過剰な預貯金」も、立派な「オススメしない投資法」であるということ。
預貯金(日本円)は株や債券と同じく金融資産の一種です。従って、株や債券への投資はしていないけれど貯金はしているという方は、「日本円」という金融資産に100%投資している状態なのです。
今の円安状態を鑑みれば、大負けであることは間違いありません。


◆そこで第4章では、インデックス投資を実践するための手順が示されています。

具体的には上記ポイントの4番目にあるように、8つのステップに沿って行うべし。

それぞれのステップがかなり細かいのですが、たとえば上記ポイントの5番目の為替ヘッジのお話は、ステップ7の「投資信託を選ぶ」からになります。

何も考えないでヘッジの有り無しの両者を提示されたら、私だったら「為替はヘッジした方が安心だな」と選んでいそう(あぶないあぶない)。

ちなみにこの章、やたらと解説が詳しいのですが、その分、実際にやる方にとってはありがたいと思います。

とにかく80歳、90歳からでも始めた方がお得とのことなので、まだ迷われている方は、この機会にぜひ!


今ならこの本も499円でお求めになれます!

B0BNLJQF11
資産が自動的に増えるインデックス投資入門 現役クオンツがやさしく教える
第1章 「資産運用」ってそもそもどういうこと?
第2章 インデックス投資について詳しく知ろう
第3章 初心者にはお勧めしない投資法
第4章 インデックス投資を実際にやってみよう
第5章 運用を「続ける」ために知っておくべきこと


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【編集後記】

◆本日の日替わりセールの一覧を。

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トリーズの9画面法 問題解決・アイデア発想&伝達のための [科学的]思考支援ツール

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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