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2025年10月24日

【他責思考】『何でもまわりのせいにする人たち』小日向るり子


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何でもまわりのせいにする人たち Forest2545新書


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「Kindle本 13周年記念セール」の中でも個人的に気になっている「困った傾向の人たち」を描いた1冊。

いつもなら片田珠美さん辺りが書かれるようなテーマですが、昨今各方面で目にする事象の原因となっている「他責思考」について、理解を深めるために読んでみました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
◆他責思考が強いと、次のようなデメリットを生み出します。
◎自己成長の機会を失う。
◎人間関係が悪くなる。
◎チームを乱す存在になる。
◎ストレスが増える。
◎攻撃的な言動が多くなる。
◎変化への対応が遅れる。
そんな残念な「他責思考」が生じる心理的メカニズムとともに、他責グセのある人の特徴や対処法、まわりの人が他責に巻き込まれないために、他責思考の人とどう向き合い対処すべきかを徹底解説したのが本書です。

今回のセールではワンコイン以下なので、中古に送料を加味した金額より、600円弱お買い得となっています!






【ポイント】

■1.「他責グセ」のある人の7つの特徴(抜粋)
●謝ることができない
 あなたのまわりにいる「他責グセ」がある人の言動を思い出してみてください。謝らない人が多いのではないでしょうか。あるいは、謝ったとしても、上辺だけで本当は反省などしていないことがバレバレだという人もいますよね。
●自分より弱いものに対して強い攻撃性を持つ
 他責グセの人の 常套句 である「〇〇のせい」。
 この〇〇は、自分に反抗してこない自分より弱い存在に対して発動することがほとんどです。なぜなら、単純に強い人に反論されたら怖いからです。
●身元を明かすことを嫌う
 他責グセのある人は、自分の身元を明かすことを嫌がります。(中略)
 では、なぜ身元を明かさないのか?
 それは、「自分」というこの世にリアルに存在している自我を持った個体として、自分の書き込みに対する反応を受け止めることは、自我の崩壊につながる恐れがあり、それが怖いからです。


■2.ネットの台頭
 たとえば、SNSに、
「私がこんなに苦しい生活をしているのは、今の政治が悪い」
 と何気なくつぶやいたひと言に、思わぬ賛同がつくと、承認欲求に火がつきます。そして「もっとみんなから承認されたい」という感情が湧き上がり、ポストする回数が増えていき、つながりも増えていきます。
 そうして自分と同じ感情を抱える仲間が増えていくと、「世の中は自分の味方だ」という気持ちが大きくなり、その結果、「自分が語っていることは正義だ」と感じるようになっていきます。(中略)
 しかし、スマホが普及するまでは、そういった思いを発信する場所が容易になく、したがって賛同してくれる人を見つけることも簡単なことではありませんでした。それゆえ、自責、他責とさまざまな角度から自分に起きた事象を考察して乗り越えてきたのでしょう。
 しかし、ネットの出現によって自分の考えが急速に「正義」として確立されることが可能になったのです。
 このように、ネット社会が台頭したことも、他責思考の人の増大に拍車をかけているのではないかと考えます。


■3.他責思考グセの人は孤立していく
 何かのきっかけで知り合った人がいつもネガティブな話ばかりをしていて、しかも話の内容が「〇〇のせいで……」から始まり、最後は「……だから〇〇が悪い」といった他責ばかりだとしたら、その人と継続的に関係を持ちたいと思えるでしょうか。(中略)  
 また、他責思考の人は、先述したように変化を過度に恐れるため、
「そんなに嫌だったら転職活動をしてみては?」
 とか、
「いっそのこと、一人暮らしをしてみたらどう?」
 といったアドバイスをしても、それが変化を伴うものであると、なんやかやと言い訳をしてアドバイスを聞こうとしません。(中略)
 そのため、他責グセのある人は、気づいたら孤立していたということが珍しくありません。そうではないと思っている人がいるかもしれませんが、それはまわりの人が上辺で付き合っているだけで、本心で付き合っているわけではない可能性があります。


■4.他責グセに気づいた自分を認める
何かが起こったときに無意識に出てくる思考を「自動思考」と言います。
 他責グセがある人は、「自分が悪いのではない。〇〇が悪い」という思考が自動思考になっています。
 さらに、他責思考をこじらせてしまうと、他人が善意から指摘してくれたことに対しても、指摘をしてくれた人を悪者にして、指摘から逃れようと考えてしまうことがあります。
 たとえば、アルバイトの飛びグセについて、 「そんなことをしていたら、信用をなくすよ。どうしても辞めるのであれば、その旨の連絡だけは入れたほうがいいよ」
 と指摘されたとしたら、
「あなたは、バイト先のブラックさを知らないからそんなことを言えるんだ。現場を知らない人が常識を説教するのは失礼だ」
 と相手を悪者にしてしまい、「自分は悪くない」というスタンスを貫いてしまいます。
 行動だけでなく、思考においても「変わる」ことは怖いことです。他責が自動思考になって、変わることを拒む人が大半の中で、「自分は他責グセがあるかもしれない」となんとなくでも気づけたなら、まずはそう感じた自分を認めてあげてください。
 自らの気づきは、他責グセから抜け出る大きな一歩です。


■5.他責グセのある人は、そのクセに気づいていない
 もちろん100%全員がそうだということではありませんが、他責思考による言動が第三者を非常に疲れさせていたり、悩ませるくらいにまでなってしまっている場合は、やはり当人が全く気づいていないケースが多いのです。
「舌打ちをする」「貧乏ゆすりをする」といった行動のクセは、往々にして自分では気づかないものですが、思考についても同じことが言えることは先述したとおりです。
 そして何より他責グセの修正が困難な点は、他責思考が、当人にとっては真実や正義になってしまっていることです。
 そのため「言えば直すだろう」といったスタンスで向き合うと、予想外の頑固さに疲弊してしまう可能性が高くなります。
 そのため、「他責グセを修正してあげたい」と思うのであれば、まず、
「自分の人生において、この人はどのくらい必要な人なのか。そして、どこまでかかわるのか」
 といった関係性の点検と引き際を見誤らない覚悟が必要であることを押さえておいてください。


【感想】

◆本書を通して読んでみて、いい悪いは別として、世間的には、こういう人は沢山いるんだろうな、と思いました。

ただ逆に、当ブログの読者さんには少ない気が。

というのも、そもそもビジネス書を読んで自己啓発したり、スキルアップするというのは、他責思考とはある意味真逆でしょう。

自分の力やスキル、ポテンシャルに足りない部分があるからこそ、読書によって補おうとするわけでしょうし、それは基本的に「自責思考」かと。

それでも家族や取引先等に、他責思考の人がいてもおかしくないですし、その生まれた原因や対処法を知っておくのは、決して無駄ではないハズです。


◆ということで本書の第1章では、著者の小日向さんが相談を受けた事例から、「他責思考」のパターンの例を列挙。

1つひとつが結構量があるので、上記では丸ごと割愛してしまったのですが、小見出しだけでも挙げておきます。
【CASE1】私が不幸なのは、すべて親のせい
【CASE2】すべて会社が悪い
【CASE3】すべて政治が悪い
【CASE4】「運」が悪い
【CASE5】異性を敵対視する
【CASE6】スピリチュアルに傾倒
【CASE7】「病気だから」
いやもう、正直なところ、ここ全部読むだけでお腹いっぱいでした。

また、他責思考の人がどういう考え方や行動をするのか、ピンと来ない方でも、身に染みて分かること必至かと。


◆これらを踏まえて続く第2章から引用したのが、上記ポイントの1番目の「『他責グセ』のある人の7つの特徴」です。

最初の「謝ることができない」人の中には、謝罪ができないどころか、嘘をついて回避する人もいるとのこと。

また、2番目の「強い攻撃性」の件では、昨今カスタマーハラスメントが問題になっていますが、異常に怖がりなため、「通話音声を録音しています」というガイダンスがあると、攻撃が弱くなる、という指摘は興味深かったです。

他にも「正義をふりかざす」とか「無知」(ストレートですね)といった特徴もありましたが、詳細は本書にて。

また、第3章では「『他責グセ』の人が増えている理由」がテーマなのですが、上記ポイントの2番目もそこからのもの。

確かに昔から他責思考の人はいたと思うのですが、ネットによって増殖した可能性は高いと思います。

実際、上記ポイントの1番目で抜き出した3つの特徴は、まさにネットならではですしね。


◆一方、第4章の章題は「『他責思考』がもたらすデメリットと影響」というもの。

全部で6つの影響が挙げられており、上記ポイントの3番目の「孤立していく」もその中の1つです。

そりゃ、ここまで本を読んだ方なら「孤立も当然」と思うハズ。

逆に身も蓋もないと思ったのが、「思考力の低下」でした。

いわく、思考力のある人なら、ある事象(本書では恋愛シーン)について、多面的に考察できるところ、他責思考の人は「○○できない相手が悪い」で終わりという……。

「それなら自分にはネットがある!」と、ネットの世界に孤独を癒してくれる場所を求めると、今度は相手からいきなりブロックされたり、アカウントが消されたりするらしく。

実際、小日向さんへの相談内容も、SNS絡みのものが多いらしいです。


◆さらに第5章は「もし自分が『他責グセ人間』かもと思ったら」という章題なのですが、そもそも前述のように他責グセを自分で気づくのは難しい次第。

それでも上記ポイントの4番目にあるように 、なんとなくでも気づけたなら、そう感じた自分を認めてあげるべきなのだそうです。

でも、自分で気づけるくらいなら、他責にはならないのでは、という意見もそのとおり。

「アルバイトの飛びグセ」で、連絡すらできない人に至っては、むしろそれが当然(自動思考)、と思ってるようですし……。

そして最後の第6章では、こうした「他責グセの人」との「上手な付き合い方」が述べられているのですが、その初っ端にあったのが、上記ポイントの5番目でした。

要は「かかわるか否か」のところから考えるべきであるということ。

「他責思考が、当人にとっては真実や正義になってしまっている」場合、かかわらずに済むのなら、それが一番なようです。

それでも家族や仕事関係で、その手の方との接触が避けられない方は、本書を熟読していただきたく。


「他責グセ人間」の実態と対処を把握できる1冊!

B0FN3DH2MC
何でもまわりのせいにする人たち Forest2545新書
第1章 相談事例から見る「他責思考」のパターン
第2章 「他責グセ」の人の心の中では、いったい何が起こっているのか?
第3章 「他責グセ」の人が増えている理由
第4章 「他責思考」がもたらすデメリットと影響
第5章 もし自分が「他責グセ人間」かもと思ったら
第6章 「他責グセの人」との上手な付き合い方


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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