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2025年09月19日

【自己啓発】『残り30年ジャーニー 悔いなき人生を歩むための50の教え』大住 力


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残り30年ジャーニー 悔いなき人生を歩むための50の教え (角川書店単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「KADOKAWA 文芸&実用書フェア2025 超」からの自己啓発書。

アラ還の私は、残り30年もないと思いますが、50代以下の読者さんのために読んでみました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
2021年に刊行され大ベストセラーとなった、『一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダー』の著者大住力氏は、44歳のときに株式会社オリエンタルランドを退社。
安定を捨て、「自分の社会的役割」を果たすべく「Hope&Wish公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を」を設立し、新たな冒険を開始しました。
まさに、「残り30年」の冒険の最中にあるといえます。
本書では、「残り30年」への冒険に出発するまでの現在地の見つめ直し方、冒険に必要な地図・武器の探し方、道中でのトラブル対応など、大住氏が自らの冒険のなかで実践してきた50のメソッドを紹介し、過去への後悔や未来の不安にとらわれて覚悟が決まらない人を、「いま、ここ」から、最高の冒険・旅へと導いていきます。

今回のセールでは、中古よりもこのKindle版の方が400円弱お買い得です!






【ポイント】

■1.過去を振り返るときの5つの大事なこと
 自分の過去を振り返るときに、大事なこと5つあります。
❶他人と比較せず、自分とも戦わず、ひとりで向き合う
❷噓をつかない、正当化しない、言い訳しない
❸視点を変え、「自分が間違っているかもしれない」と仮説を立ててみる
❹1つひとつの事象を点で捉えず、点同士を線でつなぐ(関連性)
❺ものごとをポジティブに捉え、ポジティブな選択をする
 このようなスタンスで、あなたはどこで生まれ、どこで育ち、どんな学校に通い、どんな仕事をしてきたのか、過去の所属や出来事を俯瞰して見てみましょう。


■2.人はただ、生きているのではなく、人に生かされている
 ウィッシュ・バケーションは2泊3日を基本とし、東京ディズニーランド以外にも各方面から協力してもらい、様々なプログラムを用意しています。
 なかでも好評なのが、ヘアサロンでのサービスです。(中略)
 あるとき、子どもと母親が髪をカットしてもらっているところを見て、父親が嬉しさのあまり泣き出してしまったことがありました。
 すると今度は、その姿を見たヘアサロンのスタッフが、「わたしたちが好きでやっている仕事は、こんなにも人を幸せにできるのですね」と感激の涙を流しはじめました。
 おそらくそのヘアサロンのスタッフは、「髪の毛をカットすることでお客様を幸せにする」という自分の仕事の本質を再認識されたのではないでしょうか。


■3.悔しさは挑戦への原動力
 少し厳しい意見になりますが、「やればできますよ」といいながらなにもしない人が結構います。そんな人を見ると、「やれるならやってみたらどう?」といいたくなる。(中略)
 思い切ってなにかに挑戦すると、失敗して恥をかき、後悔することだってあります。でも、本気で挑戦すれば、たとえ負けて一時的に悔しさを味わったとしても、それがのちの成功へとつながっていくことは間違いないでしょう。そういう経験を、わたし自身は数多くしてきました。
 反対に、「あのとき、勇気を出してやってみればよかったな」という後悔の念は、いつまでも自分の心から消えてくれません。その思いを解消するには同じようなことに挑戦するしかないわけですが、機を逸して取り返しがつかないこともあります。そうなると、後悔の念に一生苦しめられることになってしまう。


■4.あたりまえなど存在しない。すべてが奇跡
 ある親御さんは、「一番怖いのは夜寝るときで、一番幸せなのは朝目が覚めたときです。新しい朝が来て、目が覚めて、家族全員が 揃っていることを知れるだけで、これほど嬉しいことはありません」といわれました。
 そして、「だって、今日という日は奇跡ではないですか」と語ってくれました。
 難病を持つ子どもとその家族にとっては、まさに毎日が奇跡の連続なのです。
 だからこそ、今日の大切さ、家族の大切さを知っている彼ら彼女らは、それに気づかずに漫然と日々を生きている人よりもよほど幸せであると感じます。この世にはひとつとして、あたりまえなど存在しないのです。すべてが奇跡なのです。


■5.ボランティアとは、自分ができることを目の前の人にすること
 かつてのわたしと同じように、多くの日本人がボランティアという行為を誤解し、勝手にハードルを上げてしまっているように感じます。それこそ、ボランティアの現場ですら、「ただ働きなのに、どうしてそんなことをしなければならないの?」と断る人を見たことがあるほどです。
 でも、ボランティアはなにかを「やってあげる」行為ではなく、自分を犠牲にすることでもありません。ただ自分がいまできることを、目の前の人に差し出すだけのことなのです。遠くの被災地に行くことだけがボランティアではなく、家の前の通りを掃除することだって間違いなくボランティアです。それを一人ひとりが続けていけば、社会は確実に変わっていくでしょう。


【感想】

◆タイトルや表紙の印象から、勝手に「残り30年をのんびり過ごす」的な作品かな、と思いきや、ほぼ真逆の内容でした。

いや、サブタイトルに「悔いなき人生を歩む」とあるではないか、と言われたらそのとおりなのですが、著者の大住さんご自身が「このままでいいのか」という自身への怒りから、会社を辞めてまで、難病の子どもとその家族を支援する団体を立ち上げたという方ですから、本書の内容も熱いのなんの。

その具体的な団体については、冒頭の内容紹介にも載っていますが、こちらになります。

Hope&Wish 公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を

もとから熱血漢というか、パワフルな人生を歩まれてきた方だったようですが、新たな道を定めてからというもの、より一層突っ走ってらっしゃる模様。

本書ではその活動における、さまざまなエピソードも踏まえて展開されています。


◆たとえば上記ポイントの2番目のヘアサロンサービスもその1つ。

こちらは第2章から抜き出したものですが、サービスを提供される側だけでなく、サービスを提供する側にも学びがある、という好例だと思います。

確かに泣きだしてしまうほど感激する姿を見たら、自分の仕事に対する意識も当然のように変わってくるかと。

ちなみに大住さんのように、自分の「天職」を見つけるために留意したいのが、第1章から引用した、上記ポイントの1番目の「5つの大事なこと」です。

これは自分の過去を振り返ることで、未来の姿を描くために行うのですが、どの「過去」も自分の「いま」を形作っており、それが「未来」につながると実感するのではないでしょうか。


◆また第3章からの上記ポイントの3番目は、私自身も「耳イタイ」お話です。

「やればできる」と思って、未だ先送りしていることがどれだけあることやら……。

また、「やらぬ後悔」の指摘は、林真理子さんのこの本にもありましたね。

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野心のすすめ (講談社現代新書)

参考記事:【スゴ本】『野心のすすめ』林真理子(2013年04月18日)

実際私も、自分の判断ですぐやれるもので、やるかやらないか迷った場合は、後で後悔しないか否かで判断するようにしています(旅行や買い物等)。

……もっとも本書の場合は、もっと人生に密接した挑戦のお話なので、次元が違うと言えば違うのですが。


◆一方、前述の「難病の子どもとその家族へ夢を」の活動を通じてのお話で、身に染みて実感したのが、第4章から抜き出した上記ポイントの4番目。

ただ普通に目覚めただけで「奇跡」と言えることに比べたら、自分はなんと能天気に生きているのだろうと思わされます。

すべてのことに感謝すべきですし、こういう考え方を常に忘れぬようにしたいもの。

実は今、ギックリ腰で腰痛に悩まされながら、この記事を書いているのですが、そんなの大したことではありませんね。

さらに、第5章から引用したのが上記ポイントの5番目のボランティアのお話。

私もボランティアと言ったら、まさに被災地に乗り込むような行為をイメージしていましたが、もっと目の前のささやかなことでも立派なボランティアなワケです。

こうしたボランティアによって、自分が暮らす社会を少しでもよくしたいものですね。


悔いなき人生を歩むために読むべし!

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残り30年ジャーニー 悔いなき人生を歩むための50の教え (角川書店単行本)
はじめに あなたはどこへだって行ける
第1章 冒険前に「現在地」を見つめ直す
第2章 「冒険の地図」を手に入れよ
第3章 冒険に「必要な武器」はあなたのなかにある
第4章 トラブルはマジカルチャンス!
第5章 感動的な冒険は人と人のあいだで生まれる
おわりに 悔いなき残り30年に、幸あれ


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【スゴ本】『野心のすすめ』林真理子(2013年04月18日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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アマゾンの評価が1100超で星「4.4」というホラーコミックは、Kindle版が300円弱お得。

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