2025年09月15日
【ドラゴン桜式?】『あなたの人生をダメにする勉強法 「ドラゴン桜」式最強タイパ勉強法で結果が変わる』青戸一之

あなたの人生をダメにする勉強法 「ドラゴン桜」式最強タイパ勉強法で結果が変わる
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本(電子書籍) ポイントキャンペーン」からの勉強本。版元である日本能率協会マネジメントセンターさんの対象作品数が少ないので、単独で取り上げてみました。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
・年齢を重ねると記憶力や集中力が落ちる
・コツコツ努力できるかどうかは生まれつきの性格の問題
・学生時代と同じ勉強法が一番自分に合っている
・要点がまとまった参考書の方が頭に入りやすい
・勉強はまず参考書を読んで、大事な部分に線を引きながら知識をインプットするのが先
ひとつでも「えっ、そうじゃないの?」と思ったものがあれば、要注意です。あなたのせっかくの勉強が結果につながらない可能性があります。
本書はそんな「勉強の勘違い」について、漫画『ドラゴン桜』(三田紀房著、講談社)のシーンを交えながら解説し、大人が効率よく学ぶための方法を紹介するものです。
中古に送料を加味すると定価を上回りますから、このKindle版が800円以上お買い得です!

【ポイント】
■1.「白い紙」勉強法まず、真っ白な紙を用意します。そこに、参考書も何も見ないで、今日、あるいは昨日勉強したことの内容を、思いつく限り具体的に書いていきます。どんなノートを書いたのか、どんな話を聞いたのか、テキストにはどんな内容が書いてあったのか、とにかく思い出せるだけ再現していきます。
「ナントカカントカの法則」というように、記憶があやふやでも書いてみます。とにかく、頭の中に入っているはずの情報を、何も書かれていない紙に、30分くらいかけて書き出して、整理して、「もう出てこない!」というところまで書いた上で、確認をしていきます。ただそれだけの勉強法なのですが、驚くほどの効果があります。(中略)
これを継続していけば、どんどんアウトプットできる量が増えてきます。これは単に、記憶力が上がったからではありません。そうではなくて、「後からアウトプットするときが来る!」という意識がインプットの質を高めてくれるからです。
■2.自分で間違いの選択肢を作ってみる
さらに、間違いの選択肢を作るのもそれはそれで難しいと思います。誰が見てもバレバレな間違いを作るのは簡単ですが、解く側が思わず引っかかってしまいそうな選択肢にしようと思うと、いろいろなテクニックが要求されます。
典型的なパターンとしては、次のようなものがあげられます。・正解と逆のことを言うこうして問題を作る経験をすると、出題者側の視点が意識できて対応力が磨かれます。問題を読んだときに「何を答えさせようとしているのか」「どこで引っかけようとしているのか」を見る目が養われ、その結果、正解を見分ける能力が上がるのです。
・データにある数字を変える
・「必ず」「常に」などの例外を許さないワードを入れる
・関係ない情報を入れる
■3.選択肢に出てくる語句はすべて確認する
選択問題で正解したときは、間違いの選択肢を細かく振り返らずに済ますことが多いのではないでしょうか? 「解けているんだし、いちいち他の選択肢なんか見るなんて面倒くさいから別にいいでしょ」「間違えた問題にだけフォーカスした方がタイパは上がるのでは」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、ここはきちんと時間をかける価値があります。もし問題文の中にある知らない語句や意味がわからない部分があれば、それが他のところで問われたときに解けない可能性があるからです。問題に使われている情報である以上、試験範囲に関連性があることは確かです。
この章の冒頭にお話したように、過去問では100点満点を目指すためにも、間違いの選択肢に含まれる用語や公式などは、すべて自分にとって重要な知識だと思って吸収しておくべきです。
■4.問題の解き始めの部分だけですぐ答えを見る
いかがでしょうか。問題の解き始めの部分だけ書いて、すぐ答えを見て、書き出しが合っていればOKというやり方でしたね。漫画では数学の勉強法として説明されていましたが、数学に限らずどんな科目の勉強でも有効です。
たとえば、記述式の問題なら要点だけ書いて、答えを見て必要なポイントが過不足なく含まれていれば正解とみなします。小論文や長い英作文であれば「主張 根拠 具体例 結論」までの流れを箇条書きでまとめられたらOKとすればいいでしょう。計算が必要な問題なら式だけ書いたり、答えにたどり着くまでの流れを書くだけで済ませてしまうのもアリです。
このように、解答にかける時間を短縮することで、忙しいときでも大量の問題に触れることができるのです。
解き始めで間違った方向に行ってしまうと、時間をかけて解答を仕上げても無駄になるので、特に記述式の問題に慣れていないうちはタイパがいい勉強法と言えるでしょう。
■5.年をとると努力が苦手になるわけ
この漫画でも描かれている通り、やる気というものは、基本的には「脳」から出てきます。脳から「やる気ホルモン」と呼ばれるドーパミンという物質が分泌されると、「やるぞ!」という気になります。
しかし、そんな中で脳の中でそのドーパミンの分泌を邪魔する場所があります。それは「島皮質」という部位です。ここは、大雑把に言うと人間の「損得勘定」をつかさどるところです。もし、みなさんの中で「なかなかやる気が出ない!」と感じている人は、ここが働きすぎてしまっているケースが多いわけです。
損得勘定が強いので、「なんでこれをやらなければならないんだ」という思いが先行してしまう。逆に何にでもやる気になれる人というのは、損得勘定をそこまで気にしない人なので、「なんでやるのか」という疑問がなくても実行できてしまう、ということです。
そして、大人になればなるほど、この脳の働きが強くなっていきます。「こんなことやっても無駄なんじゃないか」と考えて、勉強する手が止まる瞬間が増えていくのです。
【感想】
◆思ったよりも、マンガ『ドラゴン桜』に則った作品でした。もちろん、タイトルに記載がありますし、帯に主人公の桜木先生も載ってますから、当たり前といえば当たり前なんですが、本文内でもマンガがそのまま数ページ掲載されているんですよ。
ただし本書は版元が日本能率協会マネジメントセンターさんで、一方『ドラゴン桜』は講談社の作品ですから、「いいんかいな?」と思ったくらい。
ところが本書によると、著者の青戸さんは『ドラゴン桜』公式noteマガジンの編集長だそうで、そりゃ当然ですよね、と(アマゾンのページの「著者について」欄にも関連情報はありました)。
また、実際青戸さんが塾講師時代に『ドラゴン桜』を愛読し、学習指導のヒントを受けていたそうですから、本書においてそれだけ『ドラゴン桜』は重要な位置を占めていると言えそうです。
◆さて、本書はまず序章において、「勉強の5つの勘違い――やってはいけない勉強法とは?」と題して、一般的に良しとされている勉強法の問題点を指摘しています。
その辺は、下記の安川さんの勉強本と同じスタイルかと。

科学的根拠に基づく最高の勉強法
参考記事:【科学的勉強本】『科学的根拠に基づく最高の勉強法』安川康介(2024年02月16日)
この辺は概ね同意なのですが、「蛍光ペンを使うな」というTIPSは、私が個人的に税法理論の暗記に「蛍光ペンとカラーボールペンの多色使い」を活用していたので、にわかには同意できないところ。
もっとも過去何度か触れたように、私のペン引き箇所は、重要か否かではなくて、同じ語句を同じ色で着色して暗記するためだったので、本来の蛍光ペンの使い方とは違うのですが。
◆一方、類書のレビューでも何度も言っておりますように、王道的な勉強法というのは、どの本も似たり寄ったりになりがちです。
そこで今回は特に、類書であまり言われていないTIPSを中心に抜き出してみました。
まず上記ポイントの1番目の「『白い紙』勉強法」なるものは、似たようなもの(「1日の勉強を思い出してみましょう」等)はあったものの、30分もかけて思い出させるやり方は、私は見た記憶がありません。
そもそも10分かそこらで、思い出せるものも限界だと思うのですが、ここまでガチにひねり出させると、引用の最後にあるように、それは「インプットの質」も高まりそうです。
また、青戸さんは塾講師の経験者でもあることから、人に教える(説明する)効果についても言及されていました(こちらは類書でも多いので割愛)。
◆さらに問題は解くだけでなく、上記ポイントの2番目のように「自分で作ってみる」のも効果アリ。
ここでは選択肢の問題作成を例にあげていますが、なるほど間違いの選択肢を自分で作ることで、問題作成者の心理も読むことができるかと。
……こういうのも、生成AIにやらせたら問題作成自体は一発なんでしょうけど、それじゃ実力がつかなさそうですね。
そして選択問題でもう1つ留意すべきが、上記ポイントの3番目の間違い選択肢の扱い。
本書が「タイパ」を追求する勉強本だけあって、スルーしたくなりますが、それではアカンそうです。
なるほど、過去問で出てくるような選択肢なら、間違いもすべて正解に直せるようにすべきなんでしょうね。
◆また、私は『ドラゴン桜』をある程度読んでいたつもりなのですが、知らなかったのが上記ポイントの4番目の「すぐ答えを見る」というTIPSです。
もちろん、時間があるのなら、ここまで飛ばさなくてもよさそうですけど、とにかく問題量をこなすには、このような工夫も活きてくるかと。
ちなみに上記ポイントの5番目の「島皮質」のお話は、私は初耳でした。
要は年をとるにつれて、損得勘定ができるようになり、がむしゃらには努力できなくなる、ということらしく。
知ったからと言って、損得勘定を無視できるかは別として、知識として知っておいても良いかもしれません。
『ドラゴン桜』方式を勉強本で実践したい方に!

あなたの人生をダメにする勉強法 「ドラゴン桜」式最強タイパ勉強法で結果が変わる
序章 勉強の5つの勘違い――やってはいけない勉強法とは?
第1章 「勉強している感」だけで終わらない! 結果を出す人になるためのインプット術
第2章 結果を出す人はここが違う! タイパを劇的に上げるアウトプット勉強術
第3章 最短距離の勉強のためには、過去問をフル活用する
第4章 年齢と脳の変化に合わせた勉強をする
第5章 「コツコツ努力できない」の悩みは、タイパ最強のアプリで解決する
【関連記事】
【勉強法】『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』チームドラゴン桜(2023年11月21日)【スマホ活用!】『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』西岡壱誠(2020年03月18日)
【暗記術】『超カンタンなのにあっという間に覚えられる! 現役東大生が教える 「ゲーム式」暗記術』西岡壱誠(2017年04月09日)
【科学的勉強本】『科学的根拠に基づく最高の勉強法』安川康介(2024年02月16日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」は、ブルーバックス3連発!
本当に役立つ栄養学 肥満、病気、老化予防のカギとなる食べものの科学 (ブルーバックス)
シリーズ的に珍しい栄養学本は、Kindle版が200円ほどお得。

新体系・大学数学 入門の教科書 上 (ブルーバックス)
何度かご紹介した事のある数学本は、Kindle版が800円以上お得。

宇宙になぜ、生命があるのか 宇宙論で読み解く「生命」の起源と存在 (ブルーバックス)
いかにもブルーバックスらしい(?)宇宙生命本は、Kindle版が500円以上お求めやすくなっています。
【編集後記2】
◆一昨日の「KADOKAWA 文芸&実用書フェア2025 超」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。
残り30年ジャーニー 悔いなき人生を歩むための50の教え (角川書店単行本)

帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質 (角川書店単行本)

書くことを仕事にして自分らしく稼ぐ13の方法 ライターとして生きていく

世界一わかりやすい願望実現
よろしければご参考まで!
この記事のカテゴリー:「私と100冊の勉強本」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
当ブログの一番人気!
3月26日までのところ一部延長中
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです




