2025年07月21日
【読書術】『AI分析でわかったトップ5%社員の読書術』越川慎司

AI分析でわかったトップ5%社員の読書術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、3月の未読本記事で取り上げたままになっていた1冊。おなじみ越川慎司さんの「AI分析でわかったトップ5%社員」シリーズの読書術本になります。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
トップ5%社員は、年に約43冊の本を読んでいます。
彼らはなぜ、貴重な時間を使って読書をするのでしょうか?
それは、読書を効率的な学びの時間と捉え、仕事や生活の質を向上させているからです。
では、彼らはどのように読書を習慣化し、効果を最大化しているのでしょうか?
本書では、すぐに真似できるテクニックを紹介します。
実はこの本、昨日の段階では「72%ポイント還元」の実質「499円」だったので購入したのですが、いつ終わるか分からないので、お求めはお早めに!!

【ポイント】
■1.トップ5%社員は多読各企業で成果を出し続けるトップ5%社員962名を調べると、年に平均で 43.2冊の読書をし、うち 63%は35冊以上読んでいました。一方、一般のビジネスパーソンは年間の平均が2.4冊でしたので、5%社員がいかに多読であるかがわかります。(中略)
もちろん、読書量だけがすべてを決定づけるわけではありませんが、できる社員は読書量が多いと言えるでしょう。
たくさん読書をするからといって仕事の評価が上がるわけではありませんが、特筆すべきは、多忙の中でも読書の時間を生み出す力があることです。
成果を出し続ける人には、仕事が集まってきます。上司や後輩から相談を受けることもあるでしょう。時間の余裕が決して多くはないのに、読書を習慣にできたのには理由があります。それはズバリ、「何かをやめた」からです。
誰しも1日は24時間。突出した成果を出したからといって時間がもらえるわけではありません。同じ24時間の中で読書を習慣にできたということは、他の人よりも「何かをしない」選択をしているのです。
■2.「セレンディピティ5対2の法則」で本を選ぶ
5%社員が実践している「セレンディピティ5対2の法則」を紹介します。セレンディピティとは偶然の幸運に出くわすこと。この法則は、彼らが「本の選び方」に用いている興味深い方法論です。
その内容は、自分の専門分野や直面している課題に対応する本を5冊選び、残りの2冊は偶然の出合いや新しい分野の本を選ぶというものです。一見シンプルに見える法則ですが、実は知識の深化と拡大を同時に促進する効果的なアプローチなのです。
まず、専門分野や課題に合う5冊の選書について考えてみましょう。これらの本は、自分の業務やキャリアに直結する情報を得るために不可欠です。いわば「答え合わせ」のようなものであり、自分の知識を深化させ、専門性を高めるための確実な方法と言えるでしょう。(中略)
残りの2冊は、いわば「セレンディピティ」のための選択です。読書のセレンディピティとは、予期せぬ知識やインスピレーション(刺激)との出合いを指します。
■3.自分だけの「秘密ノート」を用意する
5%社員に行ったヒアリングでは、読書の後に感想をノートに書き留める人が多いことがわかりました。
彼らからはノートに書くことで、読書の理解度や満足度が高まるという意見が多く聞かれました。中には、他人に見られることのない、自分だけの秘密のノートを使うことで、読書を続けることが楽しくなると答える人もいました。(中略)
ノートの使い方は人それぞれですが、いくつかの方法を参考にしてみてください。
まず、読んだ本のタイトル、著者名、読んだ日付を記入しましょう。後から読み返したいときに便利です。
次に、印象的な文章やシーンを書き出してみましょう。読書の記憶を鮮明にすることができます。自分の感想や意見を書き出すことで、読んだ本への理解を深めることもできます。
さらに、本から学んだことをメモすることで、学びを活かすことができるでしょう。また、ノートを使うことで、読書の習慣化を促進することもできます。
■4.オーディオブックを1.5倍速で聴く
しかし、5%社員の活用法には、「違い」がありました。それは、聴くスピードにあります。5%社員の多くは1.5倍速で聴いているというのです。
一体なぜ、彼らは1.5倍速を選ぶのでしょうか。その理由の1つは、記憶定着率にあるのだそうです。1.5倍速で聴いた方が、記憶に残りやすいという声がありました。
これは5%社員の見解だけでなく、医学的にも実証されています。Gerbier and Toppino(2015)の研究では、オーディオ教材を1.5倍速で聴いた参加者グループは、通常速度で聴いたグループよりも、内容理解と記憶保持において優れた結果を示しました。
Pastore and Ritzhaupt(2015)の研究では、eラーニングにおけるナレーション速度の効果を検証しました。その結果、1.5倍速のナレーションを用いたグループは、通常速度のグループと比較して、学習内容の理解と記憶保持において優れた成績を示しました。
これらの研究結果は、1.5倍速で聴くことが記憶定着に有益である可能性を示しています。人の脳は、一定の速度以上で提供される情報に対して、より高い集中力を発揮する傾向があるのだそうです。
■5.3Iフレームワークで行動につなげる
Information(読書を通じて得られる生の情報)
本に書かれている客観的な事実や知識を指します。たとえば、マーケティングに関する本で著者が提示していたマーケティング戦略や事例がこれに当たります。
Insight(得た情報から導き出した自分なりの洞察)
マーケティングの本で紹介された戦略を、自社の製品やサービスに当てはめて考えてみるのがこの段階です。「うちの会社でこの戦略を実践するなら、こんな風にアレンジできるかもしれない」というように、情報を自分の文脈で解釈し、新たなアイデアを生み出すことが「Insight」なのです。
Intelligence(洞察を実際の行動に移すことで得られる知恵)
「Insight」で生まれたアイデアを、実際のマーケティング施策として実行に移してみましょう。その結果を分析し、改善点を見出していくことが「Intelligence」です。つまり、読書から得た知識を実践し、検証し、自分のものにしていくプロセスがこれにあたります。
【感想】
◆なるほど、トップ5%社員はこんな風に読書をしているのだな、ということが、概略的に分かる作品でした。ただ、この一連のシリーズ(「AI分析でわかったトップ5%社員の〜」)の共通点でもあるのですが、基本的に著者である越川さんの意見は含まれていません。
つまり、越川さんが例え卓越したアイデアを持っていたとしても、トップ5%社員が実践していなかったら日の目を見ないワケで。
必然的に王道的なテクニックや、「それって当たり前だよね」的なアイデアが、中心とならざるを得ません。
ちなみに第1章から抜き出した「多読」のお話も、そもそもトップ5%社員が多読でなかったら、本書の企画も立ちえなかったと言えるでしょう。
当ブログの読者さんからしてみたら、年43冊とか35冊なんて、序の口だと思いますが。
◆ただし、ちょっと疑問に思ったのが、第2章から引用した上記ポイントの2番目のお話。
長年、読書術本やブックガイド等々を読み続けている私ですが、この「セレンディピティ5対2の法則」という読書法は初耳でした。
ちょっとこれは、話を盛ってるんじゃないかと言いますか、「仕事に関係のある本以外にも、趣味の本とか読んでますよね?」という質問に「YES」だった人がそこそこいた、というだけではないか、と。
また、その比率の「5:2」というのもどこから持ってきたのやら。
とはいえトップ5%社員が、仕事以外の本も読んでいるのは事実でしょうから、その部分は実践したいところです。
私も息抜きにマンガを読んだりしてるのですが、それは「2」に含めてもいいのやら?
◆逆に第3章からの上記ポイント3番目の「ノート」は、昔から言われていることでしょう。
私の場合、読んだらブログに書く、ということで免除(?)してもらってますが、読者の皆さんは何かしらの形でアウトプットすべし。
ただし、「秘密のノート」よりは、他人の目にふれる形でブログやnote、もしくはXでポストするのが良いのではないでしょうか。
また、アウトプットを見られる前提でインプットすると、より質の高いインプットができる、という話もありますし。
さらには、1つ飛んだ第5章から抜き出した、上記ポイントの5番目の「3Iフレームワーク」で、実際にアクションまで起こせたら完璧でしょう。
……私の場合、ほとんどがブログ止まりで、その先がないのが諸々の敗因だと思いますが。
◆そして1つ戻った第4章から引用したのが、上記ポイントの4番目のオーディオブック。
正直な話、オーディオブックは効率が悪くて、私はほぼ利用した事がありません。
というか、書き起こしがあったら、そっち読むほうが早いし記憶に残る……って普通に本を読めばいいだけな気が。
ただ、「1.5倍速だと記憶に残りやすい」というのは、今般初めて知りました。
それもエビデンスがあるので、まんざら嘘でもなさげ。
思えば勉強法のブログをやっていた20年以上前、「速聴が脳の能力を高める」という説に半信半疑だったのですが、ガセではなかったのですね。
「トップ5%社員」を目指す方なら要チェックです!

AI分析でわかったトップ5%社員の読書術
序 章 トップ5%社員たちの実態
第1章 読書を習慣にできない理由
第2章 5%社員のユニークな本選び
第3章 読書は “準備“で決まる
第4章 今日からできる! 再現可能な5%社員の読書法
第5章 5%社員は”読後”で差をつける
あとがき
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【編集後記】
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【編集後記2】
◆一昨日の「講談社現代新書レーベルフェア」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。
新・哲学入門 (講談社現代新書)

仏教入門 (講談社現代新書)

心の病気はどう治す? (講談社現代新書)

今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く (講談社現代新書100)
よろしければご参考まで!
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