2025年05月03日
【就活無双】『GAFAM現役面接官が伝授する そのとき、君はどう答えればいいのか?』アルフ

GAFAM現役面接官が伝授する そのとき、君はどう答えればいいのか?
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「 KADOKAWA 書店員厳選!おすすめ作品特集!」の中でも一番人気の1冊。就活のみならず、転職希望者にも一読の価値がある作品だと思います。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
3つのビジョンを明確にするだけで、大手企業の面接はしっかりクリアできるようになる!
企業への「貢献力」、スキルの「再現性」、今後の伸びしろとしての「成長度」を明確にすること。
GAFAMの現役面接官である著者が、大企業が求める人材や心動かされる回答を導くためのノウハウを伝授。
これまでに、著者が指導し、大手企業への入社を決めてきた多くの受講生の実例も踏まえながら、
大手企業の内定獲得はもちろんのこと、その後のスタートダッシュでも差がつくキャリアアップのためのノウハウを大公開!
この一冊で君は就活無双になれる!
中古がまったく値下がりしていないため、このKindle版が800円弱お買い得です!

【ポイント】
■1.面接で問われるのは「再現性」そしてガンガン内定を獲得していく就活生のキーワードとしては「再現性」が挙げられます。端的にいうと、「自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れた/頑張ったこと)で発揮した強みを、入社後も同じように発揮して結果を生み出せるか?」を面接官はチェックしているのです。
例えば「私はこれができます」とアピールするのではなく、「こういう強みがあるのでAという場面でもBという場面でもCという場面でも結果を出しました」などと意図的に伝えることができる人は、再現性があると言えるでしょう。面接官としても「活躍してくれる」「貢献してくれる」という印象を持ちやすくなります。
伝えるエピソードの中に再現性があるかどうかで、相手に与える印象は大きく異なります。それで面接に受かる人・落とされてしまう人に分かれるケースも少なくありません。
■2.「志望動機=あなたが入りたい理由」ではない
念頭に置いてもらいたいのが、「志望動機=あなたが入りたい理由」ではないということです。本書では採用は企業の投資と説明していますが、あなたが入りたい理由だけを語って数億円を投資してもらえるほど甘い話があるはずありません。
必要なのは、「志望理由」×「活躍理由」です。あなたが活躍できるということまで語ることで、企業側にもメリットができ、Win‐Winの関係になることができます。ここまでの話を踏まえて、おすすめの志望動機フレームワークをお伝えします。結論: ○○が成し遂げられるのは、御社が最適と考えているため志望しています。
根拠(原体験): 過去の○○という経験から、○○という思いを抱くようになりました。
業界選定理由: ○○業界は○○であるため、○○の観点から○○を実現できると確信しています。
企業選びの軸×企業選定理由: 中でも御社は、○○であり、私が企業を選ぶうえで重視している○○と合致しています。
具体的にやりたい仕事×強み: 入社後は○○の業務において、○○の強みを生かして貢献したいと考えております。
■3.内定や入社はゴールではない
「会社に入ってから将来のことを考える」のはやめましょう。そのスタンスでは、就活そのものがうまくいかなくなります。面接での受け答えも、そうした姿勢が面接官に伝わってしまい、「ウチに貢献してくれる」「ウチで活躍してもらえる」「ウチに合っている/ウチで長く働いてもらえる」とは思ってもらえません。
何度も言いますが、会社に入るのがゴールではなく、むしろそこがスタートだと考えてください。そして、スタートダッシュをかけるために面接をきちんと掘り下げ、時間と労力をかけてやるべきことをし、あなたが実現したい未来へと向かっていくのです。
考えてみてください。もしあなたが企業の面接官だったとして、「会社に入ってからやりたいことを探せばいいか」と考えている人を採用したいと思いますか? その人に数億円の投資をしよう! と決断できますか? また、そのような人が会社に貢献してくれると思いますか?
当然思いませんよね。
■4.グループディスカッションのメンバーは「敵」ではない
前提として、グループディスカッションでは明確な「お題」が与えられます。その回答をチームでつくる必要があるため、「チーム全員で良いアウトプットをつくろう!」というマインドを持つ必要があります。これがある人とない人とでは、グループディスカッションでの行動が大きく変わります。
例えば「チームメンバーの中で1番目立ってやろう」「競争に勝ち抜いてやろう」というマインドを持っている人は、自分がいかに優れているのかをアピールすることに終始するでしょう。いわゆるクラッシャー(グループの和を乱し議論の進行を妨げる人)はまさにこのマインドです。
つまりその人にとっては、チームの中で自分が最も優秀な人物であると面接官に伝えることが、グループディスカッションの目的になっているのです。だから人に話を振らずに、「これが正解だよね」「それは違うでしょう」などと、メンバーを論破しようとします。そうして落とされてから、「なんで自分が落ちるんだ」と思うわけです。
■5.失敗談を上手に活用する
失敗談は共感を得やすく、聞き手にとっても身近に感じられます。面接でも、良いことばかり話すとありきたりになってしまいますが、そこに失敗談を挟むことでよりリアリティが高まります。そして失敗からいかに学んで成長したのかを示せば、強力なアピールにもなるでしょう(ビジネスの世界では、失敗はつきものなので、失敗との向き合い方・失敗からの立ち直りが上手な方は面接官からすると高評価です)。
もちろん、ただ「失敗しました」と言うだけでなく、その後にどうやって成果へとつなげたのかを提示することが重要です。社会人として結果を出していく過程でも、失敗を経ながらそこに学び、最終的には成果へとつなげていく必要があります。
失敗を放置すればまた同じ失敗を繰り返す恐れがありますが、失敗をちゃんと認識して反省し、それを次に生かせば成長できるでしょう。そうした姿勢があるかどうかを伝える意味でも、成功体験の裏にある失敗談を上手に活用して差別化を図ってみてください。
【感想】
◆まともに面接をこなさずして、運のみで就職してしまった(でも5年で退社)私にとっては、目からウロコの連続でした。そもそも私が就活をしていた頃は、まともな就活対策本もなく(『面接の達人』が出る前でした)、それ以前に私はマスコミ志望だったため、努力するベクトルが普通の就活生とはまったく異なっていたわけでして。
かといって、本書に書かれている内容は、私にとってもほぼすべてが「ごもっとも」なことばかり。
それは自分が実際に会社員になって、その後入ってくる新人を見たり、自分自身もリクルーター的なことをやったから、初めて理解できたことでもあるのですが。
そう考えると、第一希望ではなかったとはいえ、よくもまぁ、採用してもらえたなぁ、と思うと同時に、もし当時、私が本書を読んでいたら、もっと違った就活結果になっていたとも思います。
◆例えば、第1章から引用した、上記ポイントの1番目にある「再現性」。
確かに学生時代にやっていたことや成し遂げたことが、ただの「一発屋」でしかなく、会社でも再現できなかったら、それらは採用する理由になりません。
この「再現性」を面接官にアピールするには、
「複数の場面で説明できるか」「行動に至るまでに適正な思考プロセスがあるか」という2点を踏まえてトークを組み立てている必要があるのだそうです。
後者の「適正な思考プロセス」がちょっと分かりにくいですが、ざっくり言うと「自分流の成功パターン」や「自分らしい成功の方程式」と考えていただけたら、と。
◆また、同じ第1章からの上記ポイントの2番目の「志望動機」は、私は完全に「自分が入りたい理由」だと思っていました。
だって、字面から読んだらそうじゃないですか。
とはいえ、確かに企業にとっては、「採用=投資」なわけで、その投資が成功である証明をしなければならないのが、私たちが面接で行うべきこと。
そこでここで引用しているフレームワークを、自分用に作り上げて、かつ、各会社ごとにカスタマイズしなくてはいけません。
実はこの「志望動機」は、「面接における4つの基本事項」の中の1つであり、残り3つ(「自己紹介」「ガクチカ」「自己PR」)についても それぞれハイライトを引きまくっておりますので、ぜひ本書にてご確認ください。
◆一方、上記ポイントの3番目は第2章からのもの。
と言いますか、この「内定や入社はゴールではない」というお話は、本書で何度も登場しています。
要は、目先の「内定」や「入社」を目指すのではなく、もっと将来まで含めて俯瞰せよ、ということ。
結局、会社に入って何をしたいのか、何をすれば貢献できるのか、そのために自分の何が活かせるのか、等々をキチンと整理して、言語化し、腹落ちしていないと、ツッコまれたらボロが出てしまうでしょうね。
また、OB・OG訪問にも積極的であるべきらしく、「Mucher」なるアプリがオススメとのこと。
【3分で読める】学生/社会人がMatcherを使うメリットとは? | MatcherDictionary
……おじさん(もはやおじいさん)が若い頃とはえらい違いですわ。
◆さらに、上記ポイントの4番目の「グループディスカッション」は、集団面接とカン違いしないこと!
周りは「敵」どころか「味方」であり、グループ全員を合格させることもあるのだそうです。
そうしたチーム全員で良いアウトプットをつくろうとする意識があるかどうか。面接官はその点を見ようとしているのです。スタンスは「同じ会社に入社した同僚とチームで初めて仕事をしている」と思うことがおすすめです。そして上記ポイントの5番目の「失敗談」のお話は、第4章から抜き出したもの。
この章では「伝え方」の工夫がいくつも紹介されており、「結論と理由をセットで話す」ですとか、「『本音でお話すると……』という枕詞をつける」といったTIPSも、なるほど、効果がありそうです。
また、個人的にうならされたのが、「面接官にリアルな情景を思い浮かばせること」というテクニック。
というのも、ひと通り面接が終わった後に、面接官が各候補者を振り返る際、「話でイメージを共有できた人」は通過率が高いのだそうです。
私は思わず、この本で読んだ「プノンペンのジョー」を思い出しましたが(下記レビューご参照のこと)w

読みたいことを、書けばいい。
参考記事:【超文章術?】『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』田中泰延(2019年06月18日)
就活無双を目指すために読むべし!

GAFAM現役面接官が伝授する そのとき、君はどう答えればいいのか?
序 章 君は内定がゴールだと思っていないか?
第1章 そもそも面接はなんのためにあるのか?
第2章 脱マンネリ化。想定質問集の落とし穴
第3章 選ばれる人になるための成功術
第4章 伝え方の極意
第5章 入社後のビジョンを明確にする面接の考え方
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【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
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【編集後記2】
◆一昨日の「 KADOKAWA 書店員厳選!おすすめ作品特集!」のビジネス・経済分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。
GAFAM現役面接官が伝授する そのとき、君はどう答えればいいのか?

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よろしければご参考まで!
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