【コミュニケーション】『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』有川真由美:マインドマップ的読書感想文

2025年04月08日

【コミュニケーション】『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』有川真由美

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「PHP研究所実質40%OFFキャンペーン」の中でも人気の作品。

本書の中身をマスターすれば、コミュニケーションスキルが、爆上がりしそうな1冊でした。

アマゾンの内容紹介から。

話しかけられるメリットは、想像以上に大きい！　●自分からは積極的に話しかけなくても、「話しかけたくなる人」は本人が思う以上にトクをしています。　●自然といい人やいい情報が集まって、プラスのサイクルができていきます。　●まわりに引き立ててもらって、人生が大きく好転することもあります。　「話しかけたくなる人」と「ならない人」の違いは、なんでしょうか？　とても簡単なことですが、人から話しかけられる人は、話しかけてもよさそうな“なにか（理由）”をもっているから。ちょっとした表情、言葉やリアクション、振る舞い。そんな具体的な“なにか”を知って、少し行動を変えるだけで、あなたも、その瞬間から「話しかけたくなる人」になることができます。特別にむずかしいことは必要ありません。この本では、会話に自信がなくても出会いの数が多くなり、仕事も人間関係もチャンスが増える習慣をお伝えしていきましょう。

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【ポイント】

■1.なんとなく微笑んでいると、話しかけやすい

　自分の表情は自分では見えないもの。「愛想がない」「表情が硬い」「怒ってる？」などと言われたことのある人は、話しかけづらい雰囲気になっているかもしれません。
　顔の表情は、万国共通の本能的なコミュニケーションであり、微笑みは最強の武器。やさしく、やわらかな表情になって、人を受け入れてくれる大らかさ、親しみ、明るさを感じさせます。「話しかけても嫌な顔はされないだろう」という安心感もあります。
　なんとなく微笑んでいる人は、人から悪く言われることも少ないでしょう。(中略)
　慣れていない人は、目尻を下げて、口角を上げて、頭のなかで鼻歌でも歌ってみるといいでしょう。楽しいから微笑むのではなく、毎日を微笑んで過ごそうとすると、楽しい気分になってくることに気づくはず。心と表情が一体化してくるのです。
　そんな微笑みの人は幸せそうなオーラもあるので、ますます人を引きつけるのです。

■2.声かけにはひと言ではなく、二言で返す

　会話が続かないのは、声かけや、聞かれたことに対して「そうですね」「○○です」など、ひと言だけで返しているからです。
　会話のキャッチボールは、相手のボールをキャッチするだけでなく、〝もうひと言〟つけ加えて、相手に投げ返すことがマナーなのです。
「天気がいいですね」と話しかけられたときも、あとひと言足すと会話が続きます。
「ほんとにいい天気。そういえば、最近、ずっと晴れの日が続いていますね」
「ええ。気候もいいので、どこか出かけたくなります。最近、どこか行きました？」
　というように、適当なコメントでいいのです。相手は軽い気持ちで声をかけていて、「なんでもいいから返して」と思っているのですから。(中略)
　なにを話そうかと考えなくても、相手の言葉に「二言で返す」を意識すれば、会話は続きます。「この人には安心して話しかけられる」と思ってもらえるはずです。

■3.「相手が不快になるあいづち」は使わない

　かつての職場で、連絡や報告をするたびに、眉間に皺を寄せて強い口調でいちいち、
「はあーーーッ!?」と言う女性上司がいました。(中略)
　このような口グセは稀でしょうが、じつは、「相手が不快になるあいづち」は、自分では知らず知らずのうちに使っていることが多いのです。たとえば……。
●「はい、はい、はい」「わかります」⇒適当な受け答えに感じる
●「なるほど」「なるほどですね」⇒年下から言われると、上から目線に感じることも
●「マジ？」「ウソでしょ」「は？」⇒いちいち確認されるのが癇に障る
●「あららら……」「あちゃー」⇒恥ずかしい言い方が気になる
●「まぁ、いいじゃないですか」⇒勝手にまとめられると不愉快
　口グセは、本人にはまったく自覚がないから厄介。まずは人と話しているとき、自分がどんな言葉で返しているか、客観的にチェックしてみるといいでしょう。

■4.「お願い」より「相談」する

　人と打ち解けるのが苦手、〝キズナ〟と呼べるような親しい間柄になるのが苦手という人におすすめしたいのは、「相談すること」です。お願いしたいことがあるときも、あえて「困っています」という〝相談〟にしてしまうのです。
　たとえば、上司に「仕事を減らしてほしい」と頼むより、「家庭の事情で定時に帰りたいが、仕事が終わらなくて……」と相談したほうが、親身になってくれるでしょう。(中略)
　〝お願い〟は、一方的な押しつけで対峙する関係ですが、〝相談〟は一緒に考えてもらえる味方のような関係。立ち位置がまるで違うのです。
　人の心理として、相談に乗ると親近感が湧くようになっています。自分に心を開いて頼ってくれている相手には、「話を聞かねば」「守ってあげなければ」となるのです。

■5.前の話を覚えている

　前に言ったことを覚えていて、気にかけてくれる人は、話しかけ上手であり、仲良くなりやすいものです。短時間の会話でも、心にほっこりした余韻が残ります。(中略)
　そして、自分の物語を〝シリーズ化〟するように、また話ができます。仕事、家族、趣味、悩みの種など、前の話の内容を覚えている人には、続きを発展させていけるのです。
　反対に、こちらの言った話をまったく覚えていなくて「それ、聞きましたっけ？」となる人は、自分に関心がないのだと思えてきます。当然、話もプツプツ途切れます。
　この差は、記憶力の問題のように考えられがちですが、そうではありません。
「ちゃんと覚えている人」は、「ちゃんと聞いている人」なのです。

【感想】

◆最初から最後まで、「そりゃそうですよね」の連続でした。

タイトルは「話しかけたくなるか否か」のお話なのですが、基本的に「他人から好かれるためのTIPS」を豊富に収録。

割愛した中には「『なんだか怖そうな人』にならない」みたいなのもあって、当たり前と言えば当たり前ですよね。

そういうベタなものの1つが、第1章から引用した上記ポイントの1番目。

こちら、加齢につれて口角が下がってきた（＝何となく不機嫌に見える）私には、切実な問題でした。

逆に同業の先生で、自然の状態で常時口角が上がってる方がいるんですが、本当に羨ましい……。

◆また、第2章から抜き出した上記ポイントの2番目の「二言で返す」も、納得しきりです。

以前、私の事務所のあるビルの上の階に、こじんまりとした会社が入っていたのですが、そこの事務の女性さんとはエレベーターで一緒になると、お互い挨拶はしていました。

その際、「こんにちは」だけで済まさず、もうひと言付け足すと、大抵そのまま会話になった記憶が。

時間にしては短かったですが、そういうやりとりが、コミュニケーションのベースになるのだと思います。

ちなみに、その会社が移転した後入ったのがヨガスタジオ的なもので、当然そこを訪れる方々とは、そういう関係にはなりえませぬ。

◆一方、もっともボリューミーな第3章はNG集。

「不機嫌そうにしない」ですとか、前述の「怖そうな人」もこの章に収録されているのですが、ちょっと意外なところで、上記ポイントの3番目のあいづちを選んでみました。

実は隣の事務所の女性が、結構大げさに驚く人でして、分かり切った本当のことでも「ウソでしょ？」と大声で言うのが、ちょっぴり苦手なワタクシ。

おかげで母が数年前に特殊詐欺の被害にあったことも、隣の事務所の所長さんにしか言えてません（別に言いたいわけでもないですが）。

本人、悪気はないんでしょうし、人によっては大げさに驚いてもらえる方が嬉しいでしょうから、「止めて」とは言いませんが、実際に避けられる、というケースもある、ということで。

◆同じく「意外」なのが、第4章から抜き出した上記ポイントの4番目です。

「相談」よりも「お願い」した方が、いわゆる「フランクリン効果」的な意味合いがあると思うのですが、「相談」した方が良いのだそう。

人によっては、相談されたら逆に「どうしたい？」と聞いて、結局「お願い」させちゃうような気もするのですが……。

さらに上記ポイントの5番目は、第5章からのもの。

「前の話を覚えている」というのは、私はよく美容院で体験しています。

ただ、こちらもカルテか何かにメモればいいワケで、どのような仕組みであっても、前の話を再度出せれば良いかと。

もちろん、メモるためには「ちゃんと聞く」のは当然ですけどね。

コミュニケーションスキルが高まる1冊！