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2024年10月17日

【思考】『一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」』西沢泰生


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一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本日が最終日となる「学研グループ秋の特大セール」でも大人気の思考術本。

全然ノーケアだったのに、昨日のランキングで大差のトップだったので、慌てて読んでみた次第です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
ビジネス、エンタメ、歴史などのシーンで大活躍の一流から、人生で役立つ奇想天外の発想をクイズ形式で学べるユニークな1冊。
著者は累計60万部突破の人気作家であり、『アタック25』『クイズタイムショック』などのクイズ番組で優勝を重ねてきた博識王こと西沢泰生。『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。
『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』で作家デビュー。同著は大谷翔平選手がプロ入りして最初のキャンプに1冊だけ合宿所に持ち込んだ本として話題になり、発売後10年を経た現在も売れ続けている。

一応セールは今日までとはいえ、このKindle版が送料を加味した中古よりも600円以上お買い得です!







【ポイント】

■1.阪神タイガース岡田監督が、フォアボールを倍増させたひと言
 2023年。プロ野球で日本一となった阪神タイガース。
 その勝利の大きな要因の1つだったのが、相手ピッチャーから選んだフォアボール(四球)の多さでした。前年まではボール球を振って三振するバッターも多かったにもかかわらず、突然、フォアボールを選ぶ選手が増えた理由。それは、開幕の前日に岡田監督が選手に伝えたあるひと言だったのです。
Question 問題 選手に四球を選ばせるため、岡田監督が伝えたのはどんなひと言だったでしょう?
ヒント 「今シーズンの目標はボール球を打たないことや」ですって? 違います。


■2.ニトリ創業者の大ピンチ。開店前に商品のほとんどがキズ物に!
 家具・インテリア用品の販売で知られる株式会社ニトリ。これは、同社の創業期に発生した大ピンチの話。
 北海道に、日本初のエアドーム店舗を作ったときのこと。
 オープン直前の大雪によって、ドーム店舗は屋根が落ちてぺしゃんこに。用意していた新品の家具は、そのほとんどがキズ物になってしまいました。
Question 問題 創業者の似鳥昭雄さんは、このピンチをいかにして乗り切ったでしょう?
ヒント あるアイデアで、キズ物になった家具をすべて売り切ることに成功しました。


■3.コロナ禍のバイキングレストラン
 和洋中の料理がそろう、某ホテルのバイキングレストランのコロナ禍での話です。
 長テーブルに並べられた料理を、お客様自らが皿に取って席で食べるという形式が不評になり、スタッフが料理の入ったワゴンを引いてお客様のテーブルを回り、料理をサービスする形式に変更しました。しかし、お客様から「少し離れたところにいるワゴンが、和洋中のどの料理を運んでいるのかがわからなくて不便」とのクレームが……。
Question 問題 ホテルは、離れているワゴンが運んでいる料理が和洋中のどれかわからないという問題を、どんな方法で解決したでしょう?


■4.元刑事が、相手の隠し事を見抜く方法
 あるバラエティ番組で、家族が自分の家のどこかに百万円の札束を隠し、タレントたちが所定時間内に見つけられなければ、お金を手にできるというゲームが行なわれました。
 時間切れ間際に、タレント側の助っ人になった元刑事は、リビングのソファに奥さんと一緒に座っていた旦那さんに、「これから私が言う質問にすべて『いいえ』と答えてください。では、質問です。百万円を隠したのは居間ですか?」とそんな質問をします。
Question 問題 順番に家のなかの隠し場所について質問をした元刑事は、どうやって家族が百万円を隠した場所を見破ったのでしょう?


■5.バイキングの食べ残しをピタリとなくしたアイデア
 あるバイキング形式のレストランの話です。
 このレストランでは、お客様の食べ残しが大きな悩みでした。いくら「食べられる分だけお取りください」と掲示しても、どうしても食べ残しが減りません。
 そこで、あるルールを採用したところ、この食べ残しがピタリとなくなったのです。
Question 問題 バイキングの食べ残しをピタリとなくしたのは、どんなルールだったでしょう?
ヒント「食べ残したお客様から罰金を取った」ですって? 違います。


■6.営業コンペで300戦無敗を実現した必殺技
 社員数16人というITベンチャー企業で、技術とマーケティングを担当していたある部長さんの話。このベンチャー企業が経営難に陥り、ソフト開発の技術者でもあるこの部長さんも営業と同行して、お客様を訪問することになりました。そして、お客様にシステム開発の提案をする「営業コンペ」において、競合企業であるIT大手企業を相手に「300戦無敗」という信じられない実績を上げることに成功したのです。
Question 問題 この部長さんは営業コンペで、どんな提案方法をすることで、お客様からの受注を勝ち取り続けたのでしょうか?


【感想】

◆久しぶりのクイズ本でした。

当ブログでも過去何冊かこうした「クイズ形式」の作品を扱ったことがあるので、念のため見返してみると(下記の関連記事もご参考のこと)、ことごとく答えを伏せていたことが判明(忘れてましたが)。

ただ、正直なお話、こうした本の醍醐味は、答えを読んで「なるほど」と思ったり、解説を読んで「目からウロコが落ちる」ことなので、問題だけ羅列するのが良いとは思えません。

かといって、答え部分や解説部分を載せるには、当然問題部分も必要であり、各問題ごとにそれをやっていると、大変なボリュームになってしまいます。

そうなると、必然的に「ネタバレ」として叩かれるよりも、安全策を取って、問題の羅列にならざるを得ないという(その分いつもよりポイントが1つ多いですが)。


◆そこで軽く問題についてなぞっておくと、まずポイントの1番目の岡田監督のお話は第1章からのもの。

私は野球に疎いのでさておき、詳しい方(特に阪神ファンの方)にとっては、周知の事実かもしれません。

最後に「ヒント」(これはある問題と無い問題があります)がありますが、「ボール球を打たないこと」ですと、選手たちに「やってはいけない」とストップをかけていますよね。

でも「違います」ということで、そうではない解決策を提示しているという……。

実はこれに似た形式なのが、第3章から引用した上記ポイントの5番目のバイキングのお話。

こちらもお客さんに「残さないように」というストップをかける代わりに、別の提案をしているのですが、それが岡田さんのお話をほうふつとさせます。

なるほど、相手にインセンティブを与えると、自ら動いてくれるわけですか(詳細は本書を)。


◆また、上記ポイントの2番目の似鳥さんのお話は、第2章から抜き出しました。

こちらも自伝等に書いてあることかもしれませんが、ヒントを読んで、私は正解できました。

なお、似鳥さんのアイデアマンぶりは、北海道に家具センターの1号店(「似鳥家具卸センター北支店」)を開業した際のネーミングでも計り知ることができます。
「まず、店名のなかに、『卸』と入っていることで、お客さんは『値段が安い』というイメージを持ってくれる。次に『センター』と入っていることで、勝手に大きな店を想像してくれる。最後に北支店とあることで、『いくつかある支店の1つなんだな』と思ってくれる」
普通、そこまで考えてネーミングしませんって。

そして同じ第2章からは、上記ポイントの3番目も引用しています。

先ほどと同じバイキングネタですが、こちらも答えを読んで「なるほど」と膝を打ちました。

と言いますか、似たようなアイデアを他に転用できそうな……。


◆一方、第3章から抜き出したのが、上記ポイントの4番目の「元刑事」ネタ。

こちらは、当ブログ的には「嘘を見抜く」的な本を数多くレビューしていることもあって、私は分かりました。

もっともノーヒントなくらいなので、普通の方でも分かりますか……。

さらには上記ポイントの6番目の「300戦無敗」のお話は、第4章からセレクトしています。

これこそ、この問題文だけでは全然分からないと思いますので(知ってない限りは)、元ネタをご紹介。

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ビジネスコンペ300戦無敗 選ばれ続ける極意

単純な資料作りやプレゼンスキルで勝ち続けてきたわけではないので、汎用性としては微妙ですが、こういう手もあるのだな、と勉強になりました。


頭が柔らかくなること必至の1冊!

B0CTBY4VK9
一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」
第1章 明日を変える行動力を鍛える
第2章 ピンチを乗り越える柔軟性を磨く
第3章 問題を解決する発想力を養う
第4章 チャンスをつかむきっかけを増やす


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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