2024年06月18日
【婚活】『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』三島光世
婚活は「がんばらないほうが」うまくいく 大切なご縁を最速で形にする成婚塾
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも個人的に読んでみたかった婚活本。過去、数多くの婚活・モテ本を読んできた自分にとっても、納得できる1冊でした。
アマゾンの内容紹介から。
本書は、婚活中の人や婚活疲れを起こした人、婚活を考えている人向けに、業界No.1の婚活分析アドバイザーが「やりすぎない婚活」のメソッドを授業形式でお教えし、半年で結婚へと導く教科書です。具体的なノウハウが満載です!
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【ポイント】
■1.「こだわりすぎ」には百害あって一利なし相談者の中で、お相手へのこだわり条件を細かく教えてくださる方がいらっしゃいます。
実際、私たちもお見合いを進めていくにあたり、詳しいプロフィールをお聞きしていきます。そのような中で「どんな方がいいか」という、はっきりとした輪郭が見えることもあります。
しかし、私は「容姿と年齢には、あまりこだわりすぎないで」と、相談者のみなさまにいつも伝えています。(中略)
お気持ちはわかります。
これまでの経験も手伝って、ご自身が好む容姿や基準となる年齢があるでしょう。
しかし、その条件で出会いがありましたか?
何より、結婚してもいい、というお相手は見つかりましたか?
厳しいことを言うようですが、結婚できなかったときと同じ条件で再チャレンジしても、ご縁をつかむのは難しいでしょう。
むしろ年をとっただけ、結婚できる見込みは低くなっているのではないでしょうか。
■2.どうしても譲れない条件は3つまで
では、そもそもなぜ「3つの条件」に絞るか?
これは、ご自身のハードルを上げないためでもあるのです。
たとえば、相手に10個の条件を出すとしましょう。
であれば当然、相手もあなたに10個の条件を出す権利があるわけです。
それって、しんどくありませんか?
何より10個の条件に当てはまる人間にめぐり合う可能性って、かなり低くなると思いませんか?
つまり、結婚相手の条件をあげればあげるほど「結婚したい!」と考えているのに、自らそのドアのすき間を限りなく薄くしているようなもの。
それではもったいないのです!
でも、相手に求める条件が3つならどうでしょう?
これなら、お相手があなたに求める条件も3つほど。それくらいなら、あなたもそれほどつらくないはずです。
■3.「『まだほかにもいるかも』願望」を捨てた人から結婚できる
結婚相談所でいくら出会いを提供したとしても、ご本人が「まだほかにもいるかも」と思っていては、当たり前ですがいつまでたっても結果は出ません。
どこかで決めなければなりませんし、30代には、それほど時間が残されていないのです。20代のころとは、戦略を変える必要があります。
その一歩が「まだほかにもいるかも」願望を捨てること。願望にいつまでも執着していては、運は逃げていく一方。捨てた人から結婚できると言ってもいいほどです。
婚活を数年している人が言われるもう1つのこと、それは「婚活をはじめたばかりのときのほうが、条件的にもいい」ということです。
そんな当たり前のこともわからなくなるのが、婚活の恐ろしいところです。
「まだほかにもいるかも」と言う方には、私はいつも「もういません」と返します。
■4.親への相談は避ける
もちろん、結婚するにあたって、とくに口を出さない親御さんもいるでしょう。
しかし、結婚相談所にいらっしゃる相談者は、婚活の 進捗、結婚相手の条件、また自分の結婚相手がこの人でいいのか、というところまで、あらゆることを親御さんに相談する方が一定数いらっしゃいます。
そして、この一定数の方々が、残念ながら「運がない」「縁がない」を口にする割合が高い。親御さんに相談することで、みすみす良縁を遠ざけてしまった方をあげればキリがないほどです。
私は、ここでもはっきり申し上げたいのですが、結婚に関して他人の意見を差しはさむべきではありません。
とくに親御さんは、我が子かわいさゆえ、結婚相談所での出会いを色眼鏡で見てしまう傾向があり、冷静な判断ができないことも多くあります。
何より、結婚するのはみなさんご自身であって、決して親御さんではないはずです。
■5.「異性としては見られない」が口癖の人に欠けている思考
「いい人なんだけど……異性としては見られない」
おつき合いをお断りする理由として、この言葉をどれだけ聞いてきたことでしょう。
もちろん、恋愛関係としてのおつき合いでしたら、その理由はすごくまっとうだと思います。
しかし、結婚相手ということでしたら、それは話がまったく別です。むしろ、結婚において「相手を恋愛対象として見ることが重要だ」と思っている、その視点に落とし穴があるのです。(中略)
そんな私が、このパターンを「本当にもったいない」と言う理由は、あとになって「断らなきゃよかった」と後悔する人をたくさん見てきたからです。
百歩譲って20代の方であれば、まだまだ恋愛を追いかけたくなる気持ちもわかりますし、その結果もし結婚できなくても、まだとり返せる年齢です。
でも、30代になって結婚相談所のドアをたたいているのに、平然と「異性として見られない」と言えてしまう人は、残念ながら相手からも異性として見られていません。
【感想】
◆思った以上に(?)ビターテイストな作品でした。よく「良薬口に苦し」と言いますが、それを地で行く感じ。
実際に上記ポイントで思い当たるフシのある方は、グサグサ来ているか、カチンときてすでにこのページから離脱しているかもしれません。
私自身、30代どころか40手前で結婚したオトコなので、もちろん当てはまっていた部分もあるのですが、それ以上に同世代で最終的に未婚のままの方もいて、この中のいくつかには当てはまっていそうです。
ただ、著者の三島さんが接してこられた方は、少なくとも結婚相談所に入会されているんですから、私の知り合い陣よりは、真剣に考えているかと。
彼らも結局、結婚相談所にでも行かない限り、上記のような辛口の処方箋を出されることなく、「若い頃モテたし、いつか結婚できるでしょ?」と婚期が遅れて、さらに条件が悪くなってしまったように感じます。
……って、結婚することがゴールではないので、皆それぞれ幸せであればいいのですが。
◆たとえば上記ポイントの1番目の「こだわりすぎ」なんて、自分自身、それを言える立場なのかを考えるべきでしょう。
特に年齢は不可逆なのに、男性は若い女性を求めすぎ(出産のリスクを考えると一概には非難できませんが)。
そういえばこの本は、アメリカの出会い系サイトのデータを分析したものですが、「男性から見て女性が最も魅力的なのは20代前半。その一言に尽きる」とまで言われていました。
ビッグデータの残酷な現実
参考記事:【出会い系?】『ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす ビッグデータの残酷な現実』クリスチャン・ラダー(2016年08月08日)
ポイントの1番目の後半部分の
結婚できなかったときと同じ条件で再チャレンジしても、ご縁をつかむのは難しいでしょう。という部分を、男女とも今一度、噛みしめていただきたいところ。
むしろ年をとっただけ、結婚できる見込みは低くなっているのではないでしょうか。
◆「それでも!」という方は、上記ポイントの2番目で言われているように、「条件は3つまで」を順守すべし!
ただし「相手に10個の条件を出したら、相手も自分に10個の条件を出す権利がある」ことを意識している人が、どれだけいるのか疑問です。
なお本書では、3つの条件を決めるポイントとして、以下の2つをあげていました。
1.変わりにくい条件をあげる1.については、「痩せている」のように後で変わってきてしまうものではなく、「背が高い」「次男」のように後から変化のないものにするということ。
2.「条件を選んだ理由」をはっきり説明できる
2.については、あいまいなものや「何となく」ではなく、言語化できるものが望ましいということかと。
ちなみに、私が独身時代付き合っていた女性は、持論として「ルックス」「性格」「体の相性」のうち、1つがダメでも付き合えるけど、2つダメだと付き合えないと言っていました……って私の何が悪かったかはさておき。
◆一方、上記ポイントの3番目の「『まだほかにもいるかも』願望」というのは、現代ならではのものでしょう。
昔のようにネットがなければ、学校卒業して、働きだして、自分の生活サイクルがほぼ決まったら、新たな出会いなんて、そこまで期待しなかったのだと思います。
でも今や、理論上は地球の裏側の人とも巡り会える以上、変な(?)期待が持てるかもしれませんが、それは捨てなければなりません。
それにしても三島さんの「もういません」攻撃は痛烈ですねw
また、上記ポイントの4番目の「親への相談」というのは、私は他の家のことがよくわからないのですけど、私自身は結婚はおろか、恋愛にしたってただの1度も親に話したことはありませんでした。
今のヨメとのことも、結婚の同意が取れてから、初めて「この子と結婚するんだけど……」と事後報告したくらい。
もちろん「家業を継ぐ必要がある」ような事情がある場合は別として、基本的に親には相談しない方が良いのだと思います。
◆そして最後のポイントの5番目の「異性としては見られない」というのは、主に女性サイドのお話でしょう。
いわゆる男性のフェロモン不足みたいなものですね。
ただ、本書ではそういう生物学的なお話は皆無なので、あえて触れてないのだと思いますが、「異性として見られない」のなら、むしろ浮気しないという点で、むしろ結婚相手としては良いと思われ。
また本書の他の部分で、「ダサい男性は結婚後に自分でプロデュースすればいい」とありましたし、逆にこういうモッサリ男性は、婚活女性にとっては狙い目だと感じました。
なお、本書はざっくり言って、男女双方に対するアドバイスが半分弱くらい、残りが主に女性対するアドバイスなので、男性が読むとそのまま使えないTIPSもあります。
ただ、そういう部分は敵側の作戦だと思って、参考にすれば良いのではないでしょうか。
条件が悪くならないうちに早く読んで早く行動すべし!
婚活は「がんばらないほうが」うまくいく 大切なご縁を最速で形にする成婚塾
1時間目 出会いはがんばらなくても大丈夫
2時間目 視点を変えるだけで理想の相手に仕上がる
3時間目 理想の「結婚運」は自分でつくれる
4時間目 自分のことをわかったときが、幸せになれるとき
5時間目 結婚のハードルはホントに低い
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【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。目的ドリブンの思考法
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