2024年02月14日
【仕事術&自己啓発】『社会人1年目「直前」の教科書 「驚異の新人」と呼ばれるために習得する100のメソッド』びっとらべる
社会人1年目「直前」の教科書 「驚異の新人」と呼ばれるために習得する100のメソッド
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「翔泳社祭 2024」の中でも当ブログ向きの1冊。久しぶりに「新社会人向けのオススメ本記事」を書こうと思って目を通したのですが、むしろ全世代に通用する内容でした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
「名刺の交換の仕方は〜」「宴会では新入社員は〜」よりも100倍役立つ、100の仕事の心得!
仕事で役立つアドバイスを多数発信し、「共感しかない」「マジでこのアドバイスは助かる」などの意見がSNSであふれ、あっという間にインフルエンサーとなった著者が「自分が新入社員として社会に出て働く前に知っておきたかった、やっておくべきだった・準備しておくべきだったこと」をまとめた1冊。
前時代的な「社会人のルール」は排し、これからの30年を力強く生き抜く実践的な仕事術とは?
送料を足した中古よりも、このKindle版が600円以上お買い得です!
Arrival of the Spanish Crown Prince, 2010 Horasis Global India Business Meeting / Horasis
【ポイント】
■1.当たり前のことほど真剣にやる『信頼を積み重ねるのは20年、失うのは5分』 というウォーレン・バフェット氏の有名な言葉があります。関係を築くのは時間がかかりますが、場合によっては一瞬にして崩れてしまうもの。それだけ信頼というのは「繊細なもの」なのです。信頼構築のためにも次の3つは必ず徹底するようにしましょう。・時間や約束事は必ず守ることやはりどんな仕事をするにしろ、小さなことを怠ったり、適当にこなすような人にチャンスや大きな成果は待っていません。そこには必ず穴が空いているものです。
・目の前の物事に一生懸命に取り組むこと
・ミスをした時には素直に謝ること
当たり前を当たり前だと思わないこと。私たちが「当たり前」に思っていることも、他の人からしてみれば「当たり前」ではなく「特別」かもしれません。この小さな想い一つひとつが大きな信頼関係を生み、さらに心までも豊かにしてくれるはずです。
■2.常に相手の期待を超え続ける
がむしゃらに言われたことだけをこなすのなら誰にだってできます。大切なことは「相手がどのくらいの成果を求めているのかを細かく把握する」「相手の期待値を見極め、それを上回る120%のものを納める」ということです。しっかりとコミュニケーションをとり、相手がどの程度求めているのかを知りましょう。
確認するポイントは「優先順位」「具体的な成果イメージ」「目的」の3つです。(中略)
たとえば、「この資料いい感じに仕上げといて」とお願いされ、「わかりました。いい感じに仕上げておきます」と受けてしまうのはNGです。お互い「いい感じ」の認識が違えば二度手間になり、面倒なことになります。大切なことは「いい感じというのは私なりに〜だと考えていますが、パワーポイント5枚くらいでまとめればいいでしょうか?」と事前に自分なりの考えを提唱しつつ、相手の求めているレベル感を聞き出すことです。
■3.興味のない話でも興味津々に聞く
たとえ、自分の興味のない話題や、わからない話をされたとしても、無愛想に対応せず、あえて興味津々に相手の話に耳を傾けることで、相手に対する関心や好意、親近感を示すことができ、会話がよりスムーズに進み、お互いが気持ちのいいコミュニケーションをとることができます。この聞く姿勢が長期的に良好な関係性を築くことにつながります。さらに、相手の立場や状況、悩みなどを理解することができたり、意外と自分の知らないことや気づかなかったことを学ぶことができたりします。
興味のない話でも、興味津々に聞くコツは次の3つです。・話に興味関心のある姿勢を見せる
・絶対に反論や否定をしない
・話題によって表情を変える
■4.ポジティブリフレーミングを口癖にする
自己肯定感が低い人ほど「自分は何をやってもダメな人間なんだ」といったようにネガティブに考えてしまいがちです。そういうネガティブ思考の癖がある人にこそ、この「ポジティブリフレーミング」がオススメです。(中略)
たとえば、「疲れた」→「よく頑張った」、「人生ドン底だ」→「後は上がっていくしかない」、「難しい」→「やりがいがある」、「もうダメだ」→「まだやられることはある」などのように、言葉をポジティブに変換してしまうことで、自然とプラス思考に切り替わり、自己肯定感が上がり、より幸福感に溢れた人生を明るく前向きに歩むことができます。「休みはあと1日で終わりか……」と考えるよりも「休みがまだ1日もある!」と考える方が人生得するのは明らかですよね。
■5.自分の機嫌は自分でとる
自分の機嫌を自分でとることは、大人として「最低限のマナー」だと思います。当たり前ですが、自分の機嫌とりを相手に委ねていいのは「子ども」までです。したがって、他人の機嫌をとる必要もありません。合わない人の機嫌までとる必要はないですし、合わない人からは逃げてもいい。
自分と合わない人というのは必ずいるものですし、全員に好かれるなど不可能です。「この人とは合わないな」と感じたらその直感は99%正しいので逃げて大丈夫です。せっかくの貴重な時間を嫌な人で消耗する必要ありませんからね。割り切って速やかに離れてしまいましょう。
【感想】
◆タイトルには「社会人1年目」どころか、その前である「直前」という文字が並びますが、冒頭でも触れたように全世代のビジネスパーソンにとって、有意義な作品でした。実際、本書の「はじめに」にて、著者のびっとらべる 氏は本書について
新社会人の方に限らず、転職一年目の方を含むすべてのビジネスマンへ心からオススメしたい1冊に仕上がったと自負しています。と言われていますし、それも当然なのかもしれません。
むしろ中には、中堅やベテラン勢でも結構タフなTIPSがあって、「これマジ?」と思ってみたり。
たとえば第2章の仕事術にあった「スピードと質を両立する」なんて、なかなかできるものではありません(特に社会人一年目なら)。
また本書は、タイトルにもあるように、合計100ものメソッドが収録されているのも特徴の1つです。
いずれも簡潔にまとめられており(だから1冊で100も掲載されているのでしょうが)、目次を見て、気になった部分をどこから読んでも大丈夫なのも、ありがたいところ。
用語の定義や前後関係な必要な内容だと、特に当ブログのようなまとめ方だと引用に制限がかかるのですが、今回は独立して選ぶことができました。
◆さて、第1章は下記目次にもあるように、思考術について。
ある意味自己啓発書に近い内容であり、かつ、仕事がらみのTIPSが目立ちました。
たとえば上記ポイントの1番目は、仕事術とは違いますけど、働く上での心構えのようなもの。
ここにある「時間や約束事は必ず守る」というのは、当たり前の話とはいえ、おろそかにしてしまう人も多いです。
そして、それを見た周りの人たちは、口には出さねど「そういう人物なのだ」と評価をしてしまいますからご注意ください。
◆続く第2章は、本書のキモとも言える仕事術について。
上記で触れた「スピードと質」のお話を含め、ハイライトも多々引きまくった中でも、今回ご紹介したいのが、上記ポイントの2番目の「相手の期待を超える」というTIPSです。
よく仕事をアサインされたら、すり合わせをせよ、と言われますが、具体的にはここに挙げられた「優先順位」「具体的な成果イメージ」「目的」の3つを確認すれば大丈夫でしょう。
ちなみにこの手のお話が出ると、普通「Quick & Dirty」(多少完成度は低くても構わないから、できるだけ早くアウトプットする)が推奨されるものですが、本書は「スピードと質を両立する」こともあってか、触れられておりません。
また、耳イタイのでスルーしたのが、パソコンのショートカットキーのお話で、使う人は使わない人の「平均2.1倍速く作業ができる」というデータは知りませんでした。
……これから新卒で働き始める方は、この春休みにぜひマスターしてください(他人事)。
◆一方第3章は「対人術」ということで、ここはコミュニケーションスキルのお話がわんさか。
個人的には「嫌われる勇気よりも『敵をつくらない』」というTIPSに惹かれたものの、ちょっとデリケートなので割愛しております。
代わりに選んだのが上記ポイントの3番目の「興味のない話でも興味津々に聞く」、という苦行(?)。
いや、これは私は実に苦手で、さすがに退屈そうな顔はしないものの、話が右の耳から左の耳を通過(もしくはその逆)してしまい、いつも何も聞いていません。
でも会社入ると分かりますが、年長者は、ホント若手に話を聞かせるのが好きなので、この傾聴スキルを身につけると、可愛がられること間違いなし!
他にも「オーバーリアクション」や「笑顔」といった割愛したTIPSも、同じように効果的なので、合わせて本書にてご確認ください。
◆さらに第4章の「習慣術」では、食生活含む健康についても言及アリ。
ただしこの辺は、当ブログの健康本でイヤというほど取り扱っているのでスルーし、代わりに上記ポイントの4番目の「ポジティブリフレーミング」をセレクトしました。
よく言われるように「事実は事実としてあるものの、それをどう捉えるか」によって、物事はプラスにもマイナスにもなります。
それだけに、この「ポジティブリフレーミング」を習慣化することで、自己肯定感は高まることでしょう。
そして似たようにメンタル絡みである、上記ポイントの5番目は、第5章の「メンタル安定術」からのもの。
ここでは自分の機嫌を自分でとるのと同時に、「合わない人の機嫌までとる必要はない」と断言しています。
昔は「新卒3年は我慢しろ」と言われたものですが、いまやそれは古い考えであり、合わなければとっとと他に移るのが正解かと。
新世代流の「働き方指南本」を読むべし!
社会人1年目「直前」の教科書 「驚異の新人」と呼ばれるために習得する100のメソッド
第1章 驚異の新人の思考術
第2章 驚異の新人の仕事術
第3章 驚異の新人の対人術
第4章 驚異の新人の習慣術
第5章 驚異の新人のメンタル安定術
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【編集後記】
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