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2023年08月31日

【仕事のコツ】『コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法』古谷 昇


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コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の未読本・気になる本の記事の中でも、一番人気だった仕事術本。

と言っても単純なノウハウではなく、汎用性の高い「知恵」や「コツ」のようなものをテーマにした作品でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
最速で一流になるためには、上司や先輩のアドバイスを聞いてはいけない!
テクニックや知識ではなく、「コツ」をつかむことが重要だ。
BCG(ボストンコンサルティンググループ)でシニア・ヴァイス・プレジデントまで務め、DI(ドリームインキュベータ)を設立して代表取締役を務めた著者による、目からウロコの仕事論。

中古価格が定価を上回る一方、Kindle版はさらに値下げして「26%OFF」となっていますから、ぜひご検討ください!





Business Presentations / Bovee and Thill


【ポイント】

■1.プレゼン上達法は「肝心なコツだけを教える」
 前述した跳び箱の教え方を思い出してほしい。跳べない子に「助走」「踏み切り」「手をつく位置」などとステップを分解して、いちいちテクニックを教えるのは利口なやり方ではなかった。
 正解は、肝心なコツだけを教える、だったはずである。
 プレゼン上達法も同じで、最初からたくさんのことを教えすぎたら、かえって混乱してしまうだけだ。
 教えるのは、次の3つだけでいい。
(1)声を大きく
(2)スライドを見ない
(3)テンポを変える
 これは私の経験上から導いたごく私的なコツだ。もちろん本邦初公開。
 両腕で体重を支える感覚を教えると9割方の子どもが跳び箱を跳べるようになるのと同様、この3つを教えると9割まではいかなくとも、ほぼ8割方の新入社員はアッという間にプレゼンがうまくなってしまうのである。
 決して私の 大風呂敷 じゃなくて、ホントにホントなのだ。


■2.コツを教わるにも最低限の経験が必要
 何件か当たってみて断わられ、たまらず上司に訴えた。
「まったく知らない人にいきなり電話をして、インタビューさせてくれといったって無理だと思います」
「ああ、そう、ところで何件くらい電話したの?」
「5件です」
「じゃあ、百件電話してみな」
 クソーッと思ったが、他に妙案もない。よし、百件いくぞ! と半分ヤケクソで、とにかくやってみることにした。
 すると不思議なもので、10件目くらいからなぜか相手の感触がよくなってきて、ボチボチと話が聞けるようになってくる。1件でも話が聞ければ、自信がつく。自信がつけばもう電話するのも恥ずかしくない。
 もちろん、バカ正直に百件もの電話をする必要もなかった。
 結果オーライなのである。
 これ、物事は理屈じゃない、とにかく形から入ってみて、やっているうちに何かに気づき、そこから自分でコツを学び取るしかない、そういうレベルの話だといえる。


■3.戦略づくりの5大ポイント
(1)マクロ思考
(2)切り口の選択
(3)競争
(4)トレードオフ
(5)定量化
 これらは戦略的思考をフルに働かせる際の最重要ポイントであり、「戦略づくりの5大ポイント」であると考えておいていただければよい。
 もとより戦略を立てるポイントは、挙げていけばきりがないほどある。しかし、やはり例によって他のポイントには、ここでは意を用いる必要はない。
 とりあえずこの5つだけに絞って、まず理解し、それが経験を経てこなれていわゆる「耳ができる」状態のところまでいったとき、あなたは戦略的思考法を自然にマスターできているのである。


■4.プロジェクト初期の注意事項
 プロジェクトのスタート時に大切なのは、お客さん(仕事の発注者) と自分たちのチームのレベルを、ともにしっかり把握しておくことである。(中略)
 バカバカしいような話に聞こえるかもしれないけれど、これは一般的に大変緩くやられていて、とりあえずスタートしてしまおうといった感じのチームが多い。そしてだいたいは、あとで大変な目に遭うことになる。
 お客さんの期待値を読み違えると、必要以上の労力をかけて仕事をしなくてはならなかったり、逆に簡単な作業ですむと思ってやっていたら最後にまったく納得をしてもらえなかったり、チームの能力を読み誤れば、コイツに任せておけば安心と思っていたら、実はぜんぜん仕事ができなかったことがあとでバレたりと、いずれにしてもロクなことにならない。
 全体はソフトな管理であっても、ここだけは反対に厳しい目で見て、キチンと捉えておく必要があるのだ。


■5.100%的中! トップの心理学
1.会った瞬間で人を判断する
2.自分の会社には人材がいないと思っている
3.誰もが「オレはいつも我慢している」と思っている
4.現場と新人が好きである
5.時として権力を試してみたくなる
6.よくも悪くも責任感が人一倍強い
7.役員をいつまでも子ども扱いする
8.いつも孤独で相談相手がほしいと思っている
9.二重人格である
10.中身ではなく、いっている人の本気度で判断する
11.それぞれに「地雷」を抱えている
12.あくまで結果でしか評価しない

(詳細は本書を)


【感想】

◆冒頭の未読本記事では触れましたが、改めて本書の出版のいきさつを記しておきたいと思います。

そもそも本書は、2004年に出たこちらの作品が元となっていまして。

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もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法

今回の作品の「はじめに」によると
紙の本が品切れになった後、中古の本に1万円を超える値段が付くようになり、電子書籍で読めるようになってからも、コンサルタント業界の方を中心として、毎年根強く売れていたため、版元のPHP研究所が再刊しようと企画してくれました
とのことです。

実際、未読本記事の時点では、この旧版の中古は9800円したのですが、さすがに手ごろな新版が出たこともあって、現在では送料込みで5000円ほどに。

また内容的にも私が読んだ限りでは、古臭い部分はまったくありませんでした。

同じく「はじめに」から再び。
 この背景からわかるように、この本には一時の流行の話は書いてありません。
 その代わり、 20年たっても変わらない考え方が書いてあります。
確かにそのとおりで、正直、今から20年後に読んでも同じように感じると思います。


◆ところで、本書全体のテーマとも言えるのが「コツ」。

第1章から抜き出した上記ポイントの1番目では、その事例として跳び箱の飛び方のコツの概略が出てきますが、要は跳び箱を飛べない子に、スピードやら踏み切る位置を細かく教えても、飛べるようにはならないのだそうです。

代わりに効果的なのが、「両腕で体重を支える感覚を覚えさせる」こと。
具体的には、床に座らせ、両脚の間に両手をつかせて、両腕で身体をちょっと浮かせてみろ、と言えばいい。
これをやらせた後に再挑戦させると、みんな面白いように跳べるようになるのだとか。

同じようにプレゼンが下手な人に、細かいテクニックを教えてもダメで、ここにある3つのコツを意識するだけで、うまくなるのだそうです。

なお、これだけでは説得力がないので、3つそれぞれに著者の古谷さんが解説を加えていますから、マユツバな方はそちらをご確認ください。


◆ただ、この「コツ」というのが曲者で、どうしたら身につけられるのか言語化しにくいところです。

とはいえ1つのアプローチとして、古谷さんが挙げてらしたのが、上記ポイントの2番目の「経験」。
 こんなときは、上司が何も教えてくれない、と 嘆くのは間違いだ。仕事を教えるも何も、上司や先輩にしてみれば、教える取っ掛かりがない。やってみて失敗したとか、他はできるようになったがこれとこれだけがうまくいかないとか、最低限の経験がないと何かを教えるのは無理なのだ。
つまり本で読んだり、話で聞くだけではだめで、実際にやってみることが重要な次第。

同じく、コンサルタント時代に、古谷さんが社内ミーティングで、上司の前で初めて発表(プレゼン)したところ、徹夜で作った資料の2枚目で「もういいよ」と止められて、ごみ箱にスライドを捨てれらたそうです。

実はこれも上記の「百件電話」と同じで、経験不足からくる「何を考えたらいいか」が分からない状態だったから。

理屈はさておき、とにかく場をこなす、というのもコツをつかむためには必要なようです。


◆続く第2章では、「戦略」がテーマということで、抜きだしたのが上記ポイントの3番目。

これ、5大ポイントそれぞれに、結構なページを割いて説明がされており、いずれもハイライトを引きまくりました。

たとえばグラフがないと分かりにくいので割愛しましたが、(1)のマクロ思考にあった、利益率を縦軸、売上高を横軸にとった、通称「V字カーブ」のグラフ。

本書とは関係ないものの、まさにこんな感じのものでして。

V字カーブ

どんな業界を分析しても、ほとんど間違いなくこういう形のグラフになるのだそうです。

つまりグラフの左側は「売上高は低いが利益率が高い」ゾーンで、右側は「売上高も利益率も高い」ゾーン。

そしてこのどちらにも属さない、中途半端なゾーンにいた企業は、まず生き残れないとのことです。


◆一方第3章から抜き出したのが、上記ポイントの4番目。

プロジェクト管理を、初期、中期、後期と分けたうち、初期の注意事項について述べられたものです。

また、中期で行うべき「ブラブラ管理」なるものも、説得力大!

さすが数多くのプロジェクトをこなされた方の言葉には重みがありました。

そして上記ポイントの5番目の「トップの心理学」12項目は、最後の第4章からのもの。

大企業ですとなかなかトップに接する機会はないでしょうが、中小レベルなら頻繁に、また大企業でも会議で発表する際には、こうした「トップならではの心理」を押さえておくと、打ち手にも効果が出ると思います。

こちらも12個それぞれに解説がありますから、読むと大きくうなずくことウケアイ。


さすが中古で1万円の値が付いていただけの事はありました!

4569855458
コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法
第1章 アッという間に一流になれる仕事の学び方
第2章 戦略的思考が知恵を生む
第3章 人と決定的に差がつくうまい仕事のやり方
第4章 仕事を通じて実践力を身につけよ


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『突破力!』堀 紘一 (著)(2006年05月20日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本ビジネス書キャンペーン」のパンローリング分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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参考記事:【影響力?】『人の心を強く引きつける技術 ──存在感を示し相手の印象に残る方法』オリビア・フォックス・カバン(2023年08月28日)

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ご参考になれば幸いです!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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