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2023年07月27日

【再雇用?】『50歳の壁 誰にも言えない本音』河合薫


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50歳の壁 誰にも言えない本音


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「インプレスグループ 夏キャンペーン」でも人気の働き方本。

タイトルにもあるように、50歳前後の方や、それより若い40代の方にも一読の価値がある作品だと思います。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書では、900人超のインタビューで語られた40歳以上の人たちの「誰にも言えない本音」を紹介し、健康社会学的に有効と思われる対処法を解説します。危機を危機と認識し、その必要なリソースで首尾よく対処すればSOC(ストレス対処力)は高まります。ストレスの雨をしのぐ傘を手に入れれば、雨上がりに草木が一気に成長するように、人間的に成長できるのです。河合薫、愛の激励「腐るな!男たち」。

送料を加味した中古よりは、このKindle版が300円以上お得となります!





Retirement Key / CreditDebitPro


【ポイント】

■1.「働かないおじさん」ができる仕組み
 興味深い調査結果を紹介しましょう。2000〜2002年に拡大した希望退職の波が、08年のリーマンショックで再拡大した2010年に、定年退職し雇用延長や再就職した人たちを対象に行われた調査です。
 対象者に、「セカンドキャリアがスタートした直後の自己イメージ」を尋ねたところ、8割の人が「人並みにやっているし、寂しくなどなかった」と答えました。ところが、新しい条件や環境で働き続けてみると、多くの人たちが当初考えていた働き方を断念していたことがわかりました。
・自分のスキルを生かそうと張り切っていたのに、誰からも期待されない
・賃金が下がることはわかっていたけれど、実際に働いてみると低すぎる
・権限が縮小した
 そんな現実に失望し、不満が募り、自尊心を低下させ、挙げ句の果てに、
・気楽に仕事をするようになった
・職場の人と勤務時間外に付き合わなくなった
・仕事に長期的な見通しを立てなくなった
・重い責任を負うような仕事のやり方はしないようになった
 など、自ら率先して「働かないおじさん化」していたのです。


■2.50歳からの成長は学びにあり
 これまでインタビューなどでお会いした「成長し続けている人」たちは、たわいもない会話の中にさえ、学びの芽を見つけていました。彼らはみな、肩書きや年齢、業種に関係なく、「ただの人」として誰とでも接し、相手に何も期待しない、相手も「私」に何も期待しない、そんなゆるい関係を作れる人でした。彼らは「自分には知らないことがある」という当たり前をわかっている人たちでした。 ある人は「自分が知らないことだらけで新鮮だった」と若い人たちとの語りを楽しみ、ある人は「いや〜世の中にはすごい人がいるもんだね。私ももう一踏ん張りがんばろうと思いましたよ」と意気揚々とし、ある人は「あそこに行くと私はまだまだ若手。最高齢は90歳だもん。もっと勉強しなきゃ」と町内会の草野球チームに加わったことを嬉しそうに話しました。
 ゆるい関係は、社外でもいいし、社内でもいい。場は関係ない。とにかく自分の「半径3メートル世界」を移動させればいいのです。


■3.有意味感を強化する
「やりがい」という感情は、有意味感を強化するような働き方を実現しているときに、ある日、瞬間的に感じる感情です。誰かから「ありがとう。あなたのおかげで助かりました」と感謝されたり、「あなたと一緒に働けたのは、本当に光栄でした」と労わられたり、あるいは「あなたにこの仕事をお願いしたい」と求められたり、「私」の働きぶりを見ていてくれた人から送られるメッセージです。すべてが、相手側の都合でやってきます。
 あなたは、有意味感を強化するような働き方をしているでしょうか?
 仕事に熱中することを、忘れてしまったのではないでしょうか?
 いつも完全燃焼したり熱中する必要はありません。しかし、「これだけはちゃんとやりたい!」と心が動くものに熱中して、やり切ってください。べテラン会社員としての意地を見せてください。世の中捨てたもんじゃない。ちゃんと見てくれている人はいるのですから。


■4.親問題を分かち合うなら同級生
 日立製作所のような会社ばかりになればいいのでしょうが、残念ながら育児問題には取り組んでも、介護問題に興味を示さない会社が圧倒的です。誰もが老いるし、誰もがやがて介護される側になるのに、会社と介護を結ぶ糸はとてつもなく細い。一方で、介護は個人的な問題ですが一人で抱えるのは無理。他者のサポートが必要不可欠です。
 そこで頼りになるのが、同年齢の知人や友人です。
 私も同級生の「お互い大変だな」という一言に何度も救われました。「うちの親の場合はね」とか、「こんな制度があってね」とか、国や地方自治体の情報を知ることもできました。「自分だけが猩靴い真討量簑雖瓩貿困鵑任い襪錣韻犬磴覆ぁF映代の共通の話題なんだ」と知るだけで心が休まります。


■5.SOC(ストレス対処力)の3つの感覚
 1つ目の「有意味感」は第2章で書いたとおり、「これは私への挑戦だ! 立ち向かうことに意味がある」と思える感覚で、ストレスに対峙するリソースを引き出すモチベーション要因です。
 2つ目の「把握可能感(Comprehensibility)」は、「やはりそうきたか! そうなると思ったよ」と、自分が直面した困難や危機を秩序立てて受けとめる感覚で、その先の危機をある程度予測する力も含まれています。
 3つ目の「処理可能感(Manageability)」は、「なんとかなる、やるしかない」という、いわば自分が施す対処戦略への確信です。もっと平たく言えば、「生きてりゃしんどいこともあるよ。それはそれとして、明るく生きようぜ! きっといいこともあるよ」というたくましさです。
 これらの3つの感覚は、自分を取り囲む環境との相互作用で強化されます。
(詳細は本書を)


【感想】

◆私たちの世代(アラカン)にとっては、非常に刺さりまくるテーマの作品でした。

ちょうど先週、私の大学時代の友人が20年ぶりぐらいに上京する機会があったので、久しぶりに飲んだのですが、そもそも彼も会社の再雇用制度に伴う研修会(説明会)に出席するために、こちらに来たとの事。

当然話題は再雇用やその後のライフスタイルのことで、私自身は個人事業主とはいえ、近しい人がこのテーマに直面しているのを目にすると、色々考えるところもありました。

実際彼も、上記ポイントの1番目にあるように「気楽に仕事をする」そうですし、もらうお給料との兼ね合いもある以上、外野がとやかく言えることでもないでしょう。

……私も1度、顧問先の税務調査の立ち合いに行ったら、税務署からは再雇用の方が来られて(お年を召しているのに役職がついてないのでそう判断しました)、かなり甘めに済ませてもらった記憶が。

また、これは個人的な観測範囲ですけど、前にいた会社でも私の知人の大半方が再雇用を選択していて、おそらく転職するような人なら、もっと若い頃に転職している気がします。


◆こういう方々は、ある意味「50歳からの成長」は諦めている、とも言えますが、逆に諦めてない人はどういう特徴があるのか?

それを示しているのが、上記ポイントの2番目。

ただし、ここで言う「学び」は、当ブログでも人気の「勉強」ではなく(それも含みますが)、もっと広範囲に及ぶもの。

どんな相手からでも、得られるものは得て、それを自分のモノとしていくのなら、それはいくつになっても成長できます。

実は当ブログでもたまに記事を書く、シンガーソングライターの藤井風氏が、現在、アジア各国を回るツアーをやっているのですが、この公演に参加するため、初めて海外のイベント会社に申し込んでチケットを取り、エアや宿も予約して、遠征に出る中高年の女性が結構散見されました。

いや、実際50代、60代でもそういう方がいるのを見ると、推し活のチカラはスゴイな、と思った次第。


◆一方、第2章から抜き出した、上記ポイントの3番目は、上記の私の友人にも言いたいこと。

気楽にのんびり働いてもいいのですが、「これだけは」というものに対しては、意地を見せて欲しいものです。

また、ボリューム的に長くなるので割愛しましたが、同じ第2章では「セカンドキャリアを成功させる3つの要因」なるTIPSもご覧頂きたいところ。

特にその中の1つとして挙げられていた「暗黙知」は、ベテラン社員ならではのものですから、活かさない手はありません。
 自分が日々やっている、あるいはやってきたタスクを書き出し、苦労した経験を思い出すと、「私」の暗黙知の輪郭が見えると思います。どんな会社に入っても、どんな業種であろうとも、暗黙知は必ず役立ちます。
ぜひご参考まで。


◆続く第3章は「『夫婦・男女・親子』問題」がテーマです。

ちょうど我が家も、年老いた母を今後どのように見守るかが問題として上がっていた矢先でした。

上記ポイントの4番目にあるように、同級生なら腹を割って話せたのに、前述の友人とは、先日そういう話ができなかったのが悔やまれます。

また割愛した部分で意外だったのが、自分より奥さんの稼ぎがいいと、嫉妬してしまう、という男性のお話。

これは中高年特有というよりも、ひと昔前の男性の特徴であって、今後の世代では改善されるんじゃないかと思ってますが。


◆そして上記ポイントの5番目は、第4章からのもの。

実はここにある「SOC」という用語は結構前の部分からちょくちょく出ていたのですが、ここで初めてしっかり解説されています。

ただ、上記では概要だけに留まっていますから、詳しくは本書にてご確認いただけたら、と。

一応、Wikipediaにも該当ページがありましたので、こちらを先にご覧いただいても良いかもしれませんが。

健康生成論 首尾一貫感覚- Wikipedia

いずれにせよ本書は、しかたなく(という言い方が適切かはさておき)再雇用制度に応じようとされてる方なら、ぜひ読むべき作品だと思います。


もうひと花咲かせたい方なら要チェックで!

B0BPLMWTQF
50歳の壁 誰にも言えない本音
プロローグ 悩みを言えない男たち
第1章 誰にも言えない「仕事の本音」
第2章 誰にも知られたくない「曖昧な不安」
第3章 誰にも聞けない「夫婦・男女・親子」問題
第4章 誰もが幸せを目指せる「これからの人生」


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B07P8L9Z7P
社会学史 (講談社現代新書)

当ブログではあまり扱ってない社会学本である本書は、Kindle版が500円以上お得。

B0BMG2VT9L
「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 【 ”マイキャリア” の整理に使える2つのワークシートDL特典付き】 <3つの要素棚卸し> & <重ね合わせ発見>

たまたま今日ご紹介した本よりひと回り下の世代向けのこちらの作品は、Kindle版が800円弱お買い得。

B09KN67ZWV
やりたいこと、全部やりたい。 自分の人生を自分で決めるための方法

なかなかたくましい女性の方の起業本は、Kindle版が300円以上お得な計算です!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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