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2023年05月26日

【勉強本10選】久しぶりに勉強本のオススメを考えてみる



Study / Raul Val



【はじめに】

一昨日の勉強本の記事にアクセスが集まっているので、本日は予定を変更して、久々に勉強本について考えてみようと思います。

実際、かつて当ブログが「勉強本ブログ」などと呼ばれていた頃は、ブログの年間売上ランキングで1位の本が勉強本だったり、上位の勉強本なら100冊以上はお求めいただいていたものでした。

ただ、勉強本といっても色々なジャンル(「受験」「教養」「TOEIC」「中学お受験」等々)があるので、誰にとってもオススメというのは、なかなか難しいわけでして。

そこで今回は、資格試験の受験生が読む価値がある、と考えられる作品を、ここ数年内のものを中心に10冊選んでみました(10年以上の古い作品を含めると、キリがないのでそれらは割愛)。

もちろん、ボリュームの関係で長文のコメントができませんから、気になる作品がありましたら、リンク先の各レビューもお読みいただけたら幸いです。





【勉強本10選】

◆本の並びは、当ブログにおけるレビューの投稿日が「新しい順」になります(本の出版年月日順ではありません)。


■1.『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』加藤俊徳

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一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方
30代も40代も50代も60代以降も、脳は伸び盛り。
学生時代よりも勉強するのに最適な時期なのです。
本書では、脳科学に基づく大人の脳の使い方を紹介。
大人の脳が求める勉強法を実践すれば、脳力はUP!
一生頭がよくなり続けるすごい脳が手に入ります。

◆ここ数年にしては珍しく、下記レビューがブックマークされまくってはてなブックマーク人気記事にもなった勉強本。

著者の加藤先生は「脳番地」という概念で知られる脳内科医で、キチンとした「勉強本」はおそらく本書が初めてだと思います。

その割にはこれだけ勉強本を読みまくった私も知らなかった話がちらほらあって、特にレビューのポイントの5番目で挙げた「女性の8割が聴覚系」というのは、この本以外で目にしたことがありません。

ちなみに先生の弱点は、指導経験がないことなのですが、それを上回る「脳の仕組み」由来のTIPSの数々にはうならされました。

試験の種類を問わず、受験をする方なら、一読する価値がある作品だと思います。

参考記事:【勉強法】『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』加藤俊徳(2022年11月11日)


■2.『学年最下位が京大合格した手抜き勉強大全 最速で5教科マスターする裏道ガイド』篠原好

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学年最下位が京大合格した手抜き勉強大全 最速で5教科マスターする裏道ガイド (幻冬舎単行本)
脳科学にもとづいた勉強法は時間の無駄!
3か月で偏差値10上がる人続出‼
オンライン家庭教師サービス・篠原塾の一生忘れない勉強法

◆この著者さんの勉強に対する考え方は、共感を覚えるところが多かったです。

特に下記レビューでポイントの3番目でも挙げた「疑問のある勉強法」にはうなずきまくり(ここはぜひご一読を)。

他にもちょっとした勉強のTIPSも汎用性が高いのですが、基本的に大学受験の勉強本なので、資格試験を目指す方はその旨ご留意を。

ちょうど現在開催中である「Kindle本ポイントキャンペーン」の対象にもなっているので、半値でお求めいただけるのはありがたいですね。

参考記事:【受験勉強】『学年最下位が京大合格した手抜き勉強大全 最速で5教科マスターする裏道ガイド』篠原好(2022年09月15日)


■3.『UCLAで学んだ「超高速」勉強法』児玉光雄

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UCLAで学んだ「超高速」勉強法
国民栄誉賞棋士・井山裕太九段推薦の書! 英語が得意でなかったにもかかわらずUCLA大学院に留学し、さまざまな工夫・試行錯誤を経て、「超高速」勉強法を確立。優秀な成績で卒業後は、臨床スポーツ心理学者として、多くのアスリートや棋士のメンタルカウセリングを行ったり、ビジネスパーソンや子どもの能力開発を行ったりするなど、多方面で活躍する著者。そんな著者が、自ら実践している、大脳生理学、心理学、スポーツ科学…を総合した、短期間で能力・スキルを高め、思った通りの成果を出すための、大人向けの効率的な勉強法を紹介する一冊。

◆当ブログでは、「科学的自己啓発書」と呼んでいる、エビデンスベースの自己啓発書が人気な反面、似たようなアプローチをする勉強本があまり多くはない(海外の研究に「勉強法」が少ないからかもしれませんが)のですが、そんな中本書は、しっかり根拠を持って書かれた作品と言えるかと。

また、私の個人的な見解といはいえ、実際に自分が受験勉強時にフル活用した、「画像」による記憶を推奨している点もポイント高いです。

一応著者の児玉先生の、勉強&スキルアップ系の作品を何冊か読んだ中では、こちらがベストかな、と。

ただし、児玉先生は他人に教えた経験がほぼないようなので、あくまで「理論的には」という勉強本になります。

参考記事:【勉強法】『UCLAで学んだ「超高速」勉強法』児玉光雄(2022年01月08日)


■4.『東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由』布施川天馬

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東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由 (扶桑社BOOKS)
『ドラゴン桜』三田紀房氏推薦!
「勉強とは合理性と効率、つまり脳と身体のメカニズムを相乗した科学的トレーニングです」
受験勉強はゲームです。

◆本書の著者である布施川天馬さんは、ご自身が裕福でないところから東大に合格されたことをセールスポイントとして、活躍されている著者さん。

本書でも「時間」を節約したり、「参考書」を選び抜いたりして、極力ムダを省くTIPSを指南しています。

……個人的には時間は大事にしたいですが、書籍類をケチって落ちるのは本末転倒だと思いますが。

またYouTubeで勉強や受験に関する発信もしており、そのフィードバックもあるでしょうから、独りよがりな勉強法ではないハズ。

中古の方がお得ですが、一応上記の「Kindle本ポイントキャンペーン」の対象にもなっているので、ご検討ください。

参考記事:【効率的?】『東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由』布施川天馬(2021年06月09日)


■5.『聞いたら忘れない勉強法』黒澤孟司

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聞いたら忘れない勉強法
現役医師が開発。「読む」「書く」より「聞く」が最速!
本書では、あなたの資格試験・国家試験・TOEIC・大学受験・期末試験……の結果を劇的に変えるオリジナルメソッドが解説されています。
それが「速聴勉強法」です。
これまで、読んで覚える、書いて覚えるという勉強法がたくさんありましたが、聴覚をメインに使った勉強法は、睡眠学習や外国語のリスニング以外ではほとんど注目されませんでした。
ところが、この聴覚にこそ、記憶効率を劇的に上げ、普段の勉強とその結果を大きく変えるカギがあるのです。

◆実際に皆さんも実感されているとは思うのですが、何かを覚える際に、「視覚」中心の方と「聴覚」中心の方とが世の中に存在します。

そのうち「聴覚」派(冒頭の作品によると女性の8割?)の方に読んでいただきたいのが本書で、具体的な勉強法からツール等についても言及されているという。

ただし、帯でも触れているように「速聴」するのはあくまで「時短」が目的であって、速く聴いたからといって、脳力が開発されるわけではありませんのであしからず。

また、私は完全に「視覚」派でしたが、最後にはフル動員して自分の声を録音したものを聴いて暗記に役立てていましたから、切羽詰まったら「視覚」派の方もぜひ。

参考記事:【速聴】『聞いたら忘れない勉強法』黒澤孟司(2020年10月05日)


■6『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』西岡壱誠

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東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法 (文春e-book)
「塾や予備校に頼らず、独力で試験に合格したい」
そう考える人は、受験生にもビジネスマンにも多いと思いますが、実際にはかなりハードルが高いのも事実です。
全部一人でやると時間もかかるし、何が正しいかもわからない。集中力も続かない。 独学がうまくいかないのは、「独り」による弊害を乗り越えられないからです。しかし、スマホを上手に活用すれば、その弊害をクリアして独学で成績をあげるために必要な「5つの力」が簡単に手に入るのです。
本書では、その自身の経験や周囲の東大生たちからの最新情報も踏まえ、誰でも簡単に無理せず独学し、そして成績を上げるためのノウハウを紹介します。

◆私自身が、ほぼアナログで受験を突破してきたので、スマホを活用した勉強法については疎いのですが、そんな私でも(私だから?)気になって読んでみた1冊。

試験本番はツール無しの「素手」ですけど、勉強時はあるものは全部使うべきですから、こういうツールに特化した作品も一応読んでみて、1つでも使えるネタがあれば、こと受験にとっては元が取れると言えるでしょう。

ただし、ツールであるがゆえに、さらに新しいモノが出た場合、いきなり「情報」が陳腐化してしまうので、「賞味期限」にはご注意を。

こちらも「Kindle本ポイントキャンペーン」の対象にはなっていますが、中古の方がお得ではありますね。

参考記事:【スマホ活用!】『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』西岡壱誠(2020年03月18日)


■7.『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える 点数稼ぎの勉強法』鈴木秀明

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東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える 点数稼ぎの勉強法
学校受験、資格試験など、答えが存在する試験に対して、1点でも多く点数を取り、合格基準を満たすための勉強法。東大を独学で合格し、大学院へ進学。その後も、難関試験を15年以上受け続けている著者だからわかる「点数をとるための技術」を紹介

◆著者の鈴木秀明さんは、本書の副題にもあるように「600個超保有の資格王」を自称されており、その資格も行政書士や中小企業診断士、気象予報士、証券アナリスト、宅地建物取引士という、社会人にも狙いやすいものが中心です。

つまり、そういった資格を受験するための勉強法が述べられているわけですから、対象とする読者層も広いハズ。

また、タイトルにある「点数稼ぎ」というフレーズから、私は受験術や解答術(選択肢の消し方のような)を想像していたのですが、思った以上に正攻法な勉強本でした。

たとえば下記レビューのポイントの5番目にある「正しいことは誤りとの対比で覚える」などの考え方は、多くの資格試験に活用できると思います。

参考記事:【勉強法】『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える 点数稼ぎの勉強法』鈴木秀明(2019年03月21日)


■8.『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法』池田義博

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脳にまかせる勉強法
試験、資格、英語、ビジネスほか……記憶力が左右するものなら、なんでも効果抜群!
ある法則にしたがって3回繰り返して読むだけの「3サイクル反復速習法」や記憶の確認と強化を同時に行う「1分間ライティング」、脳の自動編集機能を使った「1分間マッピング」など、記憶競技で生み出した技術を完全に体系化。
時間のない中、早く結果を出したい、そんな人の要望に応えられる勉強法です。

◆「世界記憶力グランドマスター」「記憶力日本一を6度獲った専門家」として知られる池田義博さんは、記憶法、勉強法関係で何冊か著作を出されているので、どれか1冊くらいは読んでおいていただきたいところ。

私が読んだ4冊の中では、こちらが比較的「勉強法」に特化しており、内容的にも納得できるものでした。

ただ、池田さんの記憶法の主たる「武器」は、いわゆる「場所法」と呼ばれるもので、多くの勉強本・記憶力本でも紹介されてはいますが、私は最後までマスターできず。

また、池田さん自身は特に資格試験をパスしたり、指導経験があるわけでもないので、他の本と併用するのが良いと思います。

参考記事:【勉強法】『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法』池田義博(2017年03月14日)


9.『脳が認める勉強法』ベネディクト・キャリー

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脳が認める勉強法
大学受験も、資格試験も、仕事の勉強も、勉強法を変えることから道は開ける。
米三大紙『ニューヨーク・タイムズ』の人気サイエンスレポーターが、第一線の科学者らへの取材をもとに、もっとも効率のいい最新の記憶法・勉強法を徹底解明。
この一冊で、あなたの勉強習慣が一変する!

◆脳ネタ本でおなじみの池谷裕二さんご推薦の作品は、今回唯一の翻訳本になります。

そして翻訳本であるからこその、エビデンスで固めていくタイプの作品でした。

ただし、下記レビューでも触れているように、直接的な勉強法だけでなく、脳の仕組みやひらめき、創造性についてもページを割いているので、それをプラスと考えるか否かで評価が分かれるかもしれません。

また、こちらの著者も「人気サイエンスレポーター」ということなので、勉強の指導経験はないと思われ。

ちなみに、下記レビューが大量のブックマーク(970ほど)を集めたのは、当時稼働していた「ホッテントリメーカー」というタイトル付けサービスで記事タイトルを付けたからなので、その点はご留意ください。

参考記事:『脳が認める勉強法』が想像以上に凄い(2015年12月15日)


■10.『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~』竹内龍人

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実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~
本書は、最近の研究知見が導き出した効率的な方法だけを厳選し、科学の力で裏付けされた「超効率的な勉強術」としてまとめました。「テクニック編」では復習のタイミングや、学習する順番など、誰もが知りたい具体的な勉強テクニックを紹介。「メンタル編」では、テスト本番を迎えるに欠かせないメンタルコントロールの極意が満載です。本当に時間がない人は、まとめのアドヴァイスとマンガを読むだけでもOK。
「復習はその日のうちは間違いだった」「時間がないから予習は不要」「思い込みでテストの点数がアップする」など、目からうろこの衝撃的な事実は、すべての受験生に効く特効薬になるはずです!!

◆最後に掘り出し物の勉強本を。

装丁が軽めなので、勉強本としては手を出しにくいと思いますが、個人的にはエビデンスがある勉強本としてかなり秀逸だと思います。

特に下記レビューのポイントの3番目に登場する「中間テスト効果」なるものは、類書でもほぼ見たことがありません。

他にも復習のタイミングや想起のやり方等、どの試験に対しても効果があると思われるものばかり。

惜しむらくは、著者の竹内さんに受験指導がないことでして、どこかの先生にこのメソッドを受験で検証してもらいたいな、と。

なお、このレビューも当時は、はてなブックマーク人気記事になっております。

参考記事:【勉強法】『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~』竹内龍人(2014年04月28日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B0BVG7VQYV
文房具屋さん大賞2023 (扶桑社ムック)

かつては当ブログでも積極的にご紹介していた(固定レイアウト式なのでKindleに移行してから避けてます)文房具本は、Kindle版が400円弱お得(なので買いましたw)。

B09VKB2SKZ
真・英文法大全

おなじみ関先生の英文法本は、値引率が「79%OFF」と極めて高いため、Kindle版が1800円以上お得な計算です!


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