スポンサーリンク

       

2023年04月13日

【問題解決?】『仕事の悩みをあの手この手で解決する! 世界最高峰CEO 43人の問題解決術』桑原晃弥


4046062622
仕事の悩みをあの手この手で解決する! 世界最高峰CEO 43人の問題解決術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、個人的に気になっていた仕事術本。

著者本でおなじみの桑原晃弥さんが、海外の著名CEO43人の各自のビジネスにおける「問題解決」にフォーカスした作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
解決できない悩みは、ない! これが世界最高峰CEOの問題解決術。
世界中の人が使っている製品やサービスを一代で築き上げたり、小さかったビジネスを世界規模にしたりする超一流のビジネスパーソンたち。
そんな彼らがかつて抱えた問題は、実は今、自分がぶつかっている問題と同じだった!?
彼らの悩みを追体験し、その解決法を学びインストールできる本。

なお、中古が値下がりしていない一方、当初定価だったKindle版が「10%OFF」へと値下がりしています!






Jeff Bezos / jurvetson


【ポイント】

■1.まずは使ってもらう(セールスフォース創業者 マーク・ベニオフ)
 ベニオフは、業界初の「無料トライアル」を導入、5人のユーザーに一年間、無料でサービスを利用してもらうことにしました。自分たちの製品には自信がありました。それでも業界初の製品であれば、ユーザーは本当に宣伝通りの機能があるのか、セキュリティ面は大丈夫かといった不安があるものです。そこで、ベニオフはまずは使ってもらい、ユーザーから貴重な意見をもらって製品の改善に努めることは大きな成功につながると考えたのです。
 スタートから数か月、無料で利用を開始したユーザーの中から有料に切り替える顧客も出始めます。機能が期待通りであり、費用が従来のソフトに比べてずば抜けて安いことを好感しての切り替えですが、こうした成功がさらなる顧客の獲得につながることになりました。


■2.順風満帆な人生を捨ててまで挑戦するべきか(アマゾン創業者 ジェフ・ベゾス)
 あなたならどうするでしょうか?今の仕事は花形で、稼ぎも申し分ありません。しかし目の前には、まだ誰も目をつけていない、犲分だけが気づいている瓮船礇鵐垢あります。
 ベゾスは考えた末、こう結論を出しました。「80歳になった時、1994年の半ばという最悪のタイミングでウォールストリートの会社を辞め、ボーナスをもらい損ねたなあと思い出すことはあり得ません。逆に、このインターネットというもの、世界を変える原動力になると思ったものに身を投じなかった場合、あの時やっておけば良かったと後悔する可能性があると思いました」
 同社を退社したべゾスは、すぐにシアトルに移住します。1994年7月に会社を設立、翌年7月からサービスを開始し、1997年5月には早くも株式公開を実現しています。とても順調に見えますが、退社した当時のべゾスは自分の成功確率はせいぜい30%と見ていました。


■3.慣習から異なることを発案して猛反対されても押し切る(デル創業者 マイケル・デル)
 インテルの元CEOのアンドリュー・グローブが、デルの発想についてこう述べています。
「コンピューターを顧客の特定のニーズに合わせてカスタマイズし、じかに(この場合、電話で注文を受け、パソコンを小包で発送するというやり方で) 販売すれば、大学の友人以外でも欲しい人が出てくるに違いない、という考えだった。従来のコンピューター業界に身を置く者には、郵便でコンピューターを買う人間がいるなどということは思いもよらないことだっただろう。犬が空を飛べないのと同じように、通信販売でコンピューターを買う人間はいない、と思い込んでいたのである。確かに、少なくとも従来の秩序の下では、誰もそんな方法でパソコンを買おうとはしなかった」


■4.ジョブズに立ち向かう(スポティファイ創業者 ダニエル・エク)
 ジョブズから見るとスポティファイのやり方は「音楽をただでくれてやる」許しがたいサービスでしたが、エクは、食べていくために音楽と他の仕事をかけもちしなくてはならない状況にある友人のミュージシャンたちを助けるために、アップルとは別のやり方で勝負を挑みます。
 ヨーロッパでの実績を積んだエクは2009年、ナップスターによって音楽配信の扉を開き、かつて同じ「ハッカーサークル」に属していたショーン・パーカー(フェイスブック初代CEO)と面談、そこからピーター・ティール(ペイパル創業者)やマーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)へと人脈を広げていきます。
 こうしてジョブズを除く多くのIT起業家と面識をもったエクは、2011年、ついに大手レコード会社との契約に成功、アメリカへの進出を実現します。スポティファイは今や、音楽配信ではアップルを抜き1位になっています。


■5.思い描いたものでなくともチャンスはつかむ(ヤフー創業者 ジェリー・ヤン)
 ところが、2人のつくった「ウェブのディレクトリ・サービス」に関心をもったベンチャーキャピタルのセコイア・キャピタルが「これをビジネスにしたいので100万ドルを提供したい」と申し出たことで、2人は1995年3月にヤフーを共同で設立することになったのです。ヤンにとっては想像もしていなかった出来事でしたが、当時を振り返ってハワイ大学の卒業式講演で学生たちにこう語りかけています。
「セレンディピティ(偶然の出会いや巡り合わせに気づく能力) や可能性に対してオープンでいてくださいということです。何となくうまくいくと思うのだけれど、自分が描いてきたキャリアのプランとは少しずれている。そんな仕事にめぐりあったとします。そのときは、チャンスをつかんでください。そしてそれに全力を捧げてください。情熱にまかせて進むことを恐れなくてもいいのです。素晴らしい結果が待ち受けていますよ」


【感想】

◆いつもの桑原さんらしい作品でした。

ただ、今回は本の設定上、一応、各CEOたちの「問題」ありきで、それに対して「どう解決したか」に続く仕様になっています。

実際、各CEOのページも構成は皆同じで、まず簡単な生い立ちやら経歴に続いて、起業ないし就職して、何らかの「問題」に遭遇。

ここで「あなたならどうする」と題した問いかけ文があって(含む選択肢等)、それに連なる形で、答え合わせ的な彼らのアクションが描かれているという。

……バラエティ番組だったら、司会者が問題として出して、解答者に答えさせる感じですね。

さらには「解決ポイント」なる、アクションの総括パートが続いて、最後に全体のまとめが節の終わりにある次第。

ただこれって、「あなたならどうする」と「解決ポイント」がなかったら、CEO43人の略歴&エピソード紹介と言えなくもないような。


◆また、登場するCEOもかなりの大物揃いなので、知っている人ばかりの可能性も高いです。

たとえば上記では割愛していますが、おなじみのジョブズやザッカーバーグ、ビル・ゲイツ、イーロン・マスク等々。

こうした人々はエピソードすら知られていることも多いので、極力避けました。

さすがに全部は避けきれずに、ベゾスやマイケル・デルは引用しましたけど、他にも会社名は知ってても、CEOは知らない人はちらほら。

私はインスタグラムの創業者のケビン・シストロムや、ドロップボックスのドリュー・ヒューストン、レッドブルのディートリッヒ・マテシッツなどなどは、お恥ずかしながら本書で知りました。

基本的にCEO本人の発言等は、既に出ている本を参考文献として挙げているので、興味のあるCEOがいたら、それらの作品をチェックしても良いかもしれませんね。


◆さて、各ポイントについても見ていくと、上記ポイントの1番目のマーク・ベニオフのお話は、第1章の「仕事がピンチ! 生産性やトラブルについての問題解決」からのもの。

ここでの問題は「使い慣れたサービスから乗り換えてもらうには?」というものでしたが、「無料トライアル」は強力な解決手段だったようです。

特にこの「ネットを通じて最新のソフトウェアが利用できる」というのは、実際に使ってみないとピンとこないものですが、頻繁に改定やら更新があるソフトは、昔のようにローカルオンリーだと、とにかくその都度フロッピーでインストールするのが大変だったワケでして(涙目)。

また第2章の「どちらを選ぶべき? 価値観や決断についての問題解決」からは、上記ポイントの2番目のベゾスの選択のお話をセレクト。

私はベゾス本はこちらを読みましたが、そちらにもベゾスのアマゾン立ち上げのエピソードは掲載されていました。

4822249158
ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAMAZONの隆盛

参考記事:【ベゾスの素顔】『ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛』リチャード・ブラント(2012年10月31日)

とにもかくにも、勤め人時代から優秀だったようです。


◆また同じく第2章から引用しているのが、上記ポイントの3番目のマイケル・デルのお話。

今でこそ、パソコンのオーダー注文は当たり前ですが、昔そんなシステムがなかった頃は、猛反対されるのも予想できます。

結局日和らなかったデルは勝利を収めたわけですが。

さらに、第3章の「人間関係がキツい! 同僚やライバルについての問題解決」からは、上記ポイントの4番目のスポティファイ創業者、ダニエル・エクのお話を。

ジョブズとは揉めただろうな、とは思っていましたが、このように周りを有力者で固めていったのは知りませんでした。

ただ、この件に対するジョブズの言及がないので、果たしてどう思っていたのやら。

私自身も去年からやっとSpotifyを使いだしたので、いずれ関連書籍も読んでみたいと思います。


◆そして上記ポイントの5番目のヤフーのジェリー・ヤンのお話は、第4章の「強くなりたい! メンタルやモチベーションについての問題解決」からのもの。

その後、Googleの台頭によって、検索エンジントップの座を奪われてしまうのは周知の事実ですが、少なくともその時点で「セレンディピティや可能性にオープン」だったからこそ、チャンスをつかめたと言えるでしょう。

また割愛していますが、このパートではおなじみ孫正義さんも登場しており、米ヤフーへの投資の際のエピソード(自社役員を説得した等)が語られています。

確かに孫さんのサービスや時代を見る目は確かですし、おかげでヤフージャパンは現在の地位があると言っても過言ではないかと。

なお、前述したように、巻末には「参考文献」として、本書の各CEOが登場する書籍が列挙されています。

残念ながら当ブログでは、3冊しかレビューしてませんでしたが、その他の作品については、本書にてご確認ください。


世界最高峰CEOの考え方を学ぶべし!

4046062622
仕事の悩みをあの手この手で解決する! 世界最高峰CEO 43人の問題解決術
第1章 仕事がピンチ! 生産性やトラブルについての問題解決
第2章 どちらを選ぶべき? 価値観や決断についての問題解決
第3章 人間関係がキツい! 同僚やライバルについての問題解決
第4章 強くなりたい! メンタルやモチベーションについての問題解決


【関連記事】

【ツイッターの真実】『ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」』ビズ・ストーン(2014年10月08日)

【神話完結】『スティーブ・ジョブズ II』ウォルター・アイザックソン(2011年11月03日)

【速報】『スティーブ・ジョブズ I』が想像以上に濃厚だった件(2011年10月25日)

【名言】「スティーブ・ジョブズ名語録」桑原晃弥(2010年08月05日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B08FMBKXQ1
問題発見力を鍛える (講談社現代新書)

当ブログでもレビュー済みである細谷先生の問題発見本は、Kindle版が300円以上お得。

参考記事:【問題発見】『問題発見力を鍛える』細谷 功(2020年08月21日)

B08PCRTTT4
「自己肯定感低めの人」のための本

こちらのメンタル系の自己啓発本は、中古が値崩れしていますが、送料を加味すればKindle版がお買い得。

B0BPBLKVR1
WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード

ヤマケイさんらしい自然に立ち向かうノンフィクションは、Kindle版が800円弱、お得な計算です。


この記事のカテゴリー:「起業全般」へ

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
起業全般このエントリーを含むはてなブックマーク

スポンサーリンク