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2023年04月01日

【科学的自己啓発書】『残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する』エリック・バーカー


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残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも、現状一番お求めいただいている科学的自己啓発本。

前作である『残酷すぎる成功法則』が、当ブログでも人気の高かったエリック・バーカーの最新作になります。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
15万部のベストセラー『残酷すぎる成功法則』
大注目の続編が登場!
知らないと詰みます!
人間関係の「意外な真実」と「確かな戦略」を集めに集めた決定版!

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Listen / iantmcfarland


【ポイント】

■1.「ボディランゲージ」より「話し方」に注目せよ
 たとえば誰かが震えているとする。緊張から震えているのか、あるいは寒さで震えているのかはっきりわからない。つまり「ボディランゲージは、その人の日ごろの様子(ベースライン) を知らなければ役に立たない」というのが重要な点だ。
 誰かがいつもそわそわ落ち着かなければ、その仕草には何も意味がない。しかしめったにそわそわしない人物がそうしていたら、有力なシグナルになる。ベースラインを知らなければ、脳がまたも空想物語を 紡ぎだしてしまうことになる。
 実際、何かに注目するなら、ボディランゲージではなく、相手の話しかたに意識を集中させるほうがいい。
 誰かの声は聞こえるが、姿は見えない場合、相手に共感する能力は4%しか低下しない。ところが、姿は見えても声が聞こえない場合には54%も低下してしまう。対象の人物が脚を組む仕草より、その声色が変化する瞬間に注意を注ぐほうが効果的なのだ。


■2.友情に必要なのは、行動より感情
 フロリダ州立大学のロイ・バウマイスター教授によると、人びとが友情の質を判断する基準は、「サポートを得られるかどうか」、すなわち、「必要とするときに、そばにいてくれるかどうか」であると、複数の研究結果で一致している。
 しかし「行動」、つまり具体的な援助に対する評価は、研究結果によってまちまちで、なかには否定的なものさえある。ひとたび誰かを友人と認識すると、「行動」に関してはあまり考えたくない。点数をつけたくないのだ。たちまち取引の関係になってしまうからだ。
 それはやがて、気遣ってくれるがわずかしか提供できない人を見捨て、最も多くを提供してくれるが少しも心にかけてくれない人に 媚びるようになる犂躙韻丙籠鮫瓩覆里澄
 つまり私たちは、感情や意図のほうに重きを置いている。それこそが肝心なのだ。


■3.恋人のことは思い切り「理想化」する
 研究者のサンドラ・マレー、ジョン・ホームズによると、「同時分析(121組の交際中カップルと82組の夫婦) の結果から、関係における理想化は、恋愛中カップルと夫婦の双方において、より深い満足感、愛情、信頼、およびより少ない対立や相反する感情(アンビバレンス) を予測することが明らかになった」。
 現実主義は正確かもしれないが、恋愛での幸せを予言するのは、お互いが抱く幻想だ。しかも、クレイジーであればあるほどいい。相手を最も理想化していた人びとには、結婚後の3年間に、関係満足度の低下が見られなかった。(中略)
 研究者が、熱愛中の人にパートナーの欠点について聞くと、彼らは相手の悪い面も認識し、見きわめている。やみくもに狂っているわけではない。しかし、相手のネガティブな部分を感情的に割り引き、大したことではないと考えている。あるいは、その欠点がかえって「魅力的」に思える。
 こうした見方は、関係の潤滑油となる。愛する人の欠点に対する反応を恋煩いの脳が和らげてくれるので、私たちはより寛容になれるのだ。


■4.テクノロジーがコミュニケーションを減らした
 テクノロジーは、一部で言われているほど本質的に悪ではない。本当の問題は、テレビと同様に、私たちが対面での交流やコミュニティ活動に使うべき時間をテクノロジーに費やしていることだ。(中略)
 しかも、こうした電子スクリーンに集中する時間が、 地位や外発的目標の重視に拍車をかける結果になっている。1967〜1997年に、名声やお金、功績に対する人びとの関心は増大したが、とりわけ1997年以降に爆発的に高まった。1997年に何が起こったかというと、インターネットの台頭だ。
 1980〜2005年に、アメリカ人が家に友人を招待する回数は半減した。サークル活動などへの参加は、1975年以降の30年間に3分の2減少した。それに私たちは、深刻なピクニック離れに陥っている。そう、ピクニックは同時期に60%も減っているのだ。


■5.気づかいにもプラセボ効果がある
 テッドのある研究によると、何も治療を受けなかった患者の28%に、3週間後、症状の改善が見られた。自力で回復したのだ。しかし、「ビジネスライク」な医師のもとで偽の鍼治療を受けた患者では、44%に症状の改善が見られた。犁啓悪瓩醗綮佞涼躇佞得られたことが良い効果をもたらしたのだ。
 では、偽の鍼治療と本当に患者への気づかいを示す医師の組み合わせではどうなっただろう? 医師は患者と45分間会話をするように指示されていた。すると、62%の患者の症状が改善した。気づかいには、用量依存的な効果があったのだ。
 もう1度言うが、プラセボ効果は、エボラ出血熱のウィルスを殺すものでも、バイパス手術に取って代わるものでもない。しかし、私たちが医者に行くのは、深刻な事態のためというより、ただ不快感を軽減するためのほうが多いのではないだろうか? そして、「本来の」薬物治療は、プラセボ効果が加わると一段と効果を発揮する。それが意味するところはつまり、誰かが私たちを気にかけていることを示してくれるとき、「本来の」医療は、一段とその効果が増すということなのだ。


【感想】

◆前作同様、濃いネタが満載の作品でした。

おかげでハイライトも引きまくりましたが、当然全部をご紹介することはできませんので、その中から選んだのが上記の5つのポイントになります。

さて、前作のテーマが「成功法則」だったのに対して、本書のテーマは「人間法則」ということで、要はコミュニケーションに関するお話が多々。

まず第1章では、「見た目」に関して言及がなされています。

そしてさっそく第1節のタイトルが「犯罪プロファイリングは占いレベルの精度」。

類書でも読んだことがありますが、実際、犯罪プロファイリングの精度は3%以下らしいです。

そういえば、こちらの作品でも、いわゆる「微表情」に対しては否定的でしたっけ。

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交渉に使えるCIA流 嘘を見抜くテクニック

参考記事:『交渉に使えるCIA流 嘘を見抜くテクニック』が想像以上に凄い (2015年02月26日)

その流れで言うと、上記ポイントの1番目にあるように、ボディランゲージもあてにならない模様。

なるほど、声色の方がよほど役に立ちそうです。


◆続く第2章では「友情」がテーマ。

具体的に友達がいるメリットが色々挙げられているのですが、
友人と交流する時間が増えると、9万7000ドル(約1300万円) の年収増加に匹敵する満足が得られる。
というのはインパクト大きかったです。

……誰ですか、「1300万円もらえた方が満足」とか言ってるのはw

また、
2006年のある研究では、親しい友人が10人いる乳がん患者群と、親しい友人がいない乳がん患者群を比較した。すると前者の生存率は、後者の4倍になった。
というのも去ることながら、それに続く「夫の存在による影響はゼロだった」の一文には、全俺が泣きました。

なお、上記ポイントの2番目にもあるように、友情に必要なのは「必要とするときに、そばにいてくれるかどうか」だそうです。

そしてその際には、具体的な援助の内容は気にしない方が良さげかと。


◆さらに第3章では、もっとも深いコミュニケーションである「愛」がテーマです。

どういうカップルが長続きするか、という観点から抜き出したのが、上記ポイントの3番目。

お互いが勘違い(?)してでも、理想化していた方がいいんですね。

そういえば、「こんな男性(女性)のどこがいいんだ?」的な(失礼!)カップルが、意外と長続きしているのも、この「幻想」ゆえかもしれません。

ただ「結婚前に同棲しない方がいい」という本書の見解には、個人的には反対でして、やはり一緒に暮らさないと見えてこないものがあるんじゃないかな、と。

また、パートナーと言い争いになりそうになった場合の対処法は、我が家でも実践したいと思います(詳細は本書を)。


◆そして最後の第4章では「人とのつながり」全般についての言及が。

ここの第2節で、日本人の恋愛状況について触れられているのですが、
 2002年〜2015年のあいだに、20〜24歳の日本人女性で交際相手を持たない未婚者の割合は、38.7%から55.3%に上がった。同年代の男性では、48.8%から67.5%に増加している。また、同じ年齢層で性経験のない人の割合は、2015年に男女ともに約47%に達している。
とのことですから、それは少子化にもなります罠。

もちろん、金銭的な事情もあるとは思いますが、「若者の37.6%が、恋人を欲しいと望んでいない」とのことですから、問題は単純ではありません。

その要因の1つとしてあげられるのが、テクノロジーの普及。

上記ポイントの4番目で触れているように、「私たちが対面での交流やコミュニティ活動に使うべき時間をテクノロジーに費やしている」ことは否定できないでしょう。

もちろん、物理的にコミュニケーションが取れない遠方の人とも取れる点で、テクノロジーの貢献はありますが、その分リアルでのコミュニケーションは減っているワケですね。

その結果でしょうけど、「1万4000人以上の大学生を対象とした2010年の調査では、過去数10年のあいだに共感能力が40%低下したことが指摘された」そうです。


◆また、上記ポイントの5番目も、この第4章からなのですが、興味深かったのが「プラセボ効果」について触れられていたこと。

ちなみにここに登場する「テッド」なる人物は、医者ではなく「薬草を配合し、鍼治療を施す」人物です。

「カプチャク」という苗字からして、おそらくこの本の著者だと思うのですが。

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ヒーリング・アーツ―世界の伝承医療の歴史と現在を探る (ヒーリング・ライブラリー)

抜き出した部分に先立ち、俗に言うプラセボの実験(「正しい薬のラベル+偽薬」「『プラセボ』ラベル+本物の薬」「正しい薬のラベル+本物の薬」を比較)を行っており、それぞれ30%、38%、62%の効果があったとのこと。

つまり同じ正しい薬同士を比較しても、ラベルの違いで24%もの差異があった、というのはまさにプラセボ効果でしょう。

そしてそれはラベルだけでなく、気づかいでも同様だった次第です。


幸せな人生を歩むために、本書でコミュニケーションスキルを学ぶべし!

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残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する
第1章 人の心は 見た目が2割
第2章 「頼れる友達」は実在するのか
第3章 愛こそすべて?
第4章 人はひとりでは生きていけない?


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『交渉に使えるCIA流 嘘を見抜くテクニック』が想像以上に凄い (2015年02月26日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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