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2023年01月25日

【お金】『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動』黒田尚子


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お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動 (日本経済新聞出版)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本ビジネス書キャンペーン」の中でも人気の高い作品。

ファイナンシャルプランナーである黒田尚子さんが、お金の貯まる習慣について指南してくれる1冊です。

アマゾンの内容紹介から。
「カードを3枚持ち歩く」「玄関先にビニール傘」「猫より犬」はなぜキケン?
お金が貯まらないのは、「収入」のせいではなくて、「考え方」「日頃の行動」のせいかもしれません。
ベテランFPの著者によれば、努力しているのになかなか貯まらない人、貯まらない家庭には、「冷蔵庫の中が汚い」「連休の予定が突然決まる」「嗜好品をまとめ買いする」など、共通する行動があるとか。
本書では、部屋の片付けなど身近な行動に始まり、保険や年金の考え方、投資の第一歩まで、"貯まる体質"になるためにまず身につけておきたいお金の習慣について解説します。

中古は値下がり気味ですが、送料を加味するとKindle版が500円弱お買い得です!







Saving / aag_photos


【ポイント】

■1.整理整頓と貯蓄は同じ原理
 きちんと貯蓄するには、支出の管理が必須であり、それには自分のウォンツ(Wants)とニーズ(Needs)の見極めが不可欠です。つまり、それが自分に必要なモノであれば、「ニーズ」。単に欲しいものなら「ウォンツ」となります。
 例えば、収入が多くなくてもしっかりお金を貯めているタイプの人は、「疲れた」「ちょっと喉が渇いた」と頻繁にカフェに立ち寄ったりはしません。カフェで飲むフラペチーノは「ウォンツ」であって「ニーズ」ではないことがわかっているからです。
 片付けも同じです。整理整頓ができない、モノが捨てられないということは、自分にとっての「ニーズ」と「ウォンツ」が判断できないために起こりやすい状態と言えます。その思考の「混沌」は家計管理にもつながってきます。


■2.年収1000万円以上の人々に共通する時間の使い方
(1)常に優先順位をつける…時間を効率よく使うため、自分が何に重きを置いているか価値観が明確。常に優先順位をつけて、何をすべきか洗い出しをする習慣がついている。
(2)物事の判断にかかる時間が短い…それを実行すべきかどうか、迷っている時間が最小限。
(3)やる必要のないことに時間を費やさない…気の進まない飲み会やネットサーフィン、ヒマつぶしのゲームなど、自分が「やらない」と決めたことはしない。
(4)やらなければならないことを後回しにしない…「やるべきこと」を先に片付けてしまうことで、直前になって焦ってストレスを抱えるといったこともなくなる。
(5)決めたらすぐに行動に移す…「いつかやろう」では、一生何も始まらない。資格取得のための勉強やランニングなど、やるべきことを決めたら、ちゃんと時間をヤリクリできる人は成果につながりやすい。


■3.悩むぐらいなら、少額から積み立てを
「損するかも」と悩んでいるだけなら、まずは少額から積立投資をはじめてみるのも1つです。もちろん、前述したように投資を行うための知識は持っておくべきですが、時には「習うより慣れろ」。そのためには少額からの積立でリスク軽減を図ります。(中略)
 自分で商品選びをしたい人なら、webサイトの中には、年代やライフプランに応じて商品選びをアドバイスしてくれるものや目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組むことができ、具体的な投資信託を提示してくれるものなど、探せばたくさん出てきます。
 そして、大切なのは、積立を始めたら続けること。そのためには、少しくらい価値が下がっても「長く持ち続けよう」と思える商品を選ぶことが大切です。それなら、自然と「悩まず」「放っておく」投資ができます。
 結局、一番のムダは投資の入り口であれこれ悩むこと。有限な時間もチャンスも失っていることに早く気づいてほしいと願っています。


■4.保険に頼るか否かの考え方
 例えば、貯蓄や収入の少ない20〜30代で、扶養すべき老親や幼い子どもがいる。妻(夫)は専業主婦(夫)やパート勤務で、一家の大黒柱に何かあった場合、代わりに家計を支えられるほど収入が見込めない。貯蓄や収入はあっても住宅ローン返済や子どもの教育費負担などで支出が多く貯蓄を取り崩したくない40〜50代などは、割安な保険料ですぐに大きな保障が得られる保険で備えておくべきです。保険はある意味犹間瓩鯒磴Δ茲Δ覆發痢収入や貯蓄がないご家庭ほど、「保険に加入するお金がない」と言いますが、まったくの逆です。「お金がないから保険に加入する」のが正解です。
 一方、福利厚生や公的保障が手厚い大企業勤務の会社員や公務員は、これらの制度だけでリスクの大部分をカバーできる可能性があります。とくに「夫婦共働きで正社員や公務員」などの場合、それほど保険に頼る必要はないでしょう。


■5.人生における「貯め時」は3回のみ
 ここで知っておきたいのが、人生における貯め時は3回しかないことです。1回目は「結婚して子どもが生まれるまで」。2回目は「子どもが小さい間(就学するまで)」。3回目は、「子ども(末子)が大学等を卒業してからリタイアするまで」です。
 これらのタイミングに合わせて貯蓄するのが効率的であり、マイホーム購入に関しても、1回目、2回目の貯め時を見逃さず、しっかり貯蓄に励んだ結果が実を結ぶはず。
「住宅ローン返済」や「教育資金」がひと段落すれば、「老後資金」という、大きなお金が必要なライフイベントが待ち受けています。結婚しなくても、子どもを産まなくても、生きている限り、人間は老いていくものです。長い老後をどう迎えるかは準備次第でしょう。
 それぞれのご家庭の事情や考え方によって、貯蓄の優先順位は変化します。何事も、早め早めの対策が安心です。


【感想】

◆最初、本書のタイトルを見たときは、てっきり「引き寄せ」とか開運系の作品だと思いました。

実際、このタイトルでそんな内容の本が出版されていても、何らおかしくないところ。

ただし、著者の黒田さんがファイナンシャルプランナーだと知り、さすがにそれはないだろうとサンプル版を読んでみて、確認した上で本書を購入しました。

とはいえ、「部屋のきれいさ」が全く関係ないかというとそうでもなく、第1章から引用した上記ポイントの1番目にあるように、自分にとっての「ニーズ」と「ウォンツ」をしっかり認識していることが重要なよう。

また物理的なお話としても、部屋がちらかっていると、既に持っていると気づかず、同じものをいくつも買ってしまう、という指摘には、思い当たるフシのある方も多いと思います。

確かに私も、持っていることは分かっているのに、どこにあるのか分からず、結局買ってしまったものもいくつかありますし。


◆続く第2章は「お金の使い方」がテーマです。

ただ、章題の「お酒はコンビニで買えばお金が貯まる」というのは、読者の意表を突きすぎといいますか、「お酒をコンビニで買うな」だと凡庸なところ、あえて逆張りをしているだけの気がしないでもなく(一応ネタバレ自重)。

とはいえ、「コスパだけを理由に選ぶと、少し経つとさらにコスパの良い商品が出るので後悔する」というのは、買い物「あるある」でしょう。

またこの章では、お金ではないのですが、お金以上に重要な「時間」についても言及が。

そこで上記ポイントの2番目の「年収1000万円以上の人々に共通する時間の使い方」をご紹介してみました。

というか、言われてみたら全部「当たり前」なんですけど、それが完遂できるか否かが、分かれ目なのではないでしょうか。


◆この辺までは、普通の著者が書いた自己啓発書に近いのですが、第3章では「FPの本領発揮」とばかりに、ついに「投資」のお話が登場。

実際、投資をしていない方の中には、確固たる信念をもってしない方もいる一方で、しようかどうか迷っている人も結構いるのでしょう。

そこで上記ポイントの3番目にあるように、「悩むぐらいなら、まず少額から積み立てを」というのが、黒田さんのお考えです。

ちなみに、定年退職後に再雇用制度を使って働く60〜65歳の全国の男性500名を対象に実施したアンケート調査(2020年1月)によると、「定年退職前にしておけばよかったこと」の第1位が「資産運用(38.4%)」だったのだそう。

この調査、2位が「健康/体力維持改善(31.0%)」、3位が「趣味づくり(23.6%)」というのを見ても、皆さん結構ガチで「資産運用」をしてこなかったことを悔いている模様。

ただし、一時話題となった「老後2000万円問題」のベースとなる調査は、2017年の家計調査に基づくものであり、同じベースで2020年だと55万円になる、というのは知りませんでした(詳細は本書を)。

……いえ、だからと言って資産運用しなくていいワケではありませんが。


◆一方第4章は、「健康」がテーマ。

「どういう運動が健康にいいか」のような話は、他の健康本に任せるとして、本書としてはやはり「保険」に触れざるを得ません。

よく「保険は無駄が多い」という言われることも多いのですが、上記ポイントの4番目で引用したように「お金がないから保険に加入する」というのが正解です。

確かに貯金があれば、保険に入らなくてもいいこともありますが、それこそ「お金があるから」ですし、その貯金だって、ある程度の年月を経て出来上がったもの。

つまり「今何かあったら詰む」人こそ、速攻で保険に入るべきなんですよね。


◆また第5章は「ライフイベント」がテーマということで、「結婚」や「家」「教育」についてのお話が登場します。

このうち、家については、「住宅ローン」のお話も展開されているのですが、執筆時の1年弱前と今とでは、金利の状況が違うので割愛。

そこでどのイベントにも関係する、上記ポイントの5番目の「貯め時」のお話を抜き出してみました。

我が家の場合、1回目と2回目はすでに過ぎてしまい、ムスコが4月からやっと高校なので、最後の3回目は後7年ほど先になるようです。

確かに、こういうイベントも意識していないと、資産運用や家の購入もままなりませんね。

というわけで、色々と勉強になる1冊でした。


マネーリテラシーを高めるために読むべし!

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お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動 (日本経済新聞出版)
第1章 部屋を片付ければお金が貯まる(日常生活編)
第2章 お酒はコンビニで買えばお金が貯まる(お金の使い方編)
第3章 貯金をやめればお金が貯まる(お金の増やし方編)
第4章 健康を大事にするとお金が貯まる(備える編)
第5章 家との向き合い方を変えればお金が貯まる(ライフイベント編)
第6章 SNSを控えればお金が貯まる(人間関係編)


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【地位財?】『幸せとお金の経済学』ロバート・H・フランク (著),‎ 金森重樹 (翻訳)(2017年12月28日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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書影にもあるような著名人へのインタビュー本は、中古が高値なので、Kindle版の方が1100円以上お得。

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