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2022年12月31日

【コミュニケーション】『精神科医がやっている聞き方・話し方』益田裕介


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精神科医がやっている聞き方・話し方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本 年末年始キャンペーン」からのコミュニケーション本。

すいません、フォレスト出版さんはまだ記事にしてないのですが、気になったので先に読んでしまいました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
チャンネル登録者数32万人超
人気ユーチューバーの精神科医がズバリ教える!
仕事と人生でトクするコミュニケーションの技術
精神科医が患者さんと会話する際に使っている技術を解説します。

値引率が「60%OFF」と高めなため、こちらのKindle版が600円以上お買い得です!






NEC-Medical-137 / NEC Corporation of America


【ポイント】

■1.信頼されるためにSNSで何を発信すれば良いのか
 もちろん、何でもかんでも発信すれば良いというわけではありません。「発信というバーチャルな会話を通じて、どんな目的(ゴール)を目指したいのか」を考え、そのためには、どんなことを発信すれば、見た人の信頼を得られるかを考えることが大切です。
 精神科医である僕の場合は「患者さんが僕の治療を受け入れてくれる」というのが1つのゴールです。
 僕はクリニックのホームページも公開していますが、そこには、僕が自衛隊に入隊した理由、自衛隊での生活など、自分自身について何1つ、包み隠すことなく載せています。また、ユーチューブでは「うつ病の人が知るべきこと」「感情と思考を切り離す訓練法」などの精神医学に関するコンテンツをほぼ毎日のペースでアップしています。
 これらのコンテンツはすべて「これらの情報を見ることで、僕への信頼感を高めてもらい、スムーズに治療に移行できる」ことを意識して作っています。


■2.会話の前に「自分の傾向」を把握する
「自分には、こうした傾向がある」と認識して、会話の場面で出て来そうになったとき、特にそれがマイナスに作用しそうなときは牋媼韻靴道澆瓩覘瓩里任后これが重要になります。(中略)
 自分の傾向をつかむためには、まずは、友人・知人、家族などからの、あなたへの評価を思い出してください。
「相手が女性だと、いきなり甘くなるよね」とか「君はちょっとしたことで、すぐキレる傾向にあるぞ」などと言われたことはありませんか?
 こうしたアドバイスは、できれば耳を傾けたくないものですから、ほとんどの人が意識の外に追いやりがちです。
 しかし、それでは自己理解は深まりません。「自分には、そうした傾向がある」と、しっかり認識しましょう。


■3.無意識に作用する心の動きに注意する
(1)投影
 投影とは「自分が今抱いている感情を相手に映し出すこと(相手も自分と同じ感情を抱いていると考えること)」です。たとえば、あなたがイライラしているとします。このとき、イライラしているのは自分なのに、「相手もイライラしている」と感じてしまうのです。
(2)転移
 転移とは「自分の過去の体験を相手に重ね合わせてしまうこと」です。
 たとえば、かつて父親に嫌な思いをさせられてきた人は、上司に怒られると、父親を思い出して、無意識に「この上司、嫌なヤツ」と思ってしまうのです。
(3)逆転移
 逆転移とは「相手の感情を自分の感情だと勘違いしてしまうこと」です。
 たとえば、相手が自分に怒りの感情をぶつけてきたときに、自分も相手に対し、怒りの感情を抱くといったことです。
(4)投影同一視
 投影同一視とは「自分の感情を他人に押しつけること」です。
 たとえば、自分がイライラして失敗しているとき、それを全部、相手のせいや世間のせいにしてしまうといったことです。


■4.自分が話すときの6つのポイント
 こうして聞き役に徹して、相手の話を聞いていきますが、では、あなたはどのタイミングで、話せば良いのでしょうか。
 当然ですが、自分が何も話さないのでは、会話は成立しません。
 あなたが話すタイミングは次の6つです。
(1) ストーリーを展開させるときに話す
(2) 相手の「間違った認識を正す」ときに伝える
(3) 相手が「インプットできていない情報」を伝える
(4) 相手が「ストーリーに乗れていない」ときに話す
(5) 相手に「会話疲れ」を起こさせないために話す
(6) 「焦点を当てる」ために伝える
(詳細は本書を)


■5.男女で好む会話には違いがある
 男性が好む傾向が強い会話は、問題解決と議論です。
 具体的には「問題抽出 → 一般化 → 解決と議論」といった具合に会話を進めると、男性は乗ってきます。(中略)
 では、こうした男性が好む会話を、女性に対して行なうと、どうなるでしょうか?
 女性は「知る痛み」に耐える力が、どうしても男性よりも弱い傾向があるようです。「知る痛み」とは、新しい知識に触れたときに感じる不安や苦しみのことです。知らないことを指摘されたときに感じる恥ずかしさだったり、責められているような感じだったり、概念を切り替えなければならない 億劫 さだったり、それら不快な感情を指します。
 そのため、問題点だけを抽出して会話をしてしまうと、その痛みに耐えきれない可能性も出てきます。必ずフォローする言葉をセットにして会話をしましょう。


【感想】

◆いわゆるよくある「聞き方」「話し方」の本とは、ひと味違う作品でした。

そもそも第1章から抜き出した上記ポイントの1番目のSNSのお話からして、「何でSNSが?」と思われた方も多いかもしれません。

しかし、実は第1章の章題は「会話の成否は『準備』で決まる」ということで、その中には「会話の前に信頼感を得ておく」という節があり、その中の1つがSNSということ。

実際、「多くの人は会う前にSNSを通じて『この人は信頼できそうだ』と予想を立てている」のだそうです。

特に著者の益田さんのようなお医者さんならなおさらのこと。

ちなみに上記では、本業に関連したコンテンツを挙げてますが、たとえば趣味が「相手の信頼を得るのにプラスだ」と感じれば、どんどん投稿してかまわないとのことです。

……私はこのブログを本業とはつなげてませんがw


◆また第2章も「会話の前に、自分の性格特徴を理解しよう」という章題であり、これまた会話以前の留意点に言及。

たとえば上記ポイントの2番目の「自分の傾向」だなんて、私は意識したことがありませんでした。

ここに掲げた以外でも、「家族の影響」や、自分のいる「会社」や「業界」の「常識」というのも、「それが当たり前」と思っていると、足元をすくわれてしまう可能性があります。

言われてみたら私も、自分の父親が下ネタが大嫌いなこともあって、あまり免疫ができておらず、その手のジョークが耳に入ると無意識のうちに眉をひそめていたかもしれません。

……それ以前に、父も私も酒が弱いこともあって、酔っ払った方々に対して、冷たかったりしてましたけど。


◆さらには「無意識に作用する心の動き」を分類したのが上記ポイントの3番目。

それぞれの名称自体は知りませんでしたが、具体例を見るとどれも「あるある」と思わざるを得ません。

実際、(2)の転移のところで述べられているのですが、益田さんも患者さんから「会社に行くのがつらい」と相談されると、「組織なんて、みんなイヤなところだよ」と、言ってしまいそうになることがあるのだそうです。
 なぜ、そうなるのかといえば、僕自身が学歴や組織にコンプレックスがあり、マイナスなイメージを持っているからです。そのため、患者さんが大切にしている組織を、つい否定したくなってしまうのです。
私も(3)の逆転移のところにある、「相手が自分に怒りの感情をぶつけてきたときに、自分も相手に対し、怒りの感情を抱く」というのは、過去何度もやらかした記憶が……。


◆一方第3章は、会話では「聞き役に徹すべし」というテーマなのですが、自分が話をしてもいい、と言えるのが、上記ポイントの4番目の6つのポイント。

本書ではそれぞれのポイントについて、具体的な会話例も含めて解説されていますから、詳しくはそちらをご覧ください。

このうち(1)と(4)の「ストーリー」というのは、第1章で解説されていたのですが、簡単に言うと「起承転結」のこと。

個人的には、「転」の部分で「不安」を入れて、その後「結」で提案する、というスタイルに抵抗を感じないわけではないのですが、都合のいいことばかり言うのではなく、懸念点を先回りする、という意味ではアリだと思います。


◆また、上記ポイントの5番目は、第4章の「精神科医が実践する、相手を導くテクニック」からのもの。

まぁ、「男性が問題解決したがる」というのは、過去に当ブログでレビューした何冊もの男女の性差本で、繰り返し指摘されていましたよね。

結果、本書で掲載されている会話例でも、男性部下と女性部下から同じ相談をされているのに、返答が全然違うというのも腑に落ちる次第。

他にも「相手の脳の処理速度に合わせる」なんてお話は、考えてみたら当然と言えば当然なのですが、あまり類書では言及されていませんでした。

さらにはこの章では「リモデリング」のお話や、「ネガ⇒ポジ」の言いかえのお話等、スマートな会話術が紹介されていますから、ぜひお目通しください。


会話力、コミュニケーション能力を高めたい方なら読むべし!

B0B9XDC7C4
精神科医がやっている聞き方・話し方
序章 精神科医の会話術を身につけて仕事&人生でめちゃトクしよう!
第1章 会話の成否は「準備」で決まる
第2章 会話の前に、自分の性格特徴を理解しよう
第3章 会話は「聴き方」ですべて決まる
第4章 精神科医が実践する、相手を導くテクニック


【関連記事】

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【コミュニケーション】『3秒で心をつかみ 10分で信頼させる 聞き方・話し方』小西美穂(2018年06月26日)

【傾聴】『アクティブ・リッスン! 「聞く力」を武器にする』澤村直樹(2015年09月23日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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日常は情報戦 (扶桑社新書)

陰謀論者と向き合ってきたYouTubeさんの新書は、中古が値崩れしていますが、送料を加味すればKindle版がお得。

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アマゾンで311個の評価平均が「4.3」というパワポ本は、Kindle版が1000円以上お得な計算です!


【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本 年末年始キャンペーン」のSBクリエイティブ分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚!」読書法

参考記事:【読書】『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法』浅田すぐる(2021年12月23日)

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発達障害という才能 (SB新書)

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HAPPY STRESS (ハッピーストレス) ストレスがあなたの脳を進化させる

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女の取扱説明書 (SB新書)

よろしければご参考まで!


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