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2022年11月03日

【天才?】『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』許 成準


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1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも、当ブログ向きともいえるハック本。

著者の許 成準さんは、ビジネス・リーダーシップ関連の著作を多数執筆されている方なのですが、本書は装丁にあるように「圧倒的な成功を生んだ小さな習慣」を88個も紹介してらっしゃいます。

アマゾンの内容紹介から。
圧倒的な成功を収めた狹刑有瓩噺討个譴訖佑燭舛函∋笋燭前貳命佑里覆砲違うのか?
最新の研究では、先天的な才能とは別に、日々の習慣が人の成功に影響を及ぼしているとしている。
そこで本書は、古今東西の狹刑有瓩燭舛駆使してきたライフハック――習慣に焦点を当てた。
たとえば、大文豪アーネスト・ヘミングウェイが立ちっぱなしで小説を執筆していたことや、あのApple創業者スティーブ・ジョブズが、常に泣く習慣を持っていたことなどは、ほとんど知られていない。
本書では、こうした習慣の内容だけではなく、それが彼らの業績にどのように影響したのか、科学的にどのような効果があったのかを、詳細に解説した。

中古は値崩れ気味ですが、今回のセールではKindle版が400円弱お買い得となります!





/ Monica Holli


【ポイント】

■1.仕事は核心部分から手をつける(アガサ・クリスティー)
 小説を執筆しているときのクリスティーには、特別な習慣があった。
 冒頭から書き始めずに、しばしば殺人シーンから書いたのである。犯行がどう行われたかを詳しく描いた後に、その前後のストーリーを補完していく手法だったのだ。
 彼女がこうした手法を採用した理由は、推理小説の核心が殺人シーンだからである。(中略)
 つまり、彼女の手法は自分の仕事の核心部分に真っ先に手を付けて、残りをそれに合わせて処理していくというものだった。
 このような仕事術は、あらゆる仕事に応用できる。
 たとえば会社で企画書やプレゼンテーションのための書類などを作成するとき、頭から書く必要はない。最も核心的な部分を作って、それに合わせて残りを処理すれば良いのだ。


■2.メモから過去の知恵を借りる(クエンティン・タランティーノ)
 タランティーノによると、彼は聞こえてきたジョークや、友達が雑談のなかでふと口にした面白いことをすかさずメモする習慣を持っているという。
 たとえば、友人同士で集まってビールを飲みながら騒いだ後、帰宅したタランティーノはせっせと、さきほど友人が話した傑作ジョークを思い出して書き残しておくのである。
 このようなメモ習慣は、彼がシナリオを執筆するうえでとても役に立つという。いくら頭が切れる映画監督でも、何もないところからアイデアをひねり出すのは不可能だからだ。(中略)
 この小さな習慣は、シナリオを書かない私たちもマネしてみる価値がある。
 メモをとる習慣は、今のあなたが取り組んでいる仕事に、1か月前のあなたのアイデアや、1年前のあなたが聞いたことを味付けしてくれるからだ。


■3.作業のプロセスはすべて記録しておく(G・F・ヘンデル)
 ヘンデルは、自分の作品が完成するまでのプロセスのすべてを、完璧に記録する習慣を持っていた。作曲した時期、曲のアイデアが浮かんだときにそれをメモした「スケッチ楽譜」、作曲初期の楽譜、作曲中期の楽譜、完成楽譜……そのすべてが揃っている。
「そんなに珍しい習慣なのか?」と思われた読者もいるかもしれないが、他の著名な作曲家たちは、完成楽譜すら残さない場合も多いのだ。
 バッハやベートーヴェンなどの曲は、後世の人々が楽譜のかけらから全体像を類推するために大変苦労した。自分の作品の完璧な楽譜を残しているのは、ヘンデルがほとんど唯一である。(中略)
 彼は几帳面な性格だっただけかもしれないが、このように詳細に作業のプロセスを記録する習慣は、ビジネスにおいても役に立つ。自分が作業しているときに何を考えていたのか、何をしたときに成功し、または失敗したのか後で分析できるからだ。


■4.自分のことを三人称視点で語る(ユリウス・カエサル)
 その『ガリア戦記』を書いたとき、カエサルは自ら筆を執ったにもかかわらず、自分のことを「私」などと書かず「カエサル」と呼んでいる。(中略)
 彼はなぜ、このような習慣を持っていたのだろうか。
 それは、本に客観的な印象を持たせるためである。第三者視点で自分の戦功を詳しく記録して、それを自分の宣伝材料に使おうとしたのである。(中略)
 さて、カエサルの狙いとは別に、この習慣には心理的な効果もある。
「Scientific Reports」に掲載された論文によると、三人称視点でおこなう独白にはストレスを緩和し、自己肯定感をアップさせる効果があるという。当事者の立場を離れることで、自分の感情を客観的に観察するようになり、それが心理的な安定につながったわけである。


■5.毎朝15分を将来に投資する(サティア・ナデラ)
 言うまでもなく、MicrosoftのCEOはとても忙しい職種である。ナデラは多くの幹部たちと会議をしたり、政府関係者と会ったりしているうちに1日は終わってしまう。ひとりきりの時間などないに等しい。
 だから彼は、朝の出勤前の時間を最大限に活用する習慣を持っている。
 ナデラは朝にランニングマシーンで30分ほど体を動かし、頭の中で仕事の計画を立てる。
 そして、15分間はオンライン講座を視聴して、新しい知識を習得する。
 IT企業のトップは、最新テクノロジーについて勉強し続けなければならないのだ。
 私たちは「忙しくて時間がない」とよく言い訳をしてしまうが、どんなに忙しくても、1日15分くらいは将来の自分に投資できることは、ナデラが証明してくれた。結局は自分の身に返ってくることだから、1日のほんの断片を未来の自分のために使うのは良い習慣である。


【感想】

◆ご紹介した以外の部分にも、ハイライトを引きまくった作品でした。

冒頭でも触れたように、各界の「天才」たちのライフハックが88個も列挙されているのですから、それもある意味当たり前かもしれません。

……どうでもいいんですが、小山龍介さんの「HACKS!」シリーズはダジャレでかけていて、各作品ともハックが「89」個あったのに、なぜ本書は「88」なのかw

また、もっと短いTIPSを選んで、数を多めに拾うことも考えたものの、結局いつもどおり5つに絞りました。

というのも本の性質上、どれもエピソードにも触れないといけない以上、そこそこ長くなってしまうんですよね。

土井英司さんのメルマガのように、前提等を割愛して、ある程度割り切ってご紹介するのも手ではありますが。


◆さて本書の第1章のテーマは、当ブログでも人気の「集中力」です。

この分野の作品は、数多く読んでいますから、どれが来ても解説不要、と思っていたら、いきなり上記ポイントの1番目のアガサ・クリスティーのお話が来たの巻。

そしてこの「核心部分から手をつける」というTIPSは、今回初めて知りました。

確かに私たちはミステリーは書きませんけど、1つレイヤー上げて「核心部分から手をつける」というやり方は、仕事でも活かせそうです。

ちなみにこの章では、先の冒頭の内容紹介でも触れられていた「ヘミングウェイが立ちっぱなしで小説を執筆していた」お話も登場しますから、興味のある方は要チェックで。


◆続く第2章では「アイデア」創出について触れられており、これまた当ブログ向きかと。

メモが有効なのは多くの本でもうたわれてはいましたが、上記ポイントの2番目にあるように、あのタランティーノがメモ魔だったとは初耳でした。

一方、ハリポタでおなじみのJ・K・ローリングは、カラーペンで登場人物たちの相関図などを作る習慣があるのだそうです。

また、「アイデア創出」のテクでおなじみなのが「散歩」。

本書ではベートーヴェンが、毎日のランチ後3〜4時間散歩して、曲想を得ていたことに触れていますが、それこそジョブズをはじめとしたIT業界の方々含め、「散歩」はお約束でしょう。


◆さらに第3章のテーマは「仕事の生産性」ということで、同じく当ブログでは「鉄板」のテーマ。

上記ポイントの3番目のヘンデルは、あのバロック音楽のヘンデルでして、そんなに几帳面だとは思いもよりませんでした。

と言いますか、他の方々は、そんなにアバウトでいいんでしょうか?

そりゃもちろん、普通のビジネスシーンでは、プロセスを記録した方がいいのは当然のこと。

記録しなくても完成はするでしょうけど、その再現性の点で、次回以降大きく差が出てくると思います。

なお、この章では青色LEDの中村修ニさんが、「与えられたものをそのまま使わない」というカスタマイズの重要性を述べたTIPSで登場しており、これには大きくうなずきました。

……私もパソコンのタスクバーの位置を変えるくらいのことはやっておりますが。


◆また、第4章は「ストレス」がテーマでした。

カエサルの「三人称視点」は、むしろ視点を変えたり、レイヤーを上げるときに使っていましたが、ストレスを緩和するとは初耳でした。

ただ、この章で一番「王道」だったのは、Twitter創業者であるジャック・ドーシーの「瞑想」でしょうか。

それとゴーギャンのパートで登場する「たびたび目を閉じる」というのも、理屈的には納得できるものでした。

なお、上記ポイントの5番目は、「学び」をテーマにした第5章からのもの。

この記事では経営者として唯一、マイクロソフトのナデラCEOを取り上げましたが、この章では他にもベゾスやビル・ゲイツが紹介される一方で、ブルース・リーやスピルバーグといった映画界の人物も登場しています。

いや、皆さん日々学んでらっしゃるようで、見習わねば。


天才たちに追いつくために読むべし!

B07N2R7SLJ
1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック
第1章 集中力を強化するライフハック
第2章 アイデアが湧いてくるライフハック
第3章 仕事の生産性を上げるライフハック
第4章 ストレスに打ち勝つライフハック
第5章 学び、自らを高めるライフハック


【関連記事】

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【自己啓発】『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣』ジム・ドノヴァン(2017年01月13日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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