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2022年09月30日

【スマホ脳?】『スマホ脳の処方箋』奥村 歩


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スマホ脳の処方箋


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気の高かった1冊。

今や私たちが皆、依存していると言っても過言ではないスマホの、脳に与える悪影響について詳しく指摘している作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
一昨年『スマホ脳』がベストセラーとなり、スマホと脳との関係が話題になった。しかし、その数年前から、著者はスマホと脳との関係を医学的見地から注目していた。最近ではもの忘れはもちろん、「うつ」リスクが3倍になることを指摘している。慢性化したコロナ禍状況もすぐには改善されないことから心理不安は長期することも予想され、ますますスマホ依存が高まりそうです。とくに、性別を問わず、働き盛りの年代の来院もふえている。
スマホはビジネスでは手放せないものとなり、もはや、「いかにスマホと上手に付き合うか」という時代に入ったといえる。本書では、普段の日常生活における、無理のない上手な付き合い方を「もの忘れ外来」「認知症・鬱」の専門家が解説する。またうつは認知症に移行する可能性が大きいことも紹介するとともに、うつがいかに健康を害するリスクが高いこともお伝えする。

Kindle版の値引はありませんが、中古が定価の倍値以上していますから、お好きな方でお読みいただけたら、と。






dConstruct archive / adactio


【ポイント】

■1.マルチタスク×スマホ依存で記憶力が低下
奥村 「Fさんの脳はマルチタスクによって多くの情報があふれかえっています。そこに、ネットサーフィンによって膨大かつ無駄な情報が入ってくると、脳がますます疲れてしまう。そのため、大切な情報が整理・整頓されなくなる。それがFさんの『もの忘れ』の原因です。
 脳を図書館に例えるとわかりやすいでしょう。本来、図書館は大切な新しい本が入ってくると、ジャンルごとに分類して収納しています。
 ところが、どうでもいいようなつまらない本が大量に入ってくると、作業員が疲れてしまって、大切な本の整理・整頓が追いつかなくなる。図書館はあっという間に爛乾濂杏澂瓩里茲Δ吠が散らかった空間になってしまいます。そうなると、肝心なときに大切な本が見つからなくなります。それと同じで、スマホから過剰な情報を頭に入れ続けると、大切な記憶が行方不明になります


■2.スマホは「プチ麻薬」
 依存症を引き起こす依存性物質には、次の共通した特徴があります。
気持ちよさをもたらす
飽きない
無限性
確実・手軽
一見すると安全
 では、薬物、たばこ、お酒、スマホのどれが一番危険でしょうか。
 当然、法律で禁じられている薬物は危険ですよね。
 薬物は一度でも使用すると確実に身を亡ぼす依存性物質であるという先人の経験・警告から、日本の法律では禁じられています。
 一方、たばこやお酒はどうでしょうか。
 これらは人類が長く嗜好してきた歴史があり、社会から吸い過ぎ、飲み過ぎの警告が確立しています。
 最後のスマホについて、この狄兄下圻瓩一番厄介だと私は考えています。先ほど紹介した 銑イ琉預言物質の特徴をバランスよく満たしているからです。


■3.過労死の裏に隠れている脳過労
 私は過労死の陰には、脳過労が潜んでいると睨んでいます。
 致死的な身体疾患を引き起こす前に、脳は何らかのSOSサインを発令するはずです。それなのに、悲惨な事態に至ってしまったのは、その方が脳過労の状態に陥っていたと考えられます。
 脳過労状態になり、身体の状態をモニタリングできなくなるのが最も危険です。身体の限界が近づいても、それを自覚することができないからです。
 脳過労になると、身体の疲れをごまかすためにお酒の力を借りたり、スマホでネットサーフィンをしたりします。これらの依存性物質は脳の安全管理センターの働きを麻痺させます。
 そして依存性物質は不安や疲れを忘れさせて気分を楽にしてくれるため、やがて依存症へと陥ります。依存症は脳過労を悪化させ、身体から発せられるシグナルに気づかなくなり、過酷な業務へとよりのめり込んでいく。過労死の陰には、このような脳過労が隠れているのです。


■4.「自然」を感じてセロトニンの分泌を促す
 皆さんもキャンプに出かけるまではなくとも、近場の公園などでぼんやりする時間を設けて楽しんでください。もちろん、スマホはどこかに置いておきましょう。
 10分間、日光浴をするだけで、脳内のセロトニンは活性化されて脳が癒されます。そして、緑の森に囲まれ、四季の移り変わりを実感しましょう。森の木々や草木が放つ香りには「青葉アルコール」「青葉アルデヒド」と呼ばれる成分が含まれており、脳の疲れを解消してくれます。
 また、私は脳過労の方に、「動物や植物と意識的に触れ合ってください」ともアドバイスしています。動物や植物には脳の疲れを癒す力があるからです。
 実際、犬や猫などのペットと 戯れたり、ガーデニングで植物や土に触れたりしたら元気が出た、という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。これこそ、脳の疲れが解消されている証拠です。


■5.15〜30分程度の昼寝をする習慣をつける
 脳の疲れを取るには昼寝が効果的であることがわかっています。
 カリフォルニア大学・バークレー校の神経科学者マシュー・ウォーカー氏の研究で、入眠20分ほどで訪れるノンレム睡眠の状態では、脳内に蓄積された疲労がクリアされることが報告されています。
 皆さんも昼間にうとうとしたら頭がすっきりしたという経験がきっとあることでしょう。そのときの感覚は、脳の疲労が解消されたからこそ発生しているのです。
 ただし昼寝をする時間を長く取ればいいのかというと、そうではありません。
 ポイントは、30分以内の仮眠に収めることです。1時間も2時間も昼寝をして深い眠りに入ってしまうと、起きてからも頭がボーッとしたり夜の睡眠に影響したりして不規則な生活リズムを招く可能性があります。


【感想】

◆色々と考えさせられた作品でした。

私は幸いにも(?)人生の思いっきり後半になってからスマホが登場したため、「明日からスマホじゃなくてガラケー」と言われても、正直なところあまり堪えません(≒情弱?)。

ただ、スマホを仕事にフル活用されてる方や、ウチのムスコのように、オフタイムのほとんどでスマホを開いてばかりいる人にとっては、もはやスマホは生活の一部でしょう。

そしてそのようなスマホの「ヘビーユーザー」が続々と訪れているのが、奥村さんの「物忘れ外来」。

要はスマホの使い過ぎによって体調を悪くするだけでなく、軽い認知症のような症状が引き起こされるらしいです。

そんな方々のお悩みの声を集めたのが、本書の第1章「今、『スマホ依存』で原因不明の体調不良が増えている」で、上記ポイントの1番目のFさんもその一人でした。

確かにスマホで「無駄ないい情報」をかき集めてしまっては、「大切な記憶が行方不明」になるのも当然かもしれません。


◆続く第2章では「脳過労」という症状についてフォーカスされています。

何でも脳は疲れると、その疲れを忘れさせてくれるものを求めるとのこと。

そしてそのように脳が疲れている人は、依存症になりやすい傾向があるのだそうです。

そこで上記ポイントの2番目にある「依存性物質」の特徴を備えているのが、まさにスマホ。

これ、以前はゲーム機が同じ扱いだったのですが、いまやそのゲームすら行えるスマホが、ある意味最強かもしれません。

特にもっとも中毒性のあり、飽きないような工夫がされているのがSNSや動画サイトですから、それらを手のひらで扱えるスマホは、中高生ならハマります罠。

さらに怖いのが、スマホ使用に起因するうつ病(「スマホうつ」)は、認知症(「スマホ認知症」)を引き起こしやすいのだそうです(詳細は本書を)。


◆また、「脳過労」が怖いのは、身体の限界や異変を自覚することができなくなること。

本書の第3章では、「脳過労」の結果「幻の痛み」が引き起こされたり、最悪上記ポイントの3番目にあるように「過労死」にまで至る旨、解説されています。

思い返してみたら、私も人生で一番残業をしていた新人の頃には、まだネットが今ほど身近になく、SNSも何もなかったので、「気晴らし」をすることもなくひたすら寝ていましたっけ(結果オーライ)。

なお、1つ飛ばした第5章は「スマホ認知症」がテーマなのですが、症状としてはそれほど重くない「スマホ認知症」を若年期に放置しておくと、老年期に本来の認知症になるリスクがとても高いのだそうです。

さー大変、と思った方はその対処策である、第7章の「生活改善テクニック 10」を読んでいただけたら、と。


◆そして上記ポイントの4番目と5番目はその「生活改善テクニック 10」からのもの。

まずポイントの4番目については、公園が難しくとも、日光浴ならできそうですし、我が家には去年から猫がいるのでした。

確かに猫はナデナデしていると癒されますし、上記で触れた「脳の疲れを忘れさせてくれるもの」としてはうってつけなのですが、毎朝3時とか4時に、寝室のドアの外で「ミャアミャア」泣いて起こすのはやめて欲しいです(涙目)。

そして上記ポイントの5番目にある「昼寝」は、従来私は「睡眠負債」を補うために、今でも毎日しておりました。

その際、実は同時に脳の疲れが取れていたことも、私自身実感しています。

これ、5分でも10分でもキチンと「落ち」て意識が飛ばせれば、脳の疲れは全然違いますので、もし昼寝や仮眠をなさったことがない方はぜひお試しアレ。


スマホとうまく付き合うためにも読んでおきたい1冊!

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スマホ脳の処方箋
第1章 今、「スマホ依存」で原因不明の体調不良が増えている
第2章 スマホと脳過労の危険な関係
第3章 私たちが意外と知らない脳の仕組み
第4章 日本人は脳が疲れている
第5章 認知症と「スマホ認知症」
第6章 「ぼんやりタイム」で脳の疲れが改善する
第7章 脱・脳過労! 今日からできる生活改善テクニック 10


【関連記事】

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【脳ネタ】『ブレインフィットネスバイブル 脳が冴え続ける最強メソッド』盪害躪,杉浦理砂(2018年05月11日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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