2022年07月18日
【モテ】『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』関口美奈子

「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「KADOKAWA 夏のビジネス&実用書フェア」の中でも注目を集めていた1冊。「元銀座ナンバーワンホステス」であり、現在は結婚相談所を経営する関口美奈子さんが、「男女の性差」に基づく「モテ方の秘訣」を指南してくださっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
人見知りで恋愛がうまく行かない、婚活頑張っているのに成果がでない、好きな相手が何を考えているのか分からない、なぜ未読・既読スルーされてしまうのか、どうしたらお金持ちと知り合えるのか、コンプレックスを魅力に変える方法、好きな相手に振り向いてもらいたい……
男女のコミュニケーションに悩んでいる全ての人に読んで欲しい、新感覚の本。夜の世界を疑似体験しながら、異性の心を鷲づかみにしましょう!!!!
中古が値崩れ気味ですが、送料を加味するとこのKindle版が500円弱お買い得です!

Engagement Cake / VIc Lic
【ポイント】
■1.「自分なんて……」のネガティブ思考が恋を遠ざける「背が低い男は抱けるけど、背が低いコンプレックスまでは抱けない」これは、私が新人ホステスだった頃、先輩が何気なく口にした言葉です。
ホステスとして多くの男性と接してきた彼女が言うには、背が低くても、それを卑下することなく自分に自信がある男性ならば、お付き合いするのもまったく問題はない。でも、背が低いことを気に病み、卑屈になっているコンプレックス丸出しの男性は、とてもお付き合いする気になれないというのです。(中略)
でも、先輩の言葉を聞いて、「魅力の本質って『自信』なんだ」ということに初めて気がついたんです。
「背が低いとか、可愛くないとか欠点そのものよりも、欠点を本人がどう捉えているかのほうが何倍も重要なんだ」
■2.男は純愛、女はシンデレラストーリーを求める
これまで、恋愛やホステスの仕事の参考資料として多くの韓国ドラマを観てきましたが、やはり運命の出会いは定番中の定番。幼少期に出会っていた男女が、大人になってから運命の再会を果たし、何度も道端やお店でバッタリ会うことを繰り返し、距離を縮めていきます。ドラマの主な視聴者は女性ですから、これだけ運命の出会いが多いということは、やはり女性の憧れが投影されているからと考えるのが自然です。
そんな劇的な出会いは、現実にはなかなかないと頭ではわかっているのですが、たまたま共通点が多かったり、連絡しようと思ったタイミングで向こうからLINEが来たりすると、「もしかしたら運命の相手かも」という気持ちが芽生えてくるものなのです。
■3.男のモテはフットワークの軽さで決まる
売れっ子ホステスは、同じ文面を一斉送信したりせず、お店で話した内容をもとにお店に来ていただけるような文面を考えるのですが、なかにはマメにきちんと返信をしてくださるお客様もいるんです。
そういったお客様には共通点があります。
それは、非常にモテる方が多いということ。かといって、失礼ながらルックスも財力もとりわけ抜きん出ているわけではありません。でも、ひとつだけ他の男性のはるかに上をいく能力があります。とにかくフットワークが軽いんです。LINEの返信ひとつとってもそうですし、相手が話題の映画の話を始めたら「じゃあ、一緒に観に行こうよ!」とすぐ口にして、あっという間に予定をすり合わせて行く日を決めてしまいます。タイミングを逃さないから、恋愛のチャンスにも自ずと恵まれやすくなるというわけです。
■4.「お風呂に入っている=清潔感がある」は間違い
女性はというと、初対面で重視するのは「清潔感」、これ一択です。
国内外で行われている「モテない男に関する調査」にはさまざまなものがありますが、どれも「清潔感のなさ」が例外なくトップにきています。女性がよく口にする「生理的に受けつけない」というのが、清潔感のなさと言い換えることもできます。(中略)
ただ、この「清潔感」という言葉はふんわりしていて具体的なイメージがなかなか湧かないもの。多くの男性は「お風呂に入っているから、大丈夫だよね?」程度にしか考えていないことが多いんです。
極端な話ですが、1日お風呂に入っていなくても、パリッとアイロンがかかったシャツを身につけていれば清潔感を出せますが、きちんとお風呂に入っていても、寝癖がついていてシワシワのシャツを着ていたら、清潔感はゼロです。
清潔感は自然に任せていては生まれないもの。自ら作り出していく必要があるのです。
■5.男は単刀直入、女は匂わせ
女性は基本的に察してほしい生き物。ストレートに要求して拒絶されるのを怖がるので、自分がしてほしいことをあえて相手に質問したり、実際にしてあげたりして、察してもらおうとします。
女性は自分が察する天才なので、相手もそうしてくれて当然と考えるからです。察する能力が高いのは、誠実そうに見えて浮気者だったり、狩りが下手だったりするオスをふるい落とし、一人の優秀なオスを選ぶために駆使してきたメスの本能的な観察力が物を言うからです。
ところが肝心の男性は、女性がいくらわかりやすいパスを出しても、いっこうに気づいてくれません。
デートの途中で「お腹 空いてない?」と女性が聞いてきたら、「お腹が空いたから、どこかお店に入りたい」という意味なんです。それなのに男性は「ううん、まだ空いてない」と答え、特に気にしないという人もめずらしくありません。これでは、女性のご機嫌を損ねてしまうこと確定です。
【感想】
◆端的に言って、男女の性差のロジックを、恋愛関係にうまく落とし込んだ作品だと思います。そもそも当ブログでは、今までも何冊かこうした「男女の性差」をテーマにした作品をご紹介してきましたが、黒川伊保子さんにせよ、五百田達成さんにせよ、いずれも理論中心の方々でした。
一方、本書の著者である関口さんは、冒頭でも触れたように「元銀座のホステス」ですから、日常茶飯事的に「惚れた腫れた」を行ってきたわけです。
まぁぶっちゃけ「純粋な恋愛」とは若干違う、「ビジネスとしての恋愛」ではあるんですが、ナンパと違って、女性側がガツンと断ることができない分、よりテクニックとしては高度ではないでしょうか。
さらにその後、恋愛コンサルタントとして結婚相談所も起業されているのですから、自分だけではなく、他人をモテさせるテクニックも身につけていると言えるかと。
なお本書は、男性女性双方の特徴を指摘しており、男女どちらが読んでも「モテテク」を学べるハイブリッドな作品なのですが、当ブログの読者層を考えて、今回は男性のTIPSを中心に抜き出しています。
◆まず上記ポイントの1番目の先輩ホステスさんの話は、私もうなずきまくりの巻(背が低めなので)。
実は大学時代に、私より背が低いサークルの同期が、そいつより背の高い彼女とデートしている所に渋谷で遭遇しまして。
自分は男子校上がりでまだ彼女もいないのに、その同期は堂々と渋谷でデートしているのに加えて、さらに「ごめん、お金ちょっと貸してくれる?」と何の屈託もなく頼んでくるのに圧倒されました(なお、お金は返してもらえましたが)。
ただ、その後は「今さら変えようのないことは気にしない」ことにして、「変えられることに努力しよう」としたワタクシ。
その1つが「オシャレ」だったんですが、時代を追おうとした挙句、今その当時の写真を見ると結構恥ずかしいという(涙目)。
◆また上記ポイントの2番目の「運命の出会い」なのですが、そんなの普通に考えて何とかなるものでもありません。
ところがモテる男は違う、と思ったのが、この本で読んだロンブー敦氏のテクニックです。

口説きの心理テクニック100―――女が思わず「その気」になる! (王様文庫)
参考記事:絶対に失敗しない『口説きの心理テクニック100』マニュアル(2010年09月05日)
淳がかつて付き合っていたという元ホステスのSさんの暴露によると、彼は女性を口説くときに、「キミと出会った日付が車のナンバーと一緒だった」とか、「キミの電話番号の下3ケタが、キミから来たメールの文字数と同じだった」などと言い、「これは運命に違いない」とキメ台詞を使っていたというのだ。ハッキリ言ってこじつけですけど、やらないよりやった方があきらかにマシ!
まわりからするとかなりこじつけの感じがするが、この口説き文句で実際に女性が落ちたというのだから、信じるよりない。
しかも、この口説き文句で落ちたのはSさんだけでないという。
私たち男性は、むしろこうした「運命(のようなもの)」を信じないというか、ロジカルな人ほど避けたがると思うのですが、言ってみたもの勝ちなんでしょうね。
◆一方、上記ポイントの3番目の「フットワークの軽さ」も、よくモテる男の特徴として挙げられるもの。
もちろん、どのタイミングでチャンスが来るか分かりませんから、相手を絞って「一本釣り」でやっていたら、チャンス自体が来ないと思います。
ですから、おそらくこういうモテ男は、数多くの女性に対して網をかけているのではないか、と。
5人6人とターゲットがいれば、そのうちの1人が映画に行きたくなったり、急に暇になったり、友達の予定が流れたりして、チャンスが来る可能性は高いでしょうし。
……って、結婚相談所の方が「複数のターゲットをキープしましょう」とは言えませんが。
◆同じく、上記ポイントの4番目の「清潔感」もモテ本では定番ネタです。
ただし、言いたいことは良くは分かるものの「1日お風呂に入っていなくても」と言い切った本は初めてでしたw
また、服のしわだけでなく、手先(特に爪)や鼻毛、体臭にも注意するのは当然のこと。
この辺、ハッキリ言ってくれる女性にアドバイスしてもらえるといいんですけどね……。
さらにポイントの5番目の「女性の匂わせ」は、男性にとっては鬼門とも言えるもの。
「お腹空いてない?」はもちろんのこと、「疲れてない?」も「おトイレ大丈夫?」も全部「●●ちゃんこそ、大丈夫?」と確認し返しましょう。
男女の違いを理解することが「モテ」につながります!

「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全
第1章 「人並みに普通の恋愛がしたい」が叶わないのはなぜ?
第2章 男と女の本音〜恋愛とセックス編〜
第3章 男と女の本音〜コミュニケーション編〜
第4章 男と女の本音〜見た目としぐさ編〜
【関連記事】
絶対に失敗しない『口説きの心理テクニック100』マニュアル(2010年09月05日)【モテ】『「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術』五百田達成(2015年08月29日)
【モテ】『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』五百田達成(2014年07月31日)
【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)
【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選(2012年12月12日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る (講談社選書メチエ)
クラシックのみならずJ-POP好きの方にもお読みいただきたい1冊は、Kindle版が1100円以上お得。

自意識とコメディの日々
放送作家・オークラさんの自伝は、Kindle版が900円弱お買い得となっています!
【編集後記2】
◆一昨日の「KADOKAWA 夏のビジネス&実用書フェア」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。
本物の交渉術 あなたのビジネスを動かす「パワー・ネゴシエーション」

月に1億円稼ぐ現役・東大生社長の勉強法

東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方

「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全
ご参考になりましたら!

この記事のカテゴリー:「モテ・恋愛」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
当ブログの一番人気!
4月24日まで
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです