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2022年06月13日

【仕事術】『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』堀江貴文


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最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」でも人気の1冊。

おなじみ堀江貴文さんが、「ぼくのメソッドをここまではっきり明かすのは初めてだ」という仕事術本です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
成功を勝ち取るのに、特別な能力はいらない。
ポイントは「手持ちの能力」の最大化だ!
●アイデア ●集中力
●マルチタスク ●時間管理
あなたのパフォーマンスを最大化する、ホリエ式・働き方ルーティン!

中古が値崩れしていますが、送料を合わせるとKindle版に軍配が上がります!





Mobile Worker / mikecogh


【ポイント】

■1.点を夢中で打ち続ける
 ぼくが自著などでたびたび引用するスティーブ・ジョブズの言葉がある。
 有名な「Connecting the dots=点をつなぐ」だ。(中略)
 ぼくも事業家として感覚的にわかる。
 好き勝手に、夢中で打ち続けた「点」が、思いもかけないかたちでつながり、ビジネスチャンスを描く瞬間は、たまらなく興奮するものだ。
 あなたもどんどん「点」を打ってほしい。どんどん打つべきだ。
 どんどん打つべきだ、とぼくが力を込めるのは、そうしたある種の 無節操 に対して非難したがる人間がいまだにたくさんいるからだ。(中略)
 そういう相手に、ためしにこう 訊ねてみてほしい。
「なにが、どう迷惑をかけるの?」
 きっと歯切れのいい回答は返ってこないだろう。とうぜんだ。なにがいい生き方で、なにが悪い生き方なのか、一律には決められないからだ。


■2.何を真似するかの選択がアイデア
 もしあなたがまったく新しいアイデアを思いついたとする。でもそれは錯覚と無知の産物にすぎない。あなたが思いつく程度のアイデアはもう過去に、あるいはいま世界のどこかでだれかが思いついている。
 だからオリジナリティを追っても意味はない。オリジナリティにこだわって、うんうん唸る時間は無駄だ。大事なのはオリジナリティではなく実現可能性なのだ。
 あなたのまわりをよくよく見渡してほしい。あなた好みの、すでに成功しているモデルがあるはずだ。それをまず真似するのである。もちろん真似するためにはアンテナを高く張る意識づけ、習慣づけが最低限必要なのは言うまでもない。
 真似し、学び、実行し、失敗し、チューニングしてリトライする。その試行錯誤のプロセスで、いやでもあなたのカラーが出てくる。


■3.スキマ時間をスマホで最大限に埋める
 あなたはすきま時間を文字どおり、すきまとして無為に過ごしていないだろうか。(中略)
 すきま時間でデートはできない。家族サービスもできない。
 でも仕事はできる。すきま時間はぜんぶ仕事のタスクで埋めてしまえ。
 そのためには、とにもかくにもスマホだ。スマホを最大限に活用する必要がある。
 いまや大半の作業はスマホで処理できる。処理できないと思っているひとがいるとすれば、それはたんなる無知である。
 さまざまなアプリがあり、その機能も日々進化している。文書作成、画像加工、予算管理、発注作業、受注作業、なんでもそのポケットのなかのスマホ1台で片づく。
 実際、ぼくはもう長いことパソコンは開いていない。どうしてもパソコンが必要な業務はスタッフがこなしているという側面もあるが、ぼくはかなり込み入った作業であってもスマホで処理している。処理できるのだ。


■4.人間関係を「更新」してストレスを避ける
 人間関係のストレスを退ける手段はただ1つだ。
 その面倒な人間関係は捨てる。いっさい合切、断ち切る。それに尽きる。
 それができれば苦労しない? いろいろしがらみがある?(中略)
 だいじょうぶだ。万が一、なにか不利益をこうむったとしても、それはべつのだれかが埋め合わせてくれる。そのだれかと出会うために、いまの関係を捨てるのだ。
 ぼくは社会人になって大きなビジネスを仕掛けてからというもの、数えきれない仲間に支えられてきた。でも、たとえばこの10年間を振り返ってみても、ずっとつき合っている相手はごくわずかだ。取り組むことが変わるのだからとうぜんである。
 ぼくはそうやって人間関係を更新しながら、人生の鮮度をキープしている。かつての仲間だって同じだろう。どこかで新しい仲間と楽しくやっている。


■5.歯医者には定期的に通う
 歯周病菌は、歯周ポケットに潜りこみ、ケアを少し怠るとたちまち繁殖する。そして病菌は毛細血管から体内に侵入して、頭痛、免疫不全、内臓や関節の炎症など、さまざまな疾患をもたらす。
 ある専門機関の研究によると、脳内で動脈瘤破裂を起こした患者の患部から歯周病菌が見つかったという。疾患の直接的な原因かどうかは不明だが、歯周病菌はときに脳にまで到達するということだ。(中略)
 日本人の多くは、デンタルケアに対する意識がことのほか低い。
「フロスは面倒くさい」「歯医者にクリーニングに行く時間がない」というひとは少なくないだろうし、なかには「虫歯は痛み止めで我慢する」なんてひともいる。
 デンタルケアの怠慢による健康被害はとても大きい。繰り返すが命を奪いかねないのだ。
 入念な歯磨き、そして定期的な歯科通院は、寿命管理だと考えて励行しよう。


【感想】

◆いかにも堀江さんらしい仕事術本でした。

最近の若い方は、堀江さんのライブドアの社長時代のことをご存じないと思いますが、そもそも、ライブドア事件が起きたのが2006年でしたから、かれこれ16年ほど経っているわけでして。

ライブドア事件 - Wikipedia

また、その前から『100億稼ぐ仕事術』(2003年)、『100億稼ぐ超メール術』(2004年)といったスマッシュヒットを飛ばしており、その後の勝間和代さんや本田直之さんの台頭につながる「スキルアップ本」著者の先駆けなんじゃないか、と私個人としては思っている次第です。

そして当時から目立っていたのが、各種ツールへの惜しみない投資ぶりとその使いこなしぶり。

IT系の会社で社長をされていたり、ITリテラシーを備えていることから、当然といえばそうなのですが、今回の作品でも「スマホは常に最新機種!」と強調されています。


◆そんな堀江さんの「習慣」を、各テーマごとに集めたのが本書であり、たとえば第1章から抜き出した上記ポイントの1番目では、いかにも起業家らしいアドバイスが登場。

確かにジョブズも色々と手を出したのかもしれませんが、それは全盛期の堀江さんも同様でした。

名前は憶えてませんがあれこれ会社を買収したり、新規事業に手を出したり、と必ずしも成功ばかりではなかった記憶が(「プロ野球参入計画」なんてのもありましたっけ)。

それだけに、この「『点』を打つ」というTIPSは、堀江さんの存在意義みたいなもので、それを薦めるのも分かります。

ただし、1つの「失敗」で全部失うような「大失敗」は避けたいところですが。


◆続く第2章は「アイデア」がテーマなのですが、いきなり「真似」が出てきて、ちょっとズッコケたワタクシ。

実際本書でも、Facebookがいかに元からあったサービスの真似かが説明されているのですが、そう言われてみたら、Googleだってアマゾンだって、サービスの内容自体は元からあるものと変わりません。

そこで堀江さんは上記ポイントの2番目にあるように、「オリジナリティを追っても意味はない」とバッサリ。

逆に言うと、斬新なアイデアでビジネスを立ち上げても、他から真似されて、そちらにより良い工夫があったら、簡単に出し抜かれてしまうことを覚悟しておく必要はあると思います。

……そういう場合に読んでおきたいのが、こちらの作品。

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ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

参考記事:【スゴ本】『ストーリーとしての競争戦略』楠木 建(2010年10月20日)

「競争優位の持続性」をテーマに、さまざまなビジネスモデルを紹介していますので、ご参考まで。


◆一方第3章では、「時間コスパ」がテーマなのですが、初っ端から強調されているのが、上記ポイントの3番目の「スマホの活用」です。

堀江さんもメルマガくらいは書いてるだろうな、とは思っていましたが、それどころではなかった模様。

いや、本当に時間を節約するのだったら、デカい画面のPCで、複数ディスプレーで処理する方がいいような気もするものの、他でもない堀江さんですから、本当にスマホでも問題ないのかも。

なお、これは以前の何かの本でも書かれていた(沢山読み過ぎてどれだか忘れました)のですが、連絡事項はメールでなくラインで済ませているのだそうです。

理由はもちろん、文面を長くしないためで、実際、今やちょっと気の利いた職場では、Slack等のビジネスチャットが中心なのではないでしょうか?


◆なお、第4章と第5章は、やや自己啓発系なテーマでした。

前者は「ストレスフリー」、後者は「トップコンディション」ということで、それぞれメンタルとフィジカルについての言及が。

もっともこれらが万全でないと、仕事にも影響しますから、広い意味では「仕事術」でもあるんですが。

まず、上記ポイントの4番目の「人間関係」での、「更新」という表現は、自分自身そういう状態になっていたので、腑に落ちました。

……そのくせ、年賀状だけは小学校時代からやり取りを続けている相手が数人いるのですがw

また、上記ポイントの5番目のデンタルケアについては、私も当ブログでレビューした本の影響で、かれこれ5年以上フロスを続けています。

ちなみに仕事柄、高齢者と接することの多い身内の話によると、健康な高齢者はおしなべてフロスの習慣があるそうなので、おろそかにされている方はぜひとも実践していただきたく。


手持ち能力を最大化するために読むべし!

B09DG1FTHM
最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術
第1章 「やり抜く」ための習慣
第2章 「アイデア」をつかむための習慣
第3章 「時間コスパ」を最強にする習慣
第4章 「ストレスフリー」になるための習慣
第5章 「トップコンディション」を維持するための習慣


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【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』(2009年09月06日)

【メール術】「稼げる 超ソーシャルフィルタリング」堀江貴文(2010年04月22日)

【スゴ本】『ストーリーとしての競争戦略』楠木 建(2010年10月20日)


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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