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2022年04月22日

『News Diet』から学ぶニュースを読まなくて良い5つの理由


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News Diet


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、現在開催中である「サンマーク出版50周年セール」からの1冊。

発売当時に土井英司さんのメルマガで激プッシュされていた、ロルフ・ドベリの現時点での最新作です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「ニュースダイエット」とは――「ニュース」をあなたの生活から完全に排除すること。情報があふれる世界で、よりよく生きるための唯一の方法である。
ニュースは私たちの精神を鈍らせ、本当に重要なことから目をそらさせ、意志の力を麻痺させる。
何年も前から「ニュースなしの生活」を送っている著者が、みずからの体験をもとに、「ニュースダイエット」の方法と効用について語り尽くす。
世界的ベストセラー『Think clearly』の著者が提言する、人生を変える「ニュースフリー生活」のすすめ。
本書巻頭には、著者からの最新メッセージ「日本語版に寄せて」を特別収録。

送料を足した中古よりは、このKindle版が400円弱お得な計算です!





Coffee & news / jgbarah


【ポイント】

■1.ニュースはあなたとは無関係だから
 あなたがこの1年でむさぼり読んだニュースは、およそ2万本にのぼるだろう。控えめに見積もっても、1日あたり約60本は読んだことになる。
 正直に答えてほしい。そのなかに、あなたが自分の人生や家族や、キャリアや健康やビジネスに関して、よりよい決断を下すのに役立ったニュースはあっただろうか。そのニュースを読んでいなかったら、下せていなかったと思える決断はあるだろうか。
 私がこの質問をした人のうち、2本以上のニュースを挙げられた人は誰もいなかった。年に2万本ものニュースを読んでいるというのに、である。なんという関連性の薄さだろう!


■2.情報量が多いほど、人は「自信過剰」になるから
 オレゴン大学の教授であるポール・スロヴィックが、競馬予想の質について調べた有名な実験がある。
 スロヴィックは、競馬の参加者たちに提供する馬の情報量を徐々に増やしながら、「どの馬がレースを制すると思うか」だけでなく、「自分の予想にどのくらい自信があるか」も彼らに尋ねた。結果はどうなっただろうか?
 馬に関する情報の量は、予想の的中率になんの影響も与えていなかったが(提供されたのは、どれもわかりきった情報ばかりだった)、参加者の「自信」には大きな影響を与えていた。与えられた馬の情報量が多いときほど、参加者たちの自信の度合いは高かった。
 予想に必要な「用心深さ」や「疑い」や「謙虚さ」は文字どおり情報の洪水に洗い流され、「慎重な判断」が「絶対的な確信」に突然変異してしまったのだ。


■3.「意志力」はクリックの誘惑に勝てないから
 紙に印刷されたニュースより、もっとたちが悪いのが「ネットニュース」だ。テクノロジーに関する論考を執筆している著述家のニコラス・カーの調査によると、記事に貼られているハイパーリンクの数が多ければ多いほど、内容の理解は弱まるのだそうだ。
 その理由はなんだろう? なぜならあなたの脳は、リンクがあるたびにクリックするかどうかを決めなくてはならないからだ。絶えず何かに気を逸らされているようなものだ。(中略)
 だが、私たちの気を逸らす最大の原因になるのは、なんといっても「ネットの動画」だ。センセーショナルなスタート画面で存在をアピールするものには特に気を散らされやすい。
 あなたの脳はクリックを回避できるだけの意志力を動員できず、そうして貴重な数分間がまた過ぎてしまう。場合によっては数分ではすまないこともある。すぐに次のおすすめ動画が現れるからだ。そしてそれが終わるとまた次の動画が現れる。


■4.ニュースを熱心に読むと「長い文章」が読めなくなるから
 メディア消費と脳の関連については、研究者のケプ=キー・ローと、神経科学者でもある、AI企業「アラヤ」の金井良太CEOが次のようなことを突き止めている。複数のメディアを同時に消費する頻度の高い人ほど、前帯状皮質の脳細胞の数は少なくなるのだという。
 前帯状皮質というのは、注意力や倫理的な思考、衝動のコントロールなどをつかさどる脳の部位だ。実際、ニュース中毒者にはその影響が見てとれる。集中力が低下し、感情を制御するのにも苦労している様子が見受けられる。(中略)
 私は何度も気づいたことがあるのだが、ニュースを熱心に消費している人の大多数は──たとえかつては大の読書家だったとしても──、長文記事や本を読むことができなくなっている。4,5ページも読むと疲れてしまい、注意力が落ちてそわそわしだすのだ。
 原因は、年齢を重ねたからでも、昔より多忙になったからでもない。彼らの脳の生理的な構造が変化してしまったのだ。


■5.ニュース自体がフェイクである可能性があるから
 プロパガンダ自体は特に目新しいものではない。印刷技術が発明され、たくさんのフルークブラット[ニュースを一枚刷りにしたビラのような印刷物]が売られるようになってから、人間はずっとフェイクニュースと闘ってきた。(中略)
 しかしいまでは、ふたつの点が変化した。まず、フェイクニュースの数が桁違いに増えた。フルークブラットを印刷するにはいくらかコストがかかったが、フェイクニュースをネットに掲載するのにお金はほぼかからない(自分がつくったフェイクニュースが優先表示されるよう、グーグルやフェイスブックにいくらか支払う場合は別だが)。
 それからいまのフェイクニュースは、消費者一人ひとりに照準を合わせてつくられるようになったため(この手法はマイクロターゲティングと呼ばれている)、以前よりもずっと大きな影響力を持つようになった。


【感想】

◆日頃、新聞、テレビ、ネット等で、である意味「ニュース漬け」になっている私たちにとっては、なかなか大胆な主張の作品でした。

下記目次では、おしまいに「他」として、最初から5つだけ抜き出しているものの、実際には35もの章から構成されているという仕様。

しかも、本書をすでにお読みの方はご存じのように、そのほとんどすべてで「ニュースが私たちにとって不要な理由」について述べられています。

一応、完全にニュース断ちをすることができない方は、「おだやかな方法」として、新聞一紙だけ(あるいは週刊誌一誌だけ)なら許される、とのこと。

また、その場合でも「ハイパーリンクがないから」という理由で、ネットよりも紙が推奨されています。

……それでも全部読むのではなく、限られた記事だけにしなくてはいけないのですが。


◆とはいえ、上記ポイントの1番目を読んで、私にも思い当たることが1つ。

まだ税理士試験の受験生時代、海外でとある大きな災害が起こり、マスコミは連日その件を報道をし、私も連日その件をテレビで熱心に観ていました。

ただ、ふと考えると、その災害の経過や被害規模を知ったところで、自分の人生には何も関りがないわけで。

もちろん、そう考えることで、自分が人として許されるのか、という葛藤はあったのですが、テレビ画面のこちら側であれこれ気にするくらいなら、募金でもした方がマシだと決めて、以降その件を追うのを止めた次第(一応募金をしてから)。

ちなみに割愛しましたが、本書でも似たような話があって、被災地でボランティアするくらいなら、そのまま普段の仕事を続けて、稼いだお金を送ろう、と言われています(私もウクライナ大使館に募金しました)。


◆また、上記ポイントの2番目の「情報量」と「自信」の関係のお話は、私は初めて知りました。

ただ、まったく情報がない状態よりも、どんどん情報が増えた方が、自信が増すのは当然といえば当然な気が。

これって、本当は分かっていないのに、分かった気になることからの自信と考えると、いわゆる「ダニング=クルーガー効果」みたいなものなのでしょうかね。

一方、上記ポイントの3番目の「意志力」のお話は、以前読んだこちらの本でも詳しかったです。

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なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学

参考記事:【衝動?】『なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学』デイビッド・ルイス(2018年02月23日)

確かに私も、Twitterを眺めていて、このリンクをクリックすべきか否か迷っている時点で、意志力が消費されているわけで。


◆さらに上記ポイントの4番目の脳細胞が減るというお話も初耳でした。

一応、前半部分の「複数端末(マルチタスク)」によって、脳の構造が変わる、という研究結果は、こちらに詳しいです。

複数端末の同時利用者は脳の認知・感情制御部分の灰白質密度が低いという研究結果 - ITmedia NEWS

ただ、そこから後半部分の「ニュースを熱心に消費している人の大多数が注意力散漫」という結論は、あくまで著者の私見な気がしないでもなく。

とはいえ、短い情報ばかりに接していると、長い文章を熟読したり、熟考する脳の部分が衰える、という身体的変化は、起きて当然かもしれません。


◆そして最後のポイントのフェイクニュースは、昨今一番問題なこと。

この本が書かれた当時よりも、今の方がその悪影響は大きくなっていると思います。

そう考えると、ニュースもさることながら、むしろフェイクニュースを拡散する可能性が高いSNSをまず断つ方が、良いのではないか、と。

そもそもいわゆるメディアの扱う「ニュース」では、さすがにフェイクニュースは流れてこないでしょうし。

……米国にはFOXチャンネルみたいなメディアもありますけどね。

陰謀論を報じるFOXを「擁護できなくなった」。人気司会者が移籍理由を明かす(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

なお、巻末には大量の「付録」という脚注もありますので、こちらも併せてお読みください。


より良く生きたい方なら、要チェックな1冊!

B08WCCD36X
News Diet
私がニュースを断つまで  その(1)
私がニュースを断つまで  その(2)
ニュースは、砂糖が体に及ぼす影響と 同じような影響を精神に及ぼす
徹底的にニュースを断つ あなたが「いますぐに」すべきこと
「30日計画」を立てよう 他


【関連記事】

【思考のワナ】『なぜ、間違えたのか?』ロルフ・ドベリ(2013年09月12日)

【衝動?】『なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学』デイビッド・ルイス(2018年02月23日)

【ヤバ本?】『スマホ依存から脳を守る』中山秀紀(2020年02月26日)

【脳科学】『2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣』横田晋務(著),川島隆太(監修)(2016年08月12日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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高校数学からはじめるディープラーニング 初歩からわかる人工知能が働くしくみ (ブルーバックス)

ちょっと私には手に負えそうもないディープラーニング本は、Kindle版が600円以上お得。

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ひとりディズニー50の楽しみ方

「ひとりディズニー」というツワモノ向けのガイドブックは、Kindle版が300円以上お買い得。

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営業は仕組みで9割決まる−「仕組み」で常勝営業チームをつくる方法

個人的にはお初の営業本は、Kindle版が1100円以上お求めやすくなっています!


【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本 語学・教育関連本キャンペーン」の続き分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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AWAY GAME(アウェイ・ゲーム)ーー誰にも遠慮することなく、最高の力を発揮する方法

B08BHR6BXP
世界に通じる「実行力」の育てかた はじめの一歩を踏み出そう (日本経済新聞出版)

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[音声DL付]指名が途切れない通訳ガイドの英語で日本紹介アイデアブック

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そーた式!まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40

よろしければご参考まで!


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