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2022年01月11日

【バズる秘策?】『超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』東 香名子


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超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本 目標応援セール」からの文章術本。

サブタイトルにもあるように「バズる記事」を書く上で、有用なTIPSが多々ありました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
フォーマット通りに書くだけなのに、「いいね」が激増!プロのライターも実践!
10,491本の記事を8年間、徹底的に研究してわかったバズる記事を構成する【鬼文章術】のすべて。
執筆記事が「東洋経済オンライン」「文春オンライン」「プレジデントオンライン」等の人気メディアで続々【総合1位】を獲得!

中古に送料を加算すると定価並みになりますから、このKindle版が800円弱お買い得です!





buzz / Sean MacEntee


【ポイント】

■1.バズる記事の書き手は「最新キーワード」を毎時間見ている
「今、この瞬間にバズっているワード」を見つけるために私が利用しているのは、「Yahoo!リアルタイム検索」というアプリです。無料でTwitter上のツイートをまとめて検索できるもので、ツイッターでたくさん投稿されている話題を、ランキング形式で見ることができます。
 Twitterのウェブサイト(twitter.com) でも「トレンド」の一覧を見られますが、「Yahoo!リアルタイム検索」は、アプリを起動するとすぐにランキングが表示されるので、使いやすさ抜群。
 トレンドワードと一緒に画像が表示されることも強みです。テレビ番組ごとのツイート状況や、電車の遅延に関するツイートもカバーしているので、様々な“旬”の情報を得ることができます。
 ほぼリアルタイムでランキングが更新されるのも、大きなメリットです。たとえば、どこかで地震が起きたときには、ランキングの上位に「地震」というワードがランクインし、高視聴率のドラマがオンエアされたときは、放送時間内に関連ワードが並びます。


■2.商品のよさがPRできる! 「超アピール法」
・読者の悩みに共感…冒頭で読者の悩みを代弁する
・商品の内容…その商品(サービス・イベントなど)の特徴と、読者のメリット
・愛用者の声…実際に使っている人の声
・商品情報…料金、販売方法、キャンペーン、日程、詳細リンクなど
 商品・サービスのPRをするときは、使う人にいかにメリットがあるかを書くことが大切です。読み手のニーズや悩みごとをしっかりと察知し、正しい解決法を当てていくこと。そのために、まずは冒頭で読者と悩みを共有しておくことが欠かせません。
 読者が「そうそう、悩ましいんだよな」と悩みに共感したところで、それを解決する商品を華々しく紹介します。読者が悩みを解決するイメージを持てば、その商品・サービスを購入する確率が高まります。「簡単に」「誰でも」という言葉を用いて、読者にアピールしていきましょう。


■3.バズる導入文3パターン
1.読者に直接問いかける方法
2.「〜ですよね」と、読者の気持ちを代弁する方法
3.読者を驚かせて心を惹きつける方法
 1.の、読者に直接問いかける方法は、たとえば「〜をご存じですか?」という問いかけです。新しいものを紹介する記事や何かのPR記事、ハウツー記事の冒頭に使ってみましょう。読者は「おっ、何だろう?」と興味をそそられます。(中略)
 2.の「〜ですよね」と、読者の気持ちを代弁するテクニックも、1文目には有効です。読者の心に寄り添う一言を書きましょう。「自分の指でテキストを打ち込むのは、なんか面倒臭いですよね」といった具合です。(中略)
 そして3.の、読者を驚かせて心を引きつける方法では、読者が驚きそうな言葉や意外性のある一文を冒頭に持ってきます。
 有名な小説の冒頭は、心が惹きつけられる書き出しが多いですよね。たとえば夏目漱石の名作『吾輩は猫である』は、「吾輩は猫である。」の一文で始まります。


■4.小見出しを推敲するだけでPVは大きく変わる
【before】
<タイトル>
私の好きな牛丼屋の特徴3つ
<小見出し>
・安い
・早い
・うまい
 文章を書く前の小見出しは、このようにかなりシンプルなものになっています。ここから、より魅力的になるように表現を磨いていきましょう。友達にLINEでメッセージを送るようなつもりで書くと、思いが伝わりやすくなります。
【after】
<小見出し>
・給料日前でも安心! ビックリするほど「安い」
・マジ? 注文してから10秒で出てきて「早い」
・決め手は味! 界隈の店の中で一番「うまい」


■5.初心者でもバズる! タイトルテンプレート29(抜粋)
●○○が××できる△△〜選
例:仕事の効率が10倍アップできるスマホアプリ20選
●○○に聞いた「××ランキング」BEST△
例:都内勤務の営業マン152人に聞いた「好きなビジネス本ランキング」BEST10
●「○○あるある」BEST△
例:昭和のおじさんが驚いた「令和の新卒社員あるある」BEST10
●○○(ニュース)が起きた×(数字)つの理由
例:ヨーロッパの平和な国で突然テロが起きた5つの理由
●あなたの○○、間違っています
例:知らないと恥ずかしい!あなたの英語の挨拶、間違っています


【感想】

◆徹頭徹尾「バズる」ことを意識した文章術本でした。

もちろん「一文を短く」ですとか、「接続詞を減らせ」といった類書でも述べられている話もないことはないのですが、基本的にブログやnote、SNS等でバズるためのテクニックが満載。

ちなみにアマゾンレビューで★1つのレビューがあって、そこに
ヒット曲から「有名な歌詞をもじって、タイトルに生かせば、読者が目にとめてくれる」と著者は述べます。これは、明らかに他人の創作を利用して利益を得ようとすることです。
と批判しているので、どれだけ悪質なのかと本書の該当部分を読んでみたら、
 たとえば、昭和に活躍した女性アイドルの歌詞を参考にして、
「珊瑚礁のように青い恋」
 という表現はいかがでしょうか。
「素敵な恋」より「珊瑚礁のように青い恋」としたほうが、ぐっと表現力が増し、より透明感を感じますよね。
とあって、個人的にはズッコケましたw

別にこの本を擁護するとかじゃなくても、この程度だったら新聞のコラムや雑誌でも普通ですし、ましてや本書はサブタイトルで「バズる記事」とうたっているんですから、そもそも読む本を間違えてるんじゃないかと……。


◆それはさておき、第1章のテーマは、その「テーマの選び方」。

「季節の話題」は気にしたことがありませんでしたが、「格安情報」「まとめ情報」「話題の商品」というのは、確かにはてブホットエントリー等でもおなじみですね。

また、上記ポイントの1番目の「Yahoo!リアルタイム検索」のリンクは、アプリではなくWebサイトになりますのでご留意を。

同じTwitterの流行でも、Twitterのトレンドの方は、自分のアカウントの属性に影響されますから、こちらの方がフラットなトレンドが仕入れられそうな。

また、ニュース記事を参考にしたり、リンクを張って何か書くなら、「Googleニュース」が良さげです。

もちろん、こうしたトレンドとは別に、「自分の得意なこと」について書くのもアリ。

ちなみに著者の東さんは、趣味が「鉄道」とのことで、「山手線に詳しいライター」としてテレビのクイズ番組に出られたことがあるそうです。


◆1つ飛んだ第3章では、バズる記事の「フォーマット」について。

ここでは7つのフォーマットが紹介されており、たとえば上記ポイントの2番目の「超アピール法」もその中の1つです。

読んでみると、確かに商品のセールスページ等でこのような構成の文章を見た記憶が……。

また、この「超アピール法」のフォーマットをイベント用にアレンジすると「メリット推し集客法」なるものになるそうです。

さらには、イベントであればイベント後の感想を拾って、次回以降の集客につなげる「レポート法」にも発展させられる、と抜かりはありません。


◆一方、バズるためには書き出しが大切である、と強調しているのが、第4章から引用した上記ポイントの3番目。

1も2も3も、いずれも何度も見た記憶があるのは、それだけ「王道=効果がある」ということなのでしょう。

もちろん、書き出しだけでなく、小見出しにも工夫をすべき、というのが、上記ポイントの4番目。

こちらは本書の第5章からなのですが、例がちょっとベタとはいえ、バズるためには、こうした工夫も必要になってきます。

ちなみにこの第5章のテーマは「推敲」なので、上記で触れた接続詞等の一般的な文章術のテクニックにも言及されていました。


◆ただ、バズるためにもっとも重要なのはタイトルであり、それをテーマにしたのが第6章。

上記上記ポイントの5番目では5つしか挙げられていませんが、本書では全部で29のタイトルテンプレートが紹介されています。

しかも上記の5つは具体例だけですけど、キチンと解説もありますからご安心を。

この「タイトルの重要性」に関しては、かつて「ホッテントリメーカー」というWebサービスで、私自身、実際にバズった記事を何度も書いたことがありますから、腑に落ちまくり。

たとえば当ブログの最多ブックマーク記事であるこちらも、「ホッテントリメーカー」を用いてタイトルを作っております。

参考記事:社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』

これが普通に書名と著者名だけでしたら、ここまでバズることもなかったでしょうしね。

なお、巻末の「バズる単語136」も、解説文含めて必読の内容。


バズりたい方なら、必読の1冊です!

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超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい
はじめに
本書を読む前に――「バズらない文章」に共通する4つのNG
第1章 失敗なし!バズる記事が書ける定番テーマ10選
第2章 バズる記事が速く、うまく書ける!「6つの下準備」
第3章 真似するだけで「いいね!」激増!バズる記事フォーマット7選
第4章 これさえ守ればOK!「バズる書き方のルール」
第5章 手っ取り早く「バズる文章」に変わる!5分でできる「推敲のコツ」
第6章 PV数がケタ違いに上がる!「バズるタイトル」の作り方
第7章 バズる記事を量産!売れっ子ライターになるための必須条件
おわりに
付録【極秘】これを使えばPV激増!「バズる単語136」


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【バズる文章術?】『100万PV連発のコラムニスト直伝 「バズる文章」のつくり方』尾藤克之(2021年06月11日)

【成毛流?】『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』成毛 眞(2021年01月09日)

【文章術】『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』三宅香帆(2019年06月14日)

【実践的?】『書く仕事がしたい』佐藤友美(2021年11月01日)

【文章術】『簡潔で心揺さぶる文章作法 SNS時代の自己表現レッスン』島田雅彦(2018年08月20日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん

高橋源一郎さんの読書術本は、Kindle版が300円以上お得。

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タロットの秘密 (講談社現代新書)

タロットの大御所である鏡リュウジさんの新書は、400円以上お買い得。

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仕事ができる人は、3分話せばわかる―――信頼を勝ち取る「準備・具体性・ストーリー」 (三笠書房 電子書籍)

当ブログでもノーケアだった仕事術本は、Kindle版が900円弱お得な計算です!


【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本 目標応援セール」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

B09711C994
超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい

B06XKKJPHP
もしアドラーが上司だったら

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究極の子育て――自己肯定感×非認知能力

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シン・サラリーマンの心療内科――心が折れた人はどう立ち直るか

よろしければご参考まで!


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