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2021年10月31日

【中高年必読?】『老後は要領 孤立しないで自立する』和田秀樹


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老後は要領 孤立しないで自立する (幻冬舎単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本日で終了となる「幻冬舎 Kindle本セール」の中でも、個人的に読んでみたかった1冊。

おなじみ和田秀樹先生が、老後に向けたライフハックを指南する作品なのですが、これが多方面に渡って結構勉強になりました。

アマゾンの内容紹介から。
・間違った健康常識を信じ込んで、不必要な我慢や節制をしている人
・国民として当然の権利なのに、国からもらえるお金を取りはぐれている人
・「定年=引退」と思い込んで、人生の可能性を閉ざしている人
・目標のはっきりしない「勉強」で、時間をただ潰している人
……世の中には、「要領の悪い生き方」をしている人が多すぎる!
年をとっても、コロナ時代でも、元気に生き抜くために必要な「要領」を身につける方法

送料を加えた中古よりは、このKindle版が500円以上お買い得となっていますから、お求めは今日中に!






Warning! Old People !!! / 70023venus2009


【ポイント】

■1.遺書を書く前に「バケット・リスト」を書け
 英語に、kick the bucket(「死ぬ」という意味)という慣用句があります。そこから、死ぬまでにしたいことを書き留めたリストを「bucket list(バケット・リスト)」と呼ぶのです。
 私は、定年後といわず、50代から、「バケット・リスト」を書いたほうがいいと思います。勉強の「アウトプット目標」を含めて、仕事や趣味、遊びに関しても、「目標」を立てておいたほうが、老後を有意義に過ごすことができるからです。(中略)
「目標を立てる」ことは、より具体的にいえば、「期限を切る」ことです。要するに「締め切りをつくる」ことです。
 たとえば、本を書くにしても、「いつかは、本を書く」ではなく、「63歳までの3年間で、最初の1冊を書く」と期限を切れば、そうそう悠長なことはいってられません。「それなら、今年中に、資料を集めよう」などと、細かなスケジュールも見えてきて、モチベーションはいっそう高まるはずです。
 そうしたスケジュールに合わせて、実現する方法を考え、取り組むことは、前頭葉にとって格好のトレーニングになるのです。


■2.財布の中身でわかる親の認知症
 まずは、親の財布の中身を調べてみましょう。といっても、問題は金額の多寡ではなく、財布の中の小銭の数です。認知症の人の財布は「小銭でいっぱい」というケースが多いのです。
 認知症が始まると、現在のモノの値段が、よくわからなくなります。菓子パンひとつ買うにしても、100円玉ひとつ出すだけでは、「これでは足りませんよ」といわれるかもしれない。そこで、認知症の人は1000円札を出すので、財布が釣り銭で小銭だらけになるというわけです。
 人間の脳は本当によくできていて、認知症が始まっていても、そのことをごまかそうとする意欲や能力は残っています。そこで、値段がわからなくなっていることを隠すため、安価な買い物でも1000円札や1万円札を出してお釣りをもらう。そうすれば、自分のボケをごまかせるからです。
 むろん、そういう症状が出ている人は、次の買い物でも小銭を使いません。財布が小銭でパンパンでも、またお札を出す。そうして、財布が硬貨で溢れかえることになるのです。


■3.これくらいは知っておきたい「老後もらえるお金」
●高年齢雇用継続給付金
 この給付金は、定年を迎えた60歳以降も、再雇用制度を利用するなどして、同じ会社で働き続ける場合に支給されます。条件は、月給が60歳時の75%未満に下がった場合で、現在の給料の最大15%を支給されます。
●年金生活者支援給付金
 これは、2019年の消費税増税に合わせて新設された制度です。まだまだ知らない人が多いようですが、前年の収入が年金を含めて約78万円以下の場合に、月額で最高5000円をもらえる制度です。
●介護休業給付金
 これは、家族を介護するために仕事を休むとき、条件をクリアすれば、受給できる給付金です。月々の給料の67%を最大3か月間もらえるので、条件に該当しそうなとき、申請しない手はないでしょう。
(詳細は本書を)


■4.コロナのもたらす2次被害
 高齢になるほど、家の中に引きこもると、運動不足から、下半身の筋力がてきめんに低下していきます。高齢者は、すこし歩かないだけで、筋肉の廃用現象が起きるのです。
 とりわけ、75歳以上の後期高齢者の場合、2週間動かないと、動いているときの7年分も、筋肉量が落ちるというデータがあるくらいです。そして、転倒→骨折→要介護となるケースが、ひじょうに多いのです。(中略)
 私は、もともと、高齢者の場合、丸一日、家を出なければ、それは牋豌畧の引きこもり瓩らいに考えています。たった1日の牋きこもり瓩任癲見逃していると、やがては本格的な引きこもりにつながり、認知症や体力の低下、生活習慣病の重症化を招きます。老後、1日引きこもると、確実に健康寿命を縮めることになるのです。


■5.イライラしたら深呼吸をする
 人間、イライラしたり、腹を立てたときは、交感神経が優勢になって、心拍数が増え、血圧が上がります。すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるのです。(中略)
 そうしたイライラや怒りをしずめる最も簡単な方法は、「深呼吸」です。脳に酸素が十分に行き渡ると、脳内の 扁桃 という部位の興奮がおさまり、それが交感神経の興奮をしずめるのです。
 その方法は簡単です。自分でも「イライラしているな」と感じたときは、大きくのびをしながら、目を閉じる。次に、ゆっくりと大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。呼吸だけに意識を集中し、つとめて無心になるのがコツです。こうして、何回か、深呼吸を続けると、気持ちが落ちついてくるはずです。
 深呼吸で取り込まれる酸素量は、通常の呼吸の約7倍にものぼります。新鮮な空気が大量に入ってくると、血液の循環がよくなり、脳の酸素不足が解消されます。また、意識的にゆっくり呼吸をすることで心拍数が減ることも、リラックス効果を高めます。


【感想】

◆冒頭でも触れましたが、非常に広範囲の内容の作品でした。

それこそ、下記の目次にもあるように、仕事、勉強、家族、お金、健康、メンタル等々、下手したらそれぞれで1冊本が書けそうなくらいです。

ただし本書はそれらのテーマのうち、主に中高年に向けて「老後」の生活面で大事な部分を抽出した感じ。

たとえば、第1章では「働くこと」に関して述べられているのですが、「定年後の再就職」や「自分の経験のある仕事をクラウドソーシングする」といったように、内容的に中高年対応が取られています。

ただし、「ノーリスク起業」における目標金額が「5〜10万円」ということなので、それとは別に年金受給等を前提にしているような気がしないでもなく。


◆続く第2章は「勉強」がテーマなのですが、ここでは初っ端で「本を書くこと」をアウトプットの目標にすることが提言されています。

しかもこれが結構ガチで、上記ポイントの1番目にあるように「本を書く」にしても、
老後、本を書くための最も手っとり早い方法は、「現役時代の専門」について、1冊書くことです。
とキッパリ。

ちなみに「半沢直樹」シリーズでおなじみの池井戸潤さんは、若い頃銀行に勤めていて、退職したあとは、融資実務に関する実用書などを書いていたのだそうです。

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図解 これだけ覚える融資の基礎知識―融資係になったとき読む本

もう1つのアウトプットが映画で、そういえば和田先生は、かつてこの映画を監督されていたんでした。

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受験のシンデレラ デラックス版 [DVD]

ちなみにこちらは、その原作というかノベライズ版で、当ブログでもご紹介済み。

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受験のシンデレラ〔小学館文庫〕

参考記事:【和田版「ドラゴン桜」?】「受験のシンデレラ」和田秀樹(2008年09月05日)

確かにかつて「5000万円かかっていた」映画が、デジカメで「10万円」程度で撮れるのですから、老後にチャレンジしてみるのもアリだと思います。

……そういえば、藤井風さんの新MVは、全編Pixel6で撮影したそうですし。




◆一方第3章は「家族問題」ということで、なるほど、と思ったのが、上記ポイントの2番目の小銭のお話です。

「ごまかそうとする意欲や能力は残っている」というのがミソで、その理屈だと、確かにやたらと財布の小銭は増えそうな。

もっとも、昨今はキャッシュレスが普及してきたので、意外と分かりにくいのかもしれませんね。

また、もう1つの「サイン」が、「買い置きがやたら増える」ことだそうで、これは「その品を買ったことを忘れて、また買ってきてしまう」から。

確かにこれは私の母も当てはまりそうです(家じゅう物だらけ)。

ただ、「自分の子どもにも敬語を使う」というのは、母はまだで、むしろ女性ホルモンが減ったせいか、カっとなると電話をブチ切りしたりするんですが(涙目)。


◆そして老後のお金について言及しているのが、第4章。

上記ポイントの3番目の各給付金は、本書ではもっと丁寧に支給条件等に触れられていますから、ぜひご確認ください。

特に最初の「高年齢雇用継続給付金」は、通常は、会社の人事部などがしてくれるものの、「零細企業ではこの制度の存在を知らなかったり、手続きを忘れていたりする場合もありえる」のだとか。

念のために、担当部署(総務等)に一声かけておくと良いでしょう。

さらに、スペースの関係で割愛した「介護保険の住宅改修の助成金」や、「シルバーパス制度」「高齢者家賃補助制度」「高額療養費制度」等々も合わせてご覧いただきたく。

なお、後半では「投資」についても触れられていますが、お約束の「インデックス型投資信託」や、「ネット定期預金」といった内容だったので、とりあえず割愛しました。


◆また第5章では、健康がテーマであり、「これはまずい」と思ったのが、上記ポイントの4番目の「コロナの2次被害」のお話です。

私の母もコロナ禍に入ってから、めっきり出歩かなくなってしまったので、筋力もかなり低下してそうな。

もともと散歩の習慣はなく、必要があって(習い事やお茶等)出歩いていたので、その分が「丸々引きこもっていた」ことになりそうです。

と言いますか、私自身もただでさえ運動していませんでしたから、今からでも歩いて、何とか挽回しなくては。

なお、上記ポイントの5番目の「深呼吸」は、ストレスがテーマである第6章から抜き出したもの。

今まで類書では、大事な本番前に緊張を抑えたり、集中するために深呼吸が推奨されていましたが、なるほど「イライラ」にも効果があるんですね。

これなどは世代関係なく、誰でも実践していただきたいところ。


充実した老後を過ごすために要チェックな1冊!

B08CR811T6
老後は要領 孤立しないで自立する (幻冬舎単行本)
1章 「コロナ時代の老後」を前向きに生きるには、どうすればいいか?
2章 老後、何をどう勉強すればいいか?
3章 老後、“家族の問題"をどう解決すればいいのか?
4章 老後の資金をどうするか?
5章 「老後=コロナ時代」をどう元気に生き抜くか?
6章 老後、イライラせずに生きるには、どうすればいいか?
7章 老後、“脳力"を維持するには、どうすればいいか?
8章 老後、健康に生きるには、どう暮らせばいいのか?


【関連記事】

【和田版「ドラゴン桜」?】「受験のシンデレラ」和田秀樹(2008年09月05日)

【生き方】『50歳すぎたら「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」でいこう』弘兼憲史(2018年09月27日)

【メンタル】『中高年に効く! メンタル防衛術』夏目 誠(2018年11月07日)

【生涯現役?】『できる男の老けない習慣』平野敦之(2016年08月22日)

【健康】『いくつになっても年をとらない新・9つの習慣』吉川敏一(2015年12月29日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「売れる個人」のつくり方

お久しぶりの安藤美冬さんの作品は、Kindle版が1000円弱お得。

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お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!

1800超の評価平均が「4.4」という人気のフリーランス本は、Kindle版が700円弱お買い得なのですが、今話題のインボイス制度の話が出る前の作品なので、そこをご留意ください!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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