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2021年10月21日

【ビジ家事?】『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』堀宏史


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家事こそ、最強のビジネストレーニングである


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも意外と人気の高かった1冊。

ご自宅で行っている家事全般が、効率的になる事ウケアイの作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「家事」と「ビジネススキル」。
一見、不思議なこの組み合わせから見いだされた「ビジ家事」理論をマスターすれば、仕事もプライベートもより良い方向に導いてくれます。
「家事は大人の必須スキル」といわれる時代です。
今まで家事にストレスを感じていたビジネスパーソンはもちろん、家事に積極的に参加できていなかった人が「家事野郎」デビューするのに最適な1冊です。

中古がやや値下がりしていますから、「20%OFF」のKindle版がオススメです!





I Hate Housework / Serena Snowfield


【ポイント】

■1.夕食の皿洗いを「段取り」する
 じゃあ、まずはキッチンのシンクにあるいくつかの洗い物からスタートしようかな。
 NO! すぐに洗い物に手をつけてはいけません。
 なんのプランもなく作業をスタートしてしまうと、油がキレイな食器についたり、ダイニングテーブルとキッチンとの無駄な往復が増えたりと、圧倒的に効率が悪くなっていきます。(中略)
「段取る」ためには、まずはダイニングテーブルのお皿をキッチンに運びます。先にテーブルの上をキレイにして、食材や調味料なども片付けてしまいます。
 そして、おもむろにシンクの中でお皿やコップをざっと水で流しながら同じ種類のお皿やコップに仕分けしていきます。
 ここで大事なのは、
「どういった順番で洗い、どういった順番で水切りカゴに置いていくか」
 をはっきりと頭の中でイメージすることです。
 その最終形から逆算し、事前にお皿やコップ、フライパンや鍋などを適切な場所にセッティングしておきます。
 ここまでが「段取り」です。
 実際にはまだ何も洗っていません。しかし、もうすでにあなたの頭の中では洗われているのです。


■2.家事は「今」「すぐに」取りかかる
 あなたが今やるべきことは、「何も考えずに」「すぐに」家事に取りかかることです。
 ご飯のあと、シンクに食器が積み重なっていたり、洗濯物が溜まっていたり、机の上がちょっとごちゃごちゃしていたりするのを目にしたときに、「これはあとで片付けよう」「あれをやったあとに取りかかろう」といったように考えるのではなく、まずその場で手を動かしてしまうのです。(中略)
 ここで一番大事なのは、「何も考えない」ことです。
 自分を「自動化」することで、自分の意思の力を使わずに行動に移すのです。
 自分が機械になったと思って、何も考えず無心で目の前のことを片付けていきます。
 考える一呼吸をおかずに、瞬間的に行動に移す。この間合いです。


■3.部屋中の「角」をそろえる
 部屋の中が片付かず、なぜか気持ちが落ち着かない。かといって、「さて、掃除をしよう!」という気にもならない。そんなときがありますよね。(中略)
 そんなときは「角」をそろえてみてください。
 机の縦横に合わせて、リモコンやスマホなど、いろんなものの「角をそろえながら」並べていきます。
 机の上にあるいろんなものをまとめて角をそろえるだけでスッキリ見えて、ちゃんと片付けたように見えるのです。
 机の上を一気に片付けるのではなく、ほんのちょっと見た目を変えただけですが、意外なほど効果があり、驚くほど簡単に部屋の見た目が変わります。(中略)
 角がそろわない状態の「情報の多さ」が、心の中にざわざわした感じをもたらしているので、角をそろえて見た目を変えると読み取るべき情報量が減り、ストレスを感じなくなるわけです。
 同じように、玄関に脱ぎ散らかした靴をちょっとキレイに並べただけでも、玄関全体が整った印象になると思います。


■4.「計画を作る」のではなく「ルール化」する
 課題解決には計画が大事なのですが、「自分の中のルーズな自分」を甘くみてはいけません。
 部屋を片付けるという目標に向かって一番現実的なのは、「計画を作る」のではなく、「ルール化する」ことです。
「自分は計画が守れない」というリアルな現実に向き合って、自分で守るべきルールを作りましょう。
 例えば、「立ったときには、何かを片付ける」というルールはどうでしょうか。(中略)
 お風呂に行く際、ついでにストックの食材を棚に持っていくのもいいでしょうし、ベッドから起きたときに寝る前に読んでいた雑誌を片付けるのもいいでしょう。
「気がついたものを、その場で片付ける」ことをルールとして取り入れるのです。
 こういった小さなルールの積み重ねが、「計画が守れない」「甘えた自分」をコントロールすることにつながります。


■5.苦手な家事はアウトソーシングする
 買い物がめんどくさいという人はデリバリーサービスを使ったり、掃除の苦手な人は家電に任せたり、ヘルパーさんにお願いするのもいいでしょう。アウトソーシングを活用して苦手分野を他の人にお願いする一方で、自分は得意な分野に集中すればいいのです。
 いろんな家事を「適材適所」で役割分担することによって、個人としての満足度を確保しながら、全体的な生産性を上げていきます。
 これは、「業務の最適配分」と同じ考え方です。
 自分の不得意分野は、他の人や会社にうまく任せて、自分の得意分野に集中することが、業務のパフォーマンスの最大化につながります。
 得意な人や会社が得意な業務を担当する。考えてみれば自然なことですが、家の中のことはなかなかうまくリソース配分ができないものです。
 しかし、ここはマネジメント視点で、冷静に 家事のリソース配分 を検討してみましょう。


【感想】

◆一応、家の中で家事のいくつかを分担して行っている私にとっては、非常に腑に落ちる内容の作品でした。

といいますか、今どき家事をまったくやらない男性はいらっしゃるのでしょうか?

可能性として、まだ実家から出ておらず、お母さんにやってもらっている方や、奥さんが専業主婦で、家事を任せっきりの方は、家事とは無縁かもしれません。

ただ、それ以外の1人暮らしの方や、共働きで家事を分担されている方なら、本書を読む価値は大ではないか、と。

特に日々の家事が苦痛な方にとっては、気分的に少しでも楽になれると思います。


◆さて、本書はまず第1部において、家事を行う工夫やスキルが、そのままビジネススキルの向上につながると証言。

具体的には「ビジョン力」「分析力」「スケジューリング力」「段取り力」「マルチタスク力」「調整力」「習慣化力」の7つになります。

そして上記ポイントの1番目は、小見出しにもあるように「段取り力」に関するもの。

確かに私も、皿洗いを行う際には、皿やボウル、箸やフォーク等を形状ごとにまとめて、それらを順番に食器洗剤を付けたスポンジで洗い、全部洗ってから一気に流していました。

逆にムスコが当番のときは、皿を1枚洗ってはながし、また次の皿を洗っては流し、と水を出しっぱなしでダラダラやっているので、こうやるんだよ、と教えたものの、言うことを聞かず……。

ちなみに本書ではルンバは登場するのに、食洗機が出てこないのが少々不思議でした。

たまたま我が家も春先に引っ越してきたマンションで、台所の広さの関係で食洗機が置けず、ほぼ20年ぶりに食器を手洗いしているのですが、「段取り力」が必要なのは、むしろ収容スペースがボトルネックとなる食洗機だと思います。


◆続く第2部では、具体的なTIPSそれぞれに「ビジ家事理論」なるものが付されて解説が展開。

一応「基本篇」「お掃除・お片付け篇」「キッチン篇」「通販・デリバリー篇」「ファミリー篇」「継続篇」と分類がされているのですが、どうせなら「章」として分けていただきたかったところです。

ちなみに上記ポイントの2番目は、「基本篇」の「『すぐ家事』理論」からのもの。

私もこれは意識しており、基本的に家事でも仕事でも「放置して事態が改善する可能性があるもの」以外は、「すぐやる」ようにしています。

たとえば洗濯物を取り込んだら、畳んでタンスにしまうまで一気にやってしまう等々。

逆に「放置して事態が改善する」ことは、家事ではほとんどないのですが、洗濯物が乾ききっていなければ、すぐに畳まない方が良いでしょうね。

……「放置していると他の人がやってくれる」というのは、「禁じ手」だと思いますが。


◆また上記ポイントの3番目は、「お掃除・お片付け篇」の「『角そろえ』理論」から引用しました。

なるほど言われてみたら、角がそろっていると、片付いて見える気が。

ただ、家の中では「角」があるものがあまりないので、むしろ職場のテーブルや机の上で実践したいと思います。

もちろん、玄関の靴を揃えるとキレイに見える、というのはお約束ですよね。

そして上記ポイントの4番目も、同じ「お掃除・お片付け篇」の「『ルール化』理論」からのもの。

「計画は実行されない」ものの「ルール化」してしまえば、少しずつでも自動的に片付きます。

この辺は、いわゆる「if-thenプランニング」として知られているものに近いかと。

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やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学 (コロンビア大学モチベーション心理学シリーズ)

参考記事:【科学的自己啓発書】『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』ハイディ・グラント・ハルバーソン(2017年07月01日)


◆そして最後のポイントのアウトソーシングの話は、文字通り「継続篇」の「『家事アウトソーシング』理論」から抜き出しました。

そういえば我が家も、子どもたちが小さい頃、一時期ヘルパーさんに来てもらっていたんですよね。

おかげさまでムスメやムスコが大きくなって、逆に戦力としてカウントできるようになると、お世話になる必要もなくなったのですが、要は必要な時期には、躊躇せずに頼むべきだと思う次第。

もちろん、子育て中に購入したルンバ君は、今も我が家で大活躍しております。

……今久しぶりにアマゾンで見たら、我が家で買ったのの半値以下の機種があってびっくりの巻。

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ルンバ 692 ロボット掃除機 アイロボット WiFi対応 遠隔操作 自動充電 グレー R692060 Alexa対応 【Amazon.co.jp限定】

あーでもこれ、お手入れが超大変な「毛」のブラシのタイプみたいなので、こちらの「ゴム」のブラシのタイプの方が絶対オススメ!

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ルンバ e5 アイロボット ロボット掃除機 水洗い ダストボックス パワフルな吸引力 WiFi対応 遠隔操作 自動充電 ラグ 絨毯(じゅうたん) にも e515060 【Alexa対応】

後は食洗機を復活させたいのですが、ビルトインタイプ以外だと、現状ほとんど選択肢がないという……。

引っ越しの際には食洗機置き場を重視すべき、と自戒を込めて言っておきます。


家事を行うすべてのビジネスパーソンに捧ぐ1冊!

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家事こそ、最強のビジネストレーニングである
序 章:「ビジ家事」がもたらす11のメリット

第1部:家事であなたの「仕事力」が向上する

第2部:家事がやりたくなる「ビジ家事」理論


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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当ブログでも著作をご紹介したことのある妹尾武治さんの心理学本は、Kindle版が400円以上お得な計算です!


【編集後記2】

◆一昨日の「Kindle本ストア 9周年キャンペーン」の翔泳社分の記事で人気の高かったのは、これらの作品でした(順不同)。

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