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2021年09月12日

【旅×投資?】『新・冒険投資家 高橋ダンの世界新発見!人生が劇的に変わる「旅」の極意』高橋ダン


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新・冒険投資家 高橋ダンの世界新発見!人生が劇的に変わる「旅」の極意 (扶桑社BOOKS)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「Kindle本 ビジネス書キャンペーン」の複数版元記事でも人気の1冊。

装丁からして、一見トラベルガイドブックのようですが、そこは著者が高橋ダンさんという投資家なだけに、ジム・ロジャーズばりに投資ネタも絡めてくるという作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
コロナ暴落を的中させた人気ユーチューバーとして、チャンネル登録者27万人から熱狂的な支持を得ている元ウォール街出身のカリスマ投資家・高橋ダン氏。
高橋氏は、世界60カ国以上を旅し、ウォール街を飛び出して東南アジアで数々の投資を行ってきた経歴の持ち主でもあります。
そんな高橋ダン氏がコロナ禍で旅に出られない今、アフターコロナの世界へ出かけるための旅の極意を自らの経験や体験をもとに紹介した初の自己啓発本、それが本書です!

このKindle版は「69%OFF」の「499円」という激安設定ゆえ、中古よりも600円弱お買い得です!






SHWEDAGON Pagoda- Yangon- Myanmar ex Birmanie- Burma / Globetrotteur17... Ici, la-bas ou ailleurs...


【ポイント】

■1.経済成長率の高い国を旅する
 経済が急成長するときは、数カ月単位で街の風景が変化します。
 私が訪れた当時のフィリピンは、政府の強力なバックアップのもと、中国やシンガポールから流入した不動産ディベロッパーが莫大な資金を投資して、次々と高層ビルを建てていました。
 こうした途上国へ出かけて、経済成長を肌で感じることは大きな意味があるでしょう。自分の目で街が変わっていく様子を見る、現地の人の会話を耳にする、現地の食べ物を味わってみる──。
 目で、耳で、舌で、鼻で、手で触ってみて、「五感 five senses」を総動員して感じることが重要です。
 それが、人生でチャンスをつかむための近道だと思います。現地で成功している人の姿を目の当たりにすれば、あなたがビリオネアの仲間入りをするのも不可能ではないことがわかるはずです。


■2.東南アジアで注目の企業
 2020年11月現在での私の投資判断でいうと、東南アジア株の中ではテクノロジー株に注目が集まってきましたが、 少し過熱感 があると思います。
 私が注目しているのは、鉱山会社など天然資源に関わっている企業です。何百年も続く老舗企業も多いので、安心して投資できるのが魅力です。
 資源に対するニーズがあり、インフレが続いて資源価格が上昇する限り、株価がゼロになることはありません。(中略)
 さらに東南アジアの各国では、1人あたりGDPの伸びが目覚ましく、地方から都市に出た人々の中産階級化が進んでいます。これまでの10年もミドルクラスの人々が増えてきましたが、今後10年ぐらいはさらに増え続けるでしょう。
 ミドルクラスの誕生という大きな流れに乗りたいなら、その人たちが買うコンシューマーグッズ(生活消費財)を作っている会社も安定成長が期待できるでしょう。
 端的にいうと、東南アジアに本社を置く新興自動車メーカーなどです。ベトナムなどではまだ車よりも圧倒的にバイクが主流で、今後はモーターサイクルから安い車への乗り換え需要があると思います。


■3.その街で最も高いタワーに上る
 初めての国や都市を訪れたとき、私がまず行くのは、その街で最も高いタワーです。展望台のあるビルのてっぺんを目指します。変わっていますか? 
 大きな都市には通常高層ビルやタワーがあり、多くの場合、最上階には展望台が設置されています。その上まで上がって、まずは訪れた都市の全景を上空から眺めるのです。
 すると、現地の様子が手に取るようにわかります。あまり豊かではない地域、豪華な地域も一目瞭然ですし、建設中のビルなどを見ればその街の経済がどれぐらいホットかも感じることができます。
 全景を見るためには、夜間ではなく、太陽が昇っていて、空が快晴で、まだ空気がきれいな午前中がいいでしょう。


■4.Airbnbでコネクションを作る
 私は「旅に出るときはコネクションが大切」と繰り返し述べてきました。
 その意味でもAirbnbはうってつけです。まったく右も左もわからない異国の地で、実に強力なコネクションをすぐに作ることができるのです。
 そのコネクションとは、Airbnbの宿のホスト
 宿を予約する前や予約したあと、メッセージのやりとりをして、仲良くなれば、Airbnbのホストを、その国で最初に出会うあなたの友人、旅の相談相手や情報網にすることができます。
 だから私は、Airbnbで予約した宿に行く前、なるべくホストの家に行って、直接会うようにしています。事前に「挨拶をしたい」と連絡をしておいて、会いに行くのです。(中略)
 宿の場所が見つからなかったり、宿の中に入れない場合もあるので、旅を円滑に進める意味でも、ホストとは連絡を取り合っておくべきです。ホストに実際に会えれば、買い物、食べ物、観光など、どこがお勧めかを詳しく聞くこともできます。
 ホストが最初の友だちになり、最初のガイドにもなってくれるのです。


■5.金を資産の一部に投資すべき理由
 ミャンマーは旧首都ヤンゴン(現首都はネピドー)にある「シュエダゴン・パゴダ」という、ソフトクリーム型の屋根が金色で覆い尽くされた寺院に圧倒されました。
 世界を回っていると、どれだけ金(ゴールド)が世界中の文化や宗教の中で使われているかがわかります。南米の町にあるカトリックの教会も、ヨーロッパの大聖堂、中東のモスク、アジアのパゴダも、神聖な場所には必ずといっていいほど金が使われています。宗教は世界に深く根づいています。これからも、金は崇拝の対象や来世の象徴としてあがめられ、その輝きを失うことはないでしょう。「資産の一部は金に投資すべき」というのが私の持論ですが、それは世界中の歴史的な建造物に金が使われているのを実際にこの目で見てきたからです。


【感想】

◆今まであまり読んだことのない、なかなかユニークな作品でした。

冒頭で「ジム・ロジャーズばりに」と申し上げましたが、実はジム・ロジャーズの名前は、本書で著者の高橋ダンさん自身が挙げているもの。

タイトルにある「新・冒険投資家」という肩書も、ジム・ロジャーズが「元祖・冒険投資家」ということで、それを意識して名乗られているようです。

実際、第1章から抜き出した上記ポイントの1番目にあるように、「経済成長率の高い国を旅する」というのも、投資を意識してのもの。

高橋さんによると、現在の東南アジアの雰囲気は、日本の1960〜1970年代の高度成長期に近いのだそうです。

ここではフィリピンの名前が挙がっていますが、他にもベトナムとインドネシアを合わせた3か国を「VIP」と呼んで、推奨されていました。


◆とはいえ、実際に旅行するのもままならないのが昨今の状況かと。

そこで旅行する代わりに、東南アジアの企業に投資する、というのも1つの手です。

上記ポイントの2番目に挙げられてるのは、東南アジア各国の企業に投資する場合における、注目企業の数々。

「天然資源」とありますが、具体的には金属鉱山であり、石油や天然ガスなどのエネルギー分野は、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーという強力なライバルがいるので、「それほど有望ではない」そうです。

また、最後の新興自動車メーカーに関しては、東南アジアの自動車市場は、現地のみならず、日本、韓国、中国の企業も既に進出済みだとか。

ただし「すでに東南アジア各国にその国独自のローカルな自動車メーカーが誕生して、安価な車を作り始めている」そうで、現在はトップクラスにある日本の地位も安泰ではない、とのことです。


◆続く第2章では、高橋さんの旅の極意の数々が登場。

上記ポイントの3番目の「その街で最も高いタワーに上る」というのは、高橋さんの「旅のルーティン」の1つであり、なるほど最初に全体を俯瞰することは、非常に有意義だと思います。

ちなみに高橋さん、UAEのドバイに行った際には、しっかり世界一高いビルであるブルジュ・ハリファを訪れて、展望台からの眺望を本書にも収録していました。

ブルジュハリファ | ドバイ 旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA(ベルトラ)

そして他のルーティンというのは、「現地の有名な食べ物を食べる」「博物館や美術館を訪れる」などなど。

ただし「前もって現地の人とネットワークを作っておく」というのは、ややハードルが高いかもしれません。


◆そこで行った先でコネクションを作れるのが、上記ポイントの4番目の「Airbnb」です。

私は学生時代に、ホテルを予約しないで欧州をウロウロして、やや危ない目にあったこともあるので、コスパの良いホテルに泊まりたいところですが、ホテルではこんなコネクションはできないでしょうから、結構「目からウロコ」でした。

また私は知らなかったのですが、「Airbnb」には泊まるだけでなく、旅行者にさまざまなイベントや出会いを提供する「体験ホスト」なるものもあるとのこと。

Airbnbで体験をホストしよう

この中には当然、ツアーガイドを引き受けてくれる人もいるので、事前に予約しておけばガイドが確保できるワケですね。

……なるほど、「Airbnb」侮りがたし!!


◆さて、ここら辺までで本書の約半分ほどなのですが、後半にかけては高橋さんが訪れた世界各国の簡単な紹介が2章にまたがって展開されています。

題して「ダンといっしょにバーチャル世界旅行!」ということで、第3章が「アメリカ・ヨーロッパ編」で第4章が「アフリカ・中東・アジア編」。

それぞれ冒頭に「人口」「GDP」「1人あたりGDP」が付記され、投資的要素を含みつつも、基本的はトラベルガイドと言ってもいいでしょう。

内容的にもカラー写真が意外とふんだんに使われており、これはこれで楽しめるのですが、ポイントとして抜き出すのは微妙なので、とりあえず割愛しました。

ただし、上記ポイントの5番目のミャンマーにおける「金」のお話のように、ちょこちょこ大事なTIPSが含まれているので油断はできませぬ。

ちなみに、ここで言及されている「シュエダゴン・パゴダ」というのは、この記事のサムネイルにある神々しい建物ですのでご参考まで。


楽しみながら役に立つ投資本です!

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新・冒険投資家 高橋ダンの世界新発見!人生が劇的に変わる「旅」の極意 (扶桑社BOOKS)
第1章 新・冒険投資家誕生!
第2章 高橋ダン流・旅の極意!
第3章 ダンといっしょにバーチャル世界旅行! アメリカ・ヨーロッパ編
第4章 ダンといっしょにバーチャル世界旅行! アフリカ・中東・アジア編
第5章 日本の良さを知れば世界を見る目も変わる!


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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