2021年08月11日
【時間管理術】『すぐ動けない人のための時間割仕事術』藤井孝一

すぐ動けない人のための時間割仕事術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本夏のキャンペーン」でも人気の1冊。「週末起業」でおなじみの藤井孝一さんが、生産性の高い仕事術を指南してくださっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
30年間、起きている時間すべてを時間割に落とし込み、労働時間を半分、収入を数倍にした経営コンサルタントが、カンタンかつ画期的な時間管理術を提案する。
面倒くさがりさんでも大丈夫。
さあ、ペン1本と紙一枚で、人生を劇的に変えよう!
中古は値崩れ気味ですが、送料を足すとKindle版が400円弱お得な計算です!

Money Bends TIme / free pictures of money
【ポイント】
■1.稼ぐ人は時間と売り上げが比例しない起業家や経営者を対象にした私の勉強会で、出席率とその人の会社の利益率の相関関係を調べたことがあるのです。そこでわかったのは、出席率が高い人のほうが、高い利益を得ていたということだったのです。
「忙しいから欠席します」という人は総じて稼げていません。なぜなら、彼らの多くは時間を切り売りして稼いでいるからです。だから、売り上げに直結しない勉強会などの活動に顔を出せないのです。しかし、それでは、儲かりません。
稼いでいる人は、自分の時間を切り売りしていません。
つまり稼働時間と売り上げ・利益が比例していないのです。
むしろ、勉強会で知り合った人脈を生かして顧客を開拓したり、新規事業に着手したりすることで売り上げや利益を大きく伸ばしているのです。
■2.「時間割」があるといちいち考えずにすむ
私は毎朝欠かさずウォーキングをしています。中学生のころにはじめ、途中でやめたりしつつ、35歳になったころからは毎日続けていますので、かれこれ20年は続けています。「偉いですね。そんなに長く、毎朝続けるなんて」と言われますが、そんなことはありません。
私の時間割には朝6時になったら「ウォーキングをする」と書いてあります。そう決まっているから歩きはじめるだけです。(中略)
出かける前に「今日は暑いから、熱中症になるかも」とか「今日は寒いから、風邪を引くかも」とか「今日は風邪気味だから、無理して歩いて、熱が出たらたいへんだ」とか「ここまで頑張らなくていいんじゃないか、誰も見ていないし」などと考えてしまうと、「じゃあ、やめよう」ということになってしまいます。それが続くことで、やがて億劫になってやめてしまうのです。
そうではなくて、6時になったら何も考えずに着替えて、家を出て、歩きはじめるのです。そう決めてあるので、何も悩まずに6時になったらウォーキングをはじめるのです。そうするからこそ続けられるのです。
■3.「ざっくり時間割」からはじめる
「やるべきこと」が整理されたら、それを「どれくらい時間をかけてやるのか」「いつやるのか」考えます。そしてそれを紙に書き出していきます。これだけで「ざっくりした時間割」の出来上がりです。
本当は時間割は1週間単位でつくるのですが、慣れないうちは1週間分をつくるのはけっこうたいへんかもしれません。
そこでまずは明日(あるいは今日)どうやって時間をすごすのか、1日の計画を立てて紙に落とし込んでみるのです。
就業時間が9時から17時までなら、その間の8時間だけでいいので、まずはやるべきことを書き出してみましょう。これが時間割の第一歩です。(中略)
当然、そのとおりにできないこともあります。私の場合はなぜできなかったのか、横に書き出して反省し、次の日に生かすようにしています。
面倒くさければ、そこまでしなくてもかまいません。
でも、ふり返りをすることは大事です。
■4.「今日、何をするか」がわかっているかどうか
私は起業支援をしているので、よくわかりますが、ほとんどのビジネスパーソンは「いつかは起業したい」と言っています。しかし、その大半の方が一生起業しません。
起業できる人とできない人、何が違うのでしょうか。
能力の差でもないし、運やチャンスの差でもありません。
勇気や決断力でもありません。
それは、「今日、何をするか」がわかっているかどうかです。
そしてそれを実行に移せているかどうかです。
15年後に仕事をリタイアして世界遺産を見て回るとして、そのために「今日、何をすべきか」がわかっていれば、その人は15年まであと5475日、その1日分の5475分の1のことを、今日やっているはずです。
でも「今日、何をすべきか」わかっていない人は、そのまま5475日を何もせずにすごしてしまいます。
結果、今とまったく変わっていない状況、あるいはさらに悪い状況になっているかもしれません。そして「仕事をリタイアして世界遺産を回りたいな」と同じことをつぶやいているかもしれません。
■5.自分で管理「できるもの」と「できないもの」を明確にわける
「自分で管理できないもの」の代表は上司です。やたらと仕事を押しつけてくる上司だとしても、「そんな上司は嫌です」と排除することはできません。
同様に部下も選べないし、職場環境も、取引先も自分では変えられません。(中略)
ですから「自分で管理できないもの」にふり回されてしまうのは、仕方がないこととして、受け入れるしかありません。
一方で、人の都合で要請されるものの中にも「自分で管理できるもの」があります。
たとえば(1)会議&打ち合わせの具体的な進め方、(2)資料のつくり方、(3)メール&電話の対応方法などです。
「自分で管理できないもの」をあれこれ悩んでいても、意味がありません。それより「自分で管理できるもの」を徹底的に効率化すればいいのです。
【感想】
◆藤井孝一さんというと、良くも悪くも「週末起業」というイメージがどうしてもつきまとわってしまうものですが、本書は起業する意思がない方でも十分活用できる作品でした。というのも、「時間管理術」や「仕事術」という普遍的なテーマを取り扱った作品だから。
さっそく中身を見ていくと、まず序章では「効率よく働く」ことを推奨しています。
たとえば上記ポイントの1番目にあるように、「稼いでいる人は、自分の時間を切り売りしていない」とのこと。
……毎日睡眠時間を削ってブログを書いている私、涙目の巻w
自分の労働時間をお金に換えているうちは稼げないのです。いかにして働かずして、お金を稼ぎ、成果を出すのかということを考えられないと、「貧乏暇なし」の世界からは永遠に抜けられないでしょう。それなんて私!?w
◆そこで本書で提案されているのが、本書のテーマでもある「時間割」を作ること。
第1章の「なぜ、あなたはいつも時間がないのか?」では、時間割によって悩みが少なくなる理由が4つ挙げられています。
そのうちの1つが、上記ポイントの2番目の「いちいち考えずにすむ」というもの。
ここでは藤井さんご自身のウォーキングを例に挙げているのですが、藤井さんいわく「毎日出かける前に、ウォーキングの意味や効果を考えたりはしない」のだそうです。
確かにいちいち考えたりせずに、自動的にやることをこなしていれば、悩んだり、自分に言い訳したりしなさそうな。
また、ジョブズがいつも黒のタートルネックを着るがごとく、「意志力」を消費せずに済みそうです。
◆続く第2章ではやっと(?)その時間割のつくり方についてのレクチャーが。
スペースの関係ですべて引用はできませんので、上記ポイントの3番目では「ざっくり時間割」という「簡易版」を紹介させてもらいました。
本書では具体的に現物の画像が掲載されているのですが、簡単に言うとToDoリストに時間が書き込まれたような感じです。
ただしこれは、その日1日だけのもの。
本書の目指す「時間割」は第3章で、それこそ毎日や週単位で繰り返されるものまでカバーしていきます。
そのために、食事や通勤のように毎日繰り返されるものを埋め、さらには曜日によって決まった作業があればそれも記載。
特に藤井さんは、メールチェックも「1日3回」と決め、時間まで確定させているので、それも時間割には入れられています。
最終的にできあがったものが、こちらという(アマゾンの画像なので、クリックしても拡大されずに単行本版のページに飛ばされますのでご注意を)。

◆一方第4章では、さらに目盛りを広げて「長期の時間割」について言及されています。
ただ、こうなると「時間管理術」というより、自己啓発書でいう「人生の目標」に近いかと。
類書でも見たことのある「自分年表」をつくって過去を振り返ることで、未来のイメージも湧いてきそうです。
「未来などわからない」と思われるかもしれませんが、すでに確定している未来(定年や子どもの学校入学・卒業等)は入れられますから、それらも踏まえた上で、人生設計をする次第。
そしてこうした目標から導き出されるのが、上記ポイントの4番目の「今日、何をするか」です。
私たちは何となく日々の積み重ねの延長線上に「未来」を置きがちですが、そうではなくて「未来から逆算する」のですね。
◆また上記ポイントの5番目は、「生産性」がテーマである第5章から抜き出したもの。
確かに「自分で管理できないもの」に愚痴を言ってもしょうがありません。
逆に「自分で管理できるもの」は、徹底的に効率化すべし!
たとえば、漫然とやっている会議や人数合わせの会議などには極力出ないようにしたり、つくらなくていい資料はつくらない、返信しなくてもいいメールには返信しないといったことです。確かに私も社会人時代は、ほぼペーペーだったにもかかわらず、「人数合わせの会議には出ない」と宣言していましたっけ。
私は、資料も極力つくらないようにして、企画書や提案書も使い回していました。
なお、章ごと割愛しましたが、第6章では「リモートワーク」における仕事術等にも触れられていますから、導入されている方はこちらもご参考まで。
時間割で日々の生産性を向上すべし!

すぐ動けない人のための時間割仕事術
序章 効率よく働く人だけが勝つ時代
第1章 なぜ、あなたはいつも時間がないのか?
第2章 時間割が面倒くさい人のはじめの一歩
第3章 最高の時間割のつくり方
第4章 長期の時間割で人生を劇的に変える
第5章 自分史上最高の生産性を身につける
第6章 リモートワーク時代のセルフマネジメント
最終章 人生をすべて時間割にするということ
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【時間術?】『超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法』谷原 誠(2020年10月21日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
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