2021年03月12日
【起業&副業】『ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法』佐藤 伝

ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「学研プラス 春の特大セール」からの1冊。著作を過去何冊かご紹介したことのある佐藤 伝さんの起業・副業本になります。
アマゾンの内容紹介から。
図解版でおもしろさ200%パワーアップ! 「ひとりビジネス」は最強のビジネスモデル。リスクなし、貯金なしで、だれでも始められる自宅起業。「自分らしい自宅起業」で、お金と自由を手に入れて幸せに成功する方法。年収1000万も夢ではない!
中古があまり値下がりしていませんから、このKindle版が700円弱、お得な計算です!

Startup Weekend Cancun 2014 / szwerink
【ポイント】
■1.「AからBへ変わる方程式」でテーマを決めるでは、どうすれば、うまくテーマを決められるのでしょうか。
ここで、とっておきの方程式を紹介します。
それは「AからBへ変わる方程式」です。
この場合のAとは、あなたの商品・サービスを利用する前のお客さんの状態。そして、Bとは、あなたの商品・サービスを利用した後のお客さんの状態です。
もっと簡単に「Aだった人がBになる」と言い換えてもOKです。
あなたが提供する商品・サービスで、お客さんがどう変わりますか? どんな問題が解決できますか? 以前よりハッピーになれますか?
これを具体的にイメージできれば、おのずとテーマが決まります。(中略)
ワクワク感があるのなら、そのテーマは正解です。
「誰に(対象)×何を(テーマ)×どのようにして(手段)」が決まりました。
■2.コア・メッセージを確認する3つのポイント
「もしかして、このフレーズ、私のコア・メッセージになるかも?」
と思えたら、そのフレーズを口に出して、3つのポイントをチェックします。(1)そのフレーズを聞いただけでワクワクするどうですか? (1)〜(3)のチェックポイントに、すべて「イエス!」と即答できるのななら、それがあなたの真のコア・メッセージです。
(2)そのフレーズを実現できるなら、休日に仕事をしてもいい
(3)そのフレーズを形にするためなら、無償で人を助けることもできる
コア・メッセージは、個人のキャッチフレーズであると同時に、あなたの「ひとりビジネス」の旗印になります。
これが決まれば、「ひとりビジネス」 の勢いがどんどん加速していきます。
■3.商品ラインナップは「アナログ・デジタル×サービス」で
まず、「モノ」について考えてみましょう。「モノ」はアナログ商品とデジタル商品に分けて考えることができます。具体的には、以下のような商品です。【アナログ商品とデジタル商品】一方、「サービス」には、実にさまざまなモデルがあります。
(1)アナログ商品……宅配便で届けることができるモノ。たとえば、アクセサリーや筆文字作品、小物、アロマオイルなど
(2)デジタル商品……情報商材。インターネット上でやり取りできるデータ(PDFファイル、音声データや動画データなど)(中略)
ここでは、代表的なモデルを4つあげておきます。【代表的なサービスモデル】この4つ以外にも、サービスは無限にあります。
(1)ホビー………特技を売る。ネイルアート、マッサージ、写真撮影など
(2)相談…………コンサルティング、カウンセリング、コーチングなど
(3)イベント……イベントの主催。セミナーや講演会の開催など
(4)紹介…………人やモノ、サービスの紹介。「アフィリエイト」も含まれる
どんなサービスモデルを見つけるかは、本人のアイデア次第です。
■4.「無料の商品」に集まるのは「クレクレ星人」だけ
無料につられて集まる人たちは有料サービスを注文しません。高額商品も買いません。
これは断言します!
無料セミナーをしたり、無料講演をしたりすると、その参加者たちは、いわゆる「クレクレ星人」に変身する確率が大です。
「ついでにあれも教えてクレ」
「もっとわかりやすいレジュメをクレ」
「あなたの携帯番号を教えてクレ」
なんでもかんでもクレクレ。「サービスは無料で当たり前」が前提の方たちとおつき合いすると、心の葛藤に苦しむことになります。
お試し価格で多少割引をするのなら悪くありませんが、「ひとりビジネス」において、無料(0円)はNG。はじめから、ある程度の金額をつけることをオススメします。
■5.「ウェビナー」で顧客を細分化する
次は、応用編です。ウェビナー(「ウェブ」+「セミナー」)というネット上のセミナーを利用して、顧客を細分化します。
オプト・イン用のランディングページを作るまでは、基礎編と同じです。「自分メディア」や広告を使って、ランディングページに誘導します。(中略)
さて、いよいよ、無料ウェビナーを公開する日がやってきました!
ここで、お客さんは以下の3つに分かれます。○……最後まで視聴した「○」の場合、ここから2つに分岐します。
△……途中で見るのをやめた
×……結局、まったく見なかった
ウェビナーのページから、決済用のランディングページに移動して商品を購入してくれた人には、より高額の商品を提案するアップセルのメールを自動配信します。
「○」だけれど、結果的に商品を購入してくれなかった人には、より安価な商品を提案するダウンセルのメールを自動配信します。(中略)
途中で視聴をやめた人「△」、そして見てくれなかった人「×」には、どうすればいいでしょうか?
そうです、次回の公開スケジュールを告知すればいいのです。
「今回はタイミングが合わなかった方のために、特別に同じ内容の動画を○月×日△時から提供します」という案内メールを送ります。
【感想】
◆思ったよりも実践的な内容でした。そもそも著者の佐藤伝さんの著作で私が読んだのは、勉強本や自己啓発書であり、こういった起業系の作品は初めて。
もっとふんわりした(?)「夢を実現しましょう!」的な方向性も覚悟していたのですが、むしろ真逆といいますか。
もっともそれは私が知らなかっただけで、実際には佐藤さんは本書のテーマである「ひとりビジネス」を応援する「塾」も運営されてらっしゃるよう。
そして各章の終わりには、そちらの門下生の皆さんの声(事例集的な)も掲載されていますので、ご参考まで。
◆具体的な内容ですが、まず第1章では「テーマ」の決め方を指南。
そのキモとなるのが、上記ポイントの1番目の「AからBへ変わる方程式」です。
仮に「コーチング」の資格がある人が、その資格を活かして「ひとりビジネス」で起業したい、と考えても、「コーチング」は「テーマ」ではなく「手段」にすぎません。
「ひとりビジネス」にかぎらず、どんなビジネスでも、「誰に(対象)×何を(テーマ)×どのようにして(手段)」を決める必要があります。そこでこの「AからBへ変わる方程式」を用いて検討してみます。
この場合、コーチングは「どのようにして(手段)」に当たる部分。「何を(テーマ)」を決めたことにはなりません。
たとえばこのケースですと「A=子育てで悩んでいる人」「B=子育ての悩みが解消してすっきりした人」と考えることも可能かと。
もしこれで「わくわく感」があるようなら、「テーマ」となりうるわけです。
◆さらにこの「テーマ」の奥にあるのが、その人それぞれのキャッチフレーズである「コア・メッセージ」。
その見極め方が上記ポイントの2番目にある「3つのポイント」になります。
なるほど、ワクワクは当然としても、「休日に仕事をしてもいい」ですとか「無償で人を助けることもできる」というのなら、かなり「本気度」が高そうな。
そしてこの「コア・メッセージ」は、迷ったときに初心に帰るための目印とのこと。
その直後に紹介されている「ビビっと感じたらサクッとやる(「ビビサク」)」というTIPSにおいても、この「コア・メッセージ」は指針となるようです。
◆続く第2章では、いよいよ商品である「コンテンツ」の検討が。
ここでは「製作者」「形態」「販売場所」「販売方法」の4つの視点が挙げられており、そのパターンがそれぞれ「3つ」「2つ」「2つ」「2つ」あるため、それらを掛け合わせて全部で24通りのパターンがあるそうです(詳細は本書を)。
ちなみに上記ポイントの3番目は、このうちもっとも重要ともいえる「形態」に関するもの。
上記で24通りと言いましたが、その前提となる「2つ」(「モノ」と「サービス」)が、これだけ枝分かれするのですから、まさに「無数」になりますよね。
さらにこうして商品が増えれば、それだけ値付けのパターンも増える次第。
ただし気を付けねばならないのが、上記ポイントの4番目の「クレクレ星人」の存在です。
特に「サービス」で多いのが「無料セミナー」や「無料講演」なのですが、佐藤さんいわく「無料で大量のユーザーを囲い込むフリーミアム戦略は、資金が潤沢な大企業の発想」だそうですから、私たちは手を出さない方が良さげかと。
◆一方第3章のテーマは「『自分メディア』で情報発信せよ!」ということで、ネットの活用法が解説されています。
「ホームページ」「ブログ」「メルマガ」という、古くからあるメディアに加えて、SNS(FB、Twitter、インスタ等)や動画(YouTube等)も用いていくそう。
さらに第4章では「集客・販売」がテーマで、いよいよ本格的なビジネスのお話が多々出てきます。
この辺になると、まだ「テーマ」すら決めていない状態で読むのは、なかなかピンと来ないとは思いますが、とにかく細かく丁寧に解説されていますから、ぜひご確認を。
それが如実に表れているのが、第5章の「広告・運用編」から抜き出した上記ポイントの5番目です。
ネット上でここまで自動化できてしまうのですから、技術の進歩はすさまじいな、と(IT音痴)。
いずれにせよ、起業や副業をお考えの方なら、一読の価値は十分にあると思います。
好きなことで、お金を稼ぎたい方に!

ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法
序 章「ひとりビジネス」でがっちり儲ける
第1章【テーマ編】成功の秘訣は「コンセプト」にあり!
第2章【コンテンツ編】オリジナルにこだわりすぎない!
第3章【インターネット編】「自分メディア」で情報発信せよ!
第4章【集客・販売編】ネットとリアルの二刀流で売る!
第5章【広告・運用編】儲かり続ける「お金」の仕組み
第6章【コミュニティ編】小さなチームで、人生の支えをつくる!
第7章【未来編】常に「Why」を問い続ける
【関連記事】
【起業】『「自分で稼ぐ力」を身につける本』伊藤健太(2020年12月30日)【起業】『スキマ時間・1万円で始められる リスクをとらない起業術』黒坂岳央(2020年11月12日)
【起業】『大人の週末起業』藤井孝一(2019年10月23日)
【必読】『1万円起業』緊急レポート(2013年09月11日)
【起業】『7日間起業――ゼロから最小リスク・最速で成功する方法』ダン・ノリス(2016年11月28日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?
当ブログでもご紹介済みの「タモリ本」は、Kindle版が300円弱お得。
参考記事:【タモリの真実?】『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』戸部田誠(てれびのスキマ)(2017年06月06日)

55歳の地図
著者さん自身の自伝的マンガは、絶版で中古が高値なのに「199円」という激安設定のおかげで、Kindle版が1200円以上お買い得。

近代ヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)
評価平均「4.7」の世界史本は、Kindle版が300円以上お得な計算です!
【編集後記2】
◆一昨日の「学研プラス 春の特大セール」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。
心が折れそうなとき、そっととなえる魔法の言葉

ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法

マッキンゼーで学んだ速い仕事術

ロジカル思考トレーニングパズル 立体面積迷路 (学研ムック)
宜しければ、ご参考のほどを。

この記事のカテゴリー:「起業全般」へ
この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
当ブログの一番人気!
4月24日まで
4月16日までのところ延長中
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです