2020年12月24日
【勉強法】『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』葉一
塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも大人気だった勉強本。著者の葉一さんは、チャンネル登録者数113万人を誇る、教育系YouTuberの第一人者です。
アマゾンの内容紹介から。
勉強なら、特別な才能がなくたって成績を上げられる!努力が報われる勉強法と習慣が手に入る。定期テスト・計画の立て方から受験まで完全サポート!
中古価格が定価を上回っている以上、「21%OFF」のKindle版がオススメです!
Maths Revision Notes - Maths Study Notes / exampapersplus
【ポイント】
■1.「知ってる」のに「できない」子の2つの特徴●特徴(1):問題演習をどんどん先に進めたがるせっかく 一生懸命 勉強に取り組んでいるのに、「進めるのが正義」とばかりに先へ先へと急ぎがちです。しかし、いくら早くても、1つひとつしっかり定着させなければ、ざるの中に水を入れているようなもの。どんどんこぼれ落ちて、「あれだけたくさんドリルをやったのに、テストが全然できない!」ということになります。特徴(2):答え合わせをしたら、それで終わり
そうならないためにも、解いた問題が本当に「できる」に至ったのかを確認しなければなりません。答え合わせで「理解した」「できるようになった」のならいいのですが、ただ○ をつけただけで、「知ったつもり」になっている人も少なくありません。
その問題が「できる」ようになるまでくり返さなければなりません。
■2.ケアレスミス対策で、テスト中に見直し用の印を付ける
つける印は自由ですが、私は△とを使っていました。△:一応答えを書いたけど、あまり自信がないあやしい問題。テストで確実に点を伸ばしていくためには、まずケアレスミスをなくしていくことが大事ですよね。そのミスはどうしたらなくせるかというと、1つひとつに時間をかけるか、もしくはあとで見直す時間をつくるかという、2択になると思います。
×:かなり難しいから、ねばってもキツそうなわからない問題。
私が推すのは後者。時間が許す限り、何度もくり返し見直すやり方です。そのためには、残り時間をできるだけ多く確保したほうがいい。できるだけ早く解く力が必要になります。そこで、この印をつけていく方法が力を発揮するんです。
■3.暗記ものは同じ日に最低2回、できれば翌朝、1日後もやる
英単語や歴史の年号など、何かを暗記をするとき、私がいつもオススメするのは、「同じ日に最低2回はやる。できれば3日間で4セット」ということです。
たとえば、(1)夕方、(2)寝る前、(3)次の日の朝、(4)さらに翌日、の合計4セット。
同じものを4回確認すると、だいぶ記憶の定着率も上がり、あとで復習しなければいけない量も減っていきます。
まだ自分のスタイルを確立していない人は、ぜひ一度この通りに4回やってみてください。そこから、「自分は3回でよさそうだな」「5回にしたほうがいいかも」と自分に合うアレンジを加えていく。すると「これぐらいのリズムでやると忘れなくなるな」という感覚もつかめてきます。
■4.シャープペンを持つ手と反対の手で問題を囲む
小学生のころに先生から、「えんぴつを持っている手と反対の手、右利きなら左手を、勉強するときに机の上に出しておきましょう」と言われたことはありませんか?これは、正しい姿勢を身につけさせるためのアドバイスですが、実は勉強に集中するためにはとても大事なことなんです。
集中力が落ちていると、気持ちまで疲れて、姿勢もだらけませんか?
気づくと体が斜めになっていたり、お尻が椅子からずり落ちそうになっていたりします。これが勉強に悪い影響を与えてしまうんです。
そして、その手を今解いている問題を囲うようにして置くと、より集中できて、問題が早く解けるようになります。ちょうど人差し指と親指で問題をはさむように置くイメージです。
どうしてこれが集中できるポーズなのかというと、この体勢になることで自然と姿勢がよくなり、目線もしっかり問題に焦点が当たるから。
私が塾講師だったとき、中学生の生徒たちにもやってもらいましたが、みんな自然と言葉数が少なくなって、早く解けるようになりました。
■5.YouTube動画で復習するときは、基本的に全部は観ない
復習で私の動画を観るときのアドバイスは、「基本的に全部は観ない!」です。(中略)
第4章で日々の勉強ルーティンとしてオススメしましたが、学校の授業中は先生の話を聞いてわからなかったところや、不安が残ったところをその場でチェックして、あとで復習できるようにノートに印をつけてください。
動画は早送りして、印をつけた部分に関係があるところだけ観ていけばOKです。
もう1つ具体的なやり方をお伝えしましょう。
まず、動画の最初にある全体の問題が出ている画面で一時停止をして、一度解いてみます。それで、自分が理解できている問題かどうかはすぐ判断できますよね。
丸つけは、動画の最後に答えが全部出ているので、そこまで早送りしてチェックしてみてください。あとは、そこで間違えてしまった問題をピックアップして、その問題を解説しているところまで早送りをして観てください。
【感想】
◆今まで当ブログでは、社会人向けの勉強本と、中学受験用の子供向け勉強本を数多く取り扱ってきました。前者はさておき、後者はウチのムスコが中学受験をするためだったのですが、おかげさまでムスコも今年の4月からすでに中学校に入学。
今後は中学生向けの勉強本を読まねば、と思っていた私にとって、本書はまさにうってつけの作品でした。
実際、本書の著者である葉一さんのYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」も、そのメインターゲットは中学生とのこと。
とある男が授業をしてみた - YouTube
特に、学校の授業内容を確実に理解し、定期テストで得点したい、という要望のある中学生やその親御さんにとっては、本書は非常に有益だと思います。
◆さて、まず第1章では「勉強法」についてのいくつかのアドバイスが登場。
結構ハイライトを引いた中で、ムスコにあてはまるのが、上記ポイントの1番目のお話でした。
特に特徴(1)の「問題演習をどんどん先に進めたがる」というのは、まさにムスコのやり方そのもの。
この辺はどうも、ゲーム感覚で中学受験勉強をしていた名残と言いますか、とりあえず与えられた教材や問題がこなしきれない量だったので、「深く考えずにひたすらやる」癖が付いたままのように思います。
ヒドイときには、特徴(2)の「答え合わせ」すらしていないんじゃないか、という……。
ちなみに割愛した中では、「やってはいけないNG勉強法」の「勉強が『作業』になってしまう」という指摘も、ムスコにあてはまりそうです(詳細は本書を)。
◆また、1つ飛んだ第3章では「テスト対策」が登場。
教科ごとの注意点とは別に、全教科で使えそうなので抜き出したのが、上記ポイントの2番目の「テスト時に印を付ける」です。
これ、最初はテストが終わってからの見直しのためにするのかと思いきや、テスト中の見直しのためだったという。
ただ、テストが終わってからの見直しにも、この印付けは有効ですから、ダブルで美味しい次第。
小学校までの大手塾でのテストは、終わってすぐ模範解答がもらえたものですが、学校のテストはそうではありませんから、このように印を付けたところだけでも、当日中に見直すべし、とのことでした。
◆続く第4章では「勉強のルーティン化」がテーマ。
ここではキチンとした勉強法を自分で確立し、それを習慣化させることを目指しています。
「その日家でやる復習を、授業中に決めておく」というのは、以前ご紹介したこの本でも触れられていましたっけ(こちらも中古価格が定価を超えてますね)。
合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法
参考記事:【勉強法】『合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法』葉一(2020年06月16日)
また、上記ポイントの3番目の「同じ日に最低2回はやる。できれば3日間で4セット」というのは、かつて塾講師を勤め、現在著名YouTuberでもある葉一さんが言うのですから、騙されたと思ってやってみていただきたいところです。
◆さらには第5章の「集中力」は、ダラダラ時間ばかりかけて成果が出にくいムスコには、正座して読ませたいパート。
ここから抜き出した、上記ポイントの4番目の「反対の手で問題を囲む」というのは、最初マルで問題を囲むのかと思ったら、そうではなくて手で囲むんですね(恥)。
特に今、机が物置と化しており、ムスコはリビングで勉強しているのですが、リビングの椅子がベンチタイプで横に寝そべられるものですから、姿勢が悪いことこの上ないという。
これこそ絶対やらせたいものの、私やヨメが仕事に行っている間はチェックしようがないからなぁ……。
なお、上記ポイントの5番目は、葉一さんのYouTubeチャンネルの活用法を述べた第7章からのもの。
もちろんそのままYouTubeを観るだけでも十分勉強になるのですが、この章を読んでから観ると、より一層理解が深まり、勉強が身につくと思います。
……ムスコも他人のゲーム動画を観る暇があったら、葉一さんのチャンネルにハマって欲しいのですが。
自宅学習のクオリティがアップすること必至の1冊!
塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書
第1章 自分に合う「勉強法」を見つける
第2章 1人で乗り越えるための「計画の立て方」
第3章 学校では教えてくれない「テスト対策」
第4章 「勉強のルーティン化」で差をつける
第5章 負けない「集中力」を手に入れる
第6章 「やる気と自信」を力にする
第7章 「とある男が授業をしてみた」使い倒しワザ
第8章 今、中学生の保護者の方に知ってほしいこと
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【編集後記】
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