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2020年08月07日

【PCスキル】『脱マウス最速仕事術 年間120時間の時短を実現した50のテクニック』森 新


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脱マウス最速仕事術 年間120時間の時短を実現した50のテクニック


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも大人気だったPCスキル本。

既に先日、土井英司さんがメルマガでプッシュされていたので、お求めになった方も多いかもしれません。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
年間120時間の時短ができる脱マウスパソコン仕事術。語源から覚えると英単語がスラスラ頭に入るように、ショートカットも「キーに込められた意味」がわかるとどんどん覚えられる!「もっと早くこの方法を知っていたら…」「あらゆるソフトにこんなに『共通するルール』があるとは!」など驚きの声続出のスゴ技を全網羅。

中古が定価の倍近くしていますから、1割引きのKindle版がオススメです!





John's hands, working on laptop testing stations, John's Deskside (Helpdesk) Office Amazon, PAC-MED building, Seattle, Washington, USA / Wonderlane


【ポイント】

■1.キーのマークの意味を理解する
・ワードやメモ帳など文字入力ができるアプリを開く。
・「−」(マイナス)を入力する。
・「=」(イコール)を入力する。(中略)
 ほとんどの方が、問題なく入力できたでしょう。「−」は、半角英数モードで[ほ]のキーを押すと入力できます。「=」の入力にも[ほ]のキーを使いますが、今度は[Shift]キーも一緒に押します。たいていの人は無意識に左手で[Shift]キーを押したはずです。
 このように「−」と「=」は、いずれも[ほ]のキーを使って入力します。その[ほ]のキーを見ると、「ほ」のほかに上下に分かれて「−」と「=」も記されています。そして、上にある「=」を入力したいときは、上矢印のマークが付いた[Shift]キーと一緒に押すというしくみになっています。
「−」と「=」のように1つのキーが2層に分かれているときに、上側(2階)の記号の入力には[Shift]キーを使います。これを表しているのが[Shift]キーに付いている上矢印です。このマークのメッセージはとても役に立つので覚えておいてください。


■2.キーの役割を理解する:[Esc]キー
 さて、皆さんは重要キーの1つである[Esc]キーを適切に使えているでしょうか。セミナーを受講してくださった方を見る限りでは、[Esc]キーを使いこなしている人はとても少ないようです。
[Esc]キーの働きの1つに、アプリによる設定画面やメッセージ画面などを閉じる機能があります。実際に行ってみましょう。
 エクセルを開いて、[Ctrl]+[H]キーを押してください。「検索と置換」の「置換」タブの画面が表示されるはずです。例えば、こんな画面を閉じたいときに、マウスに持ち替えて右上の[×]をクリックする人が少なくありませんが、[Esc]キーを押せば閉じられます。[Esc]キーで閉じる操作は、さまざまなアプリ、そしてウィンドウズで使えます。
 たとえば、ウィンドウズのロゴが描かれた[Windows]キーを押すと、スタートメニューが表示されます。これを閉じるのにも[Esc]キーが使えます。
 一方で、アプリ本体は[Esc]キーを押しても閉じません。ポップアップした画面だけを閉じる設計になっているので、間違って[Esc]キーを押してもアプリが終了する心配はありません。


■3.単体系ショートカットキー:[F2]キー
 主に、ファイルやフォルダーの名前を変えるときに使うキーです。たとえば、デスクトップにあるファイルを1つ選んだ状態で[F2]キーを押すと、名前を変更できる状態になります。
 ファイル名の変更は、対象のファイルを間隔を空けて2回クリックしても行えますが、これがダブルクリックになってファイルが開いてしまうことも少なくありません。このようなミスによる無駄な時間を減らすためにも[F2]キーを活用しましょう。
 なお、[F2]キーで名前を変更できる状態にしてから、それをキャンセルしたい場合は[Esc]キーを押せば、一発で終了できます。


■4.数字系ショートカットキー:[Ctrl]+数字キー
 最初に、[Ctrl]と数字を組み合わせて押すキーを紹介します。主にブラウザーやコミュニケーション系のアプリで役に立ちます。このようなアプリでは、[Ctrl]+[1]、[Ctrl]+[2]のように[Ctrl]と数字のキーを組み合わせて押すと、タブやスレッドの順番に従って表示を切り替えられます。たとえば、クロームやエッジのようなブラウザーで[Ctrl]+[1]、[Ctrl]+[2]、[Ctrl]+[3]のように順にキーを押すと、左端(1番目)のタブ、その右隣り(2番目)のタブ、さらにその右(3番目)のタブのように表示を切り替えられます。(中略)
[Ctrl]+数字キーは、このほかアウトルック、スラック(Slack)やチームス(Teams)のようなコミュニケーション系アプリの多くで共通して使えます。


■5.リボンの開閉
 アウトルックやエクセル、パワーポイントなどの画面の上部には「リボン」と呼ばれる領域があり、アプリの機能を使うためのボタンが配置されています。リボンは、アプリをマウスで操作する場合に、各種の機能を見つけやすく、クリックだけですぐに使えるようにしたものです。しかし、キーで操作するようになるとリボンにあるボタンを使う頻度が下がります。リボンの領域を使わないのなら、通常はリボンを非表示にし、必要なときだけ表示すれば、3cmほどのリボンの分だけ画面が広く使えます。
 リボンの表示と非表示は[Ctrl]+[F1]キーで切り替えられます。リボンを表示した状態で、[Ctrl]+[F1]を押すとリボンが非表示になり、非表示の状態で[Ctrl]+[F1]を押すとリボンを再表示できます。
 リボンを非表示にすると、[ホーム]のようなタブとその上にあるクイックアクセスツールバーやタイトルが表示された領域が残ります。この領域も不要なら[Shift]キーを加えて、[Ctrl]+[Shift]+[F1]キーを押しましょう。タブとクイックアクセスツールバーの領域も非表示にできます。


【感想】

◆従来からある「マウス使わない系」の作品とは、ひと味ちがう1冊でした。

具体的には、まず、理想である「マウス無し」の状態に、段階を踏んで移行しようとしている点。

簡単に言うと「単体系ショートカット」⇒「左手だけ使うショートカット」⇒「両手を使うショートカット」と言った感じで、簡単なものから、徐々に複雑なものへとマスターしていきます。

そしてもう1つが、「キーの意味」を理解した上で、各ショートカットを覚えさせようとしている点。

たとえば、上記ポイントの1番目が典型的なのですが、[Shift]キーに書いてある「↑」という矢印マークに、そんな意味があるとは知りませんでしたよ!(白目)

必死になってショートカットを覚えねばならない類書とは、アプローチが異なることがお分かりいただけると思う次第です。


◆さて、具体的なショートカットについては、正直、読者さんによって知識量が異なるため、個々に紹介しても「そんなの当たり前!」となりかねないのがつらいところ。

情弱な私でも、一応ほぼ毎日使っているような、簡単なショートカットもありますし、逆に高度過ぎる(と私が思う)ショートカットに限って、本書でフルに掲載されているカラー図解がないと、引用してもワケが分からなくなってしまいます。

そんな中、私にとって目からウロコだったものの1つが、上記ポイントの2番目の「Esc」キーの機能。

今までは、何らかの作業中に、その状態解除したい時に適当に押していましたが、「ポップアップした画面だけを閉じる」機能があるとは知りませんでした。

実は、当ブログでもおなじみの、Kindleセールランキングを作成する際は、まずアマゾンアソシエイトの集計データを、いったんExcelに全部コピーし、そのリスト上でセール対象作品を順番に検索している([Ctrl]+[F]を使ってます)のですが、その作品がリストにないと、このようなポップアップ画面が出現します。



次の本を検索するためには、まずはこれを消す必要があるのですが、まさに右上の[×]をクリックしていたワタクシ。

さらに、これを消しても、下記の検索画面も消さなければならないので、同じように右上の[×]をクリックしていたワケですよ。



これがなんと、「Esc」キーの連打で済む(確認済み)だなんて、1つのセールで100冊近いタイトルを検索する私にとっては、なんとありがたいことか!!


◆また、私の場合、常時Chromeでタブを5〜10個くらい開いているのですが、それを切り替えるのに、いちいち各タブをクリックしていました。

それが上記ポイントの4番目によれば、「[Ctrl]+数字キー」で済むとのこと。

こちらも作業数的にはそれほど多いわけではない(むしろ[Alt]+[Tab]で、Chromeとそれ以外を切り替えることの方が多い)のですが、覚えておくと便利そうです。

ちなみに、この[Ctrl]キーのほか、[Windows][Alt]の2つを合わせた、計3つのキーは、ショートカットを極める上で非常に重要であり、本書では「母体キー」と命名。

第4章では、それぞれの使い分けから、具体的なショートカットキーが紹介されていますから、こちらもぜひ本書にて(図解入りで)ご確認ください。


◆なお上記ポイントの5番目に関しては、そもそもExcel等を使っていて、上部のその部分を「リボン」と呼ぶことを知りませんでした(恥)。

ここを非表示にする必要は、あまりないとは思いますが、たとえばプレゼンで実際にExcel等を操作する(著者の森さんはまさにそう)のであれば、非表示にした方が便利です。

また、今までスクショを撮る際には、このリボンのおかげで必要な場面が入らないことがあったのですが、私は表示倍率を変えて無理やり入れていました。

……こんな風にリボンが消せるだなんて(情弱)。

ちなみにこのショートカットは、「左手系ショートカット」なのですが、左手だけで[Ctrl]+[F1]キーを押すのは、慣れていないと結構大変な気が。

さらにこの2つと同時に[Shift]キーまで押すのは私は無理だったので、両手で押してみたところ、見慣れないくらいExcel画面が広くなったので、びっくりしました!

いやでも、これは結構知らない人が多いと思いますので、試しにやってみてください。


◆なお、繰り返しになりますが、本書は人によってありがたみの度合いが変わる作品だと思います。

私も日常的に使っているショートカットが少しはあるわけで、そういった既知ないしは活用しているショートカットが多い人にとっては、「今さら感」があるかもしれません。

もっとも、そうした人でも、本書で触れられている各キーの役割をも理解していれば、度忘れしたときに、ある程度理詰めで正解にたどりつけるかも。

ただし1点ご注意いただきたいのが、本書の単行本には、下記記事内にある「ショートカットキーMAP」なるカラフルなまとめ表が収録されているのですが。

「年間120時間」も時短!誰でもサクッと「脱マウス」できる理由 | 脱マウス最速仕事術 | ダイヤモンド・オンライン

20200807 17:20 追記

すでにKindle版のデータがリバイスされており、「ショートカットキーMAP」も収録されておりますので、ご安心ください!


これが実は、現時点でKindle版にはありません。

後日、リバイスされると思います(版元確認済み)ので、いったん購入されてから、ダウンロードし直してください。

……それまでは、上記記事にてご確認いただければ、と。



パソコン作業の生産性が激上がりすること必至な1冊!

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脱マウス最速仕事術 年間120時間の時短を実現した50のテクニック
はじめに
第1章 「脱マウス」だけで仕事の生産性が格段に上がる
第2章 「脱マウス」を目指すための4つのポイント
第3章 まずは、「単体系ショートカットキー」をおさえよう
第4章 [Ctrl][ Windows][ Alt] をマスターしよう
第5章 仕事にスピードが生まれる「左手系ショートカットキー」
第6章 「両手系ショートカットキー」で「脱マウス」を実現しよう


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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