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2019年10月31日

【効果的!?】『5秒ルール―直感的に行動するためのシンプルな法則』メル・ロビンズ


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5秒ルール―直感的に行動するためのシンプルな法則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindleストア7周年記念セール」の対象作品である自己啓発書。

アメリカで大人気の講演家、メル・ロビンズの「全米100万部大ベストセラー」の翻訳版です。

アマゾンの内容紹介から。
5秒ルールは、誰にでもできるシンプルな方法です。「5、4、3、2、1」とカウントダウンして、自分のなかの恐怖心を無視し、勇気と自信の声に従って行動するのです。

中古に送料を加えると、ほぼ定価と変わりませんから、Kindle版が900円弱、お買い得です!





Alarm Clock / Phalinn Ooi


【ポイント】

■1.脳からブレーキがかかるわずか5秒間がチャンス
 5秒ルールを試せば、あなたも気づくでしょう──「行動を促す直感の声」が聞こえてからわずか5秒間で「脳による制止」がかかることに。私の場合、この「5秒間のチャンス」に気づいたおかげで、すべてが変わりました。問題は明らかでした。私こそが問題だったのです。いつもこの5秒間のうちに自分を押し止めていたのですから。
 かくして私は、自分にちょっとした誓いを立てることにしました──「私の人生のためになることがあれば、 自分の気持ちは無視して、5秒ルールを使ってとにかく実行しよう」。私は早起きするときだけでなく、ジムに行くときも、仕事を探すときも、飲酒量を控えるときも、良き母や良き妻らしい行動をしたいときも、5秒ルールで自分の背中を押すようになりました。


■2.「5秒ルール」の使い方
 5秒ルールの使い方は簡単です。目標を達成したいとき、責任を全うしたいとき、やらなければと思いながらも腰を上げられないときは、5秒ルールを使いましょう。
 まず、心のなかで「5、4、3、2、1」とカウントダウンします。数えるうちに、目標ややるべきことに集中できるようになり、心のなかにある不安や雑念や恐怖心が気にならなくなります。そして「1」になったら、すぐに動く。それだけです。至ってシンプルですが、念のためもう一度言います。やらなければならないことがあるのに、自信がないとき、不安なとき、萎縮してしまうときは、「5、4、3、2、1」とカウントダウンして、自分の主導権を握りましょう。数えるうちに心が落ち着きます。そして「1」になったら、動くのです。


■3.「5秒ルール」が役立つ3つの目的
●行動パターンを変えたいとき
 5秒ルールを使えば、新しい習慣を身につけることも、破滅的な悪癖をやめることも可能です。さらに、自分を客観視してセルフコントロールできるようになるため、自分自身や他者との関係でより効果的に意思疎通をはかれるようになります。
●日々の活動で、ちょっと勇気が必要なとき
 新しいこと、不安を覚えること、不確かなことをやるときは、5秒ルールを使って勇気を出しましょう。5秒ルールの力を借りれば、「私にできるだろうか」という不安の声を静め、だんだん自信がわいてきて、やりたいことを行動に移したり、職場で自分の意見を述べたり、背伸びが必要なプロジェクトに名乗り出たり、創造性を発揮したり、より良いリーダーになったりすることもできるでしょう。
●心をコントロールしたいとき
 ネガティブな思いや不安が心にのしかかるときは、5秒ルールでこれらを払拭できます。心配癖を治すことも、恐怖心に打ち勝つこともできるでしょう。心をコントロールできれば、ネガティブなことばかりに目を向けるのをやめて、ポジティブに考えられるようになります。これこそが5秒ルールの最強の武器だと私は思います。


■4.気持ちや感情は無視して、とにかく行動する
 ダマシオが、脳の損傷により感情を失った被験者を対象に実験を行なったところ、おもしろいことが判明しました──誰も意思決定ができなかったのです。彼らは、何をすべきかを認識していて、選択肢ごとのプラス面とマイナス面も論理的に説明できましたが、判断が下せなかったのです。(中略)
私たちは自分が何をすべきかを論理的に知っていますが、判断を下すのは感情なのです。あなたが状況を把握する前に、感情が判断を下してしまいます。その瞬間、あなたが感じることは、自分の目標や夢とは無関係のことでしょう。その気にならなければ行動しない人は、夢をかなえることはないでしょう。
 夢をかなえるには、行動と感情を切り離す方法を学ばなければなりません。最適なのが、5秒ルールを使うことです。 「疲れた」と感じた瞬間、あなたはジョギングをやめておこうと決断するかもしれません。しかし「5、4、3、2、1、ゴー」と唱えれば、走りに行けるようになるでしょう。


■5.「ウェイクアップチャレンジ」が重要である3つの理由
 第一に、弁解の余地がないからです。なにしろ単純な行動ですから。あなたと、目覚まし時計と、カウントダウンするだけで済みます。計画通りに起きられなかった場合、あなたは5秒ルールをやらない決断を下した、ということになります。
 第二に、毎朝の起床パターンを変えられれば、何だって変えられるからです。変化を起こすには、自分の感情など気にせず、意図的に行動しなければなりません。生活の一部を変えられれば、何だろうと変えたいことをきっと改善できるでしょう。
 第三に、ごく簡単なことをするのにもかなりのエネルギーがいること(「活性化エネルギー」と呼ばれる概念)を実感していただきたいからです。科学者によると、最初に化学変化を起こすのに必要なエネルギー(活性化エネルギー)は、その変化を維持するのに必要なエネルギーの平均量よりもずっと大きいそうです。それが、起床と何の関係があるのかって? 大いにあります。あなたがベッドから起き上がるのに使うエネルギー量は、起きて活動するのに使うエネルギー量よりもずっと多いということなのですから。


【感想】

◆そもそも、この「5秒ルール」が広まったのは、著者のロビンズ女史が行った、TEDxでのこのプレゼン「自分をだますのを止める方法」が話題となったからでした。



<翻訳付き>

Mel Robbins: 「F」で始まるあの言葉― 自分をだますのを止める方法 | メル・ロビンス | TEDxSF | TED Talk

この動画や彼女の講演を観ただけで、「5秒ルール」を実践し、効果があったことを報告するツイートが多々あったがため、出版に至ったわけですから、ぶっちゃけ本がなくても大丈夫と言えないこともなくw

しかし、ただ「5つ数えて、すぐ行動に移す」というシンプルなTIPSに、どれだけ裏付けやルールがあると知ると、より一層効果があると思います。

たとえば、「5、4、3、2、1」とカウントダウンするのではなく、普通に1から数えたらダメ等々。


◆そして、やるべきことがシンプルな分、その汎用性は高いです。

上記ポイントの2番目にあるように、大きく分けると「行動パターンを変える」「勇気が必要」「心をコントロール」といった3つの目的に適用可能。

最初の「行動パターンを変える」は、それこそ「朝起きられない」という、ロビンズ女史自身の「5秒ルール」誕生の悩みから、やらねばならないことを先送りしているようなあらゆる事象がその対象です。

ちなみに、この「朝起きる」ことは上記ポイントの5番目にあるように「ウェイクアップチャレンジ」と呼ばれ、「5秒ルール」を始める上で、もっとも適切なものとのこと。

また2番目の「勇気が必要」というのは、典型的なものとして、「誰かに話しかける」ことが挙げられます。

本書の中にも、「5秒ルール」を使って、思い切って自分の会社のCEOに話しかけた、という事例があるのですが、よりによってシスコのジョン・チェンバースだったりしますから、米国はさすがスケールが違います。

もっと身近な話としては、「バーで見かけた素敵な女性に話かける」なんていうのも!

そういえば、ナンパのメソッドでも、「躊躇していると地蔵になるから、○秒以内に声をかけよ」というのがありましたっけ。


◆逆に「心をコントロール」というのは、本書を読み始めるまで気が付かなかった分野でした。

これは下記目次にもあるように、第4部にて解説されています。

具体的には第12章の「心配癖をなくす」、第13章の「不安を軽減する」、第14章の「恐怖心を克服する」の3つ。

実際、ロビンズ女史は、パニック発作の持病があり、長らく「ゾロフト(日本では「ジェイゾロフト」)」という薬を服用していたのが、「5秒ルール」のおかげでやめられたそうです。

……ただこの辺のお話になると、少々デリケートな内容なので、気になる方は本書にてご確認を。

もっとも、もっと軽い「不安」、たとえばプレゼン前に不安になるのを、「これは興奮なのだ」とリフレーミングするのは、私たちでも実践できそうですね(こちらも詳細は本書を)。


◆さらには上記ポイントの4番目にある「行動と感情を切り離す」という考え方は、個人的には「目からウロコ」でした。

ここの冒頭に登場するダマシオとは、神経学者のアントニオ・ダマシオのことで、彼曰く「人間が意思決定を下すときに、感情を基準にするケースは95%にものぼる」のだそう。
人間のなかでは思考より感情が先に来ます。行動よりも感情が先に来るのです。ダマシオが表現したように、人間は「感覚機能のついた思考機械」ではなく、「思考機能のついた感情機械」なのです。そして最終的に感情を基準に判断を下します。
つまり、「わかっちゃいるのに、できない」「わかっちゃいるけど、やめられない」というのは、感情にひきずられているから。

そして、それを断ち切れるのが、「5秒ルール」なワケです。
 とても重要なので何度でも言います。あなたが克服すべきなのは、ダイエットを続ける能力でも、事業計画を実行する能力でも、壊れた夫婦関係を修復して人生をやり直すことでも、売り上げ目標を達成することでも、無能なマネージャーを説得することでもありません。あなたが克服すべきなのは、行動をためらう感情なのです。どんな感情を抱こうとも、あなたには状況を改善するために何でもできる能力があるのです。
なるほど、確かに!


身近な習慣から大きな夢まで、実現したい方なら必読の1冊!

B07XLQ6XB9
5秒ルール―直感的に行動するためのシンプルな法則
第1部 5秒ルールとは
第1章 人生は5秒で変えられる
第2章 私が5秒ルールに出会うまで
第3章 5秒ルールを使うとどうなるか
第4章 5秒ルールはなぜ効果があるのか

第2部 勇気の力
第5章 日々の勇気とは
第6章 人はなぜ行動をためらうのか
第7章 気持ちや感情は無視して、とにかく行動する
第8章 5秒ルールの始め方

第3部 勇気は行動を変える
第9章 5秒ルールで健康を促進する
第10章 5秒ルールで生産性を上げる
第11章 5秒ルールで先延ばしをやめる

第4部 勇気は心を変える
第12章 5秒ルールで心配癖をなくす
第13章 5秒ルールで不安を軽減する
第14章 5秒ルールで恐怖心を克服する

第5部 勇気はすべてを変える
第15章 5秒ルールで本物の自信を身につける
第16章 5秒ルールで夢をかなえる
第17章 5秒ルールで豊かな人間関係を築く
最終章 5秒ルールであなたの潜在能力を開花させる


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B00U17825W
ちっちゃいおっちゃん 笑って学べる心のおべんきょう

物語形式で関西弁全開ですと、『夢をかなえるゾウ』を思い出してしまうのですが、本書は果たして!?

中古は値崩れしていますが、送料を加算するとKindle版が300円強、お求めやすくなります。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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