2019年09月24日
【断捨離?】『一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」』成毛眞

一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」 (PHPビジネス新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、再び先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気の高かった作品。当ブログではおなじみの成毛眞さんが、様々なモノの整理(主に「捨てる」こと)について言及してらっしゃいます。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
常識や思い込み、妙なこだわりから自分を解放して、「人・モノ・事」を捨て去れば、途端に仕事も人生もラクになる。それどころか、新しいことを始めたり、思わぬ出会いが巡ってきたりと、メリットもたくさんある。本書では、ビジネスパーソンとして一皮むけるために必要な、仕事、人間関係、衣食住、お金、情報などを瞬時に捨て去る方法を披露。これぞ、唯一無二の成毛流・逆転の整理術!
新刊ですが、Kindle版が「23%OFF」と激安設定なのも見逃せませぬ!

@aimeepozorski is making me do the #konmari thing and I guess she might have a point to be fair. / jbj
【ポイント】
■1.新しいものを使いまくらないと、トレンドはつかめないビジネス関連のサービスも、ここ数年で劇的に変化している。
「スラック」や「チャットワーク」のようなビジネスチャットの登場によって、コミュニケーションのスタイルはよりカジュアルで即時性が増し、プロジェクト管理も容易になった。 「Zoom」のようなテレビ会議アプリの進化もめざましい。中小企業や個人も高品質のテレビ会議ができ、リモートワークやテレワークが盛んになった。
「WeWork」の日本参入によって、シェアオフィスがますます脚光を浴び、サテライトオフィスとして利用する企業も増えてきた。(中略)
さて、ここで1つ質問だが、あなたは、いま挙げた商品やサービスをどれぐらい使い倒しているだろうか。
もし、ほとんど使っていないなら、積極的に取り入れるべきだ。半分ぐらい使っているという人も、さらに新しい商品やサービスを試したほうがいい。
なぜなら、新しいものをどんどん使わなければ、トレンドの変化をつかめないからだ。
■2.前任者のやり方をすべて捨てる
読者のなかには、マネジャーや店長などに昇進した、もしくはもうすぐ昇進しそうだという人もいるだろう。そうして昇進した場合、最初のうちは、「前任者のスタイルを大きく変えずに、踏襲する」ことを選択する人が多いのではないかと思う。
しかし、私は、前任者のやり方は何もかも変えるようにしてきた。日本マイクロソフトでも、前社長のやり方をすべて変えてしまった。オフィスの場所まで変えてしまったくらいだ。(中略)
社員・部下が自由に進めていいということを明確にしないと、どこまで前例を踏襲すべきか、彼らが悩んでしまう。思い切った施策がやりにくくなり、会社はどんどん停滞していく。そうならないためには、大胆にわかりやすく変えることが必要なのだ。
私は、後任の社長にも、「俺のやり方は全部捨てろ」と言っていた。それぐらい、私は思い切って変えることが重要だと考えている。
■3.葬式だけは顔を出す
結婚式や披露宴に出ないのは、そもそも、私は「式」と名が付くイベントが大嫌いだということがある。(中略)
ただ、そんな式嫌いの私でも、葬式だけは顔を出す。かつて仕事をしたことのある人や知り合いの経営者などが亡くなったときは、必ず行くようにしている。
これは少し打算的かもしれないが、葬式は結婚式と異なり、誰が来たか、喪主や参列者たちが覚えているからだ。また、焼香をしてから、精進落としの席で、久しぶりに会った経営者仲間と情報交換ができる。
葬式にだけは行けというのは、私の持論というより昔から言われていることだ。
「結婚式に行くバカ、葬式に行かぬバカ」という有名な言葉があり、経営者の多くはこの言葉を知っていて、実践している人も多い。経営者に限らず、ビジネスパーソンとしても人としても覚えておいて良い言葉だ。
■4.服は1年経ったら旅行先で捨てる
私の場合は、洋服は1年着たら捨てると決めている。冬に着るユニクロのセーターは毎シーズン5枚、ユナイテッドアスレのTシャツは1シーズン10枚買い、1シーズンで使い捨てだ。セーターはもったいないと思うかもしれないが、ユニクロのセーターを、何回かクリーニングに出していたら、買った値段よりクリーニング代のほうが高くなりかねない。
クリーニングに出せば生地が傷むことも考えたら、1シーズンで5回ぐらい着たら捨てると割り切ったほうがいい。「まだ着られる」などと言って迷うことはないし、毛玉が出る前に捨てれば、清潔感も保てる。毎シーズン新品のセーターを着ていると、不思議と洗練した見た目も保てるので、いいことずくめだ。
下着と靴下は、ユニクロか「無印良品」で30枚くらい買って、ある程度使い込んだらスーツケースに放り込んでおく。そして、長期旅行で毎日ガンガン捨てていく。
■5.「大衆が発信するネタ」は取り上げない
発信する内容は自由であり、ビジネスに限らず、趣味についてでも構わないが、絶対に避けたほうがいいテーマがある。
大衆が取り上げそうなネタだ。
たとえば、2019年で言えば、「年号が『令和』に変わった」という一連のニュースは、多くの人がSNS上でこぞって取り上げていた。
しかし、私もフェイスブックでさまざまなことを発信しているが、令和ネタはいっさい発信しなかった。他人とは一味違う観点で発信できる気がしなかったからだ。前項で述べたように、一目置かれるようなことを発信しないと、意味がないのである。
ありがちなのは、経済や政治関連の出来事の是非をあれこれ論じる人。これもやめたほうがいい。自分はいかに賢いかを誇示しようとしているのだろうが、残念ながら、周囲はそうは見てくれないからだ。
【感想】
◆昨日の堀江さんの本も、堀江さんらしい内容でしたが、本書もいつも通り「成毛節」が炸裂している感じ。お2人ともブレてませんw
ただし本書は、巻末の「おわりに」によると、編集者に「成毛さん流の"断捨離"について書いてください」と言われたのだそう。
そういえば勝間和代さんも、以前同じテーマでこんな本を書かれていましたっけ。

2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム (文春文庫)
参考記事:【断捨離】『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』勝間和代(2018年01月21日)
確かに自己啓発書系の著者さんで、あれこれ買いまくる方であれば、どこかで話を聞いてみたいテーマですから、本書も必然的に書かれたものかもしれません。
◆と言いつつ、第1章から抜き出した上記ポイントの1番目は、新たに取り入れるモノについてのアドバイスが。
もちろん、こうした商品やサービスを使う以上、過去に使っていた似たようなものは「捨てる」必要があります。
実際、成毛さんは新しいiPhoneが出たら、そのタイミングで買い替えてらっしゃるとのこと。
もちろん、新しいアプリもどんどん試されてます。
そんな中から「あるトレンド」を見出したのだそうですが(ネタバレ自重)、それに沿ったモノを買うためにも、今のうちに「捨てて」おく必要があるのだとか。
◆続く第2章以降では、具体的にテーマを定めて、断捨離を指南されています。
たとえば第2章で俎上に上がっているのが「仕事」で、今流行りの「AI」や「RPA」を取り入れる前に、従前の仕事を見直すことを提唱。
上記ポイントの2番目の「前任者のやり方を捨てる」というのは、いかにも成毛さんらしいですが、他にも「会議」や「研修」をバッサバッサと斬り捨てています。
同様に第3章では、「人付き合い」を断捨離。
成毛さんいわく、会社を変わるたびに、それまでの付き合いを「捨てて」らっしゃるのだそうです。
とはいえ、上記ポイントの3番目のように「お葬式」だけは欠かすな、とのこと。
また、「接待」についても述べられているのですが、本書内で触れられているように、その辺は以前レビューしたこの本に詳しいです。

成毛流「接待」の教科書 乾杯までに9割決まる
参考記事:【接待】『成毛流「接待」の教科書――乾杯までに9割決まる』成毛眞(2019年05月27日)
◆一方第4章では、「大切なモノ」を捨てるための考え方が展開されており、「自宅」も例外ではありません。
他にも、「自動車」「保険」と言及されていて、この辺りはある意味「節約術」でもあるかな、と。
また、第5章では「こだわり」がテーマで、成毛さんの「身の回り関係」のお話が登場しています。
食べるものや着るもの等々、成毛さんの「こだわり」についてもっと詳しく知りたい方は、この本をご覧いただきたく。

人生も仕事も変わる!最高の遊び方
参考記事:【遊び?】『人生も仕事も変わる! 最高の遊び方』成毛 眞(2019年07月27日)
私も「成毛さん愛用」という「ユナイテッドアスレ」のシャツを今度試してみようかと。
Amazon.co.jp: ユナイテッドアスレ
◆なお、最後の第6章は「アウトプット」がテーマなだけに、成毛さんのFacebook活用法を学ぶことができます。
上記ポイントの5番目は、Twitterやブログでも言える話ですが、今現在、成毛さんが一番注力されているアウトプットはFacebookのようなので、私自身非常に参考になりました。
もちろん、そういう「一目置かれるような発信」をするためには、インプットも必要であり、成毛さんは主にテレビを活用している模様。
ここで挙げられている具体的な番組が、多少リバイスされて以前とは少し違うような気がするのですが、どの本に載っていたか忘れましたw
以上、以前からの成毛本の読者の方にとっては、多少かぶるネタがあるものの、その辺を気にしなければ楽しめること必至。
古いものを捨てて、新しいものを取り入れるために読むべし!

一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」 (PHPビジネス新書)
はじめに あなたが大切にしているものは、“ゴミ”
第1章 「捨てる力」がないと、生き残れない!―令和型「ビジネスマインド」のすすめ
第2章 「ムダな仕事」を手放せ!―昭和的労働の「リセット法」
第3章 「バカ」から離れろ!―超戦略的「人付き合い術」
第4章 「大切なモノ」を手放し、大きなリターンを得よ!―老後も安心「捨てる錬金術」
第5章 「こだわり」を捨て、人生後半を謳歌せよ!―ムリせず楽チン「シンプルライフ」
第6章 「情報」は極限まで絞れ!―周囲と差がつく驚異の「アウトプット法」
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【断捨離】『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』勝間和代(2018年01月21日)
【編集後記】
◆本書の中で、成毛さんが「われながらいい買い物をした」と言われているのが、Amazonで買ったという「BOPAI」という鞄です。mazon.co.jp: BOPAI
具体的な型番や、写真が掲載されていないので、実際にどれをお求めになったのかは分からないのですが、「たったの1万5000円」と言われていたので、多分これではないか、と(違ってたらごめんなさい)。

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