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2019年09月23日

【堀江流】『ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法』堀江貴文


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ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (幻冬舎単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「幻冬舎 電本フェス」でも、多くの方にお求め頂いている1冊。

おなじみ「ホリエモン」こと堀江貴文さんが、「堀江流成功術」を指南してくれています。

アマゾンの内容紹介から。
到底、手に負えないことを「できる」とカマす者だけが最速でチャンスをつかむ!突き抜けるために必要なのは「実力」よりも「ハッタリ」だ。SNS時代には無謀な挑戦を掲げること自体が最大の価値になる。禁断の成功術。

今回のセールでは、「71%OFF」という激安設定のため、このKindle版が実質900円以上お買い得となっています!





DSC_0342 / Kevin Krejci


【ポイント】

■1.「面白い・心が動く」を重視する
 僕はよく、「遊びのプロになれ」と言っている。単純労働どころか、会社経営までAIがやってしまうかもしれない時代。
 平安時代の貴族のように、遊ぶことが人間のやるべきことになってくる。当時、和歌を詠むことに何か実用的な意味があったかと言われれば、意味なんてない。しかし、そこに感動が生まれ、文化になっていったのだ。
 アートやスポーツ、ゲームなど、実用性で考えたら意味がないけど、ただ面白いというのは、とてつもなく大きな価値を持ってくる。
 まるで子どもが遊んでいるかのように、意味ないことに夢中になれる遊びの達人が、これからは共感を呼び、人とお金を集めていく。
 繰り返すが「労働はオワコン」になっていく。
「役立つ・意味がある」というのが絶対正義だった時代は終わる。そのモノサシを捨て「面白い・心が動く」という基準で日々の生活を組み立て、行動を変えてみよう。
 そうやってひたすら楽しみまくっている人の元に、人もお金も集まってくる。


■2.巧みなプレゼンより、自分を求めてくれる人を探す
 僕は、どちらかと言えば、営業に向いていないタイプの人間である。そんな僕でも、いろいろな場所にプレゼンに行って、多くの仕事や投資を成立させてきた。それは、「知人に紹介してもらった人にしか会わなかったから」である。
 飛び込みに近い状態でのプレゼンは極力避けるべきである。
 人を紹介してもらうなんて難しい。そう感じるかもしれない。しかし、事は意外と単純である。「そういう人いないですかね?」と知り合いや友人にとことん尋ねればいいだけだ。飲み会や立ち話のときに、アンテナをはり続けるべきだ。
 チャンスはどこに転がっているかわからない。巧みなプレゼンをしたり、キレイな資料作りをしている時間があるならば、自分の提案を欲しがりそうな相手を探すことに時間をかけたほうがいい。
 いい資料を作ることよりも、自分のプレゼンを求めている人と出会うこと。常にその嗅覚を研ぎ澄ましておくことのほうが大切だ。プレゼンはプレゼンをする前に勝負が決まっている。「プレゼン術」より「ハッタリ力」だ。


■3.プライドを捨てる
 第一章で語った通り、恥をかくことこそが最大のプロモーションなのだ。
 SNSを見るとよくわかる。派手なハッタリをかましバカ丸出しで挑戦する人たち。
 ロケットを飛ばす、美術館を建てる、ユーチューバーになる、歌手デビューする。そして、その挑戦をバカにし揶揄する匿名アカウントたち。
 一見、冷静に斜めから人を論評する匿名アカウントのほうがクールに見えるかもしれない。しかし、よく考えてみよう。必死に他人を評論する彼らには一切、フォロワーも共感も集まらない。お金を1円ももらっていないのに毎日せっせとAIのように休まず、批判的なコメントをしている。
 しかし、バカ丸出しで挑戦するハッタリ人間たちはどうだろう。最初は周りがバカにし、笑い者にしていても、とにかく目立つ。ツッコまれることによって良くも悪くも注目される。すると局地的に熱が生まれ、次第に共感が集まり、結果として人とお金が回っていく。


■4.パクッてパクッてパクりまくる
 人類史上初、成功ノウハウがタダ同然で手に入る時代。ノウハウの価値は下がり、あとはやるか、やらないかだけ。つまり、行動する人が最高に得をする時代なのだ。
「人の真似なんてしたくない」とか「自分のスタイルと違う」といった変なプライドを持っている人はかなりもったいない。
「この人、いいな」と思ったら、どんどん真似することだ。じっくり観察し、それと同じことをやってみる。
 すでに上手くいっている方法をパクるのは基本中の基本だ。大して才能もない人間が、机の前であーだこーだ考えている時間ほど無駄なものはない。
 僕のメルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」は、2010年2月に開始して10カ月で早くも会員が1万人を突破。以降もじりじりと会員数を伸ばし続け、今では2万人を優に超える会員数を誇っている。しかし、この有料メルマガというビジネスモデルは、何も僕が思いついたことではない。
 人気のある有料メルマガを購読し、メルマガの構成はどうなっているのか、どういう企画が好評なのかをじっくり観察。それを真似て、自分のメルマガに取り入れたというわけだ。


■5.ノリで動く
 ノリのよさがいかに大切かをわかっていない人たちは、「飛びつくべきチャンスかどうか、どうやって見極めればいいでしょう?」などと、的外れなことを聞いてくる。
 それこそが愚問である。チャンスを見極める必要なんてないのだ。ちょっとでも面白いと思ったら、すぐさま飛びつけばいい。
 新しいことを始めるとき、「面倒くさい」と感じることもあるだろう。しかし、小さな成功体験の前には、必ず小さなチャレンジがある。そのチャレンジなくして、濃厚な体験も感動も得ることはできないのだ。
 プレゼンでも舞台でも何でも場慣れだ。どんな練習をするより準備をするより、何度も何度も本番をやっていくうちに慣れていく。
 そして、「ノリよく飛びつく」こと自体にも場慣れがある。最初は躊躇しても、いつもいつもノリよく飛びついていたら身体が勝手に反応するようになっていく。


【感想】

◆本書はタイトルや装丁、内容紹介でも特に触れられていないのですが、位置付けとしては、2年ほど前に書かれた、この本の続編に当たるもののようです。

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多動力 (幻冬舎文庫)

参考記事:【堀江節炸裂!?】『多動力』堀江貴文(2017年07月12日)

堀江さんいわく、この『多動力』をきっかけに、行動力に溢れた読者がたくさん誕生したものの、一気に突き抜ける人と、そうでなく小さくまとまってしまった人に分かれたとのこと。

そしてその違いが「ハッタリの力」の有無なのだとか。
『多動力』では「自分のやりたいこと、ワクワクすることを、手当たり次第始めよう」「とにかく動け」ということを書いた。
 もちろん、それはとても大事なことに違いないのだが、動いても動いても、なかなか成果の出ない人というのがいる。
 そういった人に足りないのが、「大きくハッタリをかますこと」なのである。
そこで本書は、この「ハッタリ力」の必要性や身に着け方等について言及されているワケです。


◆たとえば上記ポイントの1番目では、「役立つ・意味がある」ことを脱して、「面白い・心が動く」という基準を推奨。

具体例として、YouTuberのヒカキンさんがスライムを作っている動画を挙げているのですが、「ヒカキン スライム」で動画をググったら、ヒカキンさん、色んなスライム作り杉ワロタw

ヒカキン スライム - Google 検索

ちなみに一番上にあったのがこちら。



……確かに「意味ないことに夢中に」なってますよねw


◆一方本書の第3章では、「プレゼン術よりハッタリ力」と題して、より相手のフトコロに飛び込むTIPSを指南しています。

ただし、ただやみくもにプレゼンをするのではなく、堀江さんは上記ポイントの2番目のように相手を厳選。

確かに「紹介営業」は、強いです。

本書ではそうやって巡り合った相手に対して、堀江さんが実際に行うであろうプレゼンの実例が収録されているのですが、これがまた結構エグイと言いますか。

具体的な会話文と、それに伴う解説が並行して展開されており、普通の単行本だったらおそらく4ページほどの量になると思います。

ちなみに、ネタとして扱われているのがこちら。

なぜメガネ店で補聴器を売るのか 大手チェーンに聞いた|日刊ゲンダイDIGITAL

先に申し上げておくと、この記事だと表面の「現象」だけ捉えていて、なぜそうなのかという「裏側」のことに触れられていません(関係者があえて伏せた?)

ここを読んでから、本書の該当ページを読むと、腑に落ちること必至なので、気になる方はぜひ本書にてご確認を。


◆また本書の第4章は「ハッタリ人間が捨てるべき三つのもの」というテーマであり、上記ポイントの3番目の「プライド」もその中の1つです。

確かにいちいちプライドを気にしていたら、堀江さんのいう「一気に突き抜ける人」にはなりにくいかと。

具体例として挙げるのが適切かはわかりませんが、ライターのヨッピーさんとか、あまりプライド関係ない記事で人気になりましたしね。

ヨッピーについて - ヨッピーのブログ

逆にヒカキンさんは、確か元々はボイパのスキルで世に出てきたハズなのに、どうしてこうなったw



また、上記ポイントの4番目の有料メルマガは、ビジネスモデル的には昔からあるものですから、特にパクりだと思っていない人の方が多そうです(単に堀江さんの場合収益が突出しているだけで)。

さらに堀江さんがかつて開いたオンラインサロンの「堀江貴文サロン」は、勝間さんの勝間塾や岡田斗司夫さんの「FREEex」を参考にしたとのことで、こうして大っぴらに言えてしまうのも、堀江さんらしいな、と。


◆ちなみに本書の第6章では、堀江さんが学生時代にIT企業でアルバイトされていた頃に、個人で仕事を請け負ったエピソードが紹介されています。

何でも「〇〇できる?」と言われて、技術的に良く分からないのに「できます」と言い切って、その足で書店に行き独学でモノにして、納品したのだとか。

その時の数カ月の作業で得た90万円が、後の起業につながったそうで、確かにこれこそ「ハッタリ力」だな、と。

もちろん、堀江さんだからこそ言えるというか、本書のテーマ自体が「生存者バイアス」と言えないこともありません。

ただ、宝くじも買わねば当たりませんけど、それよりははるかに成功確率は高いと思われ。


成果を出したい方なら要チェックな1冊!

B07TS6XR1N
ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (幻冬舎単行本)
はじめに 挑戦そのものが人と金を魅了する
第1章 労働オワコン時代
第2章 ボケの時代
第3章 プレゼン術よりハッタリ力
第4章 ハッタリ人間が捨てるべき三つのもの
第5章 ハッタリの後始末
第6章 それでもハッタリをかませない良い人な君へ
第7章 「努力」という最大のカラクリ
おわりに ハッタリかまして生きていこう


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【濃厚!】『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』堀江貴文,岡田斗司夫 FREEex(2014年05月30日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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ノヤン先生のマーケティング学

以前から何度かセールの際に登場していたマーケティング本。

いつも中古が高いと思っていましたが、今回も定価以上のお値段ですから、Kindle版が 1000円以上お得な計算です。


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