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2019年07月27日

【遊び?】『人生も仕事も変わる! 最高の遊び方』成毛 眞


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人生も仕事も変わる! 最高の遊び方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった1冊。

おなじみ成毛眞さんが、大人の「遊び方」について指南してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
人生は遊んだもん勝ち!? 「遊び」のエキスパート、成毛眞(HONZ代表、元マイクロソフト社長)氏が贈る、人生の遊び方。
遊びの定義から作法まで、誰もやったことがないけど、もし、やってみたら「あれ、本当にやったの? すごい!」と言われてしまう、そんな「Aマイナー」な遊びを伝授します。
マイクロソフト社長時代、退任後のHONZ立ち上げ、そして現在まで。
仕事もしたが、そのぶん遊び倒した成毛氏の遊びエピソードも満載!
 
版元単位でセールをしない宝島社さんの作品ですから、1割引きのKindle版がオススメです!





Sushi time 12 / yanec


【ポイント】

■1.今は「レンタル」や「安くてもいいもの」がある
 また、プロが使うギアがないと、本格的に楽しめないと思っている人もいるだろう。刃物なら刃物で良いものを揃えなければいけない、というのが今はない。
 プラモデルが良い例だ。プラモデルで使う工具類の環境は、この10年で激変した。フジミの模型はすべて彩色されているから、ニッパーで切って、はめるだけで作れる。仕上がりは、ヘタに自分で色を塗ったときより断然綺麗だ。
 レンタルできたり、安くていいものが出てきたり、手を出しにくいと思っていたものが、意外と出しやすくなっている。まず、先入観を捨てなければ、楽しめるはずのものも楽しめない。
 それを知っているのが、ごく普通の老人の方々だ。彼らはNHKの文化センターに行き、新しいことを体験している。例えば、日本画や三味線、和裁など、普通なら始めるのにハードルが高いと思われるようなものが体験できる。何も持っていなくても、行けばできるということをわかっているので、彼らは多趣味だったりするのだ。


■2.プロは3000時間でも、遊びは1000時間でいい
 突き詰めてやる趣味がひとつもない、というのは悪いことではない。そんな人には、色々なことを試してみるべきだ、と提案したい。というのも、ひとつのことを極めようとしたら、ざっくりとだが3000時間掛かるという説がある。(中略)
 一方、アマチュアで楽しく遊ぶには、1000時間が目安になる。ダイビングでは200本潜ると、中級者扱いだ。往復の時間を含めて、ちょうど1000時間ほどになる。ダイビングは減圧症を防ぐために、規定があり、せいぜい1日に2本までしか潜ることができない。1000時間あれば、初心者でもセミプロくらいを目指せるのだ。
 3000時間もやればプロ級になってくるが、そうなると面白いことばかりでもないだろう。つまらなさや、しんどいこともついてくる。遊びであれば1000時間ほどやって、他に面白そうなものがあれば、すぐに移るのをオススメする。無理に苦しい思いをすることはないのだ。
 3000時間かければ、英語はペラペラになるかもしれないし、ダイビングのインストラクターになれるかもしれない。だが、それを本当に目指していたのかを考えてみてほしい。人生の楽しみとして始めたなら、そのあたりで次の遊びを一から始めたほうが、もっと楽しいだろう。


■3.お金を稼ぐという遊び
 先日、ある程度の資産を持っている仲間と飲んでいて、全員が同意した共通点がひとつあった。若い頃から毎日1回、寝る前の数分間などに、次のふたつを夢想する習慣があるというのだ。
・どうやって資産を増やそうか(どうやって少しでも稼ごうか)
・どうやって資産を減らさないか(無駄遣いしないか)
 しかも、その夢想はほとんど実行されない。ふと夢想するだけなのだ。大したことではないが、意外とその積み重ねが重要なのかもしれない。これは才能ではなく生まれ持った性格かもしれない、という意見にも全員が同意した。
 人間の性格は、先天的・後天的な要因の組み合わせによって決まるとされているが、そのメンバーの出自や家族構成はバラバラで、あまりに共通性がなかった。つまり、家族的、経験的に作られた気質ではないと思われた。
 さらに言えば、実は本当の意味でお金に執着があるわけではない。たまたま合理的に考えることが好きで、面白いと思う対象のひとつがお金ということなのだ。


■4.面白いケータリングを呼んでパーティーをやろう!
 Chapter1でも紹介したが、ボクは、この1年ほど定期的に会社の会議室を使って、ケータリングを呼びパーティーを開いている。
 ケータリングの良いところは、やはりコストパフォーマンスがいいということ。フード5000円、ドリンク3000円で夕方から夜中まで十分楽しめる。場所を会社の会議室にしてしまえば、場所代もかからない。もちろん、自宅でやってもいいだろう。詳細はChapter1を読んでもらいたいが、分子料理のケータリングが手軽に楽しめる「PINT CATERING」や、出張回転寿司をやってくれる「活美登利」なんかを活用してもらってもいいと思う。
 ホテルビュッフェのように、ただ料理が置いてあってセルフサービスで取りに行くようなスタイルよりも、パフォーマティヴでエンターテイメント性も高くて楽しいのだ。  また、回転寿司なら、例えばおもちゃの電車を利用して遊んでみるのもいい。レールをテーブルの上に設置して、電車にお皿をつけてお寿司を回すのだ。寿司職人に出張して来てもらって、どんどんネタを握ってもらい、おもちゃの電車に運んでもらう。こんなひと工夫で、パーティーがより面白くなる。


■5.どこまでも歩く
──これからやりたい遊び、やろうと思っている遊びはありますか?
六角 もし、時間ができたら歩いてどこまででも行ってみたいですね。
成毛 鉄道じゃなくて、ですか。
六角 ええ、歩いて。今まで鉄道に乗ったところでもいいですし、歩いてどこまででも行ってみたいですね。「1日かかってやっとここまで来たぞ」って、それがたぶん、鉄道だったら30分くらいのものだと思うんですよ。そういう旅をしてみたいですね。
成毛 なんかショックを受けちゃったな。いい意味で、ショック受けました。
六角 自分で今日はこの道にしようと思って歩いて、しばらく歩いたらなるべく早く宿を見つけなきゃいけないから、探しながら歩く、なんてしたいですね。東京から京都まで歩いて行けるなら、どれくらいの時間だろうかな、とか想像しますね。今、新幹線だったら3時間弱で着くじゃないですか。それを、3週間かけて行ったら、いろんな考え方ができるじゃないですか。


【感想】

◆いかにも「成毛さんらしい」1冊でした。

そもそも今までの作品の中でも、こういった「遊び」に関しては触れられており、京都の御茶屋さん遊びの話や、社長なのにファイナルファンタジーにハマった頃には、出社しないで没頭していた話は、私もどこかで読んだ記憶があります。

……しかも後者の件では、メールや電話にも出なかったので、部下の方がゲームのアカウントを取って、ゲームの中で仕事の連絡をしてきたというw

こうした、「遊び」という「非ビジネス書」的な内容で、丸々1冊仕上げたのが本書であり、各章ごとにさまざまな切り口でアプローチされているワケです。


◆まず第1章が「遊び」の定義について。

成毛さんいわく、
本書で言う「遊び」とは、実益を考えず、ただ単純に遊ぶことを提案したい。間違っても、「遊び」でやっていたものを本業にしようとは思わないことだ。
とのこと。

つまり「『好き』を仕事にする」という考え方とは違うということです。

ただし、本書内で具体例として挙げている中には、「遊び」が「本業」(少なくともそれで食べられるくらいに)になっている方もいるので、「結果的に本業になった」ものはOKの模様。

いずれにせよ、上記ポイントの2番目にあるように「1000時間」を目安にしたら、「1万時間の法則」の1割ですから、そこまで「ガチ」にはなれないでしょうね(才能にもよりますが)。


◆続く第2章では、成毛さんの過去から現在までの遊びの遍歴や、周りの方々の遊びっぷりが登場。

ちなみにマイクロソフトに入社する前に、新卒で自動車部品メーカーに勤められたことは知っていましたが、その入社の経緯や、マイクロソフトに転職したいきさつは、本書で初めて知りました。

なおマイクロソフトでは、特にアメリカ本国の方が遊びに熱心だったみたいで、ブドウ園を買って自分でワインを作る方がいたり、ハンティングのために南アフリカの土地(2000エーカー)を買った人がいたり。

もちろんビル・ゲイツや、ポール・アレンの遊びも豪快なんですが、これはスケールがデカ過ぎて参考になりません罠(詳細は本書を)。

さらにこの第2章では、オススメのグッズ等々も紹介されており、たとえばこれなんかは、ウチのムスコもきっと欲しがると思います。

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エレキット 水圧式ロボットアーム MR-9105

YouTubeにあった紹介動画を。



あと、成毛さんがお使いで、ジョブズも愛用していたというこちら(復刻版ですが)も気になります。

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[セイコー] セレクション 腕時計 シャリオ復刻モデル SEIKO × nano・universe Limited Collection 流通限定モデル SCXP10 メンズ


◆一方第3章では、「偉人」と呼ばれる方々の遊びについて言及。

登場するのは、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、大河内正敏、グラハム・ベル、ラリー・エリソン等々。

この辺は、以前成毛さんが出されたこちらの本を彷彿とさせますね。

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この自伝・評伝がすごい!

参考記事:【成毛流】『この自伝・評伝がすごい!』成毛 眞(2017年05月05日)

ラリー・エリソンがハマったヨットレースは、本業とは関係ないですけど、マスクのロケット好きは、本業といえば本業レベルまでこぎつけているかと。


◆なお、上記ポイントの4番目のケータリングを呼ぶパーティーは、本書の第4章の「今すぐできる!20の遊び」からのもの。

ここでは5つのカテゴリーごとに、20個の「遊び」が紹介されています。
(1)作りかけ、いい加減な作品を作る
(2)みんながやってみたいことを、あえてやらないという逆説
(3)ガジェットを使い倒す
(4)誰もやったことのないチャレンジ・コンプリート系
(5)コレクター・熟成系
「何して遊んだらいいか分からないー」という方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

さらに最終章では、上記ポイントの5番目で引用したように、個性派俳優にしてバンド活動もされている六角精児さんとの対談が。

……ちなみにWikipediaで見たら、六角さんって3回離婚して、今既婚者ということは、4回結婚されてるんですね(スゲー)。←遊び関係ないw


「クリエイティブな遊び」を見つけたい方なら読むべし!

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人生も仕事も変わる! 最高の遊び方
1 そもそも遊びとは何か?
2 ボクはこうやって遊んできた―成毛眞の遊び方
3 偉人たちに学べ!超一流の遊び方
4 今すぐできる!20の遊び
5 遊びの達人特別対談―六角精児×成毛眞


【関連記事】

【成毛流】『この自伝・評伝がすごい!』成毛 眞(2017年05月05日)

【遊び?】『大人はもっと遊びなさい』成毛 眞(2016年07月28日)

【キュレーション?】『これが「買い」だ:私のキュレーション術』成毛 眞(2016年04月18日)

【成毛節全開?】『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論』成毛 眞(2013年06月16日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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小商いのはじめかた 身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本

副業や起業、ボランティア等は、大々的に始めなくとも、この本にあるように「小商い」からスタートすれば良いのだな、と。

送料を足した中古よりも、Kindle版が600円弱、お得な計算です。


ご声援ありがとうございました!

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