2018年07月29日
【起業?】『好きなことをビジネスにする教科書 人生100年時代をもっと自由に生きていく』ひらまつたかお
好きなことをビジネスにする教科書 人生100年時代をもっと自由に生きていく
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日の「実用書フェア」の記事の中でも人気だった1冊。著者のひらまつたかおさんは、「広告業界でクリエイティブの一線で30年以上活躍する」一方で、「ビジネスモデル、ランディングページ作成なども教えるビジネス・グレードアップ・スクールの校長」でもある方です。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
私の考えは「好きこそ最強!」です。本書は、現在僕がやっている三か月のビジネス・グレードアップ・スクールのメソッドから厳選して、すぐに役立る内容になっています。実際にスクールで生徒に教え、成果が上がっている内容です。参考にしてください。
なお、ペーパーバック版は来月8日発売なので、それまでに読むなら、この「80%OFF」で1300円弱お買い得のKindle版一択で!
Startup Carinthia / Martin Gratzer (events)
【ポイント】
■1.「好きなことリスト」から絞り込む3つの要素1つ目は、そのものが好きであること。これは好きなことを選んでいただいているので、10個全部に当てはまります。
仕事に限らず趣味や何気ない日常のお気に入りでも仕事になります。(中略)
2つ目は人に評価されることです。
ただ単に好きというだけでは、ビジネスにならないかもしれません。例えばドラえもんに登場するジャイアンは歌がものすごく好きです。ただジャイアンは音痴なのでプロの歌手になるのは、難しいでしょう。(中略)
3つ目はそこに市場があるかということです。
市場とは、お客様がそこにいるかということです。ドラえもんに出てくるのび太くんは、「あやとり」がとても好きです。そして周りの人たちも評価しています。しかし、ビジネスになるかというと難しい。「あやとり」に高いお金を払ってくれる人がいない。つまり、そういうお客さんがいないということです。
だから、のび太くんは、「あやとり」をビジネスにすることが難しいわけです。
■2.お団子式ビジネスモデル
お客さんの動線は左から右に一直線です。左のお団子から進んでいきます。
最初のお団子は、無料で専門的な情報を伝えるものです。例えば、ブログやYouTube、広告、異業種交流会で人に会うなど。
良い情報を得たお客さんは、2つ目のお団子に進みます。2つ目のお団子では体験してもらうものです。例えばランチ会、無料体験会、セミナーなどです。本人に会って直接話を聞くので信頼が増します。
2つ目のお団子で良い体験をして、信頼したお客さんは3つめのお団子に進みます。
3つ目のお団子は、自分がお金を稼げるものを置きます。例えば、有料セッションやスクール、会員制モデルなどです。ここでやっとビジネスになる感じです。
ビジネスの流れでは、いくつかのステップを作る必要があります。いきなり売りつけてもお客さんは買わないのです。
■3.フェイスブックはお客さんと仲良くなる万能ツール
基本はお会いした方とフェイスブックで繋がるようにしましょう。どうしてもフェイスブックでお友達として繋がりたい方は、メッセージできちんと説明して繋がりましょう。お友達を増やしたいために機械的にお友達申請してもダメです。
実際のお客さんや出会った人で、お客さんになりそうな方とフェイスブックで繋がります。みんなに役立つ専門的な情報発信をします。そして自分のキャラクターがわかる発信をして理解してもらいます。たまに宣伝する感じです。
フェイスブック広告を使うと、友達以外にも情報発信ができます。ターゲットを絞ることができるので、場所、年齢、交際状況、趣味などを絞って限られた方に情報を見せることができます。ただし、いきなりは売れないので、ブログに誘導や、プレゼントを用意してメールアドレスリストを取る感じで使うといいです。
■4.スクールのつくりかた
作りやすいスクールとしては、 3か月(月に2日で合計6日)の期間のものになります。
どうやって作るかというと、まずターゲットを設定します。ターゲットが決まったらそのターゲットが望むものを考えてみましょう。そこで、そのターゲットが欲しいものをコンテンツとして作ります。そういったものが、きちんと価値として提供できればスクールになります。
最初はそのコンテンツを1つ1つセミナーで試すと良いでしょう。つまり6つのセミナーを開催するわけです。
そのセミナーが好評であれば、1つ1つにワークを入れてワンデイ(1日の授業)にします。つまり1つのセミナーが1日分のコンテンツになるわけです。セミナーでは受講生対し話すだけで時間的に精一杯だったものが、スクールでは1日をかけて受講生と一緒に実際に作って形にすることができます。
■5.フェイスブック広告の使い方
フェイスブック広告を使う時、多くのセミナー主催者がやる間違いとしては、有料のリアルセミナーの集客をフェイスブック広告に直接出すことです。ところが、セミナーに人は来てくれません。だからフェイスブック広告は効果がないと思っている方がいます。
やり方があるのです。
フェイスブック広告からリアルセミナーに直接誘導することはハードルが高くて、なかなか困難なのです。
それでは一体どうすれば良いのかというと、フェイスブック広告からブログに誘導するのです。ブログを見た人たちがメルマガ登録したりして次にリアルセミナーに行くのです。
遠回りのようですが、ステップを細かくしないとハードルが高くてお客様はなかなか来てくれません。
見ず知らずの人のセミナーに行くのは、とてもハードルが高いのです。
来やすくすることが重要です。
【感想】
◆「好きなことで食べていく」系の起業本としては、なかなか面白い作品でした。まず前提として、著者のひらまつさんは、ウェブ系を中心としたクリエイティブで実績を残されていらっしゃる方であるということ(アマゾンの「著者についての詳細」ご参照のこと)。
同時に、このような作品を過去、商業出版されてらっしゃるという。
ツイッター 超速★仕事術
ツイッターで会社をPRする本 Twitter企業の活用例100
つまり、起業志望者相手に、ツルハシ売って儲けているだけではないワケです。
◆とはいえ、初心者向けに書かれている分、類書とのかぶりは避けられないところ。
たとえば上記ポイントの1番目は、よく「3つの円のかさなった部分で起業すべし」みたいなお話として、見たことのある方も多いと思います。
……他の要素として「得意であること」というのが、上記3つのどれかの代わりに使われたりもしますが。
また、上記ポイントの2番目も、「ステップメール」みたいなもので、「徐々に段階を踏む」というのは、顧客獲得での「お約束」ですね。
◆そういう意味では上記ポイントの3番目にあるようなSNSの使い方が、本書のキモの1つになると思います。
ここではフェイスブックを引用しましたが、本書の第3章「SNSの効果的な使い方」では、もちろんTwitterやLINE、インスタグラム等についても言及。
どれを使って何ができるか、については、起業するなら最低限、知っておくべきだと思います。
なお、このポイントの3番目の最後で、サラッと軽く書かれてる「フェイスブック広告」については、上記ポイントの5番目にて改めてご確認を。
お金払って広告するのは、有料セミナー等ではなく、無料のブログ、というのは個人的には目からウロコでした。
◆また本書で勉強になったのが、上記ポイントの4番目の「スクール」という考え方です。
確かにセミナーよりもスクールの方が、金額を高く設定できる模様。
なお、上記では割愛していますが、1回目のスクールは値段を下げてモニター価格で販売するのだそう。
その際、教科書を用意するのではなく、ホワイトボードにライブで描いていき、それを後でテキスト化すれば、スピーディーに開校できる、という。
さらには決済の方法まであれこれアドバイスされているのも、本気で起業する方にとっては見逃せませぬ。
Paypal払いで注意すべき点(支払が10万円までしかできない等)や、その対処法などは、私は全然知りませんでした。
◆ところで個人的に意外だったのが、コンテンツを情報商材として販売するお話が出てこなかったこと。
また、セミナーもスクール化するよりも、DVD化する方がレバレッジはかけられると思うのですが、そうすることを推奨していないのは、何かポリシーがおありなのかもしれません(有料動画についての言及はあるのですが)。
一方で本書は、オンデマンド版ゆえ、166ページで「1620円」と結構割高ですから、本書自体が一種の情報商材的な位置づけとも言えるのかも。
いずれにせよ、Kindle版だとセール期間中は「324円」と激安ですから、気になる方はお求めになられても良いと思います。
好きなことで起業したい方に!
好きなことをビジネスにする教科書 人生100年時代をもっと自由に生きていく
第1章 好きなことはビジネスになる
第2章 ビジネスモデルの作り方
第3章 SNSの効果的な使い方
第4章 報酬を百万円にする秘密
第5章 高額バックエンドの作り方
第6章 自動集客で自分の時間を生む
第7章 ビジネスに絶対必要なモノ
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【編集後記】
◆昨日ご紹介した「実用書フェア」で人気だったのはこの辺りでした(順不同)。好きなことをビジネスにする教科書 人生100年時代をもっと自由に生きていく
ものの見方が変わる 座右の寓話
ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由
あがっても大丈夫! 3秒であがり症を克服する技術
一応、ご参考まで!
ご声援ありがとうございました!
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