2018年06月10日
【自己投資】『会社では教えてもらえない 一気に伸びる人の自己投資のキホン』安井元康
会社では教えてもらえない 一気に伸びる人の自己投資のキホン 【会社では教えてもらえないシリーズ】
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日の「すばる舎 学び・成長・成功本キャンペーン」でも一番人気だった1冊。以前『非学歴エリート』が当ブログでも大ヒットした安井元康さんが、自己投資のコツを指南してくださっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書は、学歴もコネもお金もないところから、20代で上場2社の役員、30代で社長に上り詰め、今も第一線で活躍する「非学歴エリート」の著者が、「自己投資」の大切さや自身の勉強法、心構えなどを余さず語った1冊。大好評のビジネス基本書「会社では教えてもらえない」シリーズ、待望の第9弾。
現時点で中古が1100円ほどしますから、セール期間内であればKindle版が実質700円弱お得です!
20175_students_studying_finals_127 / University of Minnesota Duluth
【ポイント】
■1.自己投資で人生の選択肢を増やす選択肢がない状態とは、人生における制限・制約を、環境によって押しつけられている状態です。
今いる会社では、出世や昇給の可能性もないし、ましてや他社への転職の選択肢もない。こういった状態では、いざとなったときに「次の一手」を打ちようがなく、追い詰められます。(中略)
反対に、選択肢の多い状態では、「次の一手」を常に持っており、主体的に人生を切り開くことができます。
今いる会社での出世や昇給はおろか、転職の可能性も多くある。もっと言うと、組織に頼らない生き方もできる。
たとえば、何かしらの理由で現在の仕事に迷いが生じたときに、選択肢がいくつもあるのとまったくないのとでは、心のゆとりに大きな違いが出ます。
実際に会社を辞めるかどうかは、あまり重要ではありません。
「いざとなれば、会社をやめても生きていける」と思えることが、精神的安定をもたらすのです。結果として、ストレスなく、前向きに日々仕事ができるでしょう。
■2.仕事に全力投球することこそ、最大の自己投資
自己投資というと、資格取得など新たなスキルを身につけるための、仕事の外での課外活動的なイメージを持たれる方が多いかと思います。
しかし、一番効率の良い自己投資は、身近な仕事で実績を上げることです。
仕事はほぼ平日の毎日、通勤時間も含めると一日の大半を占める対象ですから、この時間を自己投資の「時間外」としてしまうのは、もったいなさすぎます。
社会人の学びには時間的制約が伴います。そのために、仕事を通じた自己投資が一番効率的なのです。
さらに、社会人の学びの基本は、「実践×学習」の両辺を最大限にまで高めることです。学んだことをすぐに仕事に反映させるのが、何よりの「勉強」なのです。
■3.優先事項を24時間から先に引いてしまう
まず、24時間という1日の持ち時間のうち、最初に強制的に最優先事項の時間を確保してしまいます。
たとえば、私は学生時代、会計やファイナンスといった数値スキル、さらには英語を身につけることを、最優先事項としていました。とくに大学1、2年生のうちは、英語に特化し、1日3時間は英語の勉強に充てていました。
そうすると、残り時間は21時間。その時間内で、他の勉強やバイト、睡眠などの時間を捻出していました。
また、社会に出てからは、会計やファイナンス系の勉強時間を1日3時間は確保したかったので、通勤時間のうち電車に乗っている時間はもちろんのこと、歩いている間(当時は最寄駅から徒歩20分程度のところに住んでいました)も含め、勉強時間に充てていたものです。
■4.安井式読書法
・重要部分に線を引く。そのときに思ったことを空白にメモしておき、読み返すことで、自分の考え方の変化を見る目安にもするこういったやり方をしていくと、本を読むという行為をさらに昇華させ、「本から学ぶ」レベルに持っていけるものです。
・異なる色の付箋を使う。たとえば色別に、知識として覚えたいこと、著者の意見に賛成の部分、反対の部分、熟慮したい部分などに分類し、思考整理に役立てる
・知人と同じ本を同時に読み、考えをぶつけ合う
なお、本を読む行為自体が集中力を要する作業ですから、読む時間や場所にも気を配りましょう。
たとえば、一番集中できる早朝に、自宅で線を引きながらじっくり読む。考える・読み返す場面では、通勤時間を活用するなど、自分にとって何が効率的かを模索してみてください。
■5.夜の飲み会で得られるものは、昼でも得られる
ちなみに私自身は、35歳まで社内飲み会の類はすべて断っていました。
社内飲み会に参加して得られるリターンを考えた際に、ほかにやるべき優先順位の高い事項が自分の中にあったのと、飲み会から得られるリターンがそもそもあるのか、どうしても疑問だったからです。
一般的に、社内飲み会に参加して得られる(とされている)ことは、日中では困難な、本音での話し合いができるというものです。
それなら、日中から本音で話し合えばいいだけの話です。私は常に、本音で誰とも接することで、そういった「課外活動」にかける時間をリストラし、より自分のためになる活動に専念していたのです。
【感想】
◆本書の著者である安井さんの、冒頭でもご紹介したこの本は、レビューにブクマが1000近く付くほど、当ブログでは大人気でした。非学歴エリート
参考記事:『非学歴エリート』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない(2014年05月25日)
……ブクマが付いたこと自体は、書名の煽り具合や、さらに私のレビューが、今は無き「ホッテントリメーカー」を使用したことによって、さらに煽ってしまったことも大きかったのですが、それはさておき。
その上記レビューにもあるように、とにかく安井さんは学びまくり&働きまくり。
・大学時代には「先物セールス」のバイト
・英語を学ぶため、外国人の多い港区の宅配ピザ屋でもバイト
・上場実務が激務で、上場の2ヶ月後には吐血して入院
等々、ハードコアなエピソードには事欠かなかったワケです。
ちなみに、中古が値崩れしているので、送料を足してもお得ではないのですが、現在「43%OFF」と結構な値引率なので、気になる方はご検討を。
そしてこの本の中でも扱われていた「自己投資」に関して、今回改めて、かつ、深く論じたのが本書になります。
◆さて、そもそもなぜ自己投資をするのか、という点については、上記ポイントの1番目にあるとおり。
実際に、転職や起業をしないにしても、それが可能なくらいに自己投資をすることが、人生設計においても余裕を生み出します。
かといって、「とりあえず英語でも勉強するか」というような考えには、本書は真っ向から否定。
上記ポイントの2番目にもあるように、「仕事に全力投球する」ことが最大の自己投資になるとのことです。
実際、社内や業界内で評判になるくらい実績が評価されていれば、転職の際に有利になるのは当然でしょう。
自己投資は現実逃避手段ではなく、現実を強化することによる、将来への投資手段という本書の一節には、私もうなずくことしきりでした。
◆なお、そうした「仕事に直結する」勉強について述べているのが、本書の第3章「仕事で圧倒的な結果を出せる勉強術」。
上記の『非学歴エリート』でも触れられていたように、母子家庭だった安井さんは、極力お金をかけずに学ぶことを実践&推奨されています。
そこでイチオシなのが、やはり「読書」。
安井さんも本書内で「読書が何よりも効率的で、かつコスパも良い勉強方法なのです」といわれています。
そして上記ポイントの4番目では、そんな安井さんの読書法が紹介されていますので、参考にしてみて下さい。
◆また、上記ポイントの5番目にある「飲み会を断る」件は、『非学歴エリート』でもおなじみのエピソードでした。
日中から本音トークできれば、それに越したことはないですし、私も単に飲めないから、という理由で若い頃から極力さけていましたが、出世には関係なかったです(多分w)。
ただし、安井さんいわく、「職種・業種が異なる飲み会」なら、この限りに非ず、とのこと。
ちなみに安井さんの場合、飲み会に行かない代わりに、飲み会に行くメンバーの仕事を引き受けて、翌朝までに終わらせたりして、「頼れるやつ」というイメージ構築に努めたそうですが、さすがにそれはいかがなものかと。
もっとも、そのくらいやって、「飲み会に参加しないキャラ」を確立できれば、勉強時間も確保できそうですね。
◆以上、本書は何となく「自己投資したいな」くらいに思っている方には、「喝」を入れる意味で有用な作品ではないか、と。
一部『非学歴エリート』とかぶっているものの、エピソードというか、過去の事実は変えようがないので、その点に関しては致し方ないでしょう。
また、小見出しごとに扉ページを作っている(「自己啓発書あるある」)のも、正直スペースがムダなんですけど、これは「会社では教えてもらえない」シリーズの共通の作りだと思われ。
私は安井さんの半分も自己投資していませんし、ここまでストイックにできる方もなかなかいないでしょうが、前作同様、身が引き締まる思いをした次第です。
自己投資に興味のある方なら要チェックな1冊!
会社では教えてもらえない 一気に伸びる人の自己投資のキホン 【会社では教えてもらえないシリーズ】
第1章 上に行く人はとっくに自己投資をはじめている!
第2章 まずおさえたい自己投資のキホン
第3章 仕事で圧倒的な結果を出せる勉強術
第4章 本当に価値のある人脈のつくり方
第5章 限られた時間に、どう自分を磨くか?
【関連記事】
『非学歴エリート』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない(2014年05月25日)【自己啓発系仕事術】『できる人の共通点』陰山孔貴(2018年03月31日)
【生産性?】『あなたの生産性を上げる8つのアイディア』チャールズ・デュヒッグ(2018年02月05日)
【時間の投資】「レバレッジ時間術」本田直之(2007年06月05日)
【編集後記】
◆その「すばる舎 学び・成長・成功本キャンペーン」で人気だったのはこの辺りでした(順不同)。実践版GRIT やり抜く力を手に入れる
会社では教えてもらえない 一気に伸びる人の自己投資のキホン 【会社では教えてもらえないシリーズ】
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よかったら、ご参考まで。
【編集後記2】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。図解 ワイン一年生
ドンキやビックカメラのワイン売り場に特設コーナーを設ける、という販促法を採用し、ワイン売り場だけで5000部以上を売り上げた、というヒット作(知らなんだ)。
送料を加算した中古よりも、Kindle版が300円以上お買い得です!
ご声援ありがとうございました!
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