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2018年04月20日

【脳力アップ!】『HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術』デイヴ・アスプリー


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HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、昨日に続いて先日の「未読本・気になる本」の記事にて大人気だった1冊。

著者のデイヴ・アスプリーは、2年半ほど前に出した『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』が、当ブログでも人気を博しました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「最強の食事」はほんの序章に過ぎなかった――。
シリコンバレーでIT企業家として長年活躍してきた著者が、ITの専門家としての技能を生かして自らの体を「ハック」し尽くし、さらには23年の歴史を持つパロアルトのNPO、シリコンバレー保健研究所の所長(後には会長)として、あらゆる科学分野の第一線のエキスパートにも取材し膨大なデータを探求。
脳トレ・ソフトウェア、呼吸法、瞑想、運動、電気刺激、脳波図ニューロフィードバック、サプリメントなど、脳の力を引き出すあらゆる方法の「効果」と「科学的根拠」を探り、数々の体当たり実験を繰り返して生み出した「最も効果的なノウハウ」全書!

出たばかりでまだ中古も安くなっていませんから、「10%OFF」のKindle版をぜひ!





So @wholefoodsmarket has almost #bulletproof #coffee now. @starbucks adds the butter for free but they don't have the coconut oil nor mct / chris.wojtewicz


【ポイント】

■1.地面の上で裸足になって「負の電荷」を増やす
 飛行機に乗って旅行することは負の電荷を減らしがちで、体内のEZ水の量を減らし、炎症を起こさせる。これは時差ぼけが起こる理由の1つだ。何年も前だが、サンフランシスコからイギリスのケンブリッジに毎月通勤していた年があって、着陸後に公園で裸足でヨガをするとパフォーマンスがぐんと向上することに僕は気づいた。当時はなぜこれが有効なのか知るよしもなかったが、いまでは負の電荷を地球から吸い上げて、体内にEZ水を作っていたからだ、とわかっている。
 もちろん、ヨガと呼吸法の精神的・身体的なメリットも割り引くべきじゃない。しかし、地面で裸足でヨガをすると顕著に効果が違うことに僕は気づいたのだ。


■2.ケトーシス状態のとき、脳パワーが「28%増し」になる
 僕は個人的に、ケトーシスが自分のエネルギーレべルに大きな影響を与えていることは知っていたが、この状態でどれほど多くのエネルギーを感じるかの正確な数字はわかっていなかった。だがインタビュー中にヴィーチ博士はこう述べた。ケトン体を代謝しているとき、グルコースを代謝しているときよりも心臓は28%多くエネルギーを得ている、と。脳と心臓はざっと同レべルの密度でミトコンドリアをもっているから、ケトン体の脳への影響も同様に劇的だろう。
 この数字に僕は圧倒された。28%増しの脳エネルギーをもつとはどういうことか想像できるだろうか? どんなに重大なことか、いくら強調しても強調しきれない。パフォーマンスを改善する新たな方法を模索してきた20年間で、ケトン体以上にインパクトの大きなものを見つけたことはなかった。5%か10%針を動かすものを見つけたことはあるが、ケトンの28%にはとうてい及ばない。


■3.カビ毒はミトコンドリアに悪影響を与える
 カビ毒(マイコトキシンとも呼ばれる)は多くの食品に自然発生し、多くの環境に生じる。そして食物にしろ住宅にしろ、あなたの脳にマイナスの影響を与える。カビ毒の多くは直接ミトコンドリアを害する。これは大問題だが、論じる人はごく少ない。(中略)
 数多くの研究によって、食品によくあるカビ毒がミトコンドリア不全を起こすことが証明されてきた。しかしたいていの人は、カビ毒にさらされてきたことを知らず、「不調」の日がミトコンドリア不全の徴候だとは気づいていない。
 僕は独特の遺伝子のせいで、アメリカ人の中でカビによる炎症をより起こしやすい28%に当たっている。カビに敏感であれば、カビの生えた部屋に入ったり、朝にカビの生えたコーヒーを飲んだりすることで、その日1日が台なしになるだろう。ほかの72%の人も、朝のあとの時間にうっすらと脳の霧を感じたり、ランチタイムに食物に過剰な欲求を覚えたり、イライラしたりするかもしれない。


■4.「ブルーライト」は細胞にダメージを与える
 ミトコンドリアはLEDのブルーライトを処理するのに大量の余分なエネルギーを生成しなければならず、目の細胞で酸素を燃焼し、フリーラジカルを生み出す。目のミトコンドリアがストレスを受けているとき、脳をはじめ他の部位のミトコンドリアもストレスを与えられるだろう。
 近年の研究はブルーライトと細胞ダメージの関係を裏づけている。2005年の研究は、こう結論した。ブルーライトは「活性酸素種のDNAへの作用を通じて細胞の機能障害を起こし、これは細胞の老化、加齢性病変、腫瘍発生[腫瘍の生成]の原因となるだろう」。


■5.朝、1分間の冷水シャワーを浴びる
 数年前、バイオハッカーの仲間内で、寒冷療法で氷水を入れた浴槽に浸かることが大流行した。このせいで僕は体の15%に第1度の凍傷(いてて!)を負ってしまったが、あとから氷詰めになったり氷のように冷たい水に入ったりする必要はないことがわかった。約15℃の冷水で、ミトコンドリアには大きな刺激になるのだ。しかも、たった30秒浸かるだけで、その後はとても良い気分になる。(中略)
 もっとも、朝、1分間の冷水シャワーを浴びるだけでも寒冷熱発生を起こすのには、たいてい充分だ。顔を氷水にひたすのもしかり。僕はもっと長くつづけるべきだった。あなたの体の炎症は減り、ミトコンドリアは強くなり、多少は体重も減るかもしれない!


【感想】

◆本書は冒頭でも触れた、著者のデイヴ・アスプリーの前作をお読みいただいている方にとっては、想定内と言いますか、よりパワーアップした作品と言っていいと思います。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

参考記事:『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』が想像以上に凄い(2015年09月20日)

上記記事にもあるように、アスプリー氏は前作を書くまでに30万ドルを突っ込んでいるのですが、本書ではそれが100万ドルにアップ!

オタク(バイオハッカー)が何かにハマると、とんでもない、ということがよく分かります。

また内容的にも、前作のメインテーマが「ダイエット」だったのに対して、本書は「脳の強化」と、より当ブログ向きに!

前作のメソッドが、ダイエットの副作用として脳がクリアになったことを踏まえて、より「脳のパフォーマンス向上」に特化しています。


◆さて、特に本書で注力しているのが「ミトコンドリアの強化」かと。

ミトコンドリア - Wikipedia

アスプリー氏は「細胞の発電所」と呼んでおり、本書では脳のミトコンドリアに悪いことを制限して、良いことを推奨しています。

ちなみに本書の第2章では、そのミトコンドリアについて、かなり細かく解説されているのですが、正直、文系の私には知らない単語が多すぎてよく分からず(涙目)。

……「テレビの仕組みは知らないけど、スイッチの入れ方やチャンネルの変え方分かるからいいんじゃね?」的に、ここは流させてもらいました。


◆そして、その「ミトコンドリアに悪いもの」としてあげられている中の1つが、上記ポイントの3番目の「カビ毒」です。

前作でも結構踏み込んでいましたが、その際張ったリンクが切れているようなので、新たにこちらを。

かびとかび毒についての基礎的な情報:農林水産省

問題は、パッと見で分かるカビとは違い、カビ毒は見た目では分からないこと。

また、その反応もアスプリー氏のように明らかに出る人もいれば、「何となく調子が悪い」、つまりパフォーマンスが低下する人もいるわけです。

そこで本書の第6章には「『カビ毒』から逃げるためのリスト」なるものが挙げられているのですが、これが深刻!?

たとえば穀物はカビが生じやすい上に、その穀物を食べた家畜のミルクも肉もダメ、とのこと(詳細は本書を)。

前作でおなじみとなった「バターコーヒー」にグラスフェッドバターを使うのも、そういう理由があったからなのですね。


◆同じく良くないのが上記ポイントの4番目にある「ブルーライト」。

当ブログでも過去何度か、ブルーライトについて触れていますが、そのほとんどが「睡眠本」ででした。

ですから、寝がけにパソコンやスマホをやるなら、ブルーライトをカットするメガネをかけたり、アプリを入れよ、という話でしたが、どうも全日的にカットした方が良さげ。

私も以前買ったJINSのサングラスを久しぶりにかけて、この記事を書いております(機種は旧版ですが)。

パソコンメガネ  JINS SCREEN ブルーライト40%CUT   ウェリントン (マッドブラック) 見えやすい2017新型モデル 疲れない 目を守る 
パソコンメガネ  JINS SCREEN ブルーライト40%CUT   ウェリントン (マッドブラック) 見えやすい2017新型モデル 疲れない 目を守る 

また逆に、日光を浴びるのは、目のミトコンドリアにも良いそうなので、オフィスにこもってないで、たまには外に出てみましょう……と自分に向けて言ってみるテストw


◆他にも上記ポイントの5番目の「冷水シャワー」やら、「瞑想」や「運動」「呼吸法」等々、TIPSを挙げていったらキリがありませぬ。

加えて最終章では「高圧酸素室」やら「オゾン療法」「全身冷却」のような、「効果はあるかもしれないけど、いくらかかるの?」的なものもアリ。

自炊ではないので、「脳のための14日間の食事メニュー」は実践できないのですが、これも正直、食材がお高くなりそうな。

せめて「欧州産のカカオ85%以上」のチョコレートでも食べておきましょうか(かなりダークだと思いますが)。

リンツ(Lindt) タブレットチョコレート エクセレンス・85%カカオ
リンツ(Lindt) タブレットチョコレート エクセレンス・85%カカオ


ガチで脳のパフォーマンスを上げたい方なら必読!

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HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術
はじめに:その「ひと口」「ひと動作」で脳はここまで変化する

■Part 1:脳を「ハック」して最強にする――科学的に自分を変える

Chapter 1:有利なスタート――脳のエネルギーを回復して、パフォーマンスを上げる
Chapter 2:強力なミトコンドリア――ミトコンドリアをスーパーチャージ! 完全無欠な脳をつくれ
Chapter 3:脳細胞を増やす――ニューロンを自由自在にコントロールする
Chapter 4:脳と体の最凶の敵「炎症」――炎症を抑えた瞬間、頭がよくなる

■Part 2:異次元レベルの「エネルギー」を得る――すべてをパワーアップする

Chapter 5:「脳の燃料」をコントロールする――最も健康的で最も有益な食品
Chapter 6:脳をダメにする食べ物――毎日エネルギーをじわじわ奪っているもの
Chapter 7:鉄壁の「解毒システム」をつくる――デトックスで脳を最適化する
Chapter 8:脳を「光」「空気」「寒さ」にさらす――生活環境を変えれば、脳が変わる
Chapter 9:「激しい睡眠」「すばやい瞑想」「一瞬の運動」のメソッド――最も効率的にミトコンドリアを改善する

■Part 3:最速ですべてを「実行」する――完全無欠の自分になる脳の強化プログラム

Chapter 10:「脳の燃料」としての食事――食べ過ぎの存在しない完全無欠な14日間のメニュー
Chapter 11:「ライフスタイル」のすべてを完全無欠にする――最強の「生活環境」をつくる
Chapter 12:「限界」を超える――さらに先を行くハック

おわりに:あなたはいまやミトコンドリアを完全に掌握している


【関連記事】

『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』が想像以上に凄い(2015年09月20日)

【睡眠HACKS!】『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ショーン・スティーブンソン(2017年03月03日)

【ダイエット】『食べる量が少ないのに太るのはなぜか』香川靖雄(2015年02月03日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法
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実りの少ない完璧主義者の方なら必読の1冊は、下記のとおり当ブログではご紹介済み。

なお、絶版のせいか中古にとんでもない高値がついてますから、このKindle版が実質1900円以上お買い得です!

参考記事:【完璧主義?】『がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法』ジェフ・シマンスキー(2016年10月25日)


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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