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2018年03月26日

【人脈?】『ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代』本田直之


ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)
ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた、本田直之さんの当ブログにおける久々の新作。

何でも本書執筆のきっかけは、朝日新聞出版の編集者からの「10年ぶりに<人脈本>を書きませんか?」という提案を受けたからなのだそうです。

アマゾンの内容紹介から。
普通の人がSNSで一躍有名人になり、自分の世界を広げる一方、どんなに頑張ってもつながりを広げられない人がいる―「つながり格差」はますます広まっていく時代に、お互いに高められる仲間と“共感”で「ゆるく」つながるには。世界を切り開くための新時代の人間関係のあり方を、ベストセラー『レバレッジ人脈術』の著者が読みとく。

現時点で中古が定価以上のお値段ですから、「17%OFF」のKindle版がお買い得です!






#summer #aldarisland #bahrain #instagramer #instagram #friends #sunburn / justDONQUE.images


【ポイント】

■1.「つながり」をつくれない2つのタイプ
 まとめておくと、「人間関係を構築することに慣れていない人たち」は、大きく2つのタイプに分けられます。
 1つは、 限られたコミュニケーションの仕方しか知らない「村社会的な人たち」。彼らはSNSのようなバーチャルな人間関係に馴染みがなく、そうした「場所」でも自己流のコミュニケーションで通そうとしてしまいます。
 もう1つは、「SNSに慣れすぎてしまった人たち」。 彼らは、カジュアルなアプローチができても、バーチャルからリアルへうまく回路をつなげられない。
 この2つがリアルとバーチャルのコミュニケーション領域でぶつかり合うことで、さまざまなリスクも増大しています。
 リアルな社会では、たとえば気になる異性を見かけたからといっても、道端でいきなり話しかけることはないでしょう。街中で自分の感情にまかせて追いかけ回したら、それはたんなる「ストーカー犯罪」です。
 それに似たことがSNSでは平気で行われているのです。


■2.「タテの人間関係」だけでは通用しない
 少し厳しい言い方になりますが、ヨコの人間関係が苦手な人はこれからの時代、ビジネスで成功を収めるのも難しくなってくるでしょう。
 なぜなら、ヨコの人間関係では「能力」のある・なしが露骨にわかってしまうから。「10 年先に働いているんだから、自分のほうが偉い、仕事ができる」というようなタテ発想の"言い逃れ"は通用しないのです。
 たとえば昔はどんなに実力があるシェフでも長年修業が必要でしたが、センスが良く、ものすごく頑張って 20 代で独立して成功している人がいまは少なくありません。できる人は数年の修業で独立できるし、できない人は何十年修業しても独立できない。年齢は関係なくなってきているのです。
 いまはどの料理店も、本当に「下剋上」です。わたしより上の世代の人がやっていて、ひと昔前は人気店といわれたようなお店でも、進化を続けていない所はどんどんダメになってきています。一方で、若い人たちのお店が驚くほど流行ってきています。


■3.相手にどのような価値が提供できるか
 有名人にアプローチしやすくなったのもSNSの特徴です。ただ、たとえばフェイスブックで「友達リクエスト」をして、仮に承認してもらったとして、それでいったいなにが始まるというのでしょうか。
「有名人だから、会いたい」に意味はありません。繰り返しになりますが、「自分がその人になにか価値を提供できるのか」こそが、お互いを高める、本当のつながりだからです。
 相手に対して、こちら側から提供する価値がなければ、会っても意味がないのです。当然ながら有名人からはなにがしか学ぶべきことがあり、運がよければなにか教えてもらえるかもしれません。けれども、それ以上の深い「つながり」には決してならないでしょう。相手に「面白い、また会いたい」と思わせるような価値が自分にあるのかどうか、よく考える必要があると思います。


■4.フェイスブックは高機能な名刺
 たとえば、名刺交換やEメールのアドレス交換よりも、フェイスブックでのやり取りのほうが格段に便利だと思います。
 名刺やメールを見たとき、100人程度のつき合いだったら相手の顔や経歴、活動まで確認できます。人間の脳が安定した関係を維持できるのはおよそ150人程度が限界だと言われています。特に、たまたま会って名刺交換しただけというような相手だと、いちいち覚えていられません。
 その点、フェイスブックはその人がどういう人かある程度わかる情報、つまり「自己紹介」をいつでも確認することができます。しかも多くの場合、その自己紹介はリアルタイムで更新されているのです。(中略)
 また、せっかく久しぶりに会っても、その人が最近なにをやっているのかわからないと適切な話題がなかなか出てきません。そうしたときに、会う前にフェイスブックをチェックしておけば「○○に行っていたよね、わたしも……」といった話ができるわけです。出身地や出身校が同じといった共通点も、簡単に見つけることができます。


■5.インスタグラムの特徴
 インスタは「相互フォローの関係ではない」と先に述べました。実際、「フォローしてください」といったメッセージがくることはほとんどありません。相手がフォローしてくれたときも「フォロー返し」の義務は、まったくないわけです。
 そのシンプルな評価の仕方がとてもよいと思います。面白いものを発信していなかったら共感は得られない、共感が得られなかったらフォロワーは増えない。結局、インスタに合った個の力(センスやオリジナリティ)がないと、どんなに頑張ってもフォロワー数は増えないのです。
 インスタを使うタレントは多いです。彼らのブランド力でフォロワーがたくさん増えますし、プライベートを出さずに、自分のセンスをアピールできます。
 その裏返しで、フェイスブックはプライベートを出したくないタレントには不向きです。ブログは文章をたくさん書かなければいけないので、それなりのハードルがあるでしょう。ツイッターはその匿名性から、どうしても荒らされます。それらをクリアしているのがインスタというわけです。


【感想】

◆冒頭でご紹介した「10年ぶりに<人脈本>を書きませんか?」という編集者の言葉にある「人脈本」。

これは著者である本田さんが2007年に出したこの本のことを指しています。

レバレッジ人脈術
レバレッジ人脈術

参考記事:【人脈】「レバレッジ人脈術」本田直之(2007年12月14日)

今、久しぶりに上記エントリーを読んで、この本の中で、当ブログもご紹介いただいていたことを思い出しました(多謝!)。

……ただ、こうして書籍でご紹介いただいているだけに、このブログもなかなか名前が変えにくく、今ではほとんど使っていない「マインドマップ」がタイトルに残っているのですが。


◆ところで2007年といえば、勝間和代さんと本田直之さんのお2人を中心に、ビジネス書ブームが起きた年。

同時に書評系ブロガーも注目されていて、私もお2人と、セミナーやパーティ等で何度かお会いしたりしていました。

実際、その頃の当ブログは、今よりは多少なりとも影響力がありましたから、ブログで取り上げることにより、著作の売上に若干貢献できていたハズ。

そういう意味では、上記ポイントの3番目にある「価値の提供」もできていたと思います。

ただし、その後は当ブログのみならず、情報の拡散ツールとしての「ブログ」は、「Twitter」や「Facebook」、さらには「Instagram」といったSNSサービスの後塵を拝すことになったのですが。


◆そこで本書では、こうしたSNSを用いた「ゆるいつながり」方を指南。

本書の「はじめに」では、「ゆるいつながり」の4つのポイントが挙げられています。
(1)人間関係が希薄なようで、濃密。
(2)人と知り合うためのハードルが低い。
(3)知り合える人の幅が広く、多様。
(4)出る杭は伸ばされる。
上記ポイントの1番目の「人間関係を構築することに慣れていない」タイプのうち、前者はこうしたSNSスキルがないパターン。

一方後者は、上記ポイントの3番目にあるような、SNSで手軽に友達申請して、「価値が提供できなくとも、会いたがる」パターンかと。

後者で言うなら、私がブログを始めた頃は、著者のブログページにコメントしたり、自分のブログの紹介記事にコメントを書き込んでもらう形でしか接触できなかったものですが、今や気軽に相手のSNSのアカウントにリプを飛ばせたりしますもんね。


◆一応私も、ほぼブログ記事の告知用途だけですが、TwitterとFacebookはやっております。

ただ、まったく手を付けていないのが上記ポイントの5番目の「Instagram」。

確かに芸能人の利用者が多いとは聞いていましたが、上記ポイントの5番目にあるようなメリットがあるとは気が付きませんでした。

もっとも上記ポイントの4番目にあるように、Facebookの機能はビジネスパーソンにとっては捨てがたいものがあり、本田さんいわく、他のSNSがブームになってもFacebookは残る、とのこと。

……私もそろそろ、本腰入れてSNSをやって、本書で言う「ゆるいつながり」を作らねば!


時代に置いていかれないために読むべし!

ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)
ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)
第1章 強制的つながりに疲れてきた日本人
第2章 「ゆるいつながり」の登場
第3章 つながりに必要なのは、協調性より、共感性
第4章 SNSで疲れる人、世界を広げる人
第5章 「ゆるさ」こそ多様性の源
第6章 AI時代・人生100年時代を生き抜く、つながりの法則


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【編集後記】

◆昨日まで開催されていた「Kindle春の大セール」が、期限どおりに終わってしまい(当然なのですがw)、お買い得本が、めっきり減ってしまいました。

そんな中、たまたま見つけたのがこちらの本。

あなたの生産性を上げる8つのアイディア
あなたの生産性を上げる8つのアイディア

参考記事:【生産性?】『あなたの生産性を上げる8つのアイディア』チャールズ・デュヒッグ(2018年02月05日)

「43%OFF」の「1172円」ということで、送料を加算した中古よりも700円弱お得になっています。

ただし、何のセールかが分からず、当然期限もわかりませんので、お求めはお早めに!(記事投稿後、値上がりしていたらごめんなさい!)


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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