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2017年06月16日

【勉強法】『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』鈴木秀明


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効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも大人気だった勉強本。

著者の鈴木秀明さんは、その著作を当ブログでも何冊かご紹介している「資格マエストロ」です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「時間をかけて勉強しているのに、なかなか結果が出ない」
「計画を立てて勉強しても、集中力が続かない」
「覚えたこともすぐに忘れてしまい、試験で活かせない」
そんな悩みも一発で解消!
ダラダラ勉強するよりこの方法ならサクサク覚えられて絶対に忘れない!
東大を独学で現役合格し、年間50以上、累計500超の資格を取得してわかった超合理的な方法

なお、中古にプレミアが付いている以上、若干お得なKindle版がオススメです!





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【ポイント】

■1.同一問題を見逃さない
 どんな試験も、程度の差はあれ、過去問と同じような問題が繰り返し出されます。
 私も、ある検定試験の問題を作成した経験がありますが、何度も出る問題はその試験のコアになる部分であり、受験者にぜひおさえておいてほしい箇所です。逆にいえば、そこをあえて外してまったく新しい問題を1からつくるのは難しいのです。
 つまり、「よく出るな」と感じるところは、「最低限ここはわかってほしい」という作問者からのメッセージだと受け止めてください。


■2.最終的にやる2つのこと
 私の場合、7日間の勉強の計画は次の2つだけです。
月曜〜金曜日 過去問を繰り返し見る
土曜日      直前にやるべきことをおさえる
 先ほどもお話ししましたが、月曜日から金曜日は、どの日に何をやるなどと具体的なことは決めません。大切なのは、「合格ラインと今の実力とのギャップ」と「試験日までの残り日数」から逆算して、日々やるべきことを再構築していくことです。
 たとえば、試験までに覚えておきたい単語が500個あったとします。しかし、金曜日の時点で「全部覚えるのは無理だな」と感じたら、覚える量を減らし、試験に出る可能性の高い重要な単語300個にしぼって覚えるようにするのです。逆に、自分で思っていた以上に覚えられたら、そのぶんをほかの科目の時間にあてるなど、随時計画を立て直していくようにしましょう。


■3.「あえて捨てる」5つのポイント(抜粋)
(1)自分には難しすぎる、習得に時間がかかりすぎるところ
(2)配点が低い科目・分野
(3)めったに出題されない分野
(4)ほかの受験者も解けないだろうと思われる分野・問題
(5)直近の回の試験で出題されたばかりのところ


(詳細は本書を)


■4.「なぜそうなるのか」を常に意識する
 また、試験勉強中に「たまたま正解した問題」には注意すべきです。
 なぜなら、適当に出した答えがたまたま当たっていると、もうわかったつもりになり、その間題を軽視しがちだからです。単に答えの〇×が合っているかどうかよりも、明確に「これはこういう理由で〇だ」と言い切れるかどうかのほうが重要なのです。
 過去問の「できていない、わからないところ」の分類も、「自分の考えた〇×と合っていたかどうか」ではなく、「確信をもって答えられるかどうか」で判断してください。確信をもって答えられるなら、「なぜそうなるのか」がわかっているということです。そうでないなら、「なぜそうなるのか」を改めてしっかり理解すればいいだけです。
 そういう点からも、過去問は「解いてはいけない」のです。


■5.内容がわからないままでも結果を出す7つの暗記テクニック
(1)まず覚えやすいところから覚えて、残りはそこからの対比で覚える
(2)共通するものはまとめて覚える
(3)テンプレー卜部分と変化部分に分けて覚える
(4)携帯電話の待ち受けに登録して何度も目にする
(5)長いワードは6文字だけ覚える
(6)カテゴリ・属性・特徴だけ覚える
(7)だいたいこれくらいという概数だけ覚える


(詳細は本書を)


【感想】

◆本書は、「最短の時間で最大の結果を得るための効率的勉強法」を説いた本です。

そのために最大限活用するのが、いわゆる「過去問」。

上記ポイントの2番目にもあるように、その勉強時間のほとんどを「過去問」対策に充てています。

もちろん、受ける試験によっては、過去問対策だけでは難しいものもあるので、その辺の対応についても言及アリ。

とはいえ、基本的な考え方としては、「できるだけ数多くの過去問に触れ、『問題』『解答』『なぜそうなるのか』の3点をしっかりおさえる」のが、この「7日間勉強法」のキモになります。


◆さらに大事なのは、その過去問は「解く」のではなく「そのまま覚える」ということ。

上記ポイントの4番目の最後でも触れられているとおりです。

たとえば、過去問がそのまま出るような試験であれば、当然丸ごと暗記。

一方、多少アレンジされて出される試験であれば、「こういう問題はこう解く」「こういう問題はこう考える」というノウハウを蓄積していきます。

これらは、自分で考えてゼロから導き出すのではなく、問題集の「解説」にあるものを、そのまま覚えればいいだけ。

いずれにせよ、初見の問題であってもいちいち解かずに「解き方のパターンをどんどん吸収する」ようにしていくという。


◆ただし本書のやり方がややリスキーだな、と感じるのが、「試験によく出る重要なところの暗記」を後回しにしてしまうところ。

もっともこれは、上記ポイントの2番目にあるように、「月曜から金曜までの間に過去問を最低でも4回は見ているから大丈夫」というのが、著者の鈴木さんのお考えです。

さらに最終日である7日目には「大量高速回転」バリに「1問を1秒で読む」ことを推奨!?

たしかにそれまで何度も見ているから、それで覚えられる、という言い分も分かりますが、結構キツいのではないか、と……。


◆結局本書は、最初に「まず7日間ありき」で話が始まっているため、こういう展開にならざるをえないのかも、と思うワタクシ。

とはいえ鈴木さんの場合、1年で50を超える資格を取得されているため、平均するとおよそ「7日間に1つ」のペースとなるようです。

その多くは小型の資格でしょうけど、逆に「〇〇検定」レベルや、ちょっとした社内の試験であれば、本書のやり方でも立派に通用すると思われ。

特に上記ポイントの3番目の「問題の捨て方」や、同じく5番目の「暗記テクニック」は、「7日間」に関係なく実践したいところです(詳細は本書を)。


短期間で結果を出したい方なら要チェック!

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効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法
序 章 なぜ、7日間の勉強で試験に受かるのか?
第1章 試験に受かるためにやるべき6つのこと
第2章 短期間で結果を出すには、勉強にも「戦略」が必要である
第3章 ムダな努力をしなくても成績がグングン上がる勉強法
第4章 たった1日でも大量に覚えられる暗記術
終 章 試験直前24時間の行動で人生が変わる


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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なぜか中古にプレミアが付いているため、Kindle版が600円弱お得な計算です。


【編集後記2】

◆昨日からKindle端末が「父の日セール」としてお買い得になっている模様。

プライム会員限定なんですが、「5000円OFF」とか「7000円OFF」みたいに、景気のいいことになっております。



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私は職場にPaperwhite、自宅にマンガモデルを常備して、Kindleライフを満喫しておりますが、マンガをある程度読まれる方は、マンガモデルでないとキツいかも(その都度削除&再ダウンロードすればいいんですが)。


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