2017年05月30日
【仕事術】『一秒宝 「嫌なこと」をやめたら、結果を出す時間が増えていく』小栗成男

一秒宝 「嫌なこと」をやめたら、結果を出す時間が増えていく
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて個人的に注目していた1冊。メインタイトルが「一秒宝」という耳慣れない言葉だったので、どんな中身かと思いきや、意外と真っ当な「自己啓発系仕事術本」でした。
アマゾンの内容紹介から。
一時間で3600のタスクをこなす最速時間術。自動車業界のカリスマが伝授する最短で最高の結果を出す、一生役立つ仕事の極意。一秒の密度を濃くして生きる46のルールとは?
なお、中古にプレミアが付いているのに、Kindle版だと1000円しないのもポイント高いです!

Decisions / Mark Strozier
【ポイント】
■1.相手の人間性と意見を切り分けるそうはいっても、なんとなく虫が好かない、相性があまりよくないという相手もいます。そういう人と仕事で関わるようなときには、その人の人間性と、意見とを切り離して捉えるのがポイントです。
ある人が、会議で意見を出した。その意見がいいものかどうかの判断が、相手を好きか嫌いかで変わってしまうのはおかしいことですね。たとえ虫の好かない人の意見であっても、筋が通っていて正しいと思われるものならば賛同するという、心の広い姿勢が望ましいわけです。
つまり、その人の性格だとか人間性に対する好き嫌いではなく、言っていること、やっていることで判断する。これは、大変に大人の対応のできる人ということになります。
■2.スピード感覚を意識する
世の中がこれだけスピードアップして、何事も迅速に対応することが求められるようになった今、クイック・レスポンスはコミュニケーションにおける大事なマナーになっていると私は思います。
私は業務連絡にもLINEを活用していますが、既読でもなかなか返信がないことがあります。返事をするために考える時間や確認することが必要だったら、「ちょっと確認しますので、少々お待ちください」といったん返してから考えるなり確認するなりすればいいのです。(中略)
電話もメールもそうですが、かけてこられた方、送ってこられた方を思い、少しでもお待たせしないようにするというのはマナーの一環です。
「そんなにすばやく対応できるわけがない」という心持ちでいる人は、なかなか即応できません。これはマナーだからという意識を持ち、つねに心がけていると、それほど難しいことではありません。みんなさっと対応できるようになります。
■3.仕事は時間順に処理する
私は会社で、「私に提出する書類には、日付だけでなく作成時間を必ず入れてください」と頼んでいます。何時何分に作成したものか、わかるようにしてほしいということです。 (中略)
高能率の仕事術として、よく「優先順位の高いものからやる」と言う人がいます。そのとおりなのですが、それは仕事の内容によりけりです。
決裁を求められていることに対して、どれが優先順位の高い案件、どれが低い案件、と優劣をつけることはできません。些細なことも、大口取引案件も、それを上げてきた社員にとっては、早く決裁してほしい仕事に変わりはないからです。だから、そこに優先順位をつけないでできるだけ、時間順に処理していきます。
基本、即断即決です。即決できないときには、「15秒だけ考えさせて」というように秒単位で時間を区切って考えます。
■4.オンとオフの時間の切り替えを細切れにする
ネットで世界中がつながれている今の社会では、現地時間が何時であれ、24時間連絡可能で、物事が動いています。
ドメスティックな仕事であっても、夜でも早朝でも連絡が入ることがありますし、休日にも何か動きがある。そういう状況が日常的になっています。
「こんな時間に仕事の話か……」「今日は休日なのに……」と捉えているとストレスになります。それよりは、社会全体がスピードアップしたことで、オンとオフの時間の切り替えを細切れにする感覚がより求められるようになったと考えたほうがいいでしょう。
今は自宅でくつろいでいる時間だけれど、「この10分だけ仕事モード」とスイッチをオンにして、終わったら再びスイッチをオフにする。ダラダラ引きずらずに、スパッと切り替えるのもその人の能力です。
■5.与えられた場で努力する
自分がどんなに主役を張りたかったとしても、それを決めるのは舞台をつくり上げる制作サイドの人。「主役ではないから、嫌です」なんて言えないわけです。
与えられた場で、精いっぱい努力するだけ。
そうやってたくさんいろいろ引き受けて経験を積んでいくうちに、「この人にこんな役をやらせたらどうだろう」という話が舞い込むようになる。
普通の仕事もそんなものだと思います。経験が豊富になることで、それを活かして同じような仕事が続く場合もあれば、経験を積んだからこそ今度はちょっと違った別の分野でその力を発揮してほしいという場合もあります。
つまりそれは、もっと活躍してください、と期待されているということです。信頼されている、あてにされていると言ってもいいでしょう。
自分では選べないからこそ、自分のできることの幅が広がっていくのです。
【感想】
◆本書の帯には大きく「1時間で3600のタスクをこなす最速時間術」と書いてあって、「時間術本なのかな?」と思われた方もいらっしゃると思います。実際、本書の第2章は、下記目次にもあるように「時間感覚をみがく」ということで、モロに時間術本のコンテンツが。
ちなみに上記ポイントの2〜4番目はこの章からになります。
特に上記ポイントの2番目にもあるように、著者の小栗さんは「スピード重視」。
さすがに「1時間で3600のタスクをこなす」というのは大げさだろ、と思っていたら、「いいね!」を押したり、LINEのスタンプを送るということなら、個々のタスクは「1秒」でできる、との指摘がありました。
なるほど、グループ企業14社の経営者の方は、スピード感覚が違います。
◆上記ポイントの3番目も同様で、書類に作成時間まで入れさせる、というのはかなりのものかと。
確かに優先順位をあれこれ考えるより、この方が迷いもなく客観的です。
それを「即断即決」(限度15秒)で処理していく次第。
なお、「そんなのムリ!」という方のために、本書では「即断即決」のトレーニングについても触れられています。
なんでも、仕事だけでなく日頃の生活から「速さ」を意識してみよ、とのこと。
「早足」「早口」はもちろんのこと、「速読」や「速聴」も、本書では推奨されています。
これらを日頃から意識していると、自然と情報処理も速くなる、というのは、私自身もうなずけるところかな、と。
◆同様に、上記ポイントの4番目の「切り替え」も意識したいところです。
「休むときは、情報を遮断してしっかり休む」という考えもあるでしょうが、小栗さんは複数企業の経営者だけにそうもいかないのでしょう。
確かにオフタイムでも、入ってきた仕事をダラダラやっていては、「オフ」になりません。
また、この切り替えに関しては、次の第3章でもTIPSがあり、小栗さんは落ち込むことがあったら、「5分間だけ、とことん落ち込んでみる」のだそうです。
そして5分経ったら、その思いを全部スパッと捨てて、いつもの自分に戻るとのこと。
ちなみにこのときは、「俺」ではなく「おまえ」として、二人称で「心の中のもう一人の自分」に罵詈雑言を浴びせるのだそうです。
この「さも他人のように自分を罵倒する」というのは、私も今度試してみようかと……。
◆なお、タイトルの「一秒宝」というのは、「時間をおろそかにせず、一瞬一瞬を大切に生きよう」「時間に対する感覚をもっと研ぎ澄ませよう」という思いから、「この一秒を宝物にする」という意味を込めて小栗さんが作られた言葉であり、商標登録もしているのだとか。
理論上は、上記でも触れたように「1時間で3600のタスクをこなす」こともできますが、それと同時に、小栗さんは
「15秒考えさせて」のように、曖昧な時間表現をしなくなったのだそうです。
「3分後そちらに着きます」
本書は必ずしも「時間術」だけがテーマではありませんが、上記ポイントの5番目のような「働き方」のお話も含めて、当ブログの読者さんには受け入れてもらえそうな予感。
時間を大切にしたい方なら要チェックな1冊です!

一秒宝 「嫌なこと」をやめたら、結果を出す時間が増えていく
第1章 自由になろう
第2章 時間感覚をみがく
第3章 心のブレをなくすマイルール
第4章 「上げる」技術
第5章 人生は舞台、あなたが主役
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【時間管理】『あなたを変える67の時間習慣』から選んだタイムマネジメント本7冊(2011年10月17日)
【編集後記】
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当ブログではこの本がレビュー済みでしたね。

日本人はこれから何にお金を落とすのか? (幻冬舎plus+)
参考記事:【マーケティング】『日本人はこれから何にお金を落とすのか?』坂口孝則(2016年10月31日)
他にも色々ありますから、お求めはお早めに!
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