2016年11月08日
【成功法則】『頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく』サチン・チョードリー
頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった自己啓発書。著者のサチン・チョードリー氏は、母国インドや日本で、数多くの事業を成功に導く実業家であり、パナソニックやアクセンチュアなど大企業の「異文化経営・異文化戦略を指導する国際コンサルタント」として活躍している方なのだそう。
アマゾンの内容紹介から。
世界的企業のトップを独占している成功者たちの行動ルール。「人脈ゼロ」「資金ゼロ」「信用ゼロ」から、ユダヤ人、華僑を凌駕する成功者を続出させている印僑たちの50の秘策、大公開!
なお、本書も昨日の本同様、Kindle版なら、新刊ですが「20%OFF」&「20%ポイント還元」とダブルでお買い得です!
NEDx Jugaad Conference Workshop GVSU 11-19-14 / stevendepolo
【ポイント】
■1.自分を枠にはめない「わかってはいても、なかなか一歩を踏み出すことができないんです」
「ついつい他人の意見に流されてしまうことが多いんです」
これらの言葉を聞いて、あなたはどう思うでしょうか? 「人生なんてそんなもの」と思いますか?
私はこういった言葉を聞くたびにとてもガッカリします。そして、「もったいないな」と。
彼らは、「やりたいこと」もしくは「やってはいけないこと」を理解しているにもかかわらず、「どうせ自分はできない」と自分の限界の枠を決めてしまい、その枠から出ようとしないのです。
もし、彼らがチャレンジして、ダメだったのなら理解はできます。
ところが、話を聞いてみると、誰もがチャレンジもせずに勝手に決めつけているのです。
■2.頭を柔らかくするためにプライドを捨てる
私は常々思っているのですが、日本人は非常にプライドが高いのです。この話をすると、「いやいや、日本人は謙虚ですよ」と反論する人も多いのですが、その反論こそがプライドの高さを表していると思うのです。
実際、私は日本人に間違いを指摘すると、嫌な顔をされることが多いのです。 (中略)
プライドが高いというのは良い面もありますが、私は足かせになることのほうが多いと考えています。世の中には、自分が正しいことばかりではなく、むしろ知らないことや間違って覚えてしまったことのほうが圧倒的に多いのです。
それを受け入れられるかどうかは、頭をやわらかくすることに通じると思います。
プライドを捨てることこそ、やわらか頭への近道なのです。
■3.どんなに可能性が低くても、見方や発想を変えて一発逆転の方法を考える
インド人はあきらめが悪く、それがジュガールであると説明しました。
なぜ、あきらめが悪いことがジュガールなのか?
あきらめてしまったら、その時点で終わってしまうからです。あきらめの先には何もありません。 (中略)
ジュガール思考をする人は、どんなに可能性が低くても、見方や発想を変えて一発逆転の方法を考えます。
「あきらめが悪い」ということは、常に「最善の方法を模索している」ことにもなるのです。
もし、その努力が実を結ばなかったとしても、その失敗を活かして次に活かそうとします。ここにもあきらめの悪さが出ていますよね。
インド人は決してあきらめないし、くじけない。今のインドや印僑の急速な発展の原動力は、このマインドエッセンスにあると言っても過言ではありません。
■4.自分を抑えないようにする2つの注意点
まず、1つ目は、「言い訳をしているうちは前進できない」です。
あなたがVIP級の重要人物に電話ではなく、メールを選んだのは、本当に相手の迷惑を考えてのことでしょうか?
本当は、「断られたらどうしよう」「自分が否定されたらどうしよう」と不安にかられ、「相手の迷惑になる」という口実をつくり出していたはずです。
そうやって、言い訳をして不安を先延ばしにしていては、何も起こりません。現実は一向に変わりません。言い訳せずに、一番手っ取り早い方法を選びましょう。
そして、2つ目は、「前に出ることは、嫌われる行為ではない」です。
自分を積極的にアピールすることは、相手との関わり合いを大切にする行為であり、決して強引で失礼な態度ではありません。
詳しいことは、第3章のコミュニケーションや第4章の人間関係の項で解説しますが、ジュガールは、より良い人間関係を構築するためのメソッドでもあるのです。
遠慮などせずに、どんどん自分をアピールしていきましょう。
■5.話をストーリー化させる4つのステップ
【ステップ1】ユーモアを取り入れる → 相手の心を和ませ、心を開かせる。
【ステップ2】世の中の困り事を話す → ある話題を他人事として考えさせる。
【ステップ3】身近な困り事を話す → その話題が自分にも関係があることに気づかせる。
【ステップ4】その困り事を解決する商品(ソリューション)を紹介する → 相手を感動させる。
(詳細は本書を)
【感想】
◆色々と「耳イタイ」1冊でした。タイトルだけ見ると、「とにかく行動しよう!」みたいな感じですけど、そもそも「なぜ私たち日本人は行動できないのか」を、まず考えるべきかと。
そのヒントとなるのが、上記ポイントでもちょこちょこ出てくる「ジュガール」という概念です。
本書では「アバウトに言うと『インドに伝わる生き方の智慧』のようなもの」と書かれているのですが、具体的には以下の7つのエッセンスにより構成されているとのこと。
(1)少ない力で多くのものを得る。
(2)自分の枠を超えた発想で考え、行動する。
(3)やわらか頭で考えてピンチをチャンスにする。
(4)シンプルに考える。
(5)決してあきらめない。
(6)自分を抑えつけない。
(7)セルフ・エフィカシー(自己効力感)を大事に育てる。
◆個人的には、上記ポイントの2番目の「プライド」の指摘に深く納得しました。
「自分はプライドが高くない」と思っている時点で、「プライド高杉」ですよね。
そういえばどこかのモテ本でも書かれていましたが、下手なプライドほど「非モテ」につながるものはありません。
成功者に声をかけられないのも、女性に声をかけられないのも、結局は同じ「プライドの高さ」によるものなのでしょう。
失敗したくなくて、なかなか起業できないのもプライドゆえな気が。
ここを変えるだけでも、行動に移せる可能性が高まること必至だと思います。
◆また、本書では「ジュガール」を理解するための数多くの事例が収録されていました。
たとえば、商談に車で向かう最中に、ガソリンがなくなってしまい、かつ、ガソリンスタンドも近くになかったらどうするか?
日本人の場合「商談相手に連絡して日程を変更してもらう」か「JAFを呼んでスタンドまでレッカーしてもらう」という答えがほとんどです。
ただし、日程を変更すると商談が成立しない可能性がありますし、JAFを呼んでいたら、とても時間には間に合いません。
ところがジュガール的思考のできる人だと、「通りかかった車を停めて、少しだけガソリンを分けてもらう」とのこと(もちろんキチンとお礼をする前提で)。
……これはチョードリー氏の友人が、日本で本当にやった実話だとかw
素直に考えたら「分けてもらう」という選択肢が出てきてもおかしくないのに、なぜか日本人からそういう回答が出ることはほとんどない、というのも、いかにも日本人的だな、と。
◆さらに上記ポイントの3番目の「一発逆転」の事例としては、インドの財閥リライアンス・インダストリーズの創始者である故ディルバイ・アンバニ氏の逸話が紹介されていました。
なんでも、アンバニ氏が創業当時インドには珍しかったテキスタイルビジネスの最新機器を、ドイツからインドに輸入しようとしたところ、莫大な関税がかかることが判明。
そしてそれは、当時のアンバニ氏の資本では、とても支払えないほどの額でした。
普通の人なら、ここであきらめてしまうでしょうが、アンバニ氏はジュガールのあきらめない精神で考え抜き、とんでもない方法を思いつきます。
なんと、機械をいったん分解してバラバラにすることで、機械にかかる高額な関税を免れることに成功したのだとか。
このおかげで、今でもアンバニ氏は「インドで最も有名なジュガリー」と称えられているのだそうです。
◆本書では、こうした「ジュガール」のエッセンスを踏まえた上で、第2章以降で「お金」「コミュニケーション」「人間関係」「人生」といったテーマごとに、それぞれ「ジュガール」の応用方法が解説されている仕様。
かなり細かいTIPSにまで触れているのですが、きりがないので割愛しました(スイマセン)。
とりあげた上記ポイントの5番目も、本来なら細かく触れたかったものの、ボリュームの関係で同じくカット。
他にも「消費を抑えるための4つのステップ」ですとか、「プロジェクトを成功に導く『3R』」等の興味深いお話も多々あったんですが……。
これはもう、ピンと来た方に、直接本書を読んで頂くしかないかな、と。
成功したい方なら、要チェックです!
頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく
第1章 成功の道を開く「ジュガール」7つのエッセンス
第2章 ジュガールが、お金の不安を消して、お金を引き寄せる
第3章 人をどんどん引き寄せるジュガール式「コミュニケーション」術
第4章 今すぐできるジュガール式「人間関係」のつくり方
第5章 ジュガールが、人生を豊かにする理由
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【格言】『ユダヤの格言 ~知られざる教典「タルムード」の教え~』竹中充生(著),市川 裕(監修)(2011年10月28日)
【編集後記】
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