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2016年07月05日

絶対に公開してはいけない『大富豪が実践しているお金の哲学』


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大富豪が実践しているお金の哲学


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の月替わりセールの対象作品である「お金本」(ですから上記リンクはKindle版です)。

今年5月に出たばかりであり、行きつけのリアル書店では、まだ普通に平積みされている作品なので、思わずアタックしてしまいました。

アマゾンの内容紹介から一部引用
大富豪になるポテンシャルを持った人は、何事も投資目線で考えます。
食事をはじめ、かばんやスーツ、子供の教育、毎日の移動手段から自分の住む場所にいたるまで、二重、三重に意味を持たせ、お金を使うときはそれ以上のお金を稼ぐことにつなげていく。
逆にキャッシュがキャッシュを生まないのであれば、たとえ100円であってもお金を使わない。
これが大富豪のお金の哲学です。

その「月替わりセール」記事でも申し上げたように、割引率が「70%OFF」とかなり高いのは、現在開催中の「BookLive!『実用本最大70%OFFキャンペーン』」の対象だからである可能性が高いので、7月7日までにゲットされるとよろしいかも!?

なお、タイトルは「ホッテントリメーカー」作なので、別に公開しても大丈夫ですw





I'm millionaire / eperales


【ポイント】

■1.時給で稼ぐ行為の3つのデメリット
 最大のデメリットは商品が自分の時間である限り、売り上げに上限があることです。仮に時給3000円の仕事を1日12時間、休まず続けたとしても年間1314万円。多いか少ないかはさておき上限が見えていることがポイントです。
 もうひとつのデメリットは時間を売りすぎると機会損失の恐れがあること。自己研鑽や人脈構築の時間にあてていればもっと収入が増えるかもしれないのに、仕事に追われているとそういったチャンスを逃す可能性が高まります。
 最後のデメリットは、時間売りのマーケットは得てして買い手市場なので単価が安いこと。安い海外の労働力やAI(人工知能)の発達でマーケットそのものがなくなる分野もでてくるでしょう。
 このように時間売りだけを続けている限り大富豪への道は遠いと思います。


■2.行きつけのお店をつくるなら「和食」を
 まずお店のジャンルですが、大富豪の会食は懐石料理や寿司、または素材にこだわった郷土料理のお店など、9割以上が純和食のお店です。
 大富豪の会食というと洋食とワインを思い浮かべる方もいるでしょうが、イタリアンやフレンチで会食を開くことはあまりありません(もちろんプライベートでは行きますが)。
 なぜならそういった場に参加する人たちは毎日のように会食がある身のため、お腹に負担のかかる料理を敬遠する人が多いからです。
 もし自分が毎日外食に誘われると想像してみてください。いくらこってりした料理が好きな人でも、毎晩はさすがに厳しいでしょう。
 毎日会食に参加することは、3食中の1食を本人の自由意志で選べなくなることと同義です。だとすればローカロリーでヘルシーな和食で一席設けることが、参加者への最初のおもてなし(配慮)になるわけです。
 これは大富豪のコミュニティーにおける不文律となっています。


■3.マイルを貯めて現金代わりにする
 マイレージポイントの利点は、交換レートが良いので飛行機に乗らなくても大きな額を貯めやすいことと、ネットでの購買に利用しやすいことにあります。
 一種の仮想通貨と考えればわかりやすいでしょう。税金もかかりません。
 具体的にはANAでもJALでもいいのでマイレージサービスと連携しているクレジットカードを使い、外食するときや大きな買い物をするとき、さらに自動的に引き落とされる家賃、携帯料金、光熱費、ネットショッピング決済などをそのカードから引き落とすようにするだけでマイルはどんどん貯められます。
 貯めたマイルは、楽天やアマゾンポイントなどの提携ポイントに換金。相場は100円の買い物につき1マイル。クレジットカードで年に200万円使えば2万マイルです。普通に生活しているだけで年に一回無料で沖縄に行けるようなものなので、これを使わない手はありません。
 自動引き落としにしたほうがお得だとわかっていても、申請の手間が面倒だといってやっていない人も多いはずです。しかし大富豪は、一回の手間でお金が増える仕組みが作れるなら、喜んで手間をかけます。


■4.投資の損切りの目安はわずか「10%」
 退職金を元手に1000万円で投資信託を買ったとします。その商品が10%下落しました。900万円ですね。
 そこで投信を売却して、残った900万円を別の投資に回し、それが11%上昇すれば999万円、10%上昇でも990万になるので、ほぼ元通りです。
 では20%下落するまで放置したら、どうなるか。
 元本は800万円になっていますのでそれが1000万円に戻るには25%上昇しないといけません。20%と25%のギャップにご注目ください。
 さらに50%下落してしまったら、500万が1000万に戻るには2倍、つまり100%アップしないといけません。
 5〜10%くらいの利回りの商品がほとんどの投資の世界で、リカバリーに100%要することは、致命傷と言ってもいいレベルです(元本が2倍になるには利率10%の複利運用をしたとしても7年かかります)。
 つまり、10%というラインこそ損切りの目安になるわけです。


■5.取引銀行は1,2行に絞る
 小金持ちの人のなかにはペイオフ(1000万円を上限とした保護)を気にして、やたらと複数の銀行口座を開く人もいます。
 気持ちはわからなくもないですが、ちょっと乱暴な言い方をすれば、メガバンクが潰れるときは日本ごと潰れるときです。そのリスクを回避したいなら海外に資産の一部を移しておくことの方がはるかに賢明です。
 実際、大富豪は分散投資以外に、海外旅行のついでに現地の銀行に口座を開設している人が大勢います(香港にいったついでにHSBC、など)。
 そういった資産防衛をすでにしているので、大富豪は国内の銀行については数を絞る傾向が強いです。
 それには理由があって、銀行は取引を重ねるごとに融資などの条件がよくなる実績重視の世界だからです。また、預け入れ資産が一定額を超えた顧客はプライベートバンクに案内され、ハイレベルな専用担当者やチームが用意されます。
 どのみちお金の出し入れがあるなら、複数の銀行でパラパラと行うより、1,2行に絞ったほうが得なのです。


【感想】

◆当ブログで「お金本」をご紹介する場合、基本的には「自己啓発系」の作品であることが多いです。

最近ですと、こんな作品とか。

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できる人のお金の増やし方

参考記事:友達には秘密にしておきたい『できる人のお金の増やし方』(2016年06月18日)

というのも、あまりに本格的な「投資本」だと、テクニック的に正しいのか否かが、私自身がよく分からないから、というのが大きいです。

とはいえ、実際に稼ぐには、そういったテクニックも当然必要。

その点本書は、そういった「自己啓発系ネタ」と「投資テクニックネタ」がうまくミックスされている作品と言えると思います。


◆まず上記ポイントの1番目の「時給」のお話は、「自己啓発系」の類書でもよく見かけますが、「自己研鑽や人脈構築の機会損失になる」、という指摘は初めてではないか、と。

そういえば私も、ブログを書く時間がなくなるので、ここ数年、ほとんどセミナーの類には参加していないのですが、「人脈構築」の観点から考えると、確かに機会損失はあったかもしれません。

これもそれも、「時間をかける必要のない仕組み作り」をすればいいのでしょうけど、ブログばっかりは代筆を頼むわけにもいかず……。

また、ポイントの2番目の「和食の行きつけをつくる」というのも、指摘されてみたら「なるほど納得」の巻。

大昔からの当ブログの読者さんはご存知かもしれませんが、かつて仕事を一緒にやっていた父の行きつけが某中華料理店で、会食が続くと閉口した記憶がありましたっけ(遠い目)。


◆一方、テクニカル、というほどのこともありませんが、上記ポイントの3番目の「マイレージ」も、大富豪が積極的に活用している、というのは意外でした。

もちろん海外旅行に頻繁に行くため、普通にマイルが貯まってる、というのならまだしも、むしろ、日頃の支払いに活用して貯めていたとは。

私自身、海外に行くことがめったにない(最後に行ったのも5年以上前)ので、マイルを貯める、という考え自体ありませんでしたが、それ以上に「申請の手間が面倒」だと思っていたのは、本書の指摘通りです(耳痛し!)。

家賃や水道光熱費はもちろんのこと、アマゾンの決済や保険も合わせたら、確かに200万円は余裕でした。

……こういうのを面倒がらずやる人が、お金が貯まるんですね。

ちなみに本書によると、「理由はレートが悪いこと」と「早めに予約しないといけないこと」がネックで、大富豪は貯めたマイルを航空券に代えることはあまりないのだそうですw


◆そして本書は、後半以降になると、かなりテクニカルなお話が中心に!

第3章の「大富豪のお金の増やし方」と第4章の「大富豪のお金の守り方」では、「株式投資」「不動産投資」の具体的なアドバイスが満載です。

ポートフォリオ(「100万円」「3000万円」「1億円」)の組み方やら、投資信託、外貨預金、NISA、さらには私の本業にも関係した「相続税」の節税テクニックも登場するという……。

中でも「目からウロコ」だったのが、「税金対策用にアメリカの●●●●を買う」というTIPS(ネタバレ自重)。

私自身が行うことはないと思いますが、知識として知れただけでも、本書の元は取れたと思っています。


このお値段なら、買って損なし!

B01EWEVXVE
大富豪が実践しているお金の哲学
第1章 一般人と小金持ちと大富豪の違い
第2章 大富豪のお金の使い方
第3章 大富豪のお金の増やし方
第4章 大富豪のお金の守り方


【関連記事】

友達には秘密にしておきたい『できる人のお金の増やし方』(2016年06月18日)

【お金】『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』大江英樹(2015年11月08日)

【お金の真実】『執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学』新井直之(2015年10月10日)

【名著再び】『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』橘玲(2014年09月29日)

【お金持ち】『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』に学ぶ7つのコツ:マインドマップ的読書感想文(2013年05月24日)


【編集後記】

◆セミナーで思い出しましたけど、今週末は、いよいよこちらのセミナーですね。



外資系マネージャーが実践している「成果が出る」仕事術セミナー|ケツジツ

すでに予定定員に達したので、追加枠ができたそうですが。

7/9 仕事術セミナー 追加の10人枠決定 - 外資系社員が実践している成果の出る仕事術

なお、講師の木部さんのご本も、Kindle版は今なら「29%OFF」とお買い得です!

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仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?

参考記事:ビジネスの達人がこっそり教えてくれる『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(2016年05月25日)


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