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2016年06月27日

【時間術】『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』井ノ上陽一


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毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気を集めていた「時間術本」。

著者の井ノ上陽一さんは、総務省統計局、税理士事務所、ベンチャー企業といった残業や休出が当たり前の職場で働きながら、「定時で帰る」時間術を編み出されたそうです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「セイゲン」「ズラシ」「カソク」の3つの時間術を駆使するだけで働く時間は短くなり、給料も上がる――。
税理士として活躍する著者は、「ムリなくお金を増やすには?」という問いに、本書でこのように答えます。
3つの時間のつかい方を実践するだけで、「毎日定時で帰っても給料が上がる人」に変身することができるのです!

新刊なのに「23%OFF」とお買い得だったので、私もKindle版を購入しました!





Time / edmondson photo


【ポイント】

■1.かかった時間を計測する
まずは、仕事をしている時間を計りましょう。
 ここではスマホのアプリ(「Taskuma(たすくま)」「Due」などがあります)やExcelをつかってみてください。
 たとえばExcelで時間管理をするなら、
・日付
・仕事スタートの時間
・仕事終わりの時間
 を入力し、さらに仕事終わりの時間から仕事スタートの時間を引いて、実質的にかかった時間を把握するようにしてみましょう(もちろん、紙に書いて記録するのでもかまいません)。 (中略)
 こうならべてみると、「メール返信に意外と時間がかかっているな」「昨日の資料チェックは予定より早く終わった。このやり方で続けよう」「営業ミーティング、いつも長すぎるなぁ。何か工夫しないと」ということがわかります。この結果を見て、時間のつかい方を改善していくのです。


■2.「コツパ」を意識してみる
 時間をやみくもに費やすだけでは、パフォーマンスは上がりません。パフォーマンスがいいものを、コツコツ続ける必要があります。
 コツコツ続けて得られるパフォーマンス、「コツパ」を意識してみましょう。 (中略)
 コツコツ続けてパフォーマンスがいいもの、コツパが高いものを選べなければ、いくら時間をコツコツ積み重ねたところで、得られるリターンが少ない(コツパが低い)という結果になってしまいます。これでは、お金と時間、両面でマイナスにしかなりません。
 わたし自身、取り組んでいる仕事や趣味は「コツコツ」が実る可能性が高いものに集中しています。ブログを3200日以上毎日書いているのも、積み重ねがものをいうからです。また、トライアスロンも日々の健康管理やトレーニングがしっかりと成果につながります。


■3.ネットの情報はすぐ見て、紙の情報はすぐ見ない
 ネットの情報を「後で見る」ことは決しておすすめできません。たまっているのが視覚的に見えにくいからです(アイコンやタスクバーの数ではわかりますが)。知らず知らずのうちに、情報がたまっていきます。1日に10個、「後で見る」をやってしまうと、平日5日間で50個。これは後回しにして、とても読み切れるものではありません。(中略)  
 その一方、紙の情報は物理的にたまっていくのがメリットでもあり、デメリットでもあります。「見ては捨てる」という流れをつくりましょう。
 ただし、資料をもらったときにはじっくり目を通しません。見るのはあくまで「チラ見」程度。緊急かどうかだけ判断して、とくに急を要さない場合はしばらく寝かせます。
 じっくり見る時間は「その場ですぐ」ではありません。「いつ見るのか」決めておくのがおすすめです。
 たとえば、「朝の時間」「出社したタイミング」「帰る前」などが紙の資料を見る時間としてあげられます。
 なかでも、安定して同じ時間に見ることができる「朝」がおすすめです。


■4.チェックリストでスピードと正確さを追及する
 スピードと正確さはコインの表と裏のように常に背中合わせのものだと認識してください。正しい方法でスピードを上げれば仕事が効率化されシンプルになり、その分ミスも減るはずです。「スピードを上げるとミスをしてしまう」と恐れてばかりいては、単純にスピードを失います。
 スピードも上げ、正確さも担保するためには、チェックリスト、つまりミスをしない仕組みを自分で作ってチェックの効率化を図り、正確さもかね備えたスピードアップをしていくことが欠かせません。
 ぜひチェックリストを作成して、チェックリスト自体も、改善していきましょう。そうすることで、「仕事も速くて正確な人」とまわりの信頼を勝ち得て、評価も高くなっていきます。


■5.他人がめんどくさくて、自分がめんどくさくないことを意識する
 他人が「めんどくさい」と思うことでも、自分は「めんどくさくない」と思うことはたくさんあります。(中略)
 他人が「めんどくさい」・自分が「めんどくさくない」という部分は、自分の得意なこと、好きなことになります。自分の強みを発見してそこをさらに伸ばすためにも、「めんどくさい」という感情を大事にしていきましょう。
 さらに、自分が「めんどくさくない」と思い、他人が「めんどくさい」と思うことがあれば、それはその人に貢献できる可能性があるということです。
 他人の「めんどくさい」を解決する=「貢献」ではないでしょうか。
 これを実現できれば、まわりの評価は高まり、定時に帰っても白い目で見られることがなくなって、「できる人」と思われて給料も上がるでしょう。


【感想】

◆本書はなかなかに真っ当な「時間術本」でした。

まず、自分自身「やらなあかん」と思いつつ逃げていたのが、上記ポイントの1番目の「かかった時間を計測する」件。

もう何度もこの「日計表」の画像を貼っていますけど、実際にやっていたのは、確か5年以上前だったハズ……。



正直、この「現状把握」をやらずしてタイムマネジメントを行うのは、難しいと思います。

私はExcelでしこしこやっていましたが、本書では上記のようなスマホのアプリも紹介されていましたし、以前よりはハードルは低いかと。


◆逆に類書では目にしたことのなかったのが、上記ポイントの2番目の「コツパ」。

目次で見て気になって、思わずそこに飛んでしまった(Kindleなのでw)TIPSでした。

ブログを続けている日数だけは、私が上回っていますが、果たしてパフォーマンスはいいのやら(困惑)。

ちなみに本書では、他にも「コツパ」がいいものとして「家計簿」や「ランニング」と並んで「読書」を挙げており、「図書館や中古を待つくらいなら買って読め」と言われています。

この辺は、当ブログの読者さんは、余裕で実践されてらっしゃいますよねw


◆一方、上記ポイントの3番目の「情報を見るタイミング」についても、意外と言うか、なかなかユニークだと思います。

まずネットについては、私はむしろ概要だけチラ見した上で「後で見る」にしておいて、必要があったときに検索かけて見るタイプ。

何個たまろうが、必要がなければそのまま一生見なくてもいい、とばかりにGmailに送っています。

逆に紙の場合は、たまってしまうと検索がかけられないので、井ノ上さんのように、「いつ見るか決めて」おかないと、収拾がつかなくなりそうな予感。

ただし、他の部分で触れられていましたが、井ノ上さんは、必要な紙の書類はほとんどスキャニングして保管されているようなので、その絡みもあるのかもしれません。


◆ユニークといえば、割愛したお話の中で、井ノ上さんは「安易に金で時間を買うな」と言われていました。

たとえば時間を買う例として、「タクシーを使う」ことがよく挙げられますが、そもそもタクシーに乗って急いで移動しなくてもすむくらいの時間管理を心がけよ、と。

確かに「速達」も、本来通常郵便で間に合うタイミングで出せればいいわけで、「自分の時間管理上のミスをお金をつかってごまかしている」と言われたら、返す言葉もございません。

私ももっと、こういったミスをなくして時間に余裕ができれば、ブログの時間や睡眠時間が捻出できるワケですから、まずは日々の業務のクオリティを高めていこうと思います。


短時間で効率よく働くために!

4763135600
毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!
Chapter1 時間とお金、どっちが大事?
Chapter2 付け入る「スキ」を見つける時間管理術
Chapter3 定時で帰って給料を上げる方法1時間を制限する
Chapter4 定時で帰って給料を上げる方法2時間をずらす
Chapter5 定時で帰って給料を上げる方法3スピードを加速させる
Chapter6 残業せずに給料が上がる人になる8つの習慣


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力

中古自体でほぼ1000円弱しますから、送料や「20%ポイント還元」を考えると、Kindle版はかなりお買い得!

下記レビューは「読書ネタ」だけでお送りしましたが、その他の「勉強ネタ」も収録されております。

参考記事:【読書法】『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』に学ぶ5つの読書法(2015年04月27日)


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