2016年06月18日
友達には秘密にしておきたい『できる人のお金の増やし方』
できる人のお金の増やし方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた「お金」本。当ブログでも今まで何度かレビューしているリチャード・テンプラーの「Rules」シリーズ、日本最新刊です。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書には“知られざるお金儲けの秘密"は書いてありません。
当たり前だけれど、なかなか実行できない「お金を増やすために大切なこと」だけが集められています。
RULESは普遍的で、当たり前で、現実的だ。
だからこそ効果は保証できる。ぜひ実行してもらいたい。
リチャード・テンプラー
なお、新刊ですがKindle版なら2割引き!
また、タイトルは「ホッテントリメーカー」のお世話になりました!
Money / 401(K) 2013
【ポイント】
■1.「私はお金持ちにはなれない」という思いを捨てる私はこれまでに、信じられないほどのお金持ちを大勢見てきた。お金持ちには実にさまざまなタイプがいる。まさかと思う人が、大富豪だったりすることもある。お金持ちで当然だと思える人もいれば「なぜあんな人が?」と首をかしげたくなる人もいる。
共通点があるなら、それはお金持ち全員が「私はお金が欲しい」と考え、その思いを行動に移していることだ。そしてお金に縁がない人は、みな「お金はいりません」「お金持ちになるなんて私には無理です」「私にはお金持ちになる才能などありません」などと考えている。本書は、そんな思い込みに挑戦するための1冊でもあるのだ。
■2.お金の目標は秘密にしておく
あなたは「お金持ちになる」という新しい旅に出発した。しかし、旅の目的地は、秘密にしておいたほうがいい。いずれはメンターに相談する必要が出てくるが、今のところは新しい目標を他人に教えてはいけない。理由はいくつかある。(中略)
いちばんの理由は、必ず周囲の誰かが足を引っ張るからだ。なぜそうするかと言えば,新たな目標を宣言するのは、ある意味で彼らに「さよなら」を告げることだからである。
あなたが新しい世界を目指すのは、これまでの自分のままでは満足できないからだ。それは、あなたの近しい人にとってはおもしろくないはずだ。だから秘密にしておこう。
■3.リスクへの態度を決める
どの程度のリスクを取るかを決めるのは、あなた自身だ。それを決めるのは、私の仕事ではない。リスクの取り方については、あなたが自分で決めるしかない。(中略)
リスクを取るなら、リスクへの対処策も忘れないように。次のような方法がある。・すぺての卵を1つのかごに入れない――リスク対策の基本だ。
・自分のストレス耐性を知っておく――万が一の場合、どこまで冷静でいられるか。
・最悪のシナリオを想定する――最悪な状況から、リスクを取る金額を決める。
・自分が持っている情報量を評価する――情報が少なすぎるとリスクが大きくなる。
■4.借金の返済に最優先に取り組む
この原則は絶対だ。借金が片づくまでは、貯金も投資もしてはいけない。定期預金で5パーセントの利息がついても、借金で利息を10パーセント払っていてはまったく意味がない。借金の利息のほうが、貯金の利息よりも高いというのは普遍的事実だから、借金しながら投資や貯金をしても無意味なのだ。
低金利の借金な元手にリターンの大きな投資をするという特殊なケースもあるが、それでも私は諸手をあげて賛成はできない。危険な賭けだからだ。リスクのない投資でないのなら(そんな投資はまずない)、まずは借金返済を最優先にしなければならない。
■5.高額な買い物をする際の4つのステップ
1 時間を置く――本当に今、買うべきだろうか。時間を置けば衝動は収まるものだ。
2 利息を払う価値があるかを考える――明日のお金で買うということは、余計な利息を払うということだ。その価値はあるだろうか。
3 リスクを考える――この先状況が変わることはないか。あてにしていた収入は他に使うべきではないか。
4 この先、他に欲しいものができないかを考える――今日買ってしまったら、この先欲しいものは買えないかもしれない。念のために今は使わないほうがいいのではないか。
【感想】
◆今回、画像は割愛しておりますが、大量に付箋を貼りまくりました。そもそも本書もいつもの「Rules」シリーズ同様、ルールが大量に提示されていて、その数なんと「116」!?
一方当ブログは、それぞれの箇所からボリュームを持って引用する関係上、あまり多くの部分をご紹介できません。
ですから本書の場合、むしろ「泣く泣く割愛した」部分の方が多いくらいで、それくらい「使える」1冊になっていると言えます。
◆中でも、数付箋を数多く貼ったのが、第1章の「心の持ち方」。
ここのルール数は、全体の20%弱ではあるものの、その割には付箋を貼った部分が多く、正直、ここからの引用部分だけで、1記事書いても良いくらいでした。
たとえば上記ポイントの2番目は、この章からなのですが、「目標を宣言する」というお話が多い中、「周りに秘密にしておく」というのは、「目からウロコ」。
また、割愛した中では「お金で実現したいことがあるなら、お金以外の方法で実現できないかを考えておくべき」という指摘も、腑に落ちまくりました。
この章はタイトル通り「心の持ち方」であり、テクニカルなお話でない分、一般的な「自己啓発書好き」「成功本好き」の方にもお楽しみいただけると思います。
◆続く第2章は、「お金持ちになる」ための具体的なTIPSが中心に。
ルール数も「50」と、本書で最多となります。
上記ポイントの4番目では「借金を元手に投資する」ことを否定していますが、実は例外が2つあって、その1つが「住宅ローン」。
この章では別のルールとして「住宅は借金してでも買っていい」と言っています。
というのも、不動産購入は長期投資でもあるから。
ただし欧米と日本とでは、不動産投資の環境が違うので、この辺は国内の専門書をお読み頂いた方がいいと思いますが……。
◆第3章からは、ポイントとして抜き出してはないものの、割愛した中で意識しておきたいのが「自分にできないことを他人に任せる際の10個のルール」。
いくつか列挙しておくと、こんな感じです。
・何を頼み、いくら払い、どんなルールを守ってもらうかを明確にする。
・彼らを尊重し大切にする(絶対に道具のように扱ってはいけない)。
・長期戦略を共有する(彼らもあなたと利害をともにしている)。
・威厳を保ち、適切な距離を保つ(あなたはボスだ。友達ではない)。
つい、何でも自分でやってしまいがちな方(含む私w)は、ご参考まで。
◆また、「無駄なお金を使わない」ことも、お金持ちになるには大事であり、上記ポイントの5番目も意識しておきたいものです。
買う前に「時間を置く」というTIPSは類書でも目にしますが、「利息」や「リスク」まで考えるべき、というのは確かに理にかなっているな、と。
なお、ボリュームの関係で、第5章以降は丸ごと割愛しますが、付箋自体はしっかり貼っておりますので、ご安心をw
とにかく、ただの「成功本」より「お金」という基準がある分、やる事が明確ですし、「お金」を稼ぐためには「仕事」でも成功する必要がある(「お金を働かせる」やり方もありますが)ため、仕事に対する取り組みにも、鋭い指摘がある1冊でした!
お金持ちになるための普遍的な「ルール」がここに!
できる人のお金の増やし方
1章 お金持ちの心の持ち方を手に入れる19のルール
2章 お金持ちへの道を進む50のルール
3章 お金を大きく育てる17のルール
4章 お金を守り人生を楽しむ9のルール
5章 お金を正しく分け合う11のルール
6章 他人のお金に振り回されない10のルール
【関連記事】
【必読】『できる人の自分を超える方法』緊急レポート(2014年12月01日)今こそ『できる人の仕事のしかた』の闇の部分について語ろう(2013年01月06日)
意外と知られていない『上手な愛し方』のテクニック10選(2011年06月03日)
【お金】『お金を整える』市居 愛(2016年03月05日)
【お金】『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』大江英樹(2015年11月08日)
【編集後記】
◆一昨日ご紹介したこちらのセールは、本日18時59分までの可能性が高いです。【緊急!?】kobo「FLYING SALE!」追随セール開催中!【Kindle】(2016年06月16日)
お求めはお早めに!
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ
この記事のカテゴリー:「資産運用・投資」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
当ブログの一番人気!
10月10日まで
9月26日までのところ一部値引に移行して延長中
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです