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2016年05月31日

すぐに使える『自分を操る超集中力』テクニック5選


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自分を操る超集中力


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった1冊。

当ブログでもお馴染みであるメンタリストDaiGoさんが、従来の集中術をベースとした自らのTIPSを指南してくれています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「気が散ってしまい、いつも集中が続かない」
「仕事や勉強で毎日疲れている」
「本番や締切りが近づいて、せっぱ詰まっている」。そう思う方、必読です。
本書で、あなたの集中力を劇的にアップさせる、食事、睡眠、場所、運動、時間…など、私が日々実行している即効性の高い18のメンタリズムをご紹介します。

なお、既にKindle版もリリース済み!

ちなみにタイトルは、「ホッテントリメーカー作」なんですけど、馴染み過ぎてて普通に作ったのと変わらない気がw





Focused / Vince Alongi


【ポイント】

■1.水色のペン立てを使う
勉強机にモノを置くなら、水色が最適です。なぜなら、「水色には、集中力を高め、体感時間を短くする効果がある」と言われているから。机に向かったとき、水色が視界に入ることで集中した状態に入りやすくなり、なおかつ、60分を45分くらいに感じるので、勉強が思った以上に進みます。
 つまり、水色は学習に適した色なのです。(中略)
集中力を高める水色の効果はさまざまな場所で取り入れられています。
 野球のキャッチャーミット(ピッチャーが集中できるように)、陸上の卜ラック(昔は赤でしたが、今は青系のグラウンドが増加)などスポーツの分野でも多く見られます。


■2.間食にナッツを食べる
 ピーナッツ、へイゼルナッツ、カシューナッツ、クルミ、アーモンド、ぺカンナッツ、カボチャの種、ひまわりの種などは炭水化物の量が少なく、たんばく質を含む理想的な低GI食品であることに加え、亜鉛、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、葉酸、ビタミンE、ビタミンB6が豊富に含まれています。
 これらはいずれも集中力、思考力を高める成分であり、とくにオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸は天然の抗うつ効果があるとされ、ボジティブな思考にもつながります。
 しかも、ナッツ類なら間食で満腹になって眠くなるということもありません(分量は、手のひら一杯分くらいを目安にするといいでしょう。無塩ナッツがお勧めです)。


■3.コップ1杯の水を飲む
 食事に関連するポイントとしては、もう1つ重要なのが水分の補給です。
 脳の80%は水でできているので、水分の不足がそのままウィルパワーを減少させる原因となっても驚きではありません。実際、水を飲まないと集中力と記憶力が落ちるという研究報告はいくつもあります。(中略)
 具体的には体から2%の水分が失われると、一気に集中力が低下してしまうことがわかっています。とくに夏場の集中力の低下の原因は、暑さ以上に水分不足が影響しています。ですから、夏場に「水はこまめに飲んだほうがいい」と言われるのは、集中力の持続のためにも正しいことなのです。


■4.目の疲れをとる
 一方、目の疲れはそのまま集中力の低下につながります。
 たとえば、長時間パソコンを使い、モニタを見つめていた結果、目がかすみ出し、頭もぼんやり。そんな経験をした方も少なくないはずです。
 どんなにやる気があっても、目が疲れると集中力が続きません。これは脳が疲れているのではなく、情報の入口である目の疲れが集中することを妨げているからです。
 裏を返せば、疲れによる目の機能の低下を適宜、回復させることができれば、それだけ集中力を持続させられるということ。つまり、集中力をキュアさせるうえで、目の疲れを解消することは、非常に効果的なのです。


■5.不安な気持ちを書き出す
 なぜ、「試験に関する不安を書き出す」と成績が向上するのか。その理由は、ワーキングメモリーにあります。プレッシャーを受け、試験に対する不安が高まると、ワーキングメモリーが心配事だけで手一杯になってしまうのです。
 ところが、紙に書き出すことで心配事が外に吐き出されるのです。その結果、ワーキングメモリーがリセットされ、空き容量が増えるという仕組みです。
 バイロック教授らは、本番で実力が発揮できないプレッシャーに弱いタイプの人は、本番前に不安を書き出すことでパフォーマンスが大きく向上すると指摘しています。
 つまり、自分の不安な気持ちを書き出すことには頭のなかをスッキリさせ、集中力を高める働きがあるのです。


【感想】

◆思ったよりもTIPSが詰まった1冊でした。

それがゆえ、上記のような個々のTIPSばかりに食いついてしまい、本書の基本的なスタンスについて触れていないので、ここで改めて。

まず、私たち人間は、進化の過程で前頭葉を大きくし、他の動物にない「思考や感情をコントロールする力」である「ウィルパワー」と呼ばれるものを手に入れました。

この「ウィルパワー」こそが集中力の源であり、大きな2つの特徴があります。

1つは「総量に限りがあり、集中力を使うことによって消耗していく」というもので、もう1つが「出どころが1つしかなく、仕事もプライベートも関係ない」というもの。

この「ウィルパワー」をベタに訳して「意志力」とするなら、この本を初めとして、当ブログでもお馴染みのお話ですね。

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スタンフォードの自分を変える教室

参考記事:【オススメ!】『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル(2012年11月02日)


◆そこで、集中力を高めるには、この「ウィルパワー」を何とかしなくてはならないわけで、これには2つのアプローチがある、と。

1つは「トレーニングによってウィルパワーの総量を増やす方法」で、もう1つが「ウィルパワーを節約する方法」。

本書では上記ポイントに挙げたもののほか、この2つのアプローチに基づく、さまざまなTIPSを紹介してくれているワケです。

たとえば上記ポイントの1番目の「水色」については、「青には鎮静効果がある」という本を読んだことがありましたが、勉強における集中力には良い模様。

また、ナッツを食べることは、上記『スタンフォードの自分を変える教室』でも推奨されていました(上記レビュー参照のこと)。

元々私は、糖質制限の目的でコレを食べているのですが、定期的に注文しているので、かれこれ40袋は食べたような……。

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グルメな栄養士の プレミアムミックスナッツ 薄塩オイルロースト  250g


◆割愛した中で興味深かったのが、いくつかのアプリやガジェット。

たとえば、姿勢が悪くなると振動でそれを教えてくれる「Lumo Lift」というウェアラブルデバイスは、米アマゾンでも結構人気のようです。

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Lumo Lift for iOS Posture and Activity Tracker 姿勢を整え活動トラッカー活動量計 [並行輸入品]

楽天の方が安いみたいなので、そちらも。


ここにあった解説動画を貼っておきます。



ただ、注意を促すのが「音」じゃなくて「振動」なので、動画で見ても結局よく分からないのがちと残念ナリw

なお、「『集中力のない人の共通点を挙げなさい』と言われたら、第一に『姿勢が悪い』という点を挙げる」という指摘が、下記の本にもありましたし、姿勢の悪さに自覚がある方は、このデバイスを試してみてもいいかもしれません。

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机に向かってすぐに集中する技術

参考記事:【集中力】『机に向かってすぐに集中する技術』森健次朗(2016年02月27日)


◆一方、第3章の「疲れをリセットする3つの回復法」にも、良質の睡眠を取るために「パソコンやスマホからブルーライトをカットし、位置情報に基づいてその時間の自然光に近い光に調節してくれる」というアプリが紹介されていました。



f.lux (preview, root-only) - Google Play の Android アプリ

ただ、どうもiPhoneだと使えないらしく(?)

ちなみに私は、似たような機能でもっと評価の高かった「Twilight」なるものをインストールしてみたところ、なかなかいい感じです。

ちなみに、上記ポイントの4番目もこの第3章からなのですが、具体的に目の疲れを取るための方法の1つが「目を温める」とのこと。

そこで、久しぶりにこちらを使ってみたら、確かに目がラクになりました。

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めぐりズム 蒸気でホットアイマスク ラベンダー14枚


◆本書には他にもTIPSが多々ありましたが、この辺で。

「瞑想」や「運動」のように、私が得意としないジャンルは華麗にスルーしていますので、詳しくは本書をお読みください。

ところで本書内には、有名な実験やら研究の結果に基づいたお話があるものの、巻末には参考文献も註釈も特に付されていません。

もっともこれは、上記の『スタンフォードの自分を変える教室』のような大ヒット作でもそうでしたし、学術系の版元さんでないとなかなか難しいところ。

とはいえ、アマゾンレビューで「パクリ」と星1つを付けたレビューがあったので、気になる方は気になるのかもしれません。

ただ、そんなこと言われたら『影響力の武器』のパクリの本なんて、山ほどあると思うのですが……。

机上の空論ではなく、自らの体験に落とし込んで語っている分、個人的にはオススメしたく。


集中力を高めたいなら読むべし!

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自分を操る超集中力
まえがき
第1章 集中力を自在に操る3つのルール
第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジン
第3章 疲れをリセットする3つの回復法
第4章 集中力を自動でつくり出す時間術


【関連記事】

【オススメ】『「首から下」で考えなさい』シアン・バイロック(2015年07月17日)

【集中力】『机に向かってすぐに集中する技術』森健次朗(2016年02月27日)

【生産性向上】『やるべきことがみるみる片づく東大ドクター流やる気と集中力を引き出す技術』森田敏宏(2016年04月11日)

【超集中力!?】『東大医学部生だけが知る 超・知的生産法』に学ぶ5つの集中術:マインドマップ的読書感想文(2015年03月07日)

【スゴ本】「最強の集中術」はキテます!(2008年04月02日)


【編集後記】

◆先日の未読本記事で、ご紹介し損ねた1冊。

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ラブホの上野さんの恋愛相談

リアル書店でチラ見したら、「身も蓋もない」(誉め言葉です)ことが書かれていて、泣けましたw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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